富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
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キミはボクをとても面白かったです! ストーリーはかなり現実的な大学生活と言った感じで特に大きな事件が起きるわけでもなく進行していくのですが、テキストや心理描写が巧みなおかげかとても惹き込まれました。プレイ中は主人公の言動にやきもきすることも多く感情移入しにくい点もありましたし、この流れでどうして主人公にこんなに美女が寄ってくるの!?とも思えました。ですが、 @ネタバレ開始 終盤に視点が変わったところでなるほどと思いました。 自覚がなく自己評価が極めて低いだけで、周りが見えていて優しいんですね、主人公。 なんだか性格が自分とは真反対だなぁ、なんて感じていた自分が空しくなりました。 @ネタバレ終了 また、ラストは非常に感動的で、プレイしてとても良かったと思える読後感でした。 @ネタバレ開始 ミサキの後悔をふまえて後悔しないように生きていこうというアユトの姿に、後悔しないように生きていくことが大事なんだという強いメッセージ性を感じました。 @ネタバレ終了 ちなみにグラフィックがメチャクチャ良い!と思いながらプレイしていたのですが、NOVEL AI製ということを知って驚きました。プレイ中に何の違和感もありませんでした。制作側にとっては色々複雑な存在のツールではありますが、純粋にプレイする側からするとただただ美麗なグラフィックだということを身を以て感じました(もちろん作者さんが使いこなしたからこそ、だと思います)
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足音と雨音薄気味悪いしっとりホラーでした。派手に驚かすとかではなく雅で風流な和風現代ホラーといった感じです。 なんて冷静に書いてますが非常に怖かったです。EDは3つありますが、「あー怖かった」で済むものも済まないものもあるので是非全ての結末を見て欲しいです。間や溜めなど静の演出が非常に巧みだと思いました。いったん怖くさせれば過度な演出がなくても勝手に怖くなっちゃう、ということかもしれません。何気ない夜道がなんとなく怖い経験って誰しもありますし。
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EINSATZ Ⅰシリアスガチ系の本格長編作品となります。現代社会を舞台とした作品としては最高峰級の壮大スケールの作品です。概要やあらすじを一読すればその作品の規模が分かるってもんです。本作でプレイできるのは0章と1章の2章分ですが、5時間くらいの大ボリュームでした。 主人公は国を揺るがすような事件の当事者として人生を狂わされた少年。過酷な運命に翻弄され、異次元レベルの戦闘能力を誇る最強の工作員にまで成長しています。ストーリー性に富んでおり、巨大な権力がうごめくようなお話や近代兵器を用いた戦闘モノなどが好きな方に特におススメです。また、ナンパなお話ではありませんが多くの美少女も登場するのも魅力です。主人公がとにかくスーパーマンなので、周りの女性たちが好意を向けてきても納得感しかありません。 イベントCGも豊富ですし、女性陣はフルボイス。ボーカル曲なんかもあってただただ豪華な作品です。個人的にはオシャレなタイトルロゴ+効果音で幕間を演出するアイキャッチが好きでした。制作はとても大変だと思いますが、ぜひ物語の結末まで走り切って欲しいです!
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エロゲーにマインドハックされた高校生の物語「エロゲはオレの嫁」を地で行く主人公の物語です。 勢いがあってどちらの展開も楽しめました。 @ネタバレ開始 永遠の謎ではあるのですが、最強のエロゲ―を作るのに恋愛経験って本当に必要なのでしょうか!? @ネタバレ終了
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探偵少女~生徒会殺人事件~大好物のワードが並んでいるので喜んでプレイしました。選択肢はあるのですが、ストーリーの本筋としてはルート固定になっています。でもこれがなんだか逆に新鮮でした。プロローグの後にノーマル、バッド、トゥルーの3つのエンディングが楽しめます。 割と王道なトリックや動機なので犯人や犯行方法などは良くも悪くも直ぐに特定できました。破綻した設定や無理な展開がなかったので心地よく楽しめました。プレイ後のおまけも楽しかったです。 @ネタバレ開始 個人的には次回もミステリーモノ希望です! @ネタバレ終了
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異世界転生したら余命が1日になって焦りました。【コメディ】印象的なタイトルとくっきり絵柄の可愛らしいキャラクターに惹かれてプレイしましたが、登場人物たちの掛け合いがコミカルで楽しいADVでした。運命に翻弄されまくりの主人公の様々なストーリー分岐が楽しめます。 MAPが出てくるシステム、とっても親切な周回サポート、各エンドを回収したくなる構成など、プレイヤーを楽しませようという工夫にも満ちていたと思います。 @ネタバレ開始 おまけルートのクイズは当然のように某キャラの名前のところで引っ掛かりました。悔しい! @ネタバレ終了
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生きるその先に -覚醒編-全俺が泣きました!(3日連続3ルート・前作同様1年ぶり2回目) こちらも前作同様に古き良きギャルゲー・美少女ゲ―の雰囲気をひしひしと感じました。前作よりさらにシナリオは洗練されてまとまっていた印象で、終始とてもテンポ良くお話が進んだ印象です。各ルートともバトルシーンが見せ場となっており、終盤の盛り上がりはかなりのものでした。本作の攻略対象キャラも前作同様の3人で、くっきりとルートが分かれます。作者さんの丁寧な攻略サイトを拝見しながらクリアしました。プレイ順はどのルートからでも問題ないと思うので、気の向くまま好きな子と仲良くしちゃってOKです。 イベントCGも豊富にありますし、クライマックスやエンディングなどでは感動を盛り上げてくれました。動画演出やボーカル入りの主題歌など、演出面も豪華でしたし、サクサクと挙動が軽いおかげでプレイはとても快適でした。今作から導入されたオリジナルのBGMも場面場面にピッタリでした。クリア後に鑑賞できるのがありがたいです。また、クリア後といえば次回作の予告も良かったです。この作品世界が最後どうまとめられるのか!楽しみです。 今回は三部作の2作目ではあるのですが、前作と本作は同一設定における別ルートのような位置付けになりますので、こちらを先にプレイしても特段問題ないと思います。気になっている方は是非このフェス中にプレイしちゃいましょう!過去作「REACT」の天城家の面々も登場するので、気になった方はプレイ後に遊んでみてください。そちらも名作です!
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REACT「生きるその先に」の第二部に登場キャラが再登場するとの話を聞き、評判が良く長らくプレイする気満々だった本作をようやくプレイするにいたりました。とても面白かったです!和風伝奇モノで、人ならざるモノたちとの因縁や戦いを描いた王道のストーリーが楽しめました。 ストーリーは全7章構成です(メモしそびれたのでもしかしたら8章かも)。4章までに主人公の境遇や周囲との関係性およびその変化を丁寧に描きつつ主要人物が全員登場します。5章からは4つあるルートにストーリーが分岐し、それぞれ個別のヒロインとのルートのストーリーが楽しめます。いずれのストーリーも生死を懸けた戦いの中で深まる主人公とヒロインの絆が描かれており、終盤はとても感動的です。 割とプレイ時間は長めではありますが、コミカルなテキスト、白熱の展開が続く熱いストーリー、章立ての構成のおかげかそれほど長さは感じませんでした。一度クリアしてからは(しなくても?)5章のルート分岐後からプレイできるのと、戦闘シーンのミニゲームをスキップできるのもプレイヤーとしては助かりました。長そう、という理由で意識的であれ無意識的であれ避けてしまっている方は気にせずプレイを推奨です! 以下、各エンドについても簡単な感想です。 @ネタバレ開始 ■葵紅ルート 赤系の髪の色はメインヒロインの証!本作のメインルートだと感じました。 エンディングはもう混じりっ気なしのハッピー感に溢れていて痺れました。 カワエエ!好き。 ■麗音ルート グラマラスな水着CGが眩しいエンディングです。 彼女の水着姿ってのは超テンション上がる瞬間ですが、幼馴染だと感動もヒトシオっぽい。 ただ、このエンディングは結局黒ビキニおじさんが全てもっていっているという。。。 カワエエ!好き。(黒ビキニおじさんが、ではない) ■洸ルート 終盤の展開を考えるととても自然な展開のエンディングでした。 主人公も洸も使命感や責任感が強いのでこの選択は必至。 悲しいけれどEND名に「一時の別れ」とあるように、いずれまた再開の日が待っているはず! カワエエ!好き。 ■実智瑠ルート 実は血が繋がってなくてしれっと付き合っちゃう! みたいな昔よく見たありがち展開にはならずに真面目にお仕事続けるパターンでした。 誰とも結ばれないのでこれが一番フラットなノーマルエンド的な感じもしました。 カワエエ!好き。 @ネタバレ終了 というわけでグラフィックは綺麗でイベントCGも豊富に用意されていてとても豪華な作りとなっています。キャラクターデザインが素晴らしく、特に葵紅のキャラ造形は服装含めた見た目も設定もとても良いと思いました(タイトル画面が際立って見えます)!更にメチャカッコ良いOP動画のほか、我らが歌姫あすか~るさんの美声の挿入歌も楽しめるので至れり尽くせりの長編ゲームでした。
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天使のロマンホリデータイトル画面で一目瞭然の通りグラフィックがメチャクチャ綺麗でした! イベントスチルも沢山ありますし、趣向を凝らした画面・効果音演出も施されていてとてもクオリティの高い作品でした。 ストーリーも興味深かったです。地獄送りになった3組の犯罪者男女とのそれぞれとの会話を通じて、それぞれ4パターンの結末に分岐させることができます。この分岐パターンが多岐に渡っているので、喜んで全エンドを回収させてもらいました。それでいてプレイ時間は短めなので、プレイ時間当たりの満足度が非常に高かったです!クリア後のおまけも充実していて、クリア後もしばらくゲームの世界に浸れました。 キャラクターたちは残らず殺人犯だけあって(?)一癖も二癖もあります。個人的にはスケールの大きな傾国の美女、メイリンのストーリーがお気に入りです。
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いっしょにかえろ!印象的なタイトル画面につられてプレイしました。それにしてもお友達になりたい相手と一緒に下校するのがこんなに高難度だとは! 時間切れも含めて全選択肢を踏みました。時には死に、時にはBESTっぽいエンドを見ながら最後はなんとか無事にいっしょに帰れました。最後の一枚絵がとても綺麗で、無事にいっしょにかえれて良かったと思えました。 @ネタバレ開始 タイトル画面、超スピードで動きまわる女子をなんとか捕まえて一緒に帰ろうとするゲームだと思ってたら勘違いでした笑 @ネタバレ終了