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富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション

  • ふたり終末論
    ふたり終末論
    優しく、ピュアで、繊細な主人公二人の物語です。 生きづらい世の中から逃げるように乗り込んだ最終列車の果てに辿り着いた先は果たして?というストーリーですが、冒頭から非常にテンポが良く、無駄な描写を削ぎ落している点が素晴らしいと感じました。30分程度と短いプレイ時間ながら立ち絵はLive2Dで動きますし、印象的なシーンではスチルも表示されるので演出面も豪華に感じました。ラストでしっかりとストーリーが締めくくられていたのでとても満足でした。 疎い私でもプレイ中に「これはBLじゃなくてブロマンスってやつだ!知ってるぞ!」と概要欄を見る前に感じたので本作はブロマンスもので間違いなさそうです。

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  • 家事は私を愛するけれど、私は家事を愛せない。
    家事は私を愛するけれど、私は家事を愛せない。
    全エンドならびに全家事男子を解放するまでプレイしました!とても面白かったです! 個人的に特に素晴らしいと感じたのは2点です。まず、細かな家事は敢えて気付きにくいように目立たせていないところです。プレイ初期はなかなか家事男子が集まらないと感じていたのですが、そこに気付いた時にはゲームへの落とし込みの巧みさに感動しました。もう1つは家事に対するスタンスです。仕事で疲れて切ってある程度家事をこなしてへとへとになった際、無理して家事を続けると分岐EDに突入するというこの仕様を見て作者さんの温かさを感じました。これはまさに現代人へのエール!疲れている時は絶対にまず休むのが一番!! 他にも、総勢100人を超える家事男子オールスターズのキャラデザ、テキスト表示が最適化されていてノンストレスであること、家事の実行前後でのテキストの変化、家事男子一覧や回収したEDがリスト上で埋まっていきフルコンプで画像が変わるところなど、全体を通じて丁寧な作り込みが素晴らしいと感じました。 以下、ちょっと個人的な家事への思いがちょっと乗り過ぎた感想は恥ずかしいので隠しておきました。(ネタバレはあまりありません) @ネタバレ開始 さて、私は結婚生活1X年、ただの一度も風呂・トイレ掃除を妻にやらせなかったことが密かな自慢の共働きリーマンです。家事はあまり苦ではなく、料理・洗濯・掃除・炊事どれも一通りはこなしているのですが、本作の徹底的な家事の解像度の高さにはとても痺れました。例えば食事を作る際は冷蔵庫の中身を確認してレシピを決めるところがスタートというようにプロセスを細かく描いている点、「ぬいぐるみのほこりをベランダで落とす」といった名もなき家事をきちんと押さえられているような点などです。洗剤・調味料・常備品の状況は常に把握して翌日の献立も考慮して会社帰りに自発的に買い物し、ごみ捨てと言えば各部屋からの回収と新たなごみ袋のセットをやる身からすると「買い物」「ごみ捨て」のように雑に括られては納得できませんからね!本作はぜひとも家事の労力に無理解、家事全般のタスクを低めに見積もっている民に遊んで欲しいところです! 保育園用のおむつに名前書き、持ち物にひたすらシール貼り、宿題の丸付け、子どもが泥だらけの靴で帰ってきて玄関どころか共用廊下・エレベーターまで掃除、冬休みが終わる直前に習字セットを出されてカチカチの筆洗い、前日に大量のペットボトルと缶と牛乳パックが工作で必要と言われて急いで確保、月曜の朝にランドセルから給食白衣が出てきて出勤前に嵐のアイロンがけ、のように育児が始まると家事も倍率2倍くらいになるのでそんな地獄モードも面白そう、と思いました!(でも少子化進んじゃうかも) @ネタバレ終了

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  • 夢の扉とヤンデレをぶっ壊すボタン
    夢の扉とヤンデレをぶっ壊すボタン
    プレイ前はタイトルの意味がイマイチ分からなかったのですが、プレイ後にはこれ以上なく簡潔に内容を示す最適なタイトルだと感じました。普通はヤンデレと1対1の局面には観念するか拒否するかの二択になるのが一般的だと思いますが、今作ではタイトル通りそこでシチュエーションを完全にぶち壊す第三のボタンが出現します。まずは一般的な選択肢の結末を見てからお楽しみでそのボタンを押すことを繰り返したのですが、まあこの展開が通常見られないであろうパターンでとても楽しめました。主人公のキャラ立ちが激しいのも急展開に拍車を掛けておりワクワクします。冒頭から無駄な前置きがなく各キャラとのストーリーが楽しめるのも良かったです。

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  • 泣きべそ*花散る空 - self paradigm -
    泣きべそ*花散る空 - self paradigm -
    前作がとても面白かったのでこちらもプレイしました。概要欄に記載の通り、前作プレイが前提の作品ですのでまずは本編のプレイを強く推奨します! 本作は前作に登場した6人の男女の視点によるサイドストーリー5編が楽しめるオムニバス作ですが、各主人公の置かれた境遇や内面心理をしっかりと描写しており、本編と同等の読み応えがありました。各キャラクターにもそれぞれ事情があったんだなぁと思えましたし、今後に向けた希望も感じられるお話もあってとても満足でした。登場人物がみな不器用ながら真摯に生きようとしているのを見守るような気持ちでプレイしました。前作未プレイの方は是非前作のプレイ直後に続けてこちらも遊ぶのがおススメです! ちなみに各編プレイ後に鑑賞したオリジナルのエンディングテーマがとても良かったです。クリア後はおまけから何度も鑑賞させて頂きました!

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  • PaintPain ~少女はメイドの手をとって~
    PaintPain ~少女はメイドの手をとって~
    本作、とても面白かったです! 綺麗なタイトル画面とプレイ時間6時間と言う大作長編っぷりに惹かれてプレイしたのですが、プレイ前に想像していなかった他ではあまり見ないような設定やコミカルなテイストにまず魅了されました。また、登場人物が増えてきてからはそれぞれが抱える苦悩や人間関係の変化などが描かれそこにも惹き込まれました。個人的には他ではあまり触れたことのないような作風だったので、とても新鮮にも感じました。テキストは読みやすく、グラフィックもサムネなどをご覧の通りとても綺麗です。 各キャラいずれも魅力的だったのですが、個人的に一番好きなのは主人公です。心が広くて人畜無害、パトロン気質な彼のおかげで若き芸術家たちが一皮むけることができたんだなぁ、と。 最後に、百合×メイドというのは界隈では超黄金の組み合わせだと思いますので、愛好者の方は絶対にプレイするのが吉です!百合好きもメイド好きも世の中には百万人単位でいるはずなのに感想欄が熱いコメントで溢れていないのはおかしい!私は特にジャンル愛や思い入れがあるわけではないのですが、可愛らしい絵柄と屋敷内の人間模様を目の当たりにしてこのジャンルの魅力にも魅了されました。

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  • レイカ ターヘル アナトミア
    レイカ ターヘル アナトミア
    プレイしているタイミングより状況が変わるゲームシステムが面白かったです。 少しずつ得られる情報のおかげで行けるフロアが増えていき、曜日によっても異なる訪問客が訪れているのを見るだけで楽しかったです。 プレイ時間自体長めのゲームではないのですが、タスクバーに常駐させて長期間少しずつ楽しくプレイできました。 過去作品の登場キャラがたくさん出てくるのも嬉しかったですし、ようやく到達した時に拝めるエンディングムービーのカッコ良さにも痺れました!

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  • USA ROBO SANPO
    USA ROBO SANPO
    3Dポリゴンのうさぎとロボがちょこちょこ動いているだけでも可愛くて癒されました!公園のパトロールをする1台と1匹。なんてほのぼのした作品なんだ! ゲーム自体はシンプルなタップゲーなのですが、シチュエーションと入手できる写真に癒されて全写真をゲットするまで繰り返しパトロールに出かけました!写真もそれぞれ構図が微笑ましく、見ててほんわかしました!!

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  • トキワ怪奇譚
    トキワ怪奇譚
    ドット調のグラフィックとフォントから醸し出される雰囲気が最高でした。また、短い周回を重ねる中で少しずつ能力が解放され、新たな展開が生まれていくゲームシステムも面白く、先が非常に気になり一気にプレイしました。なんとか自力で5つ目のEDまでは到達したのですが、エンディング数の+??が気になり、ゲームデータ同梱の攻略情報にてその先があることを知りラストまで遊び切りました。 全てを明らかにしなくても何が起こったか理解できるストーリー、様々な不穏な演出や展開など、ゲームシステムとシナリオとグラフィックのバランスのとても良いホラー作品でした!

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  • 内緒のサイミンSHOW
    内緒のサイミンSHOW
    某国民的バラエティ番組風のタイトルに惹かれてプレイしましたが、とても面白かったです! シーンが切り替わるごとに可愛らしく温かみのあるグラフィックがたくさん拝めるのでとてもテンポ良く遊べました。サイミンの内容がいずれもこの上なく魅力的で、日々頑張っていればいるほどこの誘惑には抗えないよなぁと思いました。エンド分岐と分岐後の結末はシンプルですが、意外性があって構成も美しいED2が好みでした。クリア後のおまけも嬉しかったです。

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  • 三色団子布団幽霊博士ガール
    三色団子布団幽霊博士ガール
    「三色団子布団幽霊博士」という長すぎる呼び名と、斬新すぎるビジュアルの女の子の外見に惹かれてプレイしました。髪型だけでなく布団を被って生活しているという習性のキャラも初めて見ましたが、何よりも外見よりも中身の変わり者っぷりが一番個性的に感じられました。 ツッコミ役に回る主人公も十分に変人で掛け合いがとても面白かったです。首無しライダー編、BAD2つも無事に回収し最後まで楽しめました。構想中と思われる第二話も是非遊んでみたいと思いました!

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