富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
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晴れのちドールほのぼの絵本風のグラフィックがとても可愛らしいゲームでした。全部で4つのEDが用意されておりますが、概要欄のヒントと親切分岐設定のおかげで迷うことなくコンプリート出来ました。スタート時点では分からなかった世界観がクリアする頃には理解でき、登場人物たちにも愛着が湧きました。TRUEENDの展開が特に印象的でした。
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天王寺家の母の日母の日を舞台に素敵なママを喜ばせよう!という家族愛に溢れるハートウォーミングなゲームとなります。選択肢によって展開が変わりますが、各ルートともコミカルな異なる展開が楽しめました。個人的にはバッジにもなっている、時々表示されるドット絵が好みでした。ちなみに、もちろんボイスはオンでプレイさせて頂きました!
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Break it!! 〜じゃけん正義は必ず勝つ〜新ルール適用のジャンケン勝負がとても楽しめました。本編は自慢の勝率100%でクリアできたのですが、EXTRA勝負のラスボスは3勝2敗の辛勝でした。でもあまりのインパクトに驚きつつも初見クリアしたので嬉しかったです。ジャンケンの勝敗は気合で決まるべしですね!
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因習村祠破壊RTAメチャクチャ面白かったです! 画面を見れば分かる通り、まさにRTA風の演出の数々が楽しめます。RTAのオマージュだけでなく因習モノあるあるも散りばめられており、序盤から惹き込まれます。選択肢の正解ルートも納得感があるので、初見で正解を当てられると気持ち良い! 散々楽しませてくれるネタゲーかと思いきや、TRUEエンドまで見るとしっかりとした結末が堪能できるのも非常に良かったです。こりゃ流行って当然の一作でした!
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埖×喋~Trash×TALK~非常にクオリティが高く、他では味わえないセンスが光る怪作でした!あらすじやグラフィックやゲームシステムを見るととってもポップでキャッチ―なゲームのように見えますがそれは1面でしかなく、底知れぬ闇や深さも併せ持つゲームとなっており、そのバランスが絶妙だと感じました。フェスが終わって時間が経ってしまいましたが、ようやく全エピソードを回収できました。ボリューム面でも凄いゲームでした。 登場人物が非常に多いのでプレイ前には誰が誰だか分かるかな?と少し不安だったのですが、各キャラ共にプレイ序盤から性格の違いがはっきりと分かりますし、様々なエピソードや回想シーンなど生い立ちからしっかりと描かれているので、一癖も二癖もあるため簡単には掴み切れないながらも、彼らみんなの人となりが強い印象として刻まれていきます。プレイを終えて振り返れば登場人物への愛着がとても湧いていました。ああ、愛しきキャラクターたち。 キャラクターの人物造形の奥深さと同じく印象に残ったのが彼らの関係性が非常に濃密に描かれていることでした。ほとんどのシーンが複数名登場する群像劇となっており、好意、執着、嫉妬、嫌悪など様々な感情が入り乱れる様が見られます。各シーンは細かく分割されており、プレイヤーがキャラクターを選択することで任意の場面が見られるのですが、各シーンのテキストのセンスは素晴らしく、キャラも話題も多岐に亘るので良い意味でのカオスっぽさもありました。雑学からサブカルまでなんでもござれです。 システム周りの凝り方も尋常ではなく、イベントスチルも超大量に用意され、シナリオとこれでもかというネタの数々と相当なボリュームの一作です。ポップでスタイリッシュで間口は広いけど、底はどこまでも深く遊び応えがありました。ちゃんと時間を取ってコンプまで腰を据えてプレイするのがおススメです。 ちなみに全キャラお気に入りと言えるくらい、悪いところも含めて各キャラの個性を愛さずにいられませんでしたが、一番好きなのはやっぱりヒカルでしょうか。若いってイイ!!
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不香の花 - Snow Flower過去の作品と同様に本作も非常に素晴らしい作品でした。 プレイ直後の率直な感想としては『ストーリーラインやキャラデザなどはそのままでアニメ映画化すれば一定の評価を得ること間違いなし!』という感じです。 なぜそう感じたかを言葉にすると以下のような要素になりそうです。 ・ストーリーの展開は分かりやすく、流れに不自然さもなく、テンポが良い ・グラフィックもクセがなく非常に綺麗でシーン毎に構図が最適化されている ・キャラクターはみな活き活きしていて個性に溢れておりそれぞれに役割がある ・若き主人公の環境の変化と人々との交流による成長を描く物語である 私は文を読むのが早いのでプレイ時間は1時間程度でしたが、 プレイ後に心に温かいものが残るとても素晴らしい作品でした。 シーン間のアイキャッチ演出もゲーム的でとても良かったですし、 言葉なくグラフィックだけで想像を掻き立てるようなエンディングも凄く好きです。 他の作品ももちろんですがこちらもとてもおススメです!!!
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誰ガ私ヲ殺シタの?ゲーム開始時点で既に殺されて地縛霊になった女子大生が主人公といういっぷう変わったゲームです。初回プレイでは真相に辿り着くどころか惜しくもなくゲームオーバーを迎えましたが、何度かロードを繰り返しプレイすることで徐々に真相へと近付くことができました。 幽霊である主人公と霊感の強い友人という組み合わせが効果的に機能しているシナリオだと感じましたし、意外性のある終盤のストーリー展開に翻弄されました。面白かったです!
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やはりこいつはヤンバルクイナぶっ飛んだオモシロ探索ゲーを複数作られている作者さんの作品ということで期待してプレイしましたが期待通りの面白さでした。思わずツッコんでしまうような展開が目白押しなのでギャグメインでも楽しめますし、ゲームとしてとてもしっかりしているので探索ゲーとしても面白いです。 他の作品とのクロスオーバー的な要素もあるので過去作プレイ済の方にはよりおススメできます。無事に真相に辿り着けて嬉しいです!
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輪状スターゲイザーあまり予備知識のない状態でプレイしましたが、大好きなジャンルの作品でした!あらすじにある通りの「おぞましく、哀しい事件」が発生するのですが、そこから先の話の展開には驚かされました。 本作の登場キャラは可愛らしい女子高生たちばかりとなっており、みんなで協力して事件の解決に突き進んでいきます。友情や絆を強く感じられて「尊いとはこういうことか!」と感じられました。こんなにお互いを信じられるなんて素晴らしい関係性です。また、ラストまでプレイすることでなるほどそういうことか!と壮大なお話を堪能できました。 プレイ時間は割と長めではありますが、常に次の展開が気になる形で話が進んでいくのであっという間に感じられました。大量に用意されたイベントスチルの数々のおかげで没入度が高まったということもありそうです。 プレイ後は星が綺麗な田舎町にお出かけしたくなりました!
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救えないボクらサムネを見れば一目瞭然のように絵が激ウマです!漫画の作画量に心が折れてノベルゲームとして完成させたとのことを後に知りましたが、見開き絵のような描き込みの多い絵が次から次へと表示されて漫画とノベルゲームが融合したような作品だと感じました。ノベルゲームとしては信じられないくらいの作画量だと思います。集中線やコマ割りなども漫画っぽさを感じるところがたくさんありました。 相当に凝っていてかつ珍しい世界観設定のお話ですが、随所にみられるギャグとフルボイスの熱演によって作品世界に引き込まれました。登場人物たちの個性が光っておりました。 ちなみにではありますが、思いっきりBLどまんなかの作品ではありますが本編のゲームではキス描写すらなく健全そのものだと感じました。あけっぴろげに当たり前のように男が男を好きな世界という感じです。但し、本編が面白かったので色々と作品の情報を仕入れにいったら、そこにはメチャクチャゴリゴリなBLの世界が待っていました。ハードめにBL好きな方はクリア後にそっち方面でも非常に楽しめるかと思います!(私は素直に回れ右しました!)