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天凱彼岸花(テンガイ ヒガンバナ)のレビューコレクション

  • 初蘭町へようこそ!
    初蘭町へようこそ!
    感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 リアルタイムでプレイが終わった際も、数日心が奪われたままでいるような…初蘭町の人々が好きなのに、説明文でも明記されているように「一泊以上の滞在はあまりオススメいたしません」というのが全てなのかもしれないけれど…それでも、もっと関りを持ちたいこの気持ちはどうすればいいのか? 明確にこの「好き」の気持ちを言語化すべく、配信時のプレイとは違う宿泊先を選んた場合を確認がてら再プレイをした上で書かせていただきます。 @ネタバレ開始 初見:旅館→亜門くんと一緒に観光 二週目:ホテル→飛鳥さんと一緒に観光 と確かに一週目の流れを考えれば想定はできたのですが、本来多忙なはずの飛鳥さんを連れまわして案内をする翼ちゃんは強いなぁ…と和みながら。 結局、もう片方の宿泊先にいって喧嘩をする流れは同じく。 やっている事は喧嘩なのに互いの長所しか言わないのが、仲は悪いけど互いに同じ地元の同業者としてリスペクト精神を持っているのが丸わかりなのでツッコミどころではあるけど見ていて楽しい場面です。 初見は、田舎の温泉街にしては少々異質というか…大きなホテルのオーナーをしている金持ちという事もあって飛鳥さんはテンプレな嫌味系お金持ちキャラかな?と警戒をしましたがこの件で「あ、これいい人だ!?」とこの町いい人ばかりだな?と感じた記憶があります。 その後のろまん堂でご飯をいただく流れも思わず涎が出そうになりつつ、店主の壇さんも気のいい料理人という事で気持ちよく観光気分を味わいながら。 元気まっしぐらな翼ちゃんのちょっと意外な一面で可愛いと思いながら実は繊細なのかなぁと距離が近くなる感覚を…からの突然のエンド? 初見では疑問に思いましたが、長期滞在が非推奨されていると考えるとこの選択肢の先…滞在を続けるという事は何かしら覚悟が必要になる事。 …そして、マルチエンドでありながらハッピーエンドと呼べる物がないという事は噂で聞いていたので腹を括り「滞在を続ける」を選択。 ここで性別を選択?と思うも自分の名前を入れていたので「女性」を選び。 温泉スチルにサービスショットかな?とウキウキしながら、健康的な日焼け跡というのはわかってらっしゃるなぁ…と思いました。 真面目に初蘭町に移住する事を考える主人公と同じく、プレイしている私の目線からもこんなに良い町なら確かにわかるなぁ~とほんわかしていれば恐らくこのゲーム最大の変人枠であろう小瀬先生とのエンカウント。 壇さんと先生が幼馴染というのは意外に思うも、確かに壇さんは面倒見のいい性格に見えるのでこの後振り回されるんだろうなぁというところ含めセットで想像しこういうのもよくある光景の一つだな~なんて謎の日常感がありました。 そして夜に歩編さんとあわや…!?という場面で助けてくれる飛鳥さんに「この人間違いなく常識人だ!!何なら苦労人気質もあるだろ!?」と好感度が上がった記憶があります。 実際、初見の際も当然の結果というかこのゲームで一番好きな住人は飛鳥さんで落ち着きました。 両方のルートを比較すると、スマホが保管されていた連絡を聞く場面についてはホテルルートの方が自然かな?という印象は受けます。 しかし、初見の旅館ルートの際は別の宿に宿泊している旅行者の為に…なんて親切な人なんだろう。 と、自然と受け入れていたのでそれまでの段階で違和感を覚えない位田舎の情報網がある前提や飛鳥さんならそういう事を気にしてくれてもおかしくないだろうと思わせる土台ができていたのだろうなぁというのはありますね。 そして何故か勤務日程を把握されている飛鳥さんに笑いながら、翌日同行してくれる辺り何だかんだ付き合いがいいなぁ…これが田舎情緒か、と癒されつつ。 恐らく、初めて不穏と言える要素がきたのはこのタイミングだったのでしょうね。 ラジオから聞こえる殺人事件に関するニュース。 さすがに、ここで流れるという事は全く無関係で終わるとは思えないので…。 しかし、これがどういう方向で絡んでくるか?まではこの時点では推測できなかったので、無関係で終わる訳がないけどできるだけ平和な展開は続いて欲しいと祈り。 待ち時間の間に探索をするパートではより住人に親しみを持てる情報が加わり「やっぱこの町に住みたいな~~~…」とますます初蘭町という町やそこに住む人々を好きになっていきました。 個人的に、ヒグマ殺しの伊蔵についてもっと詳しく聞きたかったです。 あの父上なら…確かにできそうだという謎の信頼?もあったので多分これ本当にあった話ではないかな…と。 @ネタバレ終了 どのエンドに行きついても共通して言える重要な事なのですが、結末がどうあれ強く感情移入ができるのはそれまでにどれ程登場人物を上手く描写できているか? 最初に共通で迎えるエンドの時点ですでに初蘭町という町やそこに住む住人(主に最初に声をかけてくれた翼ちゃんを筆頭)に対して「田舎情緒のある素敵な町」や「個性的だけど温かい住人」という印象を持っていたので推奨されていないとは承知の上で「もっとお近づきになりたい、ここにいたい」と思わせるには充分すぎました。 実際、滞在を続行すればさらにそこから増える個性的な登場人物との出会いや住人の人柄がわかる事で親しみのわくエピソードが展開されるのでますます強く好きになっていきます。 @ネタバレ開始 この作りの巧さを例えるなら「大切に思うよう触れ合いをさせ最後に自分で殺し、調理して食べる事により命の大事さを知る為、家畜を育てる」事が近いのでないかと思いました。 舞台や人物に対して情や好感度を持たせる。 この点がほんっとうに!ほんっっっとうに巧すぎるからこそ避けられない結末たちを迎えた結果、最初に記したように「プレイ後も魂を奪われたままになる」それだけの衝撃を与えてくれました…。 エンドコンプをして諸々が解禁された状態から再プレイをしようとゲームを起動した結果、タイトル画面ですでにあの時の気持ちを思い出して辛いと思える程に…。 …実際、この後女主人公ルートで迎えるエンドはどうあがいても翼ちゃんが死亡確定している事を想えば「私が女だから、いけなかったの…?」という気持ちになり。 しかし、そちらの回収が終わった後に男主人公ルートで迎えるエンドを確認すると一部例外を除き「この村でこんな事が行われているなんて知りたくなかった…」とどのみち救いがないと悟るしかなく。 怪談をする流れで「チカイナサマ」が聞いたらきちゃう系で飛鳥さん悲鳴→「廃集落の夢」でまさかの天丼から飛鳥さん悲鳴→「(どう考えても)内藤アパートの話」でそちらを知っていた者としては思わずニヤリとする要素でしたが飛鳥さんが案の定悲鳴からのお開きになる流れ自体はとてもほっこりして好きでした。 @ネタバレ終了 順番が前後しましたが、滞在を続行した場合における感想の続きを書かせていただきます。 長くなりそうなので、主に到達したエンドの順に感想を書かせていただきます。 @ネタバレ開始 ◇殺人鬼の棲む町 こんなに嫌な意味での「地元が一番だ」が果たしてあっただろうか…!? 翼ちゃんやときちゃんが亡くなった後だしこれ以上犠牲者が出ない事を…と親切心の結果からの犯人はお前だったのかルート。 刺された壇さんの弱っていく様子が結構生々しく、主人公も次にこうなる事を思わせつつ生命の終わりへ向かう描写という点ではとても良い描かれ方をされていると思いました。 ◇まぼろしの町 真相を知った際、亜門くんの話していた「廃集落の夢」を連想しました。 罪をなすりつけられた主人公は確かに可哀そうではあれど、だけど幸せでいる第三者を殺していい理由にはならず。 永遠に苦しみ続けるのは仕方ないとしても…自分達を殺した張本人と一緒にその事を思い出せずずっとあの日を繰り返している住民達に救いはなかったのか。 ◇悪神の町 「在る」と認識された瞬間、その存在は本物になるのです。 このチカイナサマを成り立たせている定義がまず私の中ではドストライクな表現でした。 心霊的だったり妖怪のようなものであれ、名前と存在を認識され人の記憶に存在するならばそれは成り立ってしまうと思っていたので。 そして、チカイナサマと遭遇した際も一時的な対処法はあっても根本的な解決法ではない物を教えられた事からこれは逃げられない、人の力が及ばない存在だと悟り。 飛鳥さんの首吊り死体も、文章から想像できる情報から察するに一枚絵はマイルドに抑えられてはいる方なんだろうなぁ…と。 最後に消えたときちゃんは果たしてときちゃん本人だったのか?謎を残しつつも約束された最期へ…。 ここで、女主人公で選べる選択肢及び回収できるエンドが終わったので今度は男主人公ルートへ。 当然、性別が変われば一緒に温泉に入る対象も変わるという事でこちらもこちらで温泉スチルを堪能させていただきました。 どや顔をして頭にタオルを乗せている小瀬先生が好きです。 (そして、ここで実は先生が月1で東京に遊びに行っているという情報からこれは最近あった殺人事件もあちらの世界線ではやはり…?となりながら) 怪談話が終わった後、翼ちゃんが生存したまま話が進行し川遊びになった際には「助かった!運命に勝った!?」と喜んだ記憶があります。 結果としては全く運命には抗えない事や、このゲームにハッピーエンドと呼べるものがない事を知っていても今目の前で翼ちゃんが生きている。 それだけで良かったと思えた辺り、それだけ彼女の存在は大きかったのだと思います。 ◇人喰いの町 他のエンドも全て見てからみんなのひみつを見ると、壇さんはこのエンドでもこうなったら逃げられないとは言っても儀式そのものに乗り気だったのか?と問われるとそうでもないように思え。 初蘭町に住む以上、彼も従うしかない立場なのかもしれないけど比較的(一般的にいう)常識人だったのかなぁと窺がえる面がありましたね。 お酒の名前が「かみささげ」という時点で若干嫌な予感はあれど、まぁこういうルートもあるかな…と洗礼を受け。 ◇因習の町 男性主人公ルートにおいて壇さんが明確に常識人だと思われるエンドですね。 避けられない事態である事を知りながら主人公を逃がしてくれようとした結果、彼がこの後指を対価として失う事も辛く。 でも、それ以上に悲しいのはまだ15歳の少女でありながら巫女として器の役割を全うしなければならない翼ちゃんかもしれない…。 儀式の内容って…所謂そういう行為(が終わったら父上に主人公の頭が割られる事)だよね?と考えれば確かに主人公も大概酷い目には遭っているけれど、これから何十年もこの儀式をしなければならない翼ちゃんを思うとあんまりで…。 やっぱり因習村系エンドあったんじゃないですかー!やだー!! とエンド名が見えた時のわかっていたけど…となりつつ崩れ落ちたくなる気持ち。 ◇壊されゆく町 歩編さんの過去話を聞きながら、確かに彼女の過去って謎だったなぁと思いながら初蘭町に来てからの事を聞くとやはり私もここに移住したいなぁと数々のエンドを踏みぬいてきた今ですら改めて思い。 これは良い雰囲気だなぁ…からの、場に不釣り合いな効果音。 どうしてだ…どうしてお前はそうなってしまうのだ。 確かに女主人公ルートでも殺人鬼(すでに死亡済み)のエンドはあったけど、今度はお前もなのか?と。 このルートに限っては、翼ちゃんもお祭りまでに生存をしていてお祭りの内容も至って普通の物だったのに。 初蘭町で唯一、幸せな世界があったかもしれない世界線だったのに。 それを主人公が壊してしまうんだ、という事への果てしない絶望。 でも、川遊びの時の会話から若干フラグがあったのかなぁ…と思うとどのみち回避はできなかったのかな、と。 みんなのひみつから主人公の設定を見ると、本来の目的が共通して精神を病んでおり「自殺場所を探す為」であった事から不謹慎は承知で快楽殺人鬼ルートの主人公については頼むから人喰いの町エンドや因習の町エンドで出されている届けのようにうっかり事故死していた方が良かったのになぁ…となってしまうのが切ない。 @ネタバレ終了 全ての結末を見届け、知らない方がいいことすらもう認識してしまった。 それでも私は初蘭町という場所やそこに住む住民達が好きです。 確かに、ルートによって素性はとんでもない奴になる場合もあるでしょうがそれでもこの町の一員として移住して暮らす…そんな世界が欲しかった。 だからこそ、最後に回収したエンドはそんな感情に満ちていた自分にとどめを刺すにはあまりにも強すぎる衝撃でした。 どのエンドも、違ったホラーの種類なので飽きる事はなく。 一度手を出してしまえば全てを終えた後ですら心を奪われ、初蘭町へと旅立ってしまう。 好きなのに、関わらない事がお互いに一番幸せなのかもしれないというジレンマに悩まされつつもそこまで感情移入のできる素晴らしい作品を本当にありがとうございました。

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  • 暗闇の家にて
    暗闇の家にて
    感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 まず、探索ホラーと行動次第で正気度が減っていくという要素の組み合わせはもっと流行るべき!!と言いたい位相性が良すぎました。 無策に探索をすれば正気度が減るかもしれないというリスクがある事で通常のホラーとは違う緊張感が生まれてプレイヤーも操作キャラとさらに立場が近くなるというか、一体感を得られるというスリル。 @ネタバレ開始 謎解きの難易度自体は程よく、ストレスなく進められる具合でしたが闇をさまようものとのエンカウントがランダムだった為か「今このタイミングで!?」という所で連続遭遇をした際は運のなさに嘆く事になりました。 それもあり、とりあえず安全を確保する為に灯をつけないといけない!と心理的に焦らされるのも恐怖を煽る演出として良かったです。 一応、初見でハッピーエンドには到達できましたが運が悪かったら正気度が足りない可能性もあったのか…と後程ひやりとしました。 一見救済アイテムに見えるぬいぐるみも、何度も使うとトラップアイテムになるという仕様も個人的にはとても好みです。 そして、クリアをできたからといっても不穏な雰囲気が残るというか…ホラー的な終わり方をするのが良かったです。 @ネタバレ終了 正気度・体力という概念や灯という防御策はあれど基本敵と遭遇したら隠れるしかない、主人公はあくまで一般的な男の子である故の無力さを上手く取り込んだ素晴らしい作品でした。

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  • こっくりさんのお告げ
    こっくりさんのお告げ
    感想が遅くなりましたが、配信にて遊ばせていただきました。 怖い話の定番とも言えるこっくりさんという題材! 記憶力脆弱な私にも優しい登場人物にそれぞれ色が割り振ってある仕様なのでキャラの把握に手間取る事なくストーリーに集中がしやすいのは助かりました。 やるなと言われたらやりたくなる人間心理や、誰が主体となって質問をするか?によって毎回コインにどの方向から手が置かれているか?という演出部分が細かくて好きです。 途中までがただのこっくりさんを便利に活用する主人公たちの物語だっただけに、後の展開が実に効果的だったというべきか… @ネタバレ開始 こっくりさんのやり方手順における、大体知れ渡っているであろう部分だけでなく「最初はハイ・イイエで回答できる簡単な質問から」という制約が早く本題に入りたいのに入れないという絶妙な焦らしになりつつ。 こっくりさんに差し入れをすればいいというリアちゃんの発想が天然で可愛いなwと思いました。 そして、クマの所在についてハイとイイエを往復するのがこっくりさん…バグってるのかな?と疑問になりつつその意味がわかった時に思わずぞぞわっとしました。 次の話ではテスト範囲をこっくりさんに質問するという学生らしい発想と倍増されているいなり寿司で思わずふきだしつつ。 クマの一件に関するシリアスパートを入れつ、いざこっくりさんを始めた時は大真面目に選択肢を選んだ結果間違えました。 こっくりさん、案外フリーダムな呼び出しでもいいの!? というフランクさ?が意外だったり、範囲がわかったらから満点間違いなし→ハイも配信当時は特に何の疑問もなかったのですが、後からその後のイイエに行った理由も今なら「そういえばこの後の展開は…」と思っただけに納得でした。 そして誰も立候補しない時あるある「誰々ちゃんがいいと思う!」と推薦されて「は!?」となる…。 でも、やるからには全力投球するという辺りイクミちゃんの姿勢には割と共感するところもありました。 不本意でも任された仕事は完璧にこなすという辺り、常に成績トップをキープしているという辺りからも結構真面目な努力家なのかな?と。 実はその後の、こっくりさんで当たりくじを知る件の真意を知るまでは……。 そういう好意的な目で見ていただけに「そこまで計算済みだったのはさすがに怖い」という方が先に来ました。 この時点で起きている二つの問題「クマを無残にした犯人」「テスト範囲の真相」後者についてはこっくりさんが実在orまだギリギリ偶然と考える方が自然(と前提はするけど超絶不自然ではある)としても前者に関しては明確にそれをやった犯人は実在する。 そして、こっくりさんの仕組みを考えると4人の中に犯人がいると考えるのも極めて真っ当な推理にしか思えない。 イクミちゃんの「私かもね」という発言はさすがに悪い冗談だと思いたいけど…全く否定する要素もないのが真相がわからない故の恐怖ですね…。 からの、まさかこっくりさんはクジを当てる事もできる程万能だった!? は初見ではとても驚いたというか…さすがにこれはもうこっくりさんの存在を否定できないのではないかと思わせるに充分すぎました。 そして資金をゲットした結果こっくりさんへのお礼を兼ねてこっくりさんカフェ(表向きは狐カフェ)に方向転換をしてちゃんと期日までに完成させるという辺りイクミちゃん…やはりハイスペ女子…恐るべし(誉め言葉) そしていよいよ真相がわかるであろうサトシ君が質問をするパート。 「御不浄」という言葉は知っていたので何の疑いもなく入力画面では「トイレ」と入力。 場面が男子トイレになり、ぱっと見でもわかる鍵がかかっている個室に「これ絶対何かいる奴だ!?」と興奮をしながら世紀末かな?と思わせるモヒカン不審者に襲われるハラハラ展開。 そこで助けに来てくれた先生カッコイイ!となりながらこっくりさんも公式に認められるようになりハッピーエンドだ! ラッキーナンバーが知りたいなんて案外先生もオカルトというかおまじない系統が好きなのかな?と微笑ましくなりつつ。 1学年3組までしかないのに4や6が出てくるなんて変なの~。 か ら の 何を間違えた…?からの一人こっくりさん 『トイレトイウヘキテハナカツタ』 全ては手遅れになってしまったという状況を一瞬で理解できるあのイラスト…。 そこからの、答えを知った上でもう一度やり直せるなら…を示すに充分なリスタート地点は周回する上でやさしいのもですが演出としても素晴らしいです。 そして、うま~くキャラ崩壊しつつも全員をトイレから遠ざけて情報収集のターン。 結果的に言えば全員が犯人だった場合の推理をぶつけては否定して容疑者から外す事の繰り返しではありましたが、クマと文化祭の件に関しては結構リアちゃんを疑っていたのでようやく疑いが晴れた事で申し訳なさが出てきました。 教室でもはやお約束とも言える全員疑う→自分も疑うの流れに対するイクミちゃんのツッコミが好きです。 そしてそして、いよいよ待ちに待った真犯人を追い詰めるパート!! 今までの事件に関する謎が解明されると同時に何やら不穏な雰囲気の場所へ…。 ラッキーナンバーというのもそういう意味だったのか…となったり、だけど主人公がしっかりしているので不穏でありつつもどこか安心してプレイできる部分はありました。 最後のこっくりさんのお告げに対しては解読できてもどういう事…?と困惑をし。 それでも話の続きを見れば…主人公が落雷に巻き込まれないよう逃がしてくれたんだと、そして先生はこっくりさんの逆鱗に触れた結果なんだなぁと腑に落ちました。 今度こそハッピーエンドだな!とエンドロールが終わり後日談を読めば文化祭も無事に終わり平和そうな主人公たち4人。 そして、こっくりさんに関わる人は何度でも現れるというオチ。 最初はてっきり、OPの会話は主人公たちがしていると思っていたのですが… こうしてみると実は後日談として新たに挑戦してしまった生徒の台詞だったのでは?と繋がるところが実に綺麗な終わり方でした。 @ネタバレ終了 個人的に、こっくりさんそのものは存在はするけど来てくれる確率が極端に低かったり目的とは別な低級霊がくるから実際は別物説。 そもそも科学的に言えば無意識に筋肉が動いた結果動かしている人の知っている答えや願望を答える説。 これらが両立する物と思っていたので、主人公の理論的に考える面やオカルト以外でも説明がついてしまう点(一部、真相は闇の中であれ) だけどこっくりさんは本当にいたのではないか?と思わせる物語構成がとても好みなゲームでした。 この度は素敵な作品をプレイさせていただきありがとうございました。

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  • 暴走族夜怪
    暴走族夜怪
    配信にてプレイさせていただきました! これからプレイを考えている方向けに、これは時計回り→反時計回りで遊んだ方が絶対面白いですというネタバレにならない程度の感想を前置きしつつ。 語り手が暴走族であり不良という点は変わっていると思いましたが、話の内容としては正統派の怖い話であり語り手が不良というフレーバーを活かしつつ『不良だから経験するであろう怖い話』や『不良ですら怖いと思う話』等、内容も様々で同じ語り手でもルート毎に話の内容が変わるからこその面白さがあり素晴らしいの一言です。 @ネタバレ開始 早い段階で今回の主人公の名前が猿飛四狼と判明したので「サブローの兄ちゃんだ!」と終始テンション高めで遊ばせていただきました。 私は時計回りから始めたので、初手であるシローの話が不良という設定を活かしつつ怖い話としての導入に向いている塩梅という点でこのゲームの世界観を説明するのに最適ところから良いと思いました。 怖い話ではあるけど初手…恐らく時計回りから始める人が多い事を想定されているのか怖すぎず、不良という設定も活かしているのが素敵です。 時計周りルートで特に好きなのは「呪いの産声」「たとえ死んでも」の2話です。 呪いの産声はわかりやすい因果応報でありながら、ラストで何故かその友人が桜君の事をそれ以来苗字で呼ぼうとしない。もしかして…? のオチが秀逸で好きです。 三塚君のお話は反時計回りの「黒猫ばあちゃん」も好きなのですが、当人の人柄が優しい好青年である為か経験する話もホラーではありながらどこか優しい世界で彼が幸せに生きてくれる事を祈ってしまうような魅力に溢れています。 そして5話目から、後日談として起きてしまう事件。 確かにこれは想定の範囲だったのですがとりあえず「電話をかける」を選択。 そこからの流れは今作においての磯之君ってサブロー君から見た猫俣君みたいな立ち位置なのかな?と思いながら読んでいたのでダメージが大きかったです。 そしてシロー兄ちゃんが正当防衛なのに狂ってしもうた…と頭を抱えながら一区切り。 尺の都合から3回に分けてプレイしたので、次は反時計回りを読みました。 正直、これは時計回りから読んでいた方が色々衝撃が大きかったと思う位全体的に重たくて洒落にならない話が多かった印象です。 まず1話目から「この族に所属しているメンバーで」という前置きをされての真犯人、このルートだと磯之君は殺人鬼じゃないかもしれないけど他にも殺人鬼が同じグループのメンバーにいるって危ないってレベルで済まないという初手ストレートが重すぎました。 磯之君が5話目だった際に語られるピンクの訪問者自体は怖いけれどホラーとしてはわかりやすくそこまで怖くない(※実際身の回りで起きたら怖い)位だったので、まさかこんな話を持ってくるとは…という部分もあったと思います。 なので、三塚君が2話目だったのが癒しポイントというかここで一旦良い話で休憩できたのが救いでした…。 しかし、呪いの産声の際には常識人枠だろうと思っていた桜君が次に語るフラッシュバック…。 今までの話が自分や話の中心人物が害される系統だったので、ここでまさかの語り手が実は殺人犯かもしれないという路線の恐怖はなかなかパンチが効いてました。 また、時計回りの際に桜君に持っていた印象とは違う情報が入る事で一気に疑心暗鬼にもなるのが凄まじいです。 さらに凶悪と言えるのが、時計回りの際は怖い話というより不思議な話で済んだ沢田君が語る××××さん。 時計回りの際の印象からそこまで怖い話は持ってないだろうと、正直一番ハードルが低かったのもあり…ハードル下げなんていらなかったんだと思う程話そのものが怖かった事。 そして、読んでいる最中に宛名を自分も知りたいと思っていき「ホコリで見えないだけなら早く綺麗にして読もうよ!」と思わず言ってしまったのですが…それがどれだけ危険な事だったのか知った時の背筋の冷たさ。 これだけでも充分怖かったのですが、最後の方で言われる「思い出さない方がいい事もあるかもしれない」という台詞が前の話である桜君の事を連想させるのが順番を含めコンボで怖いと思わせるのに充分すぎました。 もうこの時点で時計回りの際における持ち話の怖さは今回あてにならないとわかりそうなのに、でもシロー兄ちゃんの話は前回…とあまり警戒をしなかった事。 そして、束縛の強い彼女というタイトルだけならよくある重たい系でやばい彼女の話かな?と想像がしやすいと思い読んでいた事。 結論として言えば、この話が全ルートで一番怖い話だと思います。 よくある束縛が強く同棲しても監視行為を行ってしまう彼女の話かな?と思わせてからの冷蔵庫にあったアレ。 その正体に対して、何だろうと思いながら…まさか、あれなのか?と予想ができてしまったけど絶対に当たって欲しくないと必死にその考えを否定したかったのに的中してしまった時は悲鳴しか出ませんでした。 さらに生きている人が怖い系だと思いきや…というオチで、タイトルだけでは予想ができない点からも完成度とホラー度は間違いなく他の話より頭一つ飛びぬけていると思います。 この後、前回と同じなら5話目の続きがそのまま後日談になるという意味で何一つ安心できる要素がないという点も踏まえるともう絶望しかありませんでした。 なので、部屋に戻ったらいびきをかいて寝ているサブロー君の描写や翌朝の兄弟におけるやり取りがひたすらに癒しであり心が安らげる場面だったと思います。 と、一旦安心させてから…実は今回のオチ担当は? 確かに話の最後の方でも不吉なフラグはあったけど、と思いながら「この二択をどうやって選べというんだ!?」と酷く困惑しながら…それでも、できるだけまだ平和なエンドになる事を祈って必死に考えた末「あ?」を選択。 …とことん裏目にしか出ない自分の行動に絶望しながらスタッフロールを迎えました。 そこでまた一旦区切り、3回目のプレイで未回収の選択肢を選びエンドの回収をしましたが先に「あ?」を選んだ場合の結末を知っていると「は?」の時のシロー兄ちゃん、マジでそれで死人が出てるんだからやめてくれぇぇぇぇぇ…!!! とガチの絶叫等が出る位には洒落にならないけど、でもこの世界線では一応平和だからいいのかな…と終了しました。 @ネタバレ終了 純粋に話内容や、文章の質でここまで怖いと思わせてくれるゲームは近年稀に見るのでは?と思える位の良作に出会えたという感動が大きく。 反時計回りでは「もうかなりの怖い話は読んできたし耐性もある。正直、もう私が心の底から怖いと思えるような怖い話なんてないだろう」という慢心をぶち壊すには充分すぎる破壊力がありただただ白旗を振るしかありませんでした。 学校であった怖い話やかまいたちの夜が好きな人なら絶対好きな系統というのも間違いはなく。 ひたすら文章の質で殴られる怖い話という意味では広く人におすすめした作品です。 それぞれの話が怖いだけではなく、片方のルートを経由した事や他の話を含めてのシナジー等「怖い話を順番に語る」というシチュがとても活きているのも本当に凄く。 かなりの長文となってしまいましたが、こんなに素晴らしい作品を遊ばせていただき本当にありがとうございました。

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  • 天使のロマンホリデー
    天使のロマンホリデー
    こちらへ感想を書くのが遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 何でしょう…プレイ後も何日も、それどころか一ヶ月以上経過した今でもキャラクターの言葉がずっと頭や心の残り続けてこの気持ちを誰かと語りたいけど相手がいない!!という衝動と戦う事もありました。 @ネタバレ開始 今回の感想を書くに辺り、より具体的に何が心に残っているのかを言語化するべく再度プレイをしたのですがやはりお気に入りなのはもう一人のギルくんとクガイですね。 もう一人のギルくんは方法こそ物騒ですが、主人格を守るという作られた人格としての仕事はこなしている訳ですし両親が生きていた頃の虐待や逮捕後も看護士からの悪口などを主人格が聞かないよう守っていたと思うと健気な子に思えます。 個人的には、ウラと喧嘩してるオチが「どっちがギルに必要か!」でワイワイやってる一番平和な終わりだったなぁ…とお気に入りです。 だからこそ表から摩耗する…つまり、最初に保てなくなるのは…のルートとなった時の絶望感は酷かったです。 この場合、別人格であるもう一人のギルくんのみが残ってしまったら消滅はできるのか…それとも建造物の素材コースしか残されていないのかが心配です。 クガイに関しては、クガイを甘やかす分にはメイリンも甘やかすorメイリンにいじわるをするルートどちらでもまだ救いはあるのかな?と思いつつ。 と前置きはしますが だけど、一番人間らしさを感じてしまい魅力を感じるのはクガイにいじわるをするルートなんですよね…この時にしか見えない顔の傷が視認できる事を含め、両方にいじわるをしたルートも想定すると本当に好きです。 この時メイリンを甘やかすとクガイの事を忘れられたままで一人だけ消滅してしまう…という一番救われない終わりを迎えるのも、こう…どこまでも救われないなぁという気持ちになってしまい。 両方にいじわるをしたルートの際、メイリンが思い出しかけていった「謀反を起こした臣下から自分を守る為に顔に怪我をしたあの人」という言葉とクガイとの会話にあった選択肢前にある「顔だけが取り柄」発言合わせ、その顔を犠牲にしてでも守りたい相手だったんだ…という部分に胸が締め付けられる思いがしました。 そして、彼女にとって自分は名前も憶えられていなければ毒殺される事も黙認されるような存在でしかなかった。 それでも、生前の輝かしい思い出、その全てにメイリンがいた。 この、全てを理解しても割り切れないというか…この感情に襲われるのがとても共感できてしまい人間とはそういうものだよね…と好きになるしかない部分でした。 @ネタバレ終了 正直、全てのキャラに対して言える事は罪人であるには違いないけれど罪に至るまでもですが個々の考え方に人間だなぁ…と思わせる物がありそこが深みや魅力を引き立てているのは違いないと思います! @ネタバレ開始 キクイチとミヤコに関しては、しいて言えばこの二人が特別な罪人というより、時代が悪かったのでは?と思える部分もあり。 最初はミヤコが実はその演技力で兄含め他の人を思いのままに動かす悪女だった?とか勘ぐりましたが、ただ兄の役に立ちたかっただけとわかった途端に罪悪感を持ったり。 平和である現代人の感覚で一概に悪と断じるのも違うかなぁ思えて、地獄で仲間とドンチャンするか一緒に消滅するにしても来世でもまた縁があって欲しいなと思いました。 そしてミヤコにいじわるをしたルートで判明する脇役をやりたい夢も…を見ると、両方を甘やかすルートで兄を主人公にして自分が脇役をするというのは彼女にとって叶わない物が多かった生前の中、今だからこそ叶えられる内容だったんだなと切なくなります。 ウラに関してはいじわるをしても芯がぶれないというか、ある意味その自己愛も人間らしい感情だよな!と思えてやるじゃない…(?)と思わせるものがあり。 例えその発端が、先輩のトークから察するに相手が誰であれ人体に起きる当然の作用から起きた誤認のようなものとしてもまぁ、彼女自身は幸せなのかなと。 (それを説明しても納得はしないという謎の確信より) メイリンについてはいじわるをする…というより、忘れている罪を自覚させるルートが好きです。 甘やかすだけなら確かに国の為に善処していたのかな?と思えましたが実は…と全てが判明した時の取り返しがつかない事をしてしまった具合がもう最悪で(誉め言葉) 自分のせいで無実の民が罪人となり、娘も自分と同じく冷たい井戸に投げ込まれた事を思い出した際は…。 でも、罪を思い出して以降はちゃんとそれを悔いていた辺り本当に方法を間違えただけでただの悪人だったと言い切るには…という余地を与えてくるなぁと感じました。 無知故に罪を犯すというか、同じ無知であっても、それが権力のある立ち位置だったばかりに悪い方向にいってしまったという惨劇ドミノが…はい。 @ネタバレ終了 長くなりましたが、これだけ心に残る作品をプレイさせていただき本当にありがとうございました。

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  • キミのニセモノに恋をする
    キミのニセモノに恋をする
    感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 今回もトゥルーエンドでは魂が浄化される安定の内容だった、とまず一言を置かせていただきつつ。 @ネタバレ開始 最初はただの他人の空似じゃないかな?から実は彼女が同一人物(別人格)だった事が判明する流れにも驚きはしましたが、決してそういうつもりでもないのに「キミに会いたい」エンドを回収してしまった時は違う!そうじゃない!!と悲鳴を上げそうになりました。 全エンドを回収しつつ、セツナちゃんにとって最後の日だったあの時の気持ちを考えると本当の意味で何でもない一日って本当にあるのかな?とか、本来の人格が彼を好きにならないように…自分だけの彼であって欲しい乙女心に胸が締め付けられたりと心に強く訴えてくる作品でした。 @ネタバレ終了 今作も素晴らしいゲームをありがとうございました!

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  • Bon appetit
    Bon appetit
    感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 こう、人質が取られているという状況での食事というだけで「その食材…本当に食べても大丈夫なもの?」という嫌な予感が止まらない始まりでしたが物語の全貌が明らかになる程予想外の方向でうわぁ…と納得しかないというか、良い意味で斜めの方向から殴られたかのような衝撃がありました。 @ネタバレ開始 最初は自分にとっての常識的な選択を選んでいったのですが、それでは真相に到達できず。 でもバッドエンドも回収しつつ、同時に正解ルートのそれってどうなの?というか…ある意味そっちを選ぶの?という方を選ぶのが正解だったんだなぁというのと情報が解禁される度にこれは報復されても仕方ないゲージが心の中で上がっていった感じがしました。 むしろ今までよく罪の意識もなく生きてきたな?と…。 最終的に、死人が出る事はなく終わる事もできたし主人公もさすがに反省したと思えたので後は捕まった犯人サイドの二人が早く出所される事を祈るばかりです。 @ネタバレ終了 ある意味、素直に考えていてはクリアできないというかどういう目線で物を見るか?が問われる内容だったのではないかなと思います。 とても面白いゲームをありがとうございました!

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  • COVERUP
    COVERUP
    感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 元々、意味怖系の真相を考察する話が好きだったので好みとしてもドンピシャで遊んでみてとても楽しかったです! @ネタバレ開始 プロローグだけ見た時はただのメッセージやりとりかな?と思わせてからこの世界に対する説明と第一話に入る導入が好きです。 知らないうちにストーカー被害にあっている彼女がこれからどうなるのか…ある意味あそこまで鈍感なら生存フラグになるのか?と思いつつも不穏さが抜けませんね。 参考元であろうお話は大体プレイ中察しがついたのですが、アレンジを入れたりゲームだからできる演出を入れる事でまた違う楽しみ方が生まれるのがとてもよきよきと思いました! @ネタバレ終了 またお話が集まる日がきたら…またその時はふらりと謎解きに行きたいなと思える館でした。

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  • 可惜夜の愛州中学校
    可惜夜の愛州中学校
    感想が遅くなりましたが、最新作の可惜夜のさかしま町までプレイが完了した為感想失礼いたします。 配信にて毎回楽しくプレイさせていただきました。 前作は未プレイでも~とありますが、シリーズ物なら是非最初から順番にプレイしようとやっていた甲斐を感じる回でしたね! @ネタバレ開始 助手子ちゃんがドラマ大好きでマイペースなのはいつもの事ですが、さすがにこの不気味な学校の中で一人で待機しながらドラマを見ているというのは一本筋が通っているらしさを感じて笑ってしまいました。 だけどヒントが欲しい場面では仕事をしてくれる有能さ…!! 体感、シリーズが進む事に難易度が上がっている印象があり今作からノーヒントでやるには少々厳しくなってくる具合でしたね。 だからこそ助手子ちゃんのありがたさは本当に身に沁みました。 油断するとやってくる間違えたら即死の選択肢は相変わらず単調な探索でなく、この場所が危ない空間であるという危機感を煽る演出として好きです。 そして死体ありのどうみてもおかしい状態の教室なのに何もその事に対して触れない主人公にこれは私の方がすでにおかしくなってしまったのか!?と内心混乱をしたり…。 真相が判明した時、率直な感想としては「そっちかー!!」という驚きがきたのと、でもよく考えたらここって中学校…なら、生徒も中学生…? どのみち先生はアウトーーーーー!!!と様々な叫びが出ました。 何はともあれ、無事に冬馬くんの友人を救出できたのはよかったです。 @ネタバレ終了 最終的に当初の目的は達成できたのならハッピーエンドなのかな? と廃校であった事件から目をそらしつつ、今作もとても楽しめる作品でした。

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  • 可惜夜のみつかね村
    可惜夜のみつかね村
    感想が遅くなりましたが、最新作の可惜夜のさかしま町までプレイが完了した為感想失礼いたします。 配信にて毎回楽しくプレイさせていただきました。 今回は前回とはまた違った始まり方なんだな?と思いながら巫女さんと対面し、村の中をうろうろと探索をする。 @ネタバレ開始 オカルトとか妖怪といったものが大が付く程好きな為「やったー!ここは妖怪の村だー!!」と、とてもハイテンションになりましたが真相を知った際にそれまであった伏線から思わず「あっ…」と一気に現実を突きつけられる感覚が凄かったです。 運よく村のあちこちにあった張り紙の文面を記憶していたので助かりましたが、もしあれが印象に残っていなかったら…と選択を迫られた際は背筋がひやりとしました。 そして、先に武器になるものを入手しているからといってここで暴力に出ても解決しないだろうと思ったのでひたすら記憶力を頼りに回避に専念しましたね。 真実は必ずしも幸福なものではない、それはわかっていても関わった者として見届けなければならない。 それは承知でしたが、何とも悲しさが残る物語でした。 @ネタバレ終了 何というか、全てを知った時にこれは上手いなぁ…と感心してしまう。 伏線のちりばめ方が本当に絶妙な作品でした。

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