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63782 のレビュー
  • あの画像の初出が判明しました。
    あの画像の初出が判明しました。
    @ネタバレ開始 実況をさせていただきました。 タイトルに惹かれて始めさせていただきました! @ネタバレ開始 自分も動画を投稿している身なので、なんとなく身近に感じてワクワクしながら読み進めました。 ネットは怖いところでもあるなと改めて実感しました。 また、あくまでもプレイヤーと主人公は第三者であり(エンドによっては炎上しましたが・・・)主人公の善性によって犯人が捕まったり、犯罪に犯罪を重ねたりと冷や冷やしながら読み進めさせていただきました。 こういうヒトコワのお話大好きです!! @ネタバレ終了 素敵なゲームをありがとうございました。
  • パラサイト
    パラサイト
    @ネタバレ開始 家にも学校にも居場所のない聖さんの閉塞的な心理描写に惹かれました。 また、母親を手にかけてしまうことも、芹香さんにすがることも、彼にとってはきっと目の前の問題を解決するための手段/一種の逃避であって、長期的な展望や夢、あるいは手慰みになるような趣味などを持てなかった若者のリアルを感じたような気がします。 @ネタバレ終了 切れ味のある短編で、面白かったです。 素敵な作品をありがとうございました。
  • 灰骸の街
    灰骸の街
    キャラデザイン、スチルに惹かれてプレイしました。 @ネタバレ開始 ダークな世界観をベースに描かれる一抹の希望と裏切りにグッと引き込まれ、いずれのエンディングもビターな後味を残すところが凄く好みでした。個人的にはEND2.堕天使が最も好みで、自分を守ろうとしてくれたミカエルさんを喪ってアザミさんが生き延びてしまうのが、皮肉で良かったです。人体実験によって生み出されたミカエルさんの「飛べる」という宣言が現実的には裏切られてしまうところに悲哀があり、胸が締め付けられる感覚がありました。 @ネタバレ終了 総じて、凄く好みにストレートに響く作品でした。 素敵な作品をありがとうございました。
  • Apus
    Apus
    公開開始から気になっていた作品…! 遅くなりましたが、プレイさせて頂きました! 火星探査基地デューンにて、最後の生き残りであるスバルさんと管理AIであるミネルヴァの、生き残りをかけた極限状態を描いたシリアスなお話でした…。 主人公が物言わぬ隕石というのも、面白くも歯がゆい視点だなと思いました。 @ネタバレ開始 最初期からヘビーな情報が飛び出しつつも、穏やかな雰囲気で物語が進行していくのであまり危機感は抱いていなかったのですが…各エンドを辿っていく毎に、スバルさんの本音や優しさに触れて心が痛みました。 以下、迎えたEND順に感想を語らせて下さい。 END:B 最初に酷い結末を迎えようと完全スルーを決め込んだ結果、とんでもない最期たどり着きました…! アプスの語源を聞いた後に、「本来切り離されている筈の部分が残されてる」っていうのにゾッとしました。 一体アプスって何者なんだろう…? スバルさんだけに温かさが感じられたり、(今回は会話しませんでしたが)意思疎通が可能だとしたら擬態型の宇宙人だったのかなと思ったりしました。 END:C ラストのスバルさんのスチルが美しい…! どんな形であれ、安らぎを得られたのは幸運だったのではないかなと思います。 今回、アプスはスバルさんの問いに答えましたが…足も含めて、自身として地球まで連れて行ってあげたのかな…? 想像の余地が沢山あり、とても考えさせられる結末でした。 END:A えええええ!?隕石だと思ってたものは、本当に卵だったという事でしょうか…? という事は、スバルさんの語りかけていた声ってお腹の中から聞く語りかけみたいな感じだったのかな…。 きっと、スバルさんの何かしらを受け取って羽ばたいていったんだとは思うんですが、ミネルヴァが崩壊した理由は何だろう…情報が多いにも関わらず、なかなか解釈が難しい結末でした…! END:D Aの結末では希望が無い様子だったので、どういう事…?と最初は混乱しましたが、ミネルヴァがアプスに希望を託してくれたという解釈でいいのでしょうか!? その結果、アプスは……でしたが、お互いに言葉を交わす機会はなくても、思い合った故の奇跡が起きて本当に良かったです!! スバルさんの同僚も良い人達ばかりで良かった~! もう動くことは出来なくても、アプスも地球の空を見る事が出来ていたらいいなと願うばかりです。 END:A以外では気丈に振舞っていたスバルさんでしたが、アプスに信頼…とまではいかなくても、少なからず心を許してくれたからこそ飛び出した本音は、心にきました。 並外れた精神力を持ってたとしても、怖いものは怖いよな…。 そう考えると、BとCのENDはミネルヴァにすら弱音を吐けない精神状態だったのか…と、更に心が重くなりました。 だからこそ、END:Dのラストが凄く感動的でした…!! 構図も火星で語りかけてくれた時と同じ視点だったので、これもアプス視点から見たスバルさんだと私は信じたいです。 @ネタバレ終了 心に残る、素敵な作品をありがとうございます!
  • 除毒のタベルナ
    除毒のタベルナ
    お料理と聞いて飛んできました!!!!! 美味しそうなお料理イラストから可愛いキャラクターたちも沢山で、 登場する皆々の掛け合いが楽しくあっという間に遊び終えてしまいました! 除毒知識は実際にあるものということで大変お勉強になりました…! 今現代で食べられているモノの中にも、先人が毒を制していかに美味しく食べられるようにしたかをこのゲームで思い出させてくれるのもあり、感慨深いでござんす…!!!! ステキな作品ありがとうございました!!!!
  • 廃部阻止!
    廃部阻止!
    プレイさせていただきました! 一周が短いのでサクサクとプレイ出来ました。 @ネタバレ開始 初回のプレイで雑草崎くんと相性のいい子たちを……と、好みだからと思ってフジくんと百合目くんを選んだら、フジくんはこの世の者ではない感じでoh……となりましたし、藤森先輩のメッセージウィンドウから「せんぱい」の文字が消えていくのゾクっとしました。 女装エンドもすごくよかったです。エピローグで主人公もスカート履いてて、履いとるやないかい! って突っ込んでしまいました。梅屋くんのプロフィール見た後だとこのエンディングの未来も結構いいのでは……? と思いました。 他のふたつのエンディングもかなり素敵で、好きなのですが、かなり長くなってしまうので割愛させていただきます。 @ネタバレ終了 改めてとても素敵なゲームをありがとうございました! とても楽しかったですし、キャラクターが皆とても魅力的でした!
  • 公平なるは我がマキナ
    公平なるは我がマキナ
    全員好きです!!!!ずっとしあわせほしい!!!
  • Only Dance !
    Only Dance !
    泣いてしまった。 すごく健気で優しくて、落ち込んだ時にまたここに帰ってきたくなるようなゲームでした。プレイできて良かったです。 素敵な作品をありがとうございました。
  • 雨音と退屈
    雨音と退屈
    雑談の内容がウィットに富んでいて、感心させられる部分やクスリと笑える部分もあって面白かったです。また、素材も豊富で、ビジュアルノベルとしての見せ方も巧いな~と思いました。他にも色んな話題を聞いてみたいと素直に思わせてくれる一作で、非常に癒されました。素敵な作品を、ありがとうございました。
  • アルスミック・リズィ
    アルスミック・リズィ
    @ネタバレ開始 周囲からは許されない姉妹間の恋愛感情を包み込むリズィの「箱庭」の中に安住しないという来海さんの選択は力強いと思いました。『愛の終わりは、常に善悪を超えたところで起こる。』というニーチェの言葉が引用されていますが、恋愛感情は常に善悪といった倫理的な価値判断からは切り離された衝動として発揮されるものなのだと、本作を通じて、改めて感じました。愛を収集するために二人に介入したリズィもまた、そのような人間の営みを知ることを望んでいたのかな、とも思います。 @ネタバレ終了 ノイズを使った演出など、ビジュアルノベルとして印象的な面もあり、最後まで楽しむことができました。素敵な作品を、ありがとうございました。
  • 秋の夕暮れは僕の心を照らしていた。
    秋の夕暮れは僕の心を照らしていた。
    @ネタバレ開始 ストレートな悲恋モノかと思って読んでいたら、「僕(葵)」のスチルが表示される場面で認識がひっくり返されました。ビジュアルノベルの特性を利用した一種の叙述トリックとして効果的に演出されていて、かつ失恋の重みも増す構成になっていて、グッときました。 @ネタバレ終了 短いながらに切れ味もありながら、青春の切なさも味わえる一作でした。 面白かったです。素敵な作品を、ありがとうございました。
  • 大・大・ダイ!のその後で~知識の海編~
    大・大・ダイ!のその後で~知識の海編~
    生物系の進路に進むつもりのプレイヤーに勧めたい作品です。
  • 雨音と退屈
    雨音と退屈
    サムネに惹かれ、ジャケ買いするように配信プレイさせていただきました 本作は言ってしまえば『他愛のない話を聞くこと』がメイン しかし、そのシチュエーションに対する雰囲気作りがとても良いと感じました 選べる話題に対する返答も、順当なものから変化球まで緩急があり、飽きを感じさせません また、聞き手の感情等を描写しないことで没入感が増し、対話をしている、実際に話を聞いている気にさせてくれました おかげさまで、こちらも雨の如くに言葉が溢れ、配信内では語りが過ぎたなと思うほどです 短いながらも刺激的で満足度の高い作品にございました ありがとうございました
  • 和泉くんと三姉妹。~"End" is where we always start from~
    和泉くんと三姉妹。~"End" is where we always start from~
    TGF2020で一挙に3作も公開されて鮮烈デビューを飾った和泉くんシリーズの最新作です。思えばあれからもう4年以上が経っているなんて時が経つのは早いもんです。フェス期間中にはプレイできなかったのですが、タイトルからしてもこれは是非遊ばねば!と思っていてようやくプレイできました。もちろんすべてのEDを拝見したうえで、全スチルも回収させていただきました! プレイ済の方には今更ですが、本作は両親不在の主人公の家に美少女三姉妹メイドが住み込みで働きに来るという、夢のようなシチュエーションのラブコメADVとなります。主人公の和泉くんと三姉妹の掛け合いが魅力のシリーズですが、本作ではわりと決定的な三姉妹との個別ルートがあるのでより楽しめた感があります。個別エンドに突入した際の残る二人の姉妹の掛け合いがすごく印象的でした。 概要の紹介のような形で文字数が増えてしまったので駆け足で感想です! ・分岐イベントのスチルがたくさんあってめちゃくちゃ華やかに感じられました! ・今更ですが野田あゆ美さんの1人4役の演じ分け演技がとても素晴らしいと思いました! ・本作の雰囲気にピッタリなNaGISAさんの書き下ろしBGMの数々もとても良かったです! 個人的に1作目から一貫してくるみ派なのですが、今作の主役はあまねさんですね! どのルートをプレイしていてもあまねさんの魅力が存分に発揮されていたと感じました!
  • 強キャラ学園
    強キャラ学園
    ラストまでプレイしましたが、とても面白かったです! 物凄い作り込みのボリュームとクオリティの高さをどちらも感じました。 プレイ冒頭「まぁプレイ時間も長そうだしてボイスなしにしてみようかな」とボイスなしを選んだ瞬間に勝ちを確信しました。面白過ぎです。このシーンのインパクトがピークではないかと心配しましたが、そんなことはなく終始笑わせてもらいました。立ち絵をフル活用した演出も面白いですし、声優さんが皆さんノリノリでとても楽しめました。特に好きなのはテレビ電話のシーンです。 で、基本的にはギャグメインで進行しますが、根っこのストーリーはかなりシリアスです。作者さんが推奨している通り、全攻略するのがおすすめです。ボリュームに見合うだけの達成感が得られました。 丁寧な攻略サイトがありますので、迷子になりたくない場合は是非ご活用させてもらうのが吉です! グラフィック、テキスト、BGMなどゲームを構成する全てに相当なセンスを感じました。
  • コンセントさん〜コンセントって顔に見えるよね〜
    コンセントさん〜コンセントって顔に見えるよね〜
    初めまして!コンセントさん、実況動画取らせていただきました! ユーモアある作品で楽しかったです! ありがとうございます!
  • 隣の世界の私のクラス
    隣の世界の私のクラス
    感想を書くのが大変遅くなりましたが配信にてプレイさせていただきました。 都市伝説を通して都市伝説を聞くという珍しい導入に、平行世界ではちょっとずつ違う内容となる馴染みのある都市伝説たち。 果たして良く知る都市伝説もどのような味付けをされてお出しされるのか、それをとても楽しみにしつつプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 まず、導入に関して主人公の美里ちゃんがオカルトマニアという事なのでとても自然な流れで鏡の向こうの自分とコンタクトを取り都市伝説を聞いていくという内容へ。 あらかじめお品書きはわかっていたので果たしてそれぞれの都市伝説が平行世界においてはどんな内容になっているのか? ここは上から順番に聞いていくのが恐らく楽しみやすい方法かな?という事で番号順に。 ◆怪人アンサー 事前にお品書きで名前が出ていた中でも知らない物だった事もあり軽い予習として、どんな怪異なのか調べました。 恐らく元の話が怪異として広まったのはガラケー時代でしょうか。 10人集まって10台の携帯電話で行う降霊術形式のもの。 厄介なのは、参加者のうち9人までは自分が知りたい内容をアンサーに質問しノーリスクで答えてもらえる事。 だけど10人目は逆にアンサーからの質問に答えられなければ体の一部を持っていかれる事。 誰がそんな役目をやりたがるのか?好奇心旺盛なタイプならともかく、確かにこれはいじめられっ子やアンサーについて知らない人に押し付けるのが安牌というのが嫌な所ですね…。 この話でメインになる奥田さんも普段からいじめられており、アンサーの事を知らないまま巻き込まれてしまう事で強制的に10人目の役割をする事になってしまう。 平行世界の美里ちゃんも同じように、一体だれがそんなリスクがあるのに10人目をやりたがるのか?という疑問を持ちながら「それって私個人の考え方なんだよね」 と不穏な方向で、闇のある方向で理解をしてしまうのも何とも生々しいです。 本来ならこういったオカルトネタは肝試し感覚で試しても何も起きないままというのが定石でしょうがそれでは話が進まない訳でして…。 この世界のアンサーは本来の世界と違い10人目が質問に答える事ができると9人が質問に答えてもらえるだけでなく願いを叶えてもらえるというハイリターンな事。 確かに成功した時のメリットこそ大きいですが、10人目が背負うデメリットは据え置きな以上それでも率先してやりたいと思える物ではないでしょう。 というかやろうとしている奴らがいたら力づくで止めたいですね、危険すぎて。 そしてアンサーへと繋がってしまった電話。 ここで2番目の子の質問に対し、自分なら宇宙人の存在の有無というもっと有意義な事を聞くと言っている辺り美里ちゃんはやっぱりオカルトが好きなんだなと。 普段からいじめられている、先生に注意してもらってもかえって状況は悪化してしまった奥田さん。 こんな状況でも自分がアンサーの質問に答えられなければみんなの願いが叶わずどんな目に遭うのかと不安がる奥田さん。 そしてとうとう知ってしまった真相、最悪の場合自分の体の一部を失う生贄に指名されてしまう流れにまでなっていた奥田さん。 どうして、いつも、私ばかりが? 彼女の気持ちを思えば自分の扱いが軽視されている、人権も何もないだけでも大概な訳で黒い感情が溢れるのも当然でしょう。 問題であるアンサーからの質問は何が聞かれるのか事前にわからないので、私も難しい知識が求められたり理不尽な謎かけのような内容かとばかり思っていましたが……。 ここで予想外と言える質問内容だった事がなかなか良いパンチでしたね。 てっきり答える事には成功してもその後みんなの願いを叶える場面で他の参加者を皆★殺★し、にでもしてくれと願う展開はありそうだと思っていたので一手先に持ってきたか!?と。 それと同時にみんなに消えて欲しいと願う奥田さんの気持ちを思うとまたいたたまれないものがあります。 しかもこの願いの恐ろしい所は、殺して欲しいでなく消して欲しいという要望なのでこれは存在が完全消滅して死んでいるのと変わらないのか。 見えていないだけで実はまだ生きているある意味死ぬより辛い状態なのか。 そこもアンサー側の匙加減なので想像の余地があるのがいいです。 そしてアンサーの力とはいえいじめっ子たちを消す事に成功した奥田さんは明らかに歪みを抱えてしまった。 かすかに見えた口角が上がった様子は、学校に到着しクラスにいじめっ子がいない事で『あれは本当だったんだ』と現実味が出た事もあったのかなと。 結果として、奥田さんは生存した。 けど、本当ならこんな方法でなくもっと早く助けてあげるべきだったのではないか。 もう一人の私の後悔を聴き、そして翌日行動に移した主人公とそこから良い方向へ回り始める状況。 もし主人公が止めに行かなかったら、こちらの世界のアンサーは害しかないから奥田さんは犠牲になるだけでいじめっ子たちに制裁もないひたすら後味の悪い終わりになったでしょうね。 主人公がオカルトマニアという設定だからこそ助ける事ができた流れも含めここの救済はとても良かったです。 一枚絵であった奥田さんの笑顔を見ると、これが正解だったんだろうなとなりましたね。 怪人アンサーに関する話としてのまとまりも素敵なのですが、話終わった「私」が語るように平行世界は無数にある事。 次もまた「私」につながる確証はないという事。 ここに刹那的な味わいがあります。 主人公である「私」はずっと同じ私だとしても向こうの世界の「私」は次はいつに会えるのだろうかと。 ◆NNN臨時放送 初手のアンサーが10人目に質問をするまでは同じでも、それに成功した場合メリットがあるという違いがあったので他の都市伝説も何かしら違いはあると思いましたが…。 これが怪異の現代化なのか……。 本来ならテレビで流れるはずの臨時放送はスマホの広告という媒体で目にする怪異となっていた。 それ以外は基本同じ内容という点では、これが平行世界らしい明確な違いとして大きく出たなぁと思える話でしたね。 ただ、深夜のテレビで見る事になる本家と違ってスマホの広告という誰でも手軽にいつでも見る可能性がある場所になってしまった点はかなり極悪になっているというのがやばいの一言。 最初に真穂ちゃんが目撃した際も恐らくは本家と近い時間帯だったのでしょう。 それ以外の時間にスマホを触っていても見る事がなかったという辺りより。 スマホ依存症ともいえる彼女だからこそ遭遇率も高かった、というのも説得力はありますし最初は知らない人の名前だけだったであろう状況からもはや臨時放送を見ても珍しくなくなってきたという弛緩の段階で親戚の名前が出てしまい実際に死を知る流れは恐怖の緩急としてとても良かったです。 そしてスマホを持っていればいつ臨時放送を見る事になるかがわからないのに、元々酷い依存症だったせいで手放す事ができない。 見たくないけど手放せない距離感。 ここが絶妙な生々しさというのか、習慣は簡単に変えられない場面で人間の特徴を良く表現しているなと感心いたしました。 通話をしていれば広告を見る事がないはずとずっと通話をしていても割り込んでくる臨時放送。 そして、やがてスマホを見る事がなくなりマナーモードにより鳴っている事がわかっていても無視をするようになっていく真穂ちゃん。 この間にも彼女の知る相手が次々死んでいくという状況で精神も擦り減って行ったであろう中、ある日休日の2日間臨時放送が流れなかったと嬉しそうに報告を受ける場面へ。 それに今朝も流れなかったらしいのできっともう解放されたのか…これに懲りたらスマホも程々にしておくんだよ?という所へ収束するかと思いきや… “習慣は簡単に変えられない” 喉元過ぎれば熱さを忘れるとばかりに、もう大丈夫だと思ったのであろう彼女はまたスマホをじっと見るようになってしまった。 そして悪い事にその場所は駅で、電車を待つ場面。 …今思うと、彼女の親族等が犠牲になり彼女のスマホがずっと鳴り続けている時点でターゲットにされていたのでしょう。 序盤にあった緩急のように、一度臨時放送が流れないという安心できる状況を与えてからスマホに釘付けにさせるという流れ。 線路に落としたスマホを拾おうと飛び込んだ結果、電車に轢かれてしまい形が残っていたのは彼女のスマホのみ。 そこには真穂ちゃんの名前だけが羅列された臨時放送の画面が…。 現代らしいスマホ依存症という物、そして臨時放送の媒体を平行世界という事でスマホにする事で起きるコンボ。 元になっている怪異そのものはスマホが普及する以前からある内容でも、組み合わせ次第でこういった味付けができるというのはなかなか巧いなと思わせられる内容でした。 そして、こちらの世界では臨時放送はスマホでは流れないとしてもスマホ依存する真穂ちゃんを放置すれば何か悪い事が起きるかもしれない。 揉み合った際に落ちたスマホを拾おうとする真穂ちゃんが、道路に出て車に轢かれるオチがくるか?と警戒をしていましたがまさかの百合?エンドというギャグだけど誰も不幸になってないならいいな!!という〆へ。 基本、平行世界の私は怖い話をしてくれるけどその結果クラスメイトが酷い目にあっているのでこちらの世界ではちゃんと救われるのにほっとしましたね。 ◆猿夢 でも、さすがにこれは元々の話に逃げ道がない以上バッドエンド不可避では? さらにまずは恒例の、こちらの世界での猿夢の内容を説明すればまさかの猿が関係するという部分以外は全く違う内容という流れ? ここにきて流れが読めなくなってきたな?と変化球がきましたね。 どうやら平行世界での猿夢は学校で居眠りをした際に起きる学校の怪談という立ち位置のよう。 基本的に遭遇したら解決策がなさそうなのは本家と同じとは思いましたが、極悪度で言えばこれはこちらの方が圧倒的にえげつない…。 学校で居眠りをした際、黒板の前に立つ猿の頭をした先生。 その先生がクラス委員を決めると宣言し、指名された生徒はその委員に関連した状態でその日に死んでしまう。 確かに猿夢は自分の前に他の乗客が悲惨な死に方をしていくという流れですが、あれはあくまで夢の中だけに存在する登場人物。 実際に誰かが死んではいないはず。 だけどこの猿夢は夢で指名されたクラスメイトが本当に死んでしまうという以上、誰かの居眠りで学級崩壊どころの騒ぎじゃないという大惨事待ったなしの危険度ときた。 当初は猿夢の事を名前程度しか知らなかった真鍋君も最初の犠牲者が出た事からこれが猿夢か?と把握をしても夢の中では何の抵抗もできはしない。 せめて何かをしようと夢で指名されていた生徒に「帰りに気をつけて」と声をかけるのが精いっぱいで、それでも願いは届くはずもなく。 もう対策は居眠りをしない事だと必死に起きようとする真鍋君の流れもまた、人間の習慣とは簡単に変えられないの典型でありその中で足掻くしかない展開として素敵です。 これはやった事がある人ならわかりすぎるのですが、夜型の人間が簡単に生活リズムを変えられる訳がない。 寝なければいけないといくら焦っても睡魔は来ることがなく朝はやってきてしまう。 そして平行世界の主人公に相談をするも解決法を知らない以上助ける事もできぬまま。 ここのオカルトマニアとして内心とても興味深く話を聞いていたであろう私は今思えばある意味相当肝が据わってますね。 クラスメイトである以上、彼の居眠りで自分もいつ死ぬのかわからない対象であると思うと。 やがて猿夢は昼に寝なければいいだけにも関わらず、夢を見る事そのものが怖くなってしまい夜も眠れないまま過ごす事になっていく事へ。 寝なければ大丈夫と必死に起きようとするも気づけば世界は色褪せていた辺りで思わず「あぁ…」と内心察する物はありました。 ラストを見るに、真鍋君はその状態でも自分は起きているつもりだったのでしょう。 しかしいつまでも眠らないでいるなんて実際は不可能な訳で、一見すれば現実のような状態にも関わらず夢と同じようにクラス委員を決めると先生が宣言する状況がきてしまう。 そして呼ばれたのは自分の名前、任されたのは清掃委員。 目の前の先生は猿の頭をしていない。 だけどもう錯乱状態であったろう真鍋君は先生をカッターナイフで殺してしまった。 そして、先生はいなくなったはずなのに出てくる猿の頭をした先生。 再び、今度は猿の頭をした先生から清掃委員に指名をされた真鍋君は自分が汚した床を綺麗にする事に…。 ここから現実の真鍋君は身体は起きているのにまるで意識がないように何も反応を返さない状態になってしまう。 金縛りが頭は起きていても身体だけが眠っているなら、これはその逆の状態なのか。 意識だけは夢の中にあり続けながら生きている…それは猿夢を引き起こした張本人としての代償なのか。 ずっと終わらない夢の中で彼は清掃作業を続けているのでしょうね。 実際には事件が起きていない辺り、やはりカッターナイフを使用したあの時点ですでに夢の中だったのでしょう。 一見すれば普段通りなクラスの様子も、油断させる為の罠だったのか。 そして、話が終わりもう一人の私は真鍋君についてもう一点伝えようとしたところで時間切れへ。 それが何か不明なままだったせいで彼が別の何かに魅入られていないか話しかけようと思うもうまく話せないまま、ここは真鍋君から見れば思わせぶりな状態で授業が始まり。 とりあえずこちらの世界における猿夢があちらと違うとしても、彼が居眠りをするのは妨害した方がいいと気に掛ける流れへ。 ちょうど悪夢を見ていたところだったという言葉に心臓を掴まれるような思いをするのはどこかの世界にいる彼の末路を思えば当然でしょう。 例えこの世界では起こりえないとわかっていても。 結果、どうやら主人公が真鍋君の居眠りを妨害し続けたおかげで睡眠サイクルが治ったようで。 そのお礼として映画のチケットをもらう奇妙な事に。 もう一人の私が言おうとした内容と、話の本筋に入る前の反応から恐らく『真鍋君は美里ちゃんの事が好きである』という予想はできましたが今はまだチケットをプレゼントしても一緒に見に行こうと言えないそんな精一杯な青春エンドはなかなか甘酸っぱさがあり良かったです。 ◆隙間女 変化球の後は歴史の長い妖怪のような怪異のお話へ。 どうやら今度は大筋のテンプレと言える部分に相違はないようで細かい部分に違いがある程度のようですね。 隙間というとベッドの下の男のように、そこにある空間にもしも何かが潜んでいたら?という本能的な恐怖を刺激する部類に思えます。 ある意味珍しいパターンとして、これまで登場した平行世界のクラスメイトはこちらの世界と同じような立ち位置だった中で宇田川さんはクラス委員長かそうでないかの違いがあったという点。 言われてみれば平行世界(似ているけれどどこかが違う世界)な事を思えばここまで特に違いがなかったのが不思議だったのかもしれませんね。 クラス委員長をしてるだけあり真面目で優等生タイプ。 そして、几帳面であり神経質だからこそ隙間女と遭遇してしまったんだなと人物紹介の時点で察する物がありました。 家具の隙間なんて隙間女の出てくるテンプレのスポットですからね。 まず初めて遭遇したのはカーテンの隙間にいたという女の姿。 とはいえカーテンの外はアパートの廊下という事で偶然人が通りがかっただけかもしれない?と思える範囲。 しかし実際に女を見た宇田川さんからすればその女は窓にピッタリ張り付いていたという辺り不気味さは拭えませんね。 さらに後日、今度はロッカーと壁の間というさらに人がいる訳のない場所に女の姿を目撃してしまう。 神経質でつい女の顔がちらついていた宇田川さんにとってはかなりの衝撃だったでしょうね。 しかしここからが本当の恐怖の始まりとばかりに絶対に人がいないと言える場所に出てくる女の姿。 隙間女に一度ターゲットにされた人間がどうなるのか?言われてみれば考えた事も聞いた事もなかったのを思わされました。 この世界においてはどこまでも付きまとわれるという実害があるようですが…それだけで終わるものなのか。 やはりそれだけで終わる事もなく、まるで精神的な病とばかりに認識をされ先生にも学校を休むように促された宇田川さんは失踪してしまった。 だけどただの失踪とするには話が早すぎるというか、不自然な空白があり。 真相を知っているという辻君から聞かされた内容はこれまでのとは種類の違う壮絶さがありました。 すっかり容姿の変わり果てた姿、隙間女対策であろう部屋のあちこちに貼られたテープ。 さらに明らかになる隙間女の実害。 それは次第にこちらへ手を伸ばすようになった事。 一度手を掴まれ、その時は振りほどいたとの事ですがもしそれに失敗した場合どうなっていたのか。 それは話を読み進めるうちに判明してしまいましたね。 郵便物が届き、それを取り出そうとポストに手を伸ばせばそこには『隙間』ができる。 この話をしていた辻君もその際の凄惨な光景を思い出したのでしょう、嘔吐しながらも私の目を見て泣き出し訴えかけてくる。 宇田川はポストに引きずり込まれた。いなくなったんじゃないんだと。 物理的に人間が通れる隙間じゃない場所へ引っ張り込まれればそれはもう原形を留めるのも無理な話で、辻君の言う鉄が折れるような…それはきっと骨が軋んで体の部位が壊されていった音だったのでしょう。 宇田川さんはあちらの世界に連れていかれてしまった。 …気になる点としては、その荷物は偶発的な物だったのか。それともそれすら隙間女の罠だったのか。 もしも辻君が荷物の事を言わずにいれば彼はまだ生存できたのか?連れ去られた宇田川さんだけでなく辻君の視点から考えても別の恐怖や罪悪感がある状況に思えます。 さらに不幸があるとすれば、宇田川さんが連れ去られた現場を見た辻君が次のターゲットにされたであろう事。 隙間女は伝染する呪いのような怪異だったのか? あちらの私はそう解釈しているようで、もしかしたら次は自分が狙われる可能性もあるかもしれないと思っているようで…。 例え平行世界の別人だったとしても自分が襲われるというのは気持ちの良い話とは言えないでしょう。 今までは平行世界はいくつもあるからこそ『次に話せる私は違う私かもしれない』という刹那的良さを持った「また話せるといいね」という部分も命があればという枕詞がつきそうで。 そして6話目のあの分岐を見た後だと「いつ危険な目にあうか、わからないし」というのもごもっともすぎるのが今思えば伏線だったのかなぁとも。 話が終わり朝を迎え、掃除の時間になるまでまるでいつもと同じように流れていく日常。 果たしてこちらの世界の隙間女とあちらの世界の隙間女、そこにどんな違いがあるのだろうか。 ありえた可能性を平行世界というのならこちらにおける隙間女もターゲットにされたが最後、連れ去られるまで付きまとわれる事になるのかもしれない。 そんな中で見てしまった、掃除用具入れとロッカーの隙間にある隙間から見えた女の顔。 もし昨日話した私の言った通りに隙間女が伝染する怪異ならばそれは世界すらも関係がないというのか? 何て思えばまさかのポスター?ギャグオチですと!? まだここで恐怖と共に好奇心も天秤で揺れていた主人公も大概だとは思いましたが、そんな主人公を馬鹿にするように鼻で笑い去っていく宇田川さん。 現実なんて実際はこんなものと思いつつもタイミングが悪すぎる!! そして、その仕返しとばかりに今度はホラー映画のポスタートラップから宇田川さんを驚かせすっかりケンカ相手仲間のようになる流れはこれまで穏便に終わって行ったエンドたちの中でも異色と言えたでしょう。 たまにはこんな終わりもいいよね♪ ◆人面疽 個人的にこのラインナップの中ではどういう話に発展させるのか?が一番想像できなかった怪異ではあります。 しかし、平行世界では『アザの持ち主を乗っ取る怪異』という辺りそうきたか!となりました。 今回の平行世界の犠牲者…もとい、クラスメイトの石倉さんは家庭環境に問題のあるヤンキーという人物。 孤立しているからこそ『それ』にとっても都合の良い相手だったというのが後から読み直してもどうしてもっと早く誰かが寄り添えなかったのか。 心が痛むものがあります。 孤立した人間に、かわいそうだと言いながら『自分だけはお前の味方だ』と言いながら近寄ってくるモノ程怖い物はない。 個人的主観ですが典型的洗脳や詐欺といった手法のような不気味さが人面疽のうごめきよりも勝りました。 そしてこんな状況でも生活指導の先生は石倉さんの事を心配しているようで、話を聞く事で少しでも良い方向に持っていこうとしていた。 けれどもうその声も届かない状況にこれからなってしまうのが、また心の痛む点でしょう。 心配して話しかける先生に対しても「お前がウザいんだ」「先生っていう生き物は皆そうだ」と距離を離すように誘導をかけ、自分にだけ聞こえる声に動揺した石倉さんがその場から逃げ出せば人面疽はすっかり人の顔にまで成っていた。 そしてその顔が、目が、石倉さんを心底心配しているように見えた事で初めて誰かに心配をされたという安堵を感じてしまった…。 そこから石倉さんが抱えていた悩みや感情をアザにだけ打ち明けるようになっていく過程も、とても生々しさがあります。 平行世界の私も言っている通り、これは完全に詐欺や勧誘とか洗脳で見る奴だと。 その単語があった事を忘れていたにも関わらず同じ感想を持ったという辺りで、やはり人面疽の企みはその通りだったのだなと思わせるには充分でした。 人面疽も怪異とはいえアザに、傷にすぎない。 だからこそ、そのタイムリミットの間に狙った人間を乗っ取るように仕向けるのか。 それともあの治りかけて小さくなった姿すら頃合いを見てはかった演技だったのか。 本物の石倉さんはもうこの世にいないのに、同じ姿をした『石倉さん』は存在する事になってしまった。 もしも悩みを打ち明ける相手が違えば、もっと早くに彼が心から味方と思える人がいればこんな結末にはならなかったろうに。 だけど彼は『ぶら下がっていた』自分だけでは生きていけないと選択してしまった。 何より一番やるせないのは、人面疽に乗っ取られた後の方が楽しそうに生きているように見えるという事でしょう。 だからこそ主人公の世界にいる石倉さんが救われていく、主人公が理解者となるという流れには涙腺が熱くなりました。 主人公が伝えたい甘く見てはいけないケガというのは人面疽の一件から出ていると思うのですが、それは同時に心に負った傷の事を示唆しているようである事。 彼は誰からも放っておかれた、彼自身がそう思ってしまったせいで取り返しがつかない事になってしまった。 少なくとも平行世界の石倉さんは。 だけど、ひとりぼっちになる前に…治らなくなる前に手を打たなければいけない。 体も心も、両方のケガだって。 そして、最終的に石倉さんが教室にくるようになり家庭の問題も解決した際に主人公とピースサインをする場面は心底ほっとするものがありました。 男女のこんな友情のエンドもあってもいいものですね、これもまた青春だと思わされました。 ◆丑三つ時の鏡 言われてみれば灯台下暗しと言えるルートでした。 確かにこれまでの怪異が何かが違っているお話だったとすればそれはこの丑三つ時の鏡にも言える事でしょう。 となればその違いを知りたいのは主人公とプレイヤーどちらの心理としても共通といえるのですが… 「きみ、今日の晩ご飯はなんだった?」 鏡の向こうの私はこの怪異とは関係のない事ばかりを質問してくる。 こちらの環境がどうなのか、差異はあるのか、ある種の値踏みをするようにも感じる問答。 そして問いかけられる「今、幸せかな?」という問いかけからよぎったのはここで幸せと答える方が良くない事が起きるだろうという直感でした。 最後は気持ちよくハッピーエンドであろう方を回収したかったのでここはあえて初手に『幸せ』と答えましたね。 そうすれば予想通り、やはりこちらの環境を値踏みしていたのはあちらの世界における丑三つ時の鏡は『鏡の中の自分と入れ替われる』方法だったから。 今の自分が持っている幸せも当たり前もない私、何故同じ自分なのにきみは幸せなのかな?と問いかけ…もはやそれは私への言葉とだけ表現するにも違うような鬼気迫るもので。 このままあちらの世界と入れ替わってしまうなんて絶対に嫌だと何とか危機を脱するも、最後の場面を見るにまだ身の危険は去ったと言えず。 あれは平行世界の私でありながら、幸せになりたいと願い続けたもう一人の私。 関係ないと言い続けられるのもいつまでの事なのか……。 ◇幸せじゃない 日常に不満がないからといって幸せだと言い切れない。 きっと誰もがそんな言語化未満の気持ちを抱えながら生きている。 日常とは幸福と退屈の振り子だったか、そんな言葉をふと思い出しました。 こちらのルートでは丑三つ時の鏡に映るのはもう一人の自分か守護霊という事でしたが、私から見るとこれは先程の選択肢で『幸せ』を選んだ時以外に共通している事なのではないかなと思っています。 私自身を護ってくれる、寄りかかれる守護霊であると同時に私の周囲が少し幸せであるように助言をしてくれるもう一人の私。 それもまた守護霊の形なのかなと思えました。 実際に、もう一人の私から怪異についての話を聞いた結果(宇田川さんはまた別ベクトルでしたが)物事は良い方向へと進んでいった。 そして『私』の語る形が物語として正解なんだと思いつつもきっとそれだけではない何かがあってもいいんだと思っています。 物語で語られている部分に話を戻しまして 私が私の味方である事が何よりも心強いと言ったり、私の隣には必ず私がいるという表現。 これらは日常を生きる上で心に留めておきたい事だったり、優しさを感じる表現なんだなぁと思っております。 ◆感想総括 正直今まで作者様の作品は全て遊んできていたので今回もどんなホラーをどんな味付けで出されるか? どこで刺されるか?と期待8割身構え2割程度でいましたが蓋を開けてみれば本編である『私』から聞く怪異の話こそ恐ろしい物であってもその結末はどこか優しい世界でした。 それは平行世界の私から聞いた事が頭に残った結果引き起こされた、少し変わった未来だったりするのでしょうがその日を作り上げるのもまた守護霊でもある『私』の協力があってこそなのかなと。 話そのものはそれぞれ単発でどこから読んでも面白く読後感も基本ハッピーエンドで終わるので作中で行われているように日に1話を読み進めるも良く。 同時に他の話も気になって一気に読み進めたくなる力のある作品でした。 個人的になかなか刺されたのは怪人アンサーにおける奥田さんのどうして自分がこんな目に?という気持ちが爆発してからのみんなを消したいという願い。 人面疽の詐欺師の甘い言葉のような物であっても抜け出せずにぶら下がってしまった石倉さんの流れですね。 今回は平行世界という設定からここまで楽しめる作品を味わい尽くす事ができてとても満足の限りです。 @ネタバレ終了 今回も面白く、そして素晴らしい作品をありがとうございました。 またいつか『私』と会話をしてみたいと思います。
  • 6月花火
    6月花火
    プレイ・実況させていただきました! ささやかで素敵な作品でした! @ネタバレ開始 不登校から復帰した主人公のふとした一日を切り取った短い作品でした。 余白を想像させるような多くは語らない文章が素敵でとても好みです。 主人公の豊かな感性が感じたことを追体験できるようなストーリーがとても良かったです。 動画でもいいましたが、このゲームを作ったのがこの主人公なのかなとか考えるとまた違った見方ができるのかなと思いました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
  • ふたりだけのPARADISO
    ふたりだけのPARADISO
    暑い今の時期にピッタリなゲームでした!旅行楽しそうだな、波の音がすごく涼しげだな~。 @ネタバレ開始 旅行の良さが伝わってくる文章と美味しそうな料理の話を聞いて旅している気分が味わえて楽しかったです。ゆったりとした雰囲気で穏やかな人たちとする会話は癒やされました。2人の告白だとか普段の会話にもドキドキ! 人魚姫の話が出たとき2人は結ばれないのかと少し不安になりましたが、人魚伝説を聞いて安心。2人が結ばれるハッピーエンドで嬉しくなりました! (ロダン達もこの島に旅行したのね!上手くいえないけれどすごく嬉しい) @ネタバレ終了 素敵なゲームありがとうございました!
  • 因習村のむらじまい
    因習村のむらじまい
    実況をさせていただきました。 成人男性が若い女の子を「先生」と呼ぶ関係性や因習村に最近はまったこともあり、気になったので始めさせていただきました。 @ネタバレ開始 おにぎりのくだりで、なんで伊吹はおにぎりを食べないのか(買い損ねた?)などいろいろと考えておりましたが、見事にラストで回収されて「あっ!」と驚く展開がとても面白かったです。 伊吹と八千代のキャラデザも好みです!特に「先生」と呼ばれている八千代が割とギャルっぽい恰好(肩出し)かつ太めのベルトやインナーカラーをしているあたり衝撃でした。さらに、浄化依頼で見える人と分かったときはもっと驚きました。そういう人は巫女っぽい服(和装または清楚系)のイメージが固定観念として強かったんだなとしみじみ感じました。 @ネタバレ終了 コメントが遅くなり、大変申し訳ございませんでした。 素敵な作品をありがとうございました!