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64628 のレビュー
  • 豆カスちゃん -豆知識とカスみたいな嘘をランダムに語る少女-
    豆カスちゃん -豆知識とカスみたいな嘘をランダムに語る少女-
    とにかくかわいい、豆カスちゃんがかわいい。CV菜月なこさんの落ち着いた声で繰り出される豆知識がどれも結構ディープなもので、豆知識マニアも思わず舌を巻くほど。 @ネタバレ開始 初見12点、惜しくも豆カスを継げず... 看破システムは非常に画期的だと感じた。クイズの省略と、内面の掘り下げ。両方を「真偽を看破する」という1ギミックで達成するアイデアは素晴らしいと感じた @ネタバレ終了
  • 自販機のトゥーランドット
    自販機のトゥーランドット
    「自販機の姫」という強烈なヒキと打って変わって、非常に真面目で王道な学園ラブコメであった。ヒロインもかわいくてよき。青春の甘酸っぱさと萌えが30分弱で摂取できるさっぱりした読後感の良作。
  • マネキンの王子様
    マネキンの王子様
    前にクリアしたのですが、カードが当たった縁で感想を書きこみます。 @ネタバレ開始 ヒロインの名前がツボでした。 なんだか淡々としている所が好みです。 恋愛ゲームだと思ったら壮大ですね。 じわじわツボにはまってくる名作だと思います。 @ネタバレ終了 素敵なゲームをありがとうございます。
  • Only Dance !
    Only Dance !
    疲れた心と体にぶっ刺さる素晴らしい作品でした!
  • 梅雨が明けるまで
    梅雨が明けるまで
    タイトル画面の雰囲気に心を掴まれてプレイしました ネタバレは避けますが 表情豊かなキャラや構図が素敵な一枚絵のドット絵にときめきが抑えられなかったです。 雰囲気も素敵でした! ありがとうございました
  • #妄想乙女ゲー攻略対象化計画 - サポートキャラ編 -
    #妄想乙女ゲー攻略対象化計画 - サポートキャラ編 -
    プレイさせていただきました~! ほうほう、サポートキャラ目線で進むと、なら当然本来のお相手は黒髪の……君がサポートする側なんかいっ! と、勝手に勘違いして勝手にツッコミいれながらプレイさせていただきました。メカクレ君の方がサポートうまそうなオーラ出してたのでつい。(メカクレはサポートがうまい) @ネタバレ開始 ほんの少しビターとは聞いていましたが、恋斗がイオンちゃんの事を好きと分かった後に恋の相談されるの切ない……! サポートキャラクターが実は恋をしていたとかはよく聞きますが、それをメインにしたのは体験したことがなかったのでとても新鮮な気持ちでせつねぇ~!って思いながらプレイできました。あと要所要所で出てくるちびキャラがかわいかったです。 @ネタバレ終了 素敵なビターゲームをありがとうございました!
  • 豆カスちゃん -豆知識とカスみたいな嘘をランダムに語る少女-
    豆カスちゃん -豆知識とカスみたいな嘘をランダムに語る少女-
    本当にほんとかわからない知識を得られる良いゲーム え…それ本当だったんだ。 この子が豆知識じゃない話をした時に豆知識じゃない方のボタンを押すと ムッとするのが凄くかわいい。見破れなかった時に笑うのもとてもかわいい。 @ネタバレ開始 全部看破したら自分が豆カスちゃんになってしまった…。 おまけの豆カスもボツにするには勿体ない豆知識でした。 看破モードにすると会話部分の嘘も看破出来てしまい 豆カスちゃんの本音が見えてしまって…ほんとにかわいいねこの子 @ネタバレ終了
  • 無音の夏 Silent Summer
    無音の夏 Silent Summer
    実況配信させていただきました。 主人公の心情からはじまるノスタルジー漂う傷心旅行 @ネタバレ開始 でも、傷心旅行に来たはずと思っていたら…まさかの自●目的だったとは(゚Д゚;) でも、少しの違いで結果が違ってくる。 現実社会でも少しの気持ちや選択の変化で変わっていく事があるな~っと 後からジワジワと考えさせられてしまうお話でした。 そういえば途中モンスターが現れた!?と思ったけど 手長足長さんだったんですね~(*゚∀゚*)妖怪さん登場うれしかったりww @ネタバレ終了 素敵な作品をプレイさせていただき&見に来ていただき、ありがとうございました~
  • リベンジ・ハート
    リベンジ・ハート
    各キャラクターが個性的で、一見コミカルに見えるけれど リアルを想像するとかなりスリリングなストーリー展開でした。 @ネタバレ開始 シティーハンターが大好きなので、日中の往来でマシンガン ぶっ放しても車が店に突っ込んでも全然普通だよね!という 安定した目で見られる世界線です。 サックス氏、クレイジー筋肉だけど常識人で好きですね。 マッチョとりあえず麻酔効かない、筋肉でゴリ押すのも あるある話なので無問題。むしろまだやれるでしょと再登場を 待っていたりしました。 ピアノ氏が意外に肉体的に粘り強かったのと進行に一役買いまくる ネタバレ暴露とか美味しい人でした。 双子の葛藤も後半までいくと「そうだよね~。悔しいよね~」と どっちにも同情してしまえたので、結末は爽やかにしめられて 良かったと思います。 これは好みの問題なのですが… アクションシーンの良いところで終了。次の項目へで一度ブツンと 展開が途切れるのは続けてみたい~!と少しヤキモキしました。 ミミックのような場面転換、撒いたと思ってホッとした敵再来の時、 爆発などでもう助からないかも…の時のタメ、あの日の回想のような 場面転換のところは一息つけたのですが、ドンパチ途中の中断が 「連続技を続けて見せて~!」とラストのコンダクター戦でも 感じました。 「ボタンタップで次へ」のシステムはアプリゲーでよく見られますね。 アクションの良い流れを途切れさせないで見たかった古頭ですみません。 長編なので、スマホ派への配慮だと思うので、 これは私の独り言ということで…はい(;'∀') @ネタバレ終了 お兄ちゃんが気に入ったので、今度「シアワセの引き金」も プレイしてみようと思います。 熱い作品をありがとうございました!
  • FileNotFoundError
    FileNotFoundError
    すごく面白かったです!!ユウカちゃんかわいい!
  • SEE YOU FRIDAY- Before Monday Comes-
    SEE YOU FRIDAY- Before Monday Comes-
    配信で遊ばせていただきました! 虹烏るると申します✨ 親切な設計で、ヒントを聞くことも聞かないことも選択できるバランスがとてもよかったです!! つぶくまは連れて帰りたいほどかわいかったです…!! 皆にプレイしてもらいたい一品でした 本当にありがとうございました!!!
  • SEE YOU FRIDAY- Before Monday Comes-
    SEE YOU FRIDAY- Before Monday Comes-
    面白かったです~ @ネタバレ開始 あのVRイベント会場には一条くんのお子さんも来ているのでしょうか? やーいお前の父ちゃんインターネットではケモ耳美少女~!!!!
  • さくらの足跡
    さくらの足跡
    自作だけあってイラストとBGMの雰囲気がマッチしていて良かったです 特にBGMがシンプルで分かりやすい切り替わりが作品の雰囲気を作ってたと思います シナリオはマルチエンド。 それぞれのエンドまでの流れが丁寧でそれぞれでそれぞれの結論がでてるのが良かったです。 丁寧に作られた作品なのでそのような雰囲気が好きな人におすすめです。
  • 多々狸ミタコの因習村配信ZP
    多々狸ミタコの因習村配信ZP
    実際にありそうな配信の雰囲気とストーリーの怖さもあって楽しく遊ばせてもらいました
  • 反動のクラウドレイジ-ACT1
    反動のクラウドレイジ-ACT1
    プレイ・実況させていただきました! この作品と作者様に出会えてほんとに良かったです! @ネタバレ開始 一言で言うとやばかったです。 プレイしている時間ずっと最高でした。 もはや僕が感想を言う隙間などないのではと思うほど素敵な感想であふれているので、あまり言われてないのではという部分について感想を書きます。 それはアップデートです。 2019年にリリースされてから、とってもたくさんのアップデートがなされているなあとreadmeを拝読しながら感じました。細かいアプデから大きなアプデまでとても数多くあってそこがすごいなと思います。 プレイヤーのゲーム体験を極限まで高めようとする、その作り手の情熱や執念ともいえるアプデに畏怖の感情すら覚えてしまいました。直近では2カ月前にアプデされていますが、未だにアプデが続いていることに驚かざるを得ません。もちろんとてもいい意味で、です。 なんというかこの『反動のクラウドレイジ』という作品が1つの生き物のように感ぜられて、たった今も改良されているのだろうというところに、この作品が刻んできた歴史や時間、ゲーム体験が容易に想像できてうわ~ってなります。語彙力無くてすみません。 本当に素晴らしい作品です。 @ネタバレ終了 最高のゲーム体験を頂戴しました! ACT2も絶対遊ばせていただきます!
  • 愛猫ちゃんの防衛戦!
    愛猫ちゃんの防衛戦!
    ネコチャンかわいいやったー!!タイトル画面のやんのかステップ直前がかわいすぎる!! @ネタバレ開始 お話本編もかわいいがいっぱい!!誘惑に耐えようとするのかわいいねえ…耐えられなくてもかわいいねえ…… 誘惑モンスターズの見た目もかわいいしネーミングに笑いました。どこ由来だろうそのネーミング。ご主人かな? ご主人イケメンすぎやしませんか?そりゃ泥棒猫が現れやしないか心配しますよね!!!ほっぺどうしたんだろう…うっかりひっかいちゃったのか…? まろんちゃん迷子ルートはほんとドキドキしました。家猫にとってお外は危険がいっぱい!野良猫でも大変なのに!! そしてカラスと大乱闘ネキに笑いました。つ、つよすぎる……空中戦を心得た姉貴!!?!? 野良猫たちもいずれ安心できる環境でまったりすごしてほしいですねえ……ご飯もおもちゃも用意するよ!! 人間化まろんちゃんもかわいいねえ…でもだいぶ見た目が幼いねえ!?猫ちゃん年齢としても子供なのかな。想いがちゃんと伝わらないのが切ない……! 誤解がとけるルートの大団円も素晴らしいです!!いっぱい遊んでいっぱい食べていっぱい寝な!!おやつは適正量!! ところでまろんちゃんを吸いたいんですがダメですかね。怒られるかな。吸いたいよ~~~毛まみれになってでも吸いたいよ~~~~~ 前回収後のタイトル絵もかわいい!!食いついたまろんちゃんだ!!もふもふしたい~~~!! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
  • 人形のデザイア
    人形のデザイア
    ヤンデレものにはあまり馴染みがなかったのですが、プレイ中は何度も涙してしまう場面があり、とても楽しませていただきました! ヤンデレ好きの方はもちろん、そうでない方でも十分に楽しめる作品だと思います。 @ネタバレ開始 序盤ではフィオへの仕打ちに「魔王!この野郎!!!」と怒りを感じながら進めていましたが、次第に距離を縮めていくフィオとオリヴィエの関係にほっこりしました。 しかし教会の襲撃でフィオが刺されてしまった時には涙が止まりませんでした。生者を嫌うオリヴィエが、フィオだけは生きてほしいと願い、アンデッドにすることをためらう場面では、その愛情が伝わってさらに涙……。 けれど、その想いに気づかず「嫌われている」と思ってしまうフィオとのすれ違いが、とても切なく胸に響きました。 そこからさらに勇者の秘密が明かされ、物語の真相が解き明かされていく展開にはワクワクが止まりませんでした。同時に、勇者の悲しい真実には心を打たれ、目が潤みました。本当に感情のジェットコースターのような体験でした。 フィオの死を知ったオリヴィエの衝撃や悲しみもまた胸に痛く残りました。 「この先どうなってしまうのだろう」と思っていたところ、ついにフィオのヤンデレが発動。救おうと必死に頑張ってきたオリヴィエを裏切るのか!?と驚きましたが、最終的にふたりが幸せそうで本当に良かったです。 お互いに強く求め合う相手と共にいられることが、どれほど幸せなことか。 欲に溺れる怖さを感じつつも、それがふたりを結びつけたことに「頑張ったね!」と抱きしめたくなりました。 オリヴィエはもう寒さに震えることはないのでしょうか。そうだと良いなと思います。 きっとこれからもふたりの道は前途多難だと思いますが、それを乗り越えて、痴話喧嘩や小競り合いをしながら楽しそうに暮らしていってほしいと心から願っています。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました! 今後の作品も楽しみしています!
  • 祝福させてください!!あらたないけにえ!!
    祝福させてください!!あらたないけにえ!!
    プレイさせていただきました。 今回は短めでお手軽だったのですが、 @ネタバレ開始 お手軽な割に勢いとお祝いムードから漂うとてつもない不信感がすごく心に残っていて、最後に許されなくなってしまったときに37518という数字から今までたくさんの人々が命をかけて何らかの存在のために儀式を行い、犠牲となり続け積み上げて来たものを一気に壊してしまってなんとも言えない気持ちになりました。こういう不穏な感じのゲームがとても好きなので短い時間ですごく満足できました。今後ともゲーム制作ぜひがんばってください。楽しみにしております。 @ネタバレ終了
  • 反動のクラウドレイジ-ACT2
    反動のクラウドレイジ-ACT2
    コマンドバトルがとても楽しい作品! しかしこのゲームの恐ろしいところは、バトル要素抜きでも物語としてすごく面白いところなんですよね。 たくさんいるキャラクターみんなに焦点が当たるエピソードがあり、それが主人公である佐富くんの元へ綺麗に繋がっていくのです。 先が読めないハラハラ感や、急展開の熱いサプライズ、明かされていく真相へのドキドキ… こういった「面白い要素」がたくさん散りばめられていますが、構成が良いのでくどさがなく、複雑な世界観なのに説明が簡潔で間延びせず、初めから終わりまでずーっと面白かったです! もちろんバトルもすごく楽しくて、前作に引き続き今作も飽きることなく手に汗握りながらプレイしました。 難易度もちょうど良かったです!やっぱりギリギリで勝てた時の喜びは大きいですね! @ネタバレ開始 今作では特に新人たちの戦闘が熱かったですね! 相川くん・桧くん世代のエピソードがあってからの、新人たちだけの戦闘…ハラハラしないわけがありません。(辰木くん!やる気出しなさい!) みんな無事で良かったと安心してからの、敵の正体には仰天してしまいました。彼と辰木くんの行く末が気になるところです。 もちろん最終ミッションも熱かったです! ヒトガタとレインダストの群れ…その両方を討伐しなきゃいけないのが先輩の辛いところだぜ… 【気になったキャラにひとことふたこと】 ・佐富くん 古賀ちゃんのこと諦めない…その真っすぐさが、去る者追わずな現代社会で生きる身にはとても眩しいね。 とっても主人公してて良かった!そして、君は何者…? ・相川さん なんだかんだ佐富くんのことをしっかり見て励ましてくれる良き先輩。 しかし良いツッコミ顔である。 ・摂津くん あの柴山の兄貴にあそこまで強く言えるの強すぎて笑っちゃった。 岩切くんに対して「絶交するぞ?」が脅し文句なんだ(しかも効く) ・都倉さん 佐富くんと戦う中でのあの選択肢は本当に心臓ドキドキした… ・仙原くん 一緒にドライブできて嬉し!それで…君は何者なのかな???(泣 ・友瀬くん 前作の暴走にも納得…と思ってたらそんな次元じゃなくなってた!!!生きて~~!!! ・土間さん いやあのタイミングで出てくるのかっこよすぎる。ずるいよ。 植沢副支部長へのフランクな感じが好き。過去が気になる! ・ゼロ子 えええええ~~~~!!!でっか!!!こういう変身ってロマンあるよね。 ・辰木くん やっちゃう?臨界人デビュー ・井鈴ちゃん パリシア強かったよ!ありがとう! ・岩切くん カットインものすごくかっこよかった!!! ・吉良りん 15ターンでの戦闘中、爆発するたびに彼の安否が心配になった。スチルかっこよかったな~~!! ・鳥居さん かつては彼にあった羽。ほんとはどれだけ強いの…? ・桧くん 「おまえが死んだ日」というセリフを見た私の気持ち、おわかりでしょうか? いや、ACT1の頃からなんだか死に時を探してるような感じはしていたけれども… まさかもう死んでいるなんて思わないよね???え?嘘だと言って(震え あんまり自分を大事にしないで無茶しちゃうのも、こういう理由があったからなのね。 いやさ、何やねん員数に含まれてないって。フリーバトルでどんだけ世話になってると思ってんねん!!! (今回は相川くん&桧くんの同期コンビ+安定の吉良りんでA+撃破しました!) もう絶対この先で死ぬやん。いやもう死んでるんだけど。私が「桧くん生きて~~!」って願ってたときどんな気持ちで見てたんですか????? でも今作ではきっと大丈夫…だってキャラエピソード出てないし…大丈夫…と祈りながらの最終ミッション。 うん、そうだよね。どんなに覚悟してたって、自ら命を失うって怖いよね。その葛藤が胸に刺さりました。 今後もしかして生きる手段が見つかったりするのかな。見つかりますよね??お願いしますよ???(厄介ファン それとも…この葛藤を越えるほどの何かに出会って、決断する時が来るのかな。 どちらにせよ彼の生き様を見届けたいと思っております。続きが待ち遠しい~!! ・古賀ちゃん 新人時代の古賀ちゃんかわいい。佐富くん勧誘するときの無邪気な顔も好き。 ・鐘平さん 顔がけっこう好みだった。もっと見たかった。戦いたくはない。 あまりに長くなりそうで全員分は割愛しましたが、みんな大好きです!! @ネタバレ終了 本当に完成度が高くて驚きの連続でした。 ここから一体どんな結末になるのか…ACT3がとても楽しみです。 素晴らしい作品をありがとうございました!!
  • こころのしおり
    こころのしおり
    マイペースに少しずつ読み進め、あとがきを含めて全て読み終えました。 一部連作と呼んで差し支えないほど関連性の強い作品もありますが、 基本的にはすべて独立した作品で、ジャンルも多岐に渡る物語の詰め合わせです。 掌編だけあって展開は早く、中には少し強引で性急に感じてしまう作品もありました。 とはいえ突拍子さはなく、物語の都合で登場人物が動かされているような印象も受けません。 これはたとえ出来事の展開が多少は急なものであっても、 心情の変化については丁寧に説得力ある理由付けがなされていたからではないかと思いました。 多様な登場人物が登場するので、中には自分と考え方が大きく異なる人物も当然にいます。 しかしそういった人物も「自分とは価値観が違うだけの血の通った人間」だということが強く感じられました。 ちなみにプレイ環境にもよると思いますが、各話ごとにカーソルを重ねることで概要が表示されます。 短編とはいえ全20話も読むのは億劫だと感じている方も、気になったものから読み進める親切設計でした。 また各話ごとに英題のサブタイトルが存在しているのですが、 それらも単なる翻訳でなく、まさしくサブタイトルらしく各作品を主題とは別の形で表現しているものになっています。 中には言葉遊びのようなものもあり、気付くと思わずクスリとしてしまうものもありました。 音楽も自作ということで、おだやかなもの、切ないもの、激しいものまで、 当たり前といえば当たり前ですが、使いどころもバッチリで気分を盛り上げてくれます。 一部作品は物語選択時のジングルも特別になっており、ここにも細やかなこだわりを感じられました。 @ネタバレ開始 特に印象的だった二つの作品については、ネタバレ注意で個別に感想を。 偶然ながら、どちらも記憶にまつわるものでした。 ◇9話「二十歳の涙」 記銘障害という具体的な言葉は、恥ずかしながらこの作品を読んで初めて知りました。 ただ認知症の方は記憶がなくなっても感情は残る、というのは実際にもよく聞く話でした。 しかし、世間ではなんとなく負の感情についてばかり語られることが多かったように思います。 不快な思いをさせてしまうと、その事実は忘れても感情としては残って積み重なっていく……と。 ところが本作ではそれを逆手に取るような形で、快い感情もまた残って積み重なって残るものだということが示されていきます。 現実にはネガティブな面が注目されがちなものに対して、ポジティブな面を強調していく。 それによって物語としても温かみを感じるものになっているのが、非常に巧みな作りだと感動しました。 第20話読了後のエンディングロールで流れる後日談(?)を見る限り、 二人の関係はその後もまだまだ続いていたというのが心から嬉しかったです。 ◇第20話「こころのしおり」 それまでの19話分を読み終えることで開かれる、満を持しての20話目。 意外にも始まり方は他のお話と特段の違いがなかったので、少し肩透かしを食らったのですが、 最後にまさかあのような演出につながるとは……。 これは間違いなくノベルゲームという媒体だからこそ出来る作品、体験だと感心しました。 単話の物語としても非常に出来が良く、それだけでも締めに相応しい作品に違いありません。 ずっと主人公の痛みや歯痒さが十二分に伝わって来ていただけに、 こちらもじれったさが高まっていたところでのクライマックスは遂に……という思いがありました。 あえてここまで、というところで物語を一旦閉じたのも良かったです。 エピローグでもすべては明言しないことで、却って心地よい余韻が残った気がしました。 ◇音楽について こちらも一応、ネタバレの範疇としてここに。 私が特に好きだなと感じたのは「そよ風のささやき」と「雨あがりの空」です。 困難や悲しみに立ち向かう中で希望が射し込んでくるというのが個人的なツボで、 まさしくそんな情景を音楽で表現されているように感じからというのが理由になります。 特に「そよ風のささやき」は「二十歳の涙」の印象深いシーンで流れただけに、 相乗効果でこの曲の印象も強く残りました(もし曲を間違っていたらすみません!)。 @ネタバレ終了 素晴らしい作品をありがとうございました!