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天凱彼岸花(テンガイ ヒガンバナ)のレビューコレクション

  • 暗闇の家にて
    暗闇の家にて
    感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 まず、探索ホラーと行動次第で正気度が減っていくという要素の組み合わせはもっと流行るべき!!と言いたい位相性が良すぎました。 無策に探索をすれば正気度が減るかもしれないというリスクがある事で通常のホラーとは違う緊張感が生まれてプレイヤーも操作キャラとさらに立場が近くなるというか、一体感を得られるというスリル。 @ネタバレ開始 謎解きの難易度自体は程よく、ストレスなく進められる具合でしたが闇をさまようものとのエンカウントがランダムだった為か「今このタイミングで!?」という所で連続遭遇をした際は運のなさに嘆く事になりました。 それもあり、とりあえず安全を確保する為に灯をつけないといけない!と心理的に焦らされるのも恐怖を煽る演出として良かったです。 一応、初見でハッピーエンドには到達できましたが運が悪かったら正気度が足りない可能性もあったのか…と後程ひやりとしました。 一見救済アイテムに見えるぬいぐるみも、何度も使うとトラップアイテムになるという仕様も個人的にはとても好みです。 そして、クリアをできたからといっても不穏な雰囲気が残るというか…ホラー的な終わり方をするのが良かったです。 @ネタバレ終了 正気度・体力という概念や灯という防御策はあれど基本敵と遭遇したら隠れるしかない、主人公はあくまで一般的な男の子である故の無力さを上手く取り込んだ素晴らしい作品でした。

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  • こっくりさんのお告げ
    こっくりさんのお告げ
    感想が遅くなりましたが、配信にて遊ばせていただきました。 怖い話の定番とも言えるこっくりさんという題材! 記憶力脆弱な私にも優しい登場人物にそれぞれ色が割り振ってある仕様なのでキャラの把握に手間取る事なくストーリーに集中がしやすいのは助かりました。 やるなと言われたらやりたくなる人間心理や、誰が主体となって質問をするか?によって毎回コインにどの方向から手が置かれているか?という演出部分が細かくて好きです。 途中までがただのこっくりさんを便利に活用する主人公たちの物語だっただけに、後の展開が実に効果的だったというべきか… @ネタバレ開始 こっくりさんのやり方手順における、大体知れ渡っているであろう部分だけでなく「最初はハイ・イイエで回答できる簡単な質問から」という制約が早く本題に入りたいのに入れないという絶妙な焦らしになりつつ。 こっくりさんに差し入れをすればいいというリアちゃんの発想が天然で可愛いなwと思いました。 そして、クマの所在についてハイとイイエを往復するのがこっくりさん…バグってるのかな?と疑問になりつつその意味がわかった時に思わずぞぞわっとしました。 次の話ではテスト範囲をこっくりさんに質問するという学生らしい発想と倍増されているいなり寿司で思わずふきだしつつ。 クマの一件に関するシリアスパートを入れつ、いざこっくりさんを始めた時は大真面目に選択肢を選んだ結果間違えました。 こっくりさん、案外フリーダムな呼び出しでもいいの!? というフランクさ?が意外だったり、範囲がわかったらから満点間違いなし→ハイも配信当時は特に何の疑問もなかったのですが、後からその後のイイエに行った理由も今なら「そういえばこの後の展開は…」と思っただけに納得でした。 そして誰も立候補しない時あるある「誰々ちゃんがいいと思う!」と推薦されて「は!?」となる…。 でも、やるからには全力投球するという辺りイクミちゃんの姿勢には割と共感するところもありました。 不本意でも任された仕事は完璧にこなすという辺り、常に成績トップをキープしているという辺りからも結構真面目な努力家なのかな?と。 実はその後の、こっくりさんで当たりくじを知る件の真意を知るまでは……。 そういう好意的な目で見ていただけに「そこまで計算済みだったのはさすがに怖い」という方が先に来ました。 この時点で起きている二つの問題「クマを無残にした犯人」「テスト範囲の真相」後者についてはこっくりさんが実在orまだギリギリ偶然と考える方が自然(と前提はするけど超絶不自然ではある)としても前者に関しては明確にそれをやった犯人は実在する。 そして、こっくりさんの仕組みを考えると4人の中に犯人がいると考えるのも極めて真っ当な推理にしか思えない。 イクミちゃんの「私かもね」という発言はさすがに悪い冗談だと思いたいけど…全く否定する要素もないのが真相がわからない故の恐怖ですね…。 からの、まさかこっくりさんはクジを当てる事もできる程万能だった!? は初見ではとても驚いたというか…さすがにこれはもうこっくりさんの存在を否定できないのではないかと思わせるに充分すぎました。 そして資金をゲットした結果こっくりさんへのお礼を兼ねてこっくりさんカフェ(表向きは狐カフェ)に方向転換をしてちゃんと期日までに完成させるという辺りイクミちゃん…やはりハイスペ女子…恐るべし(誉め言葉) そしていよいよ真相がわかるであろうサトシ君が質問をするパート。 「御不浄」という言葉は知っていたので何の疑いもなく入力画面では「トイレ」と入力。 場面が男子トイレになり、ぱっと見でもわかる鍵がかかっている個室に「これ絶対何かいる奴だ!?」と興奮をしながら世紀末かな?と思わせるモヒカン不審者に襲われるハラハラ展開。 そこで助けに来てくれた先生カッコイイ!となりながらこっくりさんも公式に認められるようになりハッピーエンドだ! ラッキーナンバーが知りたいなんて案外先生もオカルトというかおまじない系統が好きなのかな?と微笑ましくなりつつ。 1学年3組までしかないのに4や6が出てくるなんて変なの~。 か ら の 何を間違えた…?からの一人こっくりさん 『トイレトイウヘキテハナカツタ』 全ては手遅れになってしまったという状況を一瞬で理解できるあのイラスト…。 そこからの、答えを知った上でもう一度やり直せるなら…を示すに充分なリスタート地点は周回する上でやさしいのもですが演出としても素晴らしいです。 そして、うま~くキャラ崩壊しつつも全員をトイレから遠ざけて情報収集のターン。 結果的に言えば全員が犯人だった場合の推理をぶつけては否定して容疑者から外す事の繰り返しではありましたが、クマと文化祭の件に関しては結構リアちゃんを疑っていたのでようやく疑いが晴れた事で申し訳なさが出てきました。 教室でもはやお約束とも言える全員疑う→自分も疑うの流れに対するイクミちゃんのツッコミが好きです。 そしてそして、いよいよ待ちに待った真犯人を追い詰めるパート!! 今までの事件に関する謎が解明されると同時に何やら不穏な雰囲気の場所へ…。 ラッキーナンバーというのもそういう意味だったのか…となったり、だけど主人公がしっかりしているので不穏でありつつもどこか安心してプレイできる部分はありました。 最後のこっくりさんのお告げに対しては解読できてもどういう事…?と困惑をし。 それでも話の続きを見れば…主人公が落雷に巻き込まれないよう逃がしてくれたんだと、そして先生はこっくりさんの逆鱗に触れた結果なんだなぁと腑に落ちました。 今度こそハッピーエンドだな!とエンドロールが終わり後日談を読めば文化祭も無事に終わり平和そうな主人公たち4人。 そして、こっくりさんに関わる人は何度でも現れるというオチ。 最初はてっきり、OPの会話は主人公たちがしていると思っていたのですが… こうしてみると実は後日談として新たに挑戦してしまった生徒の台詞だったのでは?と繋がるところが実に綺麗な終わり方でした。 @ネタバレ終了 個人的に、こっくりさんそのものは存在はするけど来てくれる確率が極端に低かったり目的とは別な低級霊がくるから実際は別物説。 そもそも科学的に言えば無意識に筋肉が動いた結果動かしている人の知っている答えや願望を答える説。 これらが両立する物と思っていたので、主人公の理論的に考える面やオカルト以外でも説明がついてしまう点(一部、真相は闇の中であれ) だけどこっくりさんは本当にいたのではないか?と思わせる物語構成がとても好みなゲームでした。 この度は素敵な作品をプレイさせていただきありがとうございました。

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  • 暴走族夜怪
    暴走族夜怪
    配信にてプレイさせていただきました! これからプレイを考えている方向けに、これは時計回り→反時計回りで遊んだ方が絶対面白いですというネタバレにならない程度の感想を前置きしつつ。 語り手が暴走族であり不良という点は変わっていると思いましたが、話の内容としては正統派の怖い話であり語り手が不良というフレーバーを活かしつつ『不良だから経験するであろう怖い話』や『不良ですら怖いと思う話』等、内容も様々で同じ語り手でもルート毎に話の内容が変わるからこその面白さがあり素晴らしいの一言です。 @ネタバレ開始 早い段階で今回の主人公の名前が猿飛四狼と判明したので「サブローの兄ちゃんだ!」と終始テンション高めで遊ばせていただきました。 私は時計回りから始めたので、初手であるシローの話が不良という設定を活かしつつ怖い話としての導入に向いている塩梅という点でこのゲームの世界観を説明するのに最適ところから良いと思いました。 怖い話ではあるけど初手…恐らく時計回りから始める人が多い事を想定されているのか怖すぎず、不良という設定も活かしているのが素敵です。 時計周りルートで特に好きなのは「呪いの産声」「たとえ死んでも」の2話です。 呪いの産声はわかりやすい因果応報でありながら、ラストで何故かその友人が桜君の事をそれ以来苗字で呼ぼうとしない。もしかして…? のオチが秀逸で好きです。 三塚君のお話は反時計回りの「黒猫ばあちゃん」も好きなのですが、当人の人柄が優しい好青年である為か経験する話もホラーではありながらどこか優しい世界で彼が幸せに生きてくれる事を祈ってしまうような魅力に溢れています。 そして5話目から、後日談として起きてしまう事件。 確かにこれは想定の範囲だったのですがとりあえず「電話をかける」を選択。 そこからの流れは今作においての磯之君ってサブロー君から見た猫俣君みたいな立ち位置なのかな?と思いながら読んでいたのでダメージが大きかったです。 そしてシロー兄ちゃんが正当防衛なのに狂ってしもうた…と頭を抱えながら一区切り。 尺の都合から3回に分けてプレイしたので、次は反時計回りを読みました。 正直、これは時計回りから読んでいた方が色々衝撃が大きかったと思う位全体的に重たくて洒落にならない話が多かった印象です。 まず1話目から「この族に所属しているメンバーで」という前置きをされての真犯人、このルートだと磯之君は殺人鬼じゃないかもしれないけど他にも殺人鬼が同じグループのメンバーにいるって危ないってレベルで済まないという初手ストレートが重すぎました。 磯之君が5話目だった際に語られるピンクの訪問者自体は怖いけれどホラーとしてはわかりやすくそこまで怖くない(※実際身の回りで起きたら怖い)位だったので、まさかこんな話を持ってくるとは…という部分もあったと思います。 なので、三塚君が2話目だったのが癒しポイントというかここで一旦良い話で休憩できたのが救いでした…。 しかし、呪いの産声の際には常識人枠だろうと思っていた桜君が次に語るフラッシュバック…。 今までの話が自分や話の中心人物が害される系統だったので、ここでまさかの語り手が実は殺人犯かもしれないという路線の恐怖はなかなかパンチが効いてました。 また、時計回りの際に桜君に持っていた印象とは違う情報が入る事で一気に疑心暗鬼にもなるのが凄まじいです。 さらに凶悪と言えるのが、時計回りの際は怖い話というより不思議な話で済んだ沢田君が語る××××さん。 時計回りの際の印象からそこまで怖い話は持ってないだろうと、正直一番ハードルが低かったのもあり…ハードル下げなんていらなかったんだと思う程話そのものが怖かった事。 そして、読んでいる最中に宛名を自分も知りたいと思っていき「ホコリで見えないだけなら早く綺麗にして読もうよ!」と思わず言ってしまったのですが…それがどれだけ危険な事だったのか知った時の背筋の冷たさ。 これだけでも充分怖かったのですが、最後の方で言われる「思い出さない方がいい事もあるかもしれない」という台詞が前の話である桜君の事を連想させるのが順番を含めコンボで怖いと思わせるのに充分すぎました。 もうこの時点で時計回りの際における持ち話の怖さは今回あてにならないとわかりそうなのに、でもシロー兄ちゃんの話は前回…とあまり警戒をしなかった事。 そして、束縛の強い彼女というタイトルだけならよくある重たい系でやばい彼女の話かな?と想像がしやすいと思い読んでいた事。 結論として言えば、この話が全ルートで一番怖い話だと思います。 よくある束縛が強く同棲しても監視行為を行ってしまう彼女の話かな?と思わせてからの冷蔵庫にあったアレ。 その正体に対して、何だろうと思いながら…まさか、あれなのか?と予想ができてしまったけど絶対に当たって欲しくないと必死にその考えを否定したかったのに的中してしまった時は悲鳴しか出ませんでした。 さらに生きている人が怖い系だと思いきや…というオチで、タイトルだけでは予想ができない点からも完成度とホラー度は間違いなく他の話より頭一つ飛びぬけていると思います。 この後、前回と同じなら5話目の続きがそのまま後日談になるという意味で何一つ安心できる要素がないという点も踏まえるともう絶望しかありませんでした。 なので、部屋に戻ったらいびきをかいて寝ているサブロー君の描写や翌朝の兄弟におけるやり取りがひたすらに癒しであり心が安らげる場面だったと思います。 と、一旦安心させてから…実は今回のオチ担当は? 確かに話の最後の方でも不吉なフラグはあったけど、と思いながら「この二択をどうやって選べというんだ!?」と酷く困惑しながら…それでも、できるだけまだ平和なエンドになる事を祈って必死に考えた末「あ?」を選択。 …とことん裏目にしか出ない自分の行動に絶望しながらスタッフロールを迎えました。 そこでまた一旦区切り、3回目のプレイで未回収の選択肢を選びエンドの回収をしましたが先に「あ?」を選んだ場合の結末を知っていると「は?」の時のシロー兄ちゃん、マジでそれで死人が出てるんだからやめてくれぇぇぇぇぇ…!!! とガチの絶叫等が出る位には洒落にならないけど、でもこの世界線では一応平和だからいいのかな…と終了しました。 @ネタバレ終了 純粋に話内容や、文章の質でここまで怖いと思わせてくれるゲームは近年稀に見るのでは?と思える位の良作に出会えたという感動が大きく。 反時計回りでは「もうかなりの怖い話は読んできたし耐性もある。正直、もう私が心の底から怖いと思えるような怖い話なんてないだろう」という慢心をぶち壊すには充分すぎる破壊力がありただただ白旗を振るしかありませんでした。 学校であった怖い話やかまいたちの夜が好きな人なら絶対好きな系統というのも間違いはなく。 ひたすら文章の質で殴られる怖い話という意味では広く人におすすめした作品です。 それぞれの話が怖いだけではなく、片方のルートを経由した事や他の話を含めてのシナジー等「怖い話を順番に語る」というシチュがとても活きているのも本当に凄く。 かなりの長文となってしまいましたが、こんなに素晴らしい作品を遊ばせていただき本当にありがとうございました。

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  • 天使のロマンホリデー
    天使のロマンホリデー
    こちらへ感想を書くのが遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 何でしょう…プレイ後も何日も、それどころか一ヶ月以上経過した今でもキャラクターの言葉がずっと頭や心の残り続けてこの気持ちを誰かと語りたいけど相手がいない!!という衝動と戦う事もありました。 @ネタバレ開始 今回の感想を書くに辺り、より具体的に何が心に残っているのかを言語化するべく再度プレイをしたのですがやはりお気に入りなのはもう一人のギルくんとクガイですね。 もう一人のギルくんは方法こそ物騒ですが、主人格を守るという作られた人格としての仕事はこなしている訳ですし両親が生きていた頃の虐待や逮捕後も看護士からの悪口などを主人格が聞かないよう守っていたと思うと健気な子に思えます。 個人的には、ウラと喧嘩してるオチが「どっちがギルに必要か!」でワイワイやってる一番平和な終わりだったなぁ…とお気に入りです。 だからこそ表から摩耗する…つまり、最初に保てなくなるのは…のルートとなった時の絶望感は酷かったです。 この場合、別人格であるもう一人のギルくんのみが残ってしまったら消滅はできるのか…それとも建造物の素材コースしか残されていないのかが心配です。 クガイに関しては、クガイを甘やかす分にはメイリンも甘やかすorメイリンにいじわるをするルートどちらでもまだ救いはあるのかな?と思いつつ。 と前置きはしますが だけど、一番人間らしさを感じてしまい魅力を感じるのはクガイにいじわるをするルートなんですよね…この時にしか見えない顔の傷が視認できる事を含め、両方にいじわるをしたルートも想定すると本当に好きです。 この時メイリンを甘やかすとクガイの事を忘れられたままで一人だけ消滅してしまう…という一番救われない終わりを迎えるのも、こう…どこまでも救われないなぁという気持ちになってしまい。 両方にいじわるをしたルートの際、メイリンが思い出しかけていった「謀反を起こした臣下から自分を守る為に顔に怪我をしたあの人」という言葉とクガイとの会話にあった選択肢前にある「顔だけが取り柄」発言合わせ、その顔を犠牲にしてでも守りたい相手だったんだ…という部分に胸が締め付けられる思いがしました。 そして、彼女にとって自分は名前も憶えられていなければ毒殺される事も黙認されるような存在でしかなかった。 それでも、生前の輝かしい思い出、その全てにメイリンがいた。 この、全てを理解しても割り切れないというか…この感情に襲われるのがとても共感できてしまい人間とはそういうものだよね…と好きになるしかない部分でした。 @ネタバレ終了 正直、全てのキャラに対して言える事は罪人であるには違いないけれど罪に至るまでもですが個々の考え方に人間だなぁ…と思わせる物がありそこが深みや魅力を引き立てているのは違いないと思います! @ネタバレ開始 キクイチとミヤコに関しては、しいて言えばこの二人が特別な罪人というより、時代が悪かったのでは?と思える部分もあり。 最初はミヤコが実はその演技力で兄含め他の人を思いのままに動かす悪女だった?とか勘ぐりましたが、ただ兄の役に立ちたかっただけとわかった途端に罪悪感を持ったり。 平和である現代人の感覚で一概に悪と断じるのも違うかなぁ思えて、地獄で仲間とドンチャンするか一緒に消滅するにしても来世でもまた縁があって欲しいなと思いました。 そしてミヤコにいじわるをしたルートで判明する脇役をやりたい夢も…を見ると、両方を甘やかすルートで兄を主人公にして自分が脇役をするというのは彼女にとって叶わない物が多かった生前の中、今だからこそ叶えられる内容だったんだなと切なくなります。 ウラに関してはいじわるをしても芯がぶれないというか、ある意味その自己愛も人間らしい感情だよな!と思えてやるじゃない…(?)と思わせるものがあり。 例えその発端が、先輩のトークから察するに相手が誰であれ人体に起きる当然の作用から起きた誤認のようなものとしてもまぁ、彼女自身は幸せなのかなと。 (それを説明しても納得はしないという謎の確信より) メイリンについてはいじわるをする…というより、忘れている罪を自覚させるルートが好きです。 甘やかすだけなら確かに国の為に善処していたのかな?と思えましたが実は…と全てが判明した時の取り返しがつかない事をしてしまった具合がもう最悪で(誉め言葉) 自分のせいで無実の民が罪人となり、娘も自分と同じく冷たい井戸に投げ込まれた事を思い出した際は…。 でも、罪を思い出して以降はちゃんとそれを悔いていた辺り本当に方法を間違えただけでただの悪人だったと言い切るには…という余地を与えてくるなぁと感じました。 無知故に罪を犯すというか、同じ無知であっても、それが権力のある立ち位置だったばかりに悪い方向にいってしまったという惨劇ドミノが…はい。 @ネタバレ終了 長くなりましたが、これだけ心に残る作品をプレイさせていただき本当にありがとうございました。

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  • キミのニセモノに恋をする
    キミのニセモノに恋をする
    感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 今回もトゥルーエンドでは魂が浄化される安定の内容だった、とまず一言を置かせていただきつつ。 @ネタバレ開始 最初はただの他人の空似じゃないかな?から実は彼女が同一人物(別人格)だった事が判明する流れにも驚きはしましたが、決してそういうつもりでもないのに「キミに会いたい」エンドを回収してしまった時は違う!そうじゃない!!と悲鳴を上げそうになりました。 全エンドを回収しつつ、セツナちゃんにとって最後の日だったあの時の気持ちを考えると本当の意味で何でもない一日って本当にあるのかな?とか、本来の人格が彼を好きにならないように…自分だけの彼であって欲しい乙女心に胸が締め付けられたりと心に強く訴えてくる作品でした。 @ネタバレ終了 今作も素晴らしいゲームをありがとうございました!

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  • Bon appetit
    Bon appetit
    感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 こう、人質が取られているという状況での食事というだけで「その食材…本当に食べても大丈夫なもの?」という嫌な予感が止まらない始まりでしたが物語の全貌が明らかになる程予想外の方向でうわぁ…と納得しかないというか、良い意味で斜めの方向から殴られたかのような衝撃がありました。 @ネタバレ開始 最初は自分にとっての常識的な選択を選んでいったのですが、それでは真相に到達できず。 でもバッドエンドも回収しつつ、同時に正解ルートのそれってどうなの?というか…ある意味そっちを選ぶの?という方を選ぶのが正解だったんだなぁというのと情報が解禁される度にこれは報復されても仕方ないゲージが心の中で上がっていった感じがしました。 むしろ今までよく罪の意識もなく生きてきたな?と…。 最終的に、死人が出る事はなく終わる事もできたし主人公もさすがに反省したと思えたので後は捕まった犯人サイドの二人が早く出所される事を祈るばかりです。 @ネタバレ終了 ある意味、素直に考えていてはクリアできないというかどういう目線で物を見るか?が問われる内容だったのではないかなと思います。 とても面白いゲームをありがとうございました!

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  • COVERUP
    COVERUP
    感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 元々、意味怖系の真相を考察する話が好きだったので好みとしてもドンピシャで遊んでみてとても楽しかったです! @ネタバレ開始 プロローグだけ見た時はただのメッセージやりとりかな?と思わせてからこの世界に対する説明と第一話に入る導入が好きです。 知らないうちにストーカー被害にあっている彼女がこれからどうなるのか…ある意味あそこまで鈍感なら生存フラグになるのか?と思いつつも不穏さが抜けませんね。 参考元であろうお話は大体プレイ中察しがついたのですが、アレンジを入れたりゲームだからできる演出を入れる事でまた違う楽しみ方が生まれるのがとてもよきよきと思いました! @ネタバレ終了 またお話が集まる日がきたら…またその時はふらりと謎解きに行きたいなと思える館でした。

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  • 可惜夜の愛州中学校
    可惜夜の愛州中学校
    感想が遅くなりましたが、最新作の可惜夜のさかしま町までプレイが完了した為感想失礼いたします。 配信にて毎回楽しくプレイさせていただきました。 前作は未プレイでも~とありますが、シリーズ物なら是非最初から順番にプレイしようとやっていた甲斐を感じる回でしたね! @ネタバレ開始 助手子ちゃんがドラマ大好きでマイペースなのはいつもの事ですが、さすがにこの不気味な学校の中で一人で待機しながらドラマを見ているというのは一本筋が通っているらしさを感じて笑ってしまいました。 だけどヒントが欲しい場面では仕事をしてくれる有能さ…!! 体感、シリーズが進む事に難易度が上がっている印象があり今作からノーヒントでやるには少々厳しくなってくる具合でしたね。 だからこそ助手子ちゃんのありがたさは本当に身に沁みました。 油断するとやってくる間違えたら即死の選択肢は相変わらず単調な探索でなく、この場所が危ない空間であるという危機感を煽る演出として好きです。 そして死体ありのどうみてもおかしい状態の教室なのに何もその事に対して触れない主人公にこれは私の方がすでにおかしくなってしまったのか!?と内心混乱をしたり…。 真相が判明した時、率直な感想としては「そっちかー!!」という驚きがきたのと、でもよく考えたらここって中学校…なら、生徒も中学生…? どのみち先生はアウトーーーーー!!!と様々な叫びが出ました。 何はともあれ、無事に冬馬くんの友人を救出できたのはよかったです。 @ネタバレ終了 最終的に当初の目的は達成できたのならハッピーエンドなのかな? と廃校であった事件から目をそらしつつ、今作もとても楽しめる作品でした。

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  • 可惜夜のみつかね村
    可惜夜のみつかね村
    感想が遅くなりましたが、最新作の可惜夜のさかしま町までプレイが完了した為感想失礼いたします。 配信にて毎回楽しくプレイさせていただきました。 今回は前回とはまた違った始まり方なんだな?と思いながら巫女さんと対面し、村の中をうろうろと探索をする。 @ネタバレ開始 オカルトとか妖怪といったものが大が付く程好きな為「やったー!ここは妖怪の村だー!!」と、とてもハイテンションになりましたが真相を知った際にそれまであった伏線から思わず「あっ…」と一気に現実を突きつけられる感覚が凄かったです。 運よく村のあちこちにあった張り紙の文面を記憶していたので助かりましたが、もしあれが印象に残っていなかったら…と選択を迫られた際は背筋がひやりとしました。 そして、先に武器になるものを入手しているからといってここで暴力に出ても解決しないだろうと思ったのでひたすら記憶力を頼りに回避に専念しましたね。 真実は必ずしも幸福なものではない、それはわかっていても関わった者として見届けなければならない。 それは承知でしたが、何とも悲しさが残る物語でした。 @ネタバレ終了 何というか、全てを知った時にこれは上手いなぁ…と感心してしまう。 伏線のちりばめ方が本当に絶妙な作品でした。

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  • 可惜夜のからくり屋敷
    可惜夜のからくり屋敷
    感想が遅くなりましたが、最新作の可惜夜のさかしま町までプレイが完了した為感想失礼いたします。 配信にて毎回楽しくプレイさせていただきました。 即死トラップになる選択肢やじわじわと削られる正気度と言った油断できない要素にハラハラドキドキしつつ、謎解きそのものはじっくり考えれば解ける絶妙な設定でした。 @ネタバレ開始 途中、タイトル画面に突然戻ってしまう場面ではどうしてだろう?と困惑しましたが「そういえばこの辺に何かあったようか…」と記憶を頼りにカーソルを置くと…? この仕掛けには「上手い!」や「やられた!」ととても感心しました。 また、道中の謎解きは基本ノーミスだったのですが影絵と同じ仮面を被った者だけを助ける場面でもし間違った場合を後々想像し血の気が引きましたね…。 ちゃんと正解できて本当に良かった…。 最後の謎解きについても、古典的ながら謎解きは紙のメモに取るもの!という初心に戻った結果無事に解け、その時の爽快感も素晴らしいものでした。 @ネタバレ終了 あくまで、あの時点で可能な最良の終わりだった事は少々残念な結果でしたがゲームとしてはとても面白く絶対これはシリーズ全作をやろうと思わせるだけの力がある内容でした。

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