富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
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大根ぬきしようぜ以前一度プレイしていたのですがあまりの難問の数々に歯が立たず、アプデされたとのことでああ溜めて大根抜きしに行きました! アプデされたからと言って問題が簡単になっているはずもなく、超難問の数々が立ちふさがりました。が、必殺写メ乱れうちのカンニング大王を発動させたおかげで全ての街を2周目でパーフェクトで撃破してやりました!プレイ後、スマホには大量の北海道難問写真の数々が保管されていました!(1周目の正解率は3割以下くらい。。。) クリア後のおまけでより北海道の魅力の一端を知ることができます。本作、道民の方はノーコンクリアできるのでしょうか!?
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彷徨う空腹 –サマヨウ クウフク–メッチャ怖い! 基本的に実写画像メインで作られているのでリアリティが凄いです。冒頭の傷が不安を強く煽りますが、恐れていた方向に状況にどんどん変わっていきます。ゾワゾワする感じの演出がたまらなかったですし、中盤以降の展開もとても好きな系統のお話でした。 @ネタバレ開始 非常に寒い屋外で(PCで)プレイしたので、温かいラーメンが食べたくて仕方なくなりました。その時の私の目は手を噛まれた主人公のようにイっちゃってたことでしょう(外寒すぎでした) @ネタバレ終了
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イリスグレイア「花時モーメント」が面白かったのでこちらもプレイさせて頂きました。とても面白い短編作でした! 設定を直接的に表現していないのに、確実にそういう状況だと分からせるテキストがお見事でした。もしかしてそうなの?からなるほどそういうことか!まで、メーターが増えていくように状況が把握できていくのが気持ち良いです。真相を確信してから冒頭からプレイすると、また違った味わいがあります。 短編作品として非常に綺麗にお話がまとまっておりますが、エンディングのその後もとても気になります!青年!お前最高にイイヤツだぜ!!
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花時モーメント気になっていた乙女ゲームですがようやくプレイしました。まずは全般的にグラフィックが想像以上に良かったです。立ち絵は綺麗だしスチルは特に綺麗で大満足です! まず何の気なしに最初の選択肢で登場していたクールな先輩ルート。 @ネタバレ開始 突き放すような言動にも一切へこたれずに先輩を攻め続けてとうとう陥落させる主人公がたくましくて心強くて最高でした。先輩は一見、というか実際に怖くて傍若無人、髪色もまっ金々なので当然のように恐れられていますが、ひょんなことから接点の多い主人公は「私だけが本当の彼を知っている」的な力も相まって惚れていったように見えました。なんにせよリアルです。 @ネタバレ終了 次は幼馴染ルートです。 @ネタバレ開始 こちらはかなり定番の幼馴染が恋人に変わっていく過程が、周囲の反応も含めて丁寧に描かれていました。中盤から終盤にかけての展開は手に汗握る感じでした。こちらは終盤以降もうエモさ全開でした。 @ネタバレ終了 両ルートともに意外と選択肢の成功率が高くないとちゃんとゴールまで辿り着けない作りなので、クーデレ?な先輩や完全に幼馴染ポジに固定された状態から恋人になるのは結構険しい道のりなんだな、と実感できました。 @ネタバレ開始 かなりあまーい展開の数々で幼馴染はいないわ男子校だわだった自分は、中盤以降は2分に1回ほど思わず爆発しろと思ってしまいましたが、それだけ甘酸っぱい青春恋愛物語が楽しめました。 @ネタバレ終了 本作、とても良かったのは両攻略対象だけでなく、親友の在花と夕季との存在です。3人の会話がテンポも良ければ微笑ましい感じで、男キャラが全く出てこないコンテンツが一定の人気を博していることが初めて理解できた気がしました。でもそれよりは男主人公として乱入して3人を順に攻略して~!ちなみに在花は特に見た目もキャラも好きでした。女性のプレイヤーにとっては弟の晴も思春期丸出しで魅力的なキャラだと思います。 完全無欠な生徒会長ルート、完成・公開されたらまたプレイしたいと思います。
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灰雨文章力が非常に高い作品で中編程度の小説を読んだような満足感が得られる上に、BGMやグラフィックの+αの要素がある分それ以上の満足度を感じた作品です。 非常に読ませる作品でした。文章そのものが魅力的なので縦書きで画面の半分を文字表示に割いているのは効果的だったと感じます。他の要素は文章を読ませるために邪魔をせず、丁寧に配置されたような印象を受けました。とはいえ、イラストもお上手で、時折インサートされるイラスト群もストーリーを盛り上げるために効果的に機能していたと思いました。 ラストは定められた運命に引き寄せられるがごとく突き進んでいったような印象を受けました。 @ネタバレ開始 余韻を感じさせる間もなくエンディング直後にタイトル画面に戻るドライな演出は、ラストシーンでスパッとこの物語がレガウの命とともに終わったのだという印象を強めているように感じました。 @ネタバレ終了
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ぱちばれ!White day +こちらも続けてプレイさせて頂きました。本編の複数の特定エンドのその後を描いた短編集ですが、とても楽しめました。 本編での脇役や攻略対象をメインに据えたストーリーの数々で、ボリューム的にもさっとプレイするのにちょうど良かったです。職員室の先生たちにほっこりし、アンジ氏のお話も面白かったです。本編のストーリーに厚みが増した感もとてもありますし、クリア後のおまけ的な要素はやはりいいものだ、と再確認できました。
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ぱちばれ!Patchwork Valentineバレンタイン時期にはまだ早いのですがプレイしました。とても面白かったです。 同じ冒頭部分からこうも様々な展開を見せるのかとワクワクしながらプレイしました。BAD気味のEDから回収しようっとと選択肢を選んでいったところ初めに見たのはEND7でした。これはもう凄い展開だと驚きましたが、その時点ではその直後のEND6でも同じように驚くことになるとは知る由もなく! 大地氏は包容力もある落ち着いた大人の男性ですが、主人公が守られるだけでなくメンタルもフィジカルもかなりの強キャラなのは良かったです。甘々な展開も楽しめますが、様々なルートでも逞しく生きていく主人公の強さが眩しいです。ちなみに一番眩しかったのはブッチギリでEND4。いや、主人公アンタスゲェや!色んな意味で痺れました。 クリア後のEDリストで作者さんからのちょっとした解説が入るのも嬉しかったです。
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マリオネット・パラシュートロマンあふれる作品で面白かったです!宇宙はやはり時間遷移と並んで(以上に?)SFど真ん中のテーマですよね。 変わり者のクドーさんとそのクドーさんに惚れちゃう主人公。どちらも俗に言う変人だと思いますが常識や偏見からフリーだという意味でとても魅力的だと思いました。クドーさんの不器用だけど思いやりのある言動の数々、惚れるのが正しい!と思って拝見しました。朝食のシーンがとても好きです。 @ネタバレ開始 (でも、某SF作品のネタバレはうへー!となりました。超名作なのに未読だった自分が悪いのですが!) @ネタバレ終了 @ネタバレ開始 END1やEND2は幸せな結末で「よっ!幸せに!ご両人!」と思っていたのですが、最後に解放されるのがEND4、からの???という形になっているので、うわー!こっちがTRUE ENDだよ作者のサドー!と思わず叫んでしまいました。 @ネタバレ終了 プレイ後に改めて紹介文を見てみました。「恋愛も出来るコズミックサイコホラーゲーム!」そうか!恋愛はおまけでこれは基本的にはホラーゲームなんでした!忘れてた(涙)
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蒸気の街の怪奇譚 過ぎた話『月光照らした美女と野獣』人狼と人間の愛だ恋だのお話、とのことで楽しみにプレイしましたが、面白かったです。 人狼ロボのぶっきらぼうキャラが凄く好きです。喋り方に不器用な優しさがにじみ出ていました。修道女ブランカとの出会いから心理的な距離を詰めていくところの描き方もお見事でした。 中盤以降の展開については @ネタバレ開始 まずは人狼女の娘ちゃんカミリヤが凄く可愛くて癒されました。 が、予想通りゲーム序盤から終始漂っている不幸な雰囲気が発露する形となり、ロボと一緒に悲しみました。 @ネタバレ終了 グラフィックは独特のテイストでオカルトファンタジーにぴったりだったと感じましたし、戦闘シーンの存在や一部アニメーションなどもあり演出が豪華でした。メインやら二人の造形がとても良かったです。
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【怪奇ミステリー】紅島からの脱出長丁場でしたが次から次へとめくるめく展開が押し寄せるため、ダレることなく最後まで楽しく2日で完走しました!プレイ時間は計っていませんが恐らくトータル8時間以下だったと思います。(なのでそこまで身構えないで安易にプレイしちゃって良いハズ!) 「怪異ミステリー」と銘打つだけあってミステリ感がとても感じられました。オカルト度100点というくらい超常現象が多発しますが、オカルトには法則性や論理がきちんと設定されています。従い、テキストを読み進めながら事件発生のタイミングで正確な推理をすることは不可能ですが、選択肢による推理が必要な場面までにはフェアに情報が開示されるのでよく考えれば正解が可能です。いわゆる特殊設定ミステリと言った感じです。普段はへっぽこなサカナ探偵ですが、メタ推理も駆使することで人物を当てる選択肢はEDまで1度も外すことなく的中させ続けました(この上ないドヤ顔)。 サスペンスサバイバルホラー的な要素もミステリ要素と同じくらいあって、紅島マジで半端ないって!と思いつつプレイを進めることになりました。中盤からは絶体絶命な状態が続くのですが、主人公や他のキャラたちが緊迫した場面でもどこか軽口を叩いたりするタフさを持ち合わせていてプレイする側としては心強かったです。特に主人公には常にタフネスを感じました。(が、あまり女性キャラにモテないのはなぜだろう) プレイ冒頭は次から次へとキャラ紹介が始まり、登場人物の多さからとりあえず誰が誰か覚えられるかが不安&若干「事件はよ!」と思いましたが、島についてからは本当に一気でした。懸念していた誰が誰だか分からなくなることも全くなく、立ち絵がある偉大さと冒頭のキャラ紹介の効力を感じました。 誤字脱字を筆頭にやや作りが粗いところも散見されましたが、補って余りあるパワーのある作品だと思いました。次から次への展開力が光る一作で、とても楽しめました!色々ありましたが最後の最後の読後感は良かったです。