富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
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ウミガメのスープに劇薬を不穏な概要文を読んで期待していた通りの作品でした。このなんだか気付けば足元にぽっかりと穴が開いていて足場がなくなっている、みたいな展開は大好物なので非常に楽しめました。 また、「水平思考ゲームをするゲームではない」との注釈がありますが、個人的には十分に水平思考ゲームそのものも楽しめたという感覚です。水平思考ゲームを遊びつつ、本筋のシナリオが展開していくホラー系ノベル、といった感じでしょうか。面白かったです。
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意味がわかると怖い30秒怪談起動直後のタイトル画面からして動画組み込みがカッコ良い本作。30秒で完結する意味が分かると怖いショートホラーを10本収録していますが、いずれもナレーションに合わせて動画やアニメーションがふんだんに用いられていて本編も映像表現が凄いです。出題⇒解決とテンポ良く進んでいきますし、1エピソードが短めなのでスキマ時間のプレイにもおススメです。サクサク遊べて面白かったです。
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Moral序盤の選択肢でその後の内容が大きく変わるのですが、どちらもビックリするくらい極端!やっぱり人間ほどほどが一番だよなぁと改めて思うのでした。ちなみにエンドロール流れる前の動画がメッチャカッコ良いので必見です。その後の演出もお洒落です。
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4日後に死ぬ!どの点を見ても非常にクオリティが高く、しかも凄く面白い作品でした!グラフィックもシナリオもシステム周りも演出も、全てが素晴らしかったです。全部凄いと思いましたが、特にゲームシステムとシナリオ構成がうまく融合していると感じられたところが特に好きです。おたすけ探偵事務所のコーナーもとても好きです。いやホント、何度助けられたことか。オカルト世界観にワクワクし、キャラ立ちしまくっている登場人物たちの掛け合いを楽しみ、ラストに向けて盛り上がる展開には胸を熱くしました! バッジコレクターなので5つもバッジがもらえちゃうのも嬉しいです。
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お料理革命C.C.C3つのキーワードを入れるだけで奇想天外な料理を作ってくれる夢のようなAIが登場するお話です。ドットグラフィックで出てくる料理がなんとも可愛らしく、アイデアに富んだものになっています。料理が出てきた後のコメントもどれも面白く、コンプ欲がめちゃくちゃ刺激されます。ちなみに料理の数はビックリするくらいあるのと、外れの組み合わせが思っていたよりかなり少な目だったのが嬉しかったです(コンプする場合は思い付き順ではなく順序立ててお料理を作っていくのがベターです)。 お料理作りましょうゲームではあるものの、微ディストピア世界に生きる人々の交流やそこで垣間見える価値観や悩みがとても興味深かったです。 人の生き方、あり方を変える可能性をはらむ「AI」をテーマとして描いているので、AIについても考えさせられました。とても面白かったです!!
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Last Song-ラスト ソング-天才音楽家とそこで働くことになったメイドさんのお話です。とても感動的なストーリーでした!序盤に???と思った点がありましたが、綺麗にラストまでには回収してくれて嬉しかったです。ラストを迎えてからタイトル画面に戻ってきた時に改めて胸にくるものがあります。また、クリア後にみることができる追加のお話がとても良かったです。見たいシーンがきちんと見られましたし、世界観の広がりが感じられました(続編があるのか!?)。一目瞭然の通り、グラフィックもとても綺麗です!ちなみに、要所にボイスが用いられているのですが、なんと作者さんが演じ分けられてるということを後で知ってとても驚きました。特に男性キャラボイスが良かったと思います。最後に、タイトルもストーリーにピッタリで素晴らしいと感じました!
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I kill youめちゃくちゃ不穏なタイトルなので身構えましたが、ストーリーは読後感の良い正統派なボーイミーツガール青春恋愛モノでした!一気に全ED+おまけ含めて完走しました。 タイトル画面の通りグラフィックがとても綺麗です。終盤に向けてイベントスチルも多くてこれらもとても良かったです。(とても良かったのでワガママを言えば後で見返したかったです!)ストーリーは近未来オンラインゲーム「フルダイブ型VRMMO」という仮想現実世界と、高校生としての現実を行き来しながら展開していきます。この2つの世界で徐々に距離を詰めていく2人の関係性が注目ポイントでした。主人公たちの関係性が深まるだけでなく、恋愛を通じて2人とも自己成長を遂げていく点もとても良かったです。クリア後に追加されるお話も非常に満足度が高かったです。冒頭におまけと書いてしまいましたが、ストーリーの理解が深まるのでこちらもプレイ必須です!
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おべんと☆モンスターRPG~君と仲間が共に成長する物語~おべんと☆モンスターたちがRPGになって帰ってきた! 本作の魅力はやはりバラエティに富んだおべんと☆モンスターたちです。どのモンスターもポップで可愛らしいです。強化に使うアイテムはシナリオとは別のミッションで荒稼ぎできますので、どのモンスターが強いかな?なんて考えずに(考えるのも楽しいけど)気に入ったキャラデザのモンスターを鍛えるが吉です!どのモンスターも鍛えれば十分な戦力になるので、ラストバトルまでなら余裕で戦えます!私はやや効率厨の気があるので、強化素材がかぶらないように選んだモンスターたちを鍛え上げました。 シナリオはソシャゲのように細かく区切られていてテキスト量も控えめなのでRPGとして遊びやすかったです。優しく温かみのあるグラフィックの雰囲気にも合った世界観が楽しめました。
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クチナシホーンテッド ~幽霊メイドの逆襲~とても面白かったです!まずグラフィック面ですが、メインキャラは4人(?)なのですが、いずれもキャラクター造形(デザイン・性格面いずれも)素晴らしいと感じました。グラフィックはとてもお上手かつ量がかなりの大量で、立ち絵のほかにもたくさんの固有スチルやオリジナル背景絵など、トータルの作画量はかなり凄いことになっていそうです。ストーリーも凄く面白かったです。無駄に思えるシーンが全くなく、最後のなんじゃそりゃミニゲームの展開(凄くワクワクしました!)も含めて非常に楽しめました。お屋敷でのミッションを中心に据えて、説明が必要な部分は回想シーンなどでシンプルにまとめた構成が良かったのだと思いました。歩き回るシーンはそういう表現があったのか!と思いましたし、謎解きは本当に伏線回収が素晴らしいな!と感じました。
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目覚めた宇宙にアメが舞うダークポップなグラフィックが印象的で気になっておりましたが、バーチャルフェスでお見かけしたのでプレイしてみました。まず起動直後のロゴがカッコ良いと感じました。いきなり「さんろっく」さんカッコ良いな、となりました。 本作は多分にファンタジー要素を含みますが、その雰囲気が絶妙だと感じました。EDは全部で4つありますが、絶対にED4まで見ることをオススメします。未プレイの方のネタバレ配慮として「個人的には凄く好みのラストだった」とだけお伝えしておきます。