富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
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ねぇ、どうしてBGMと音響面のクオリティが特に素晴らしいホラーゲームでした。イヤホンorヘッドホンでのプレイは必須だと思います。これは真夜中に背後を隙だらけにして遊ぶべき一作です。 「ねぇ、どうして」から始まる物語。選択肢に応じて様々な展開を見せますが、複数のエピソードがかなり怖かったです。映像演出もとても巧みで、作者さんのスキルの高さを感じさせられました。
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CODE非常にクオリティの高いミステリものでした。特に立ち絵、背景、UI周りなどは商業作品のようです。イベントCGもchapter1だけで豊富にあってなんて豪華なんだ!と感じます。 コマンド総当たりでストーリーが進んでいく点についてはそれなりのミステリ好きとしては推理モノとしての難易度が少し物足りないようにも感じましたが、さくさく話を進められる最近のトレンドと古き良きジャンルの伝統をほど良いバランスで調和させている感がありました。また、ミステリとしての事件の謎解きだけでなく、ストーリーものとしての面白さもあり、こちらについては次chapter以降の展開にとても興味が惹かれました。 アイテムや登場キャラの情報なども含めてシステム周りは盤石のデキですので、今後も完結に向けて制作を進めて欲しいところです!
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宇宙船の中でタイトル画面の宇宙船を見ればお分かりの通り、個性が炸裂した作品で、プレイしながらこれぞフリゲの醍醐味だ!と感じました。宇宙船の造形も個性的ですし、登場人物それぞれのデザインや塗りにもオンリーワンな輝きを感じました。個人的に好きなのはサムネにもなっている何もできないカトウさん。やたらと無能アピールしてくるのが面白いです。 作中に発生する事件とその真相については意外性はあまりありませんでしたが、それとは一線を画す意外性のあり過ぎるラストシーンには驚きを隠せませんでした。薄々感じていたとはいえ、そこがオチになるの!?という。一方でメチャクチャ納得感のある主張だったのでなんでそこリアリティMAXやねん!と膝をバシバシ叩いてしまいました。 プレイ時間は30分と掛かりませんし、ぜひ剥き出しの個性に触れて欲しいです。
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探偵のとある推理は世界の再構築を引き起こすか?設定や展開についてはきちんと受け止めて、理解して咀嚼しきれたかどうか若干自分に不安がありますが、とても面白い設定・結末のゲームでした。 最も感動したのは画面・映像演出です。文字の表示・アニメーションが素晴らしくて好きすぎます。このセンスは凄まじいと思いました。TIPS芸もとても良かったです。 個人的には @ネタバレ開始 中国語話者ということもあり、中国語ネタがお気に入りでした。 ひらがな表記の時点でちゃんと理解できたので、答え合わせ的にピンイン表記を見た時に今作で一番テンションが上がってしまいました。スミマセン。 @ネタバレ終了
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もう二度と会えないあなたが、どうか幸せでありますように。SF好きなので喜び勇んでプレイさせて頂きました。SFファンとしては無条件で心が躍る近未来ガジェット設定だけでなく、現代と地続きな未来を感じさせる世界観設定が楽しめました。 効率的にフルコンプしたい民なので全ての選択肢でまずBADを回収しに行きましたが、BAD選択肢が分かりやすい点、選択ミスから結末までが短めにまとめてくれている点がBAD収集家にはたまりませんでした。 ノーマルを経てトゥルーエンドを堪能させて頂きました。欲を言えばせっかくなので記念にバッジも欲しかったです。
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「八木君は後輩くん」END1~3の順にクリアしました。様々な表情を見せてくれる八木君との物語。面白かったです! 綺麗なグラフィックのスチルがたくさんあって大満足でした。それぞれの展開は大きく異なっているのですが、 @ネタバレ開始 八木君が強烈ヤンデレ化したり主人公の口撃力が最大になったりで @ネタバレ終了 どのルートもとても楽しめました。 個人的にはEND1のインパクトが凄かったです。 @ネタバレ開始 箱!箱の中身はなんだろな!!! @ネタバレ終了 挿入歌からED曲のインパクトも強くて展開とピッタリだと感じました。 クリア後のおまけはサブストーリー+IF展開+あとがきと充実しています。八木君視点のサブストーリーでは本編では知ることができなかった真実が明らかになり、想像していた部分が公式で認定された気分になりました。IF展開はこれが理想だよな~と感じるものでしたので自分の中ではこのIFルートがTRUEエンドだと思うことにしました!
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ダ・ブラッザ・モンキー ~De Brazza's monkey~アツい!とてもロックを感じる一作でした。メタルコアなバンドメンバーを根こそぎ攻略できる乙女ゲーです。テンポの良い展開とメンバーの個性の炸裂っぷりでとても楽しく遊べました。 まず、スタート直後で見られるOP動画のクオリティやアツさったらなかったです!曲が最高だ!しかももしかしてこれって作詞者を見る限り本作のオリジナル!?スゲー! メンバーたちは見た目も個性も様々で各シナリオでだいぶ異なるテイストが楽しめました。それにしても、 @ネタバレ開始 ナンカレーを食べに行く、バッティングセンターでお楽しみ、全裸でヒャッハー! @ネタバレ終了 みたいな他のゲームではお目に掛ることがないような個性的なイベントスチルは印象的ですし、拝めた時にはテンションも上がりました。 乙女ゲーはギャルゲーと比べて主人公が個性豊か・魅力的なことが多いと常々感じているのですが、本作もまさにそれでした。主人公は変人との触れ込みのようですが、偏見や先入観から解放されているという意味で凄く魅力的です。シナリオの展開によっては包み込むような母性が炸裂したり、生き方そのものがロックになったり、いずれにせよ終始完璧なノリの良さが発動していて最高です。 欲を言えば後輩の愛菜が凄く可愛いので、もっと見せ場が欲しかったです!!
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マジックアワー恋愛関係にある男女が別れるシーンを切り取った珍しいゲームですが、非常にエモく、とても面白かったです。 シチュエーションがまず冒頭に提示され、詳細については想像に委ねるところや、彼氏とのやりとりで結末が変化する構成が興味深く楽しめました。ENDは全部で3種類ですが、結末の振り幅が非常に適切だと思えましたし、この点でとてもセンスがあるように感じました。 世の中の恋愛の大多数には終わりがあるのに、恋の始まりを描く作品に比べて終わりを描く作品は圧倒的に少ないよなぁ、なんてことを思いました。プレイされる際は是非3つのエンドを見て欲しいです。
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坂崎くんは推しに似ている評判を聞きつけてプレイさせて頂きました!ブロマンス=微BLゲーといういい加減な認識でしたが、男性プレイヤーでも楽しく遊べる一作です。 短めの作品ですが、推しに似ていると噂の坂崎君の人間性が素晴らしく、こんなん惚れてまうやろー!と思いつつプレイしました。坂崎君ではなく、推しキャラとの交流が楽しめるクリア後のおまけも楽しませて頂きました!
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ファースト・ヒロインストーリー性に富んだ作品でとても楽しめました。設定や展開に魅了されて一気にプレイしました。 初見でぱっとタイトル画面を見た時は攻略対象の男性キャラが複数いるマルチエンドなゲームかと思ったのですが、全く違いました。それが一目でわかる概要欄やタグになっているので、密かにずっとチェックしてました。 スタート早々からちょっとした違和感をフックにしていたり、掴みがバッチリだったりであっというまに興味を惹かれるあたりお上手だな、と思いました。その後もみんなが大好きな @ネタバレ開始 ループものだったり、実はここはゲームの世界でした!展開だったりが楽しめます。 @ネタバレ終了 ストーリーを進める中で登場キャラがそれぞれにフィーチャーされていき、最後はグランドエンドを迎えるという構成も見事でした。また、振り変えると数々の伏線が序盤から散りばめられており、テキストだけでなく効果音、画面などの演出も秀逸だったと思います。 個人制作とのことですがシナリオだけでなくグラフィックもとてもお上手で、作品内で拝めるスチルは各キャラ数枚用意されていて、全部で17枚もあるとのこと。クリア後のおまけではスチルのほかにプロフィールも閲覧でき、キャラによってはアフターストーリー(エピローグ?)まであり大満足です。 既に続編が公開されているので、こちらもフェス終了後に折を見てプレイさせて頂きます!