富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
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現実世界の人魚姫人魚姫をモチーフにした作品でした。プレイヤーの視点が順々に変わっていく趣向とシナリオがピッタリ合っていてプレイを進めながらどんどん作品世界にのめり込みました。(プレイ前に概要を読んでいなかったので、初回ENDでもう終わり!?と早とちりしてしまいました) 視点が変わる醍醐味としては他の人物の視点では見えなかった真実が明らかになることだと思いますが、お互いに対する認識が全くかみ合ってなかったり、他者への印象と実際が全く異なっていたりと、この醍醐味が味わえるシナリオでした。マイのシナリオの後にメイのシナリオをプレイしてゾクゾクしました。 プレイ後のおまけのメイはとても魅力的でしたし、内容が充実していてこちらも楽しめました。綺麗なグラフィックにそんな経緯があったとは!
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右と 、左。とても心温まるストーリーでした。プレイ開始直後に各キャラクターに抱いていた感情がプレイ後には大きく様変わりしていました。みんな優しいし、支え合うことって素晴らしいな!と。 ゲームの構成は少し変わっていてENDを見る順番が固定されていますが、ENDはこの順番しかありえないので良い仕様だと思いました。なお、本編と違うところで印象的だったのはBGMだけでなく効果音も使用した時に画面に出典と名称が表示されるところです。素材を公開して下さっている方々への敬意を感じました。
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L L主人公の感情の動きが非常に丁寧に描かれていて、ただただ悲しすぎました。いつだって勝手なのも、未練があるのも男の方なんですよね。なんだか感情移入しちゃって深く刺さりました。そんなに未練がましく思うなら大事にしろって話ですが男はアホなんですよね。 序盤からシーンシーンをかいつまんで表現するのが上手いですし、直接的でなく匂わせるような表現もお上手でした。エモいエンドロールも印象的です。それにしてもLL、そういう意味だったとは全く気付きませんでした。切ないです。
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ひとを×すなんてできない大好物のデスゲ作品ということで喜び勇んでプレイしました!こういった作品で実在の人物をモデルにしている、というのは初めて見たかもしれません。ハイペースでバンバン死体が転がるので全く飽きずに最後まで到達できました。 更に、個人的に本編よりもサイドストーリーの方が楽しめました。こちらはプレイ後は必見だと思います。本編ではほのめかす程度のまま死んでいった各人物たちのバックボーンが短いながらも濃密に描かれており、とても興味深かったです。 ちなみに登場人物で一番キャラクター造詣が気に入ったのは主人公です。非プレイ中、非常にこちらの感情に訴えかけてくるものがありました。
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醒めない悪夢の果てで踊ろう。作者さん節全開の作品で楽しませて頂きました。これを病みかわというのか! 救いようのない展開が満喫できました。それにしても妹ちゃんはまだ可愛らしいけど、ママンの見た目が異形で怖すぎる。そりゃ追い出したくもなって当然です。
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ソウゼメスリーデイズ!全エンド拝見させて頂きました!女性優位な主人公総攻めの乙女ゲー!というのはわりと珍しい気がしますが、強気な言動で男性陣を振り回す主人公がとても魅力的に感じられました!絵柄も展開もとても可愛らしかったです。それもこれも冒頭から思い切りの良い決断を下した村長のおかげなので、人の上に立つ器だな!と感心です。 ちなみに @ネタバレ開始 サムネにもなっているオークションのシーンの主人公はとても面白かったです。心の中でえーい!じゃあこっちは不可思議だ!と盛り上がりました。 @ネタバレ終了
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DIE OR SWING女の子のグラフィックはとても可愛らしいのですが、黒背景も相まってなんとも不穏な雰囲気が序盤から漂っておりました。ちょっとしたゲーム性もあって引き込まれ、ラストではうへぇとなれる短編ホラーです。 @ネタバレ開始 やっぱり金属バットはフルスイングに限る! @ネタバレ終了
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ラストブルー - A adolescence summer -見るからに完成度が高そうな作品でプレイ前から非常に気になっておりましたが、とても良い作品でした。 可愛い双子女子と仲良し幼馴染として育ったという羨ましすぎてもはやけしからん主人公ですが、冒頭から何やら2人に対する重要な隠し事があることがほのめかされます。序盤はうしろめたさからウジウジとも感じられる言動があってやや主人公との心理的な距離を感じてしまいましたが、中盤以降にストーリーが転がり始めてからは一気に惹きつけられました。 過去の出来事とその後についての設定や描写は非常にリアルでしたし、終盤手前の碧海、蒼空の言動はご都合主義的ヒロインのそれではなく非常に良かったと思います。ラストシーンは感動的でしたし、エピローグのエピソードも本作のスタンスが一貫していると感じられてとても印象的でした。 振り返ってみると登場人物の心情や関係性が非常によく描かれていると感じました。プレイ時間は私でたぶん3時間弱くらいでした。プレイ時間に見合うか満足感が得られますのでおススメです!
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そしてxxxの夢をみるタイトル画面の顔を隠した女の子が印象的でずっと気になっていましたがやっとプレイできました。ファンタジー要素が強めの設定・展開、言い換えればすこし不思議な世界観で繰り広げられるクラスメイトとのやりとりがとても面白かったです。夢と現実を行き来しながら少しずつ関係性が深まっていく様や、最後はどう決着を付けるかがプレイヤーの選択に委ねられているのも良かったです。 @ネタバレ開始 終盤に見たい夢が見られずにうっかり見てしまう「ハズレ」の夢が解像度高めかつ急展開で面白かったです。 @ネタバレ終了 立ち絵がとても綺麗で、終盤のイベントではずっと隠れていたご尊顔とも相まって思わず感動しました。初々しい二人のやりとりも微笑ましかったです。
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【 魔女 】ver2.00Chapter3までプレイしました。とても面白かったです!演出が非常に巧みかつ効果的だったのでその点に一番感動しました。 タイトル画面の超ホラーっぷりに警戒していましたが、まず楽しめるのは美少女系容姿の主人公と年下男子たちとの乙女ゲー展開でした。主人公が大学で講義を持っているだなんてとても珍しめな設定なので、キャンパスラブにも幼馴染男子にもワクワクしました。 Chapter2からはオカルト・ホラー要素が強まっていきますが、その前に幸せな日常を見せられているので徐々に日常を失っていく、足元から崩れていくような感覚がまさに恐怖でした。Chapter3までプレイしても先の展開が全く予想できないので、完結が非常に楽しみです。