天凱彼岸花(テンガイ ヒガンバナ)のレビューコレクション
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キミに心臓をあげたい感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 まず、タイトルや一週目のプレイでは想像できない物語の奥深さにいつもながら感服いたします。 @ネタバレ開始 何やら訳アリっぽそうな主人公と突然現れたUちゃん。 二人の交友を眺めながらどうやってタイトルを回収するのだろう?と見守っていると突然のホラー展開に驚いたり…。 最後までプレイすれば、何故Uちゃんが主人公の心臓を止める事ができるのかも、その行動も理解ができるのでそりゃそうなるよなぁ…とは思いましたが初見の時はかなり驚きました。 最良の結末を迎えた時は、本来外に出るのも人前で演奏する事すらも本当に大きな負担だろうに見事曲を奏でる主人公の姿に胸が熱くなりました。 @ネタバレ終了 何というか、ある種の人間賛歌というのでしょうか。 それでも人間はそこから歩み出す事ができるというとても心に残る物語でした。
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はじめましてボクのカノジョ感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 クリア後にみるとタイトル画面の彼女を見るだけでこう…胸にくるものがありますね。 @ネタバレ開始 ルートによって主人公と彼女の関係が変わるという手法自体はよくあるものと思いますが、最終的には「頼むから犯罪的なルートよ。あれは夢であってくれ…」と強く願わずにはいられない位二人…いえ、彼女の幸せを祈っていました。 @ネタバレ終了 現在当方側でプレイ済みな作者様の他作品に関しても共通して言える感想なのですが、全てが終わった頃には心が浄化される…そんな素敵な物語を紡がれるのがとても好きです。
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Possessed感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 普段乙女ゲームはやらないのですが、即死系ホラー乙女ゲームというジャンル名に名作の気配を感じ遊ばせていただきました。 結論から言えばホラー要素の方が強いという点ではとても好みです。 @ネタバレ開始 画面クリックで主人公の行動を決める際になかなか生存に繋がる箇所がわからず何度も違う箇所を選んだり時間切れで失敗したり、失敗する程焦りから余計正解がわからなくなっていくというまさに主人公とシンクロした視点で遊べるのが良かったです。 実際、あのような場面になったら制限時間がたっぷりある方がおかしいと思いますし、リアリティがありました。 何度も死につつ、それでも最終的に物語の真相がわかると「乙女ゲーム要素ってそういう事かな…」と思いながら、背筋がぞわっとしました。 誰も幸せになれていないというか…でも、元を辿ればそうなるのはしょうがないのかなとなってしまう絶妙な後味。 @ネタバレ終了 要素の組み合わせ方でこういう物語もあるという収穫を得たという、ある種新鮮さを感じたというのが感想です。 面白いゲームをありがとうございました!
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呪いのビルトマト最強!!! はい、こちらにも改めて感想を書かせていただきたいと思い失礼します。 以前配信にてプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 まず、一人称を自分で決めるゲームというのが珍しく、頭に浮かんだ某キャラの一人称を選びネタ全開で「拙僧」にしましたが後程忍者スタイルで走る場面を見た所で「これは拙者にしておけばよかっただろうか?」と、もしかしたら他のプレイされた方の中にはまさかのネタを回収できる人もいそうな展開にクスリとしました。 物語としては少し懐かしの実写背景と影絵という個人的には馴染みのある形式の中、突然化物に襲われたり生死を迫られる選択肢を選ぶといったとても好みなゲームでした。 冒頭にも書きましたが、やはり全員生還ルートの札束でトマトを買う場面が一番好きです! トマトは世界を救う!!! ホラーやシリアスだけでなく、そういったギャグ要素もあるので程よく息が詰まる事もなくエンドまで遊ぶ事ができました。 @ネタバレ終了 今回の設定を活かし続編もあるのかな?と勝手ながら期待をしておりまして、もし実現した際にはまた遊ばせていただきたいなと思っております。 楽しいゲームをありがとうございました!
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七つの不思議な物語感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 元々怪談や都市伝説といった物が好きなので、現代における怪談というテーマに強く惹かれました。 ゲームを進めながら確かに私が子供の頃に親しんだ都市伝説は今の子供に通じない物もあるだろうなぁ…だったら、今はどんなお話が生まれるのだろう?と興味深く気づけば全てのお話を読み終えていました。 怪談でよくある、じゃあ何でお前はその話を知っているんだ?に対する上手い返しがあったり「あぁ、これはわかってらっしゃる」と思わずクスリとするポイントもありとても楽しめました。 面白いゲームをありがとうございました!
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テスト返し感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 シュールなタイトル画面とは裏腹に、物語本編そのものは青春系?と思いきやまさかの展開に思わず「えっ!?」となってしまいました。 初回で迎えたエンドが恐らく点数が高い部類だと思ったので、周回をする際は最低点から徐々に点数を上げるのを目標に進めましたがエンドに入る度に受ける先生のありがたいお話(お説教)がとても面白かったです。 @ネタバレ開始 そして、この物語の真相を知り先生から言われた言葉を使って反論をする主人公を見ながら本当に「どうしてあの時それができなかったんだ」と共に葛藤しました…。 過去を変える事はできないけれど、本番として一人の少女を救った主人公。 確かに自殺を考えている人からすればそれは止める側のエゴかもしれない、だけどどちらの気持ちもわかるからこそどちらの視点からも物語にのめり込みましたね…。 @ネタバレ終了 感情がジェットコースターになりつつ、それでも最終的には優しい気持ちで終われる素敵な作品でした。
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ヤンデレ卒業宣言感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 タイトルの時点ですでにホイホイされるしかなく、どうやってヤンデレを卒業するのか?を読み進めながら全ての方法を実践。 @ネタバレ開始 からの、まさかのタイトル画面が変わった!?という驚きやヤンデレの真相を知った際の衝撃と言ったら…。 そこからさらにくるどんでん返しで、正直ネタ要素が強いと思ったタイトルからは想像できない怒涛の展開にただただ驚き感心するばかりでした。 個人的に好きなのは現在の店主となった友人ですね。 台詞を読み上げる際もとても感情を込めやすく楽しかったです。 @ネタバレ終了 実際のプレイ時間はそれほど長くないはずなのに物語が濃厚で、体感もっと長い事物語の中にとらわれていたように感じました。 何というかもう、恐れ入りました。 素敵な作品に出会えてとても嬉しかったです!!
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カイゾクロジック感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 謎解きが不得意だけど謎解き(推理)ゲームがしたい!! という私にもサクサク気持ちよく進められる難易度で、情報を整理しやすく謎解きに集中しやすい分本当にストレスなくスッキリ物語を楽しむ事ができました。 登場人物もみんな個性があり、欲を言えばまた続編として今回の海賊団が登場する推理作品が遊びたいと思うほどでした。 素敵なゲームをありがとうございました!
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彷徨う空腹 –サマヨウ クウフク–感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 冒頭の電車内で知らない男に手を噛まれる描写からすでに嫌な予感が止まらない状態になっておりましたが、そこからあのラストを想像するのは無理だろう…という位結末に至るまでが作りこまれた物語と思いました。 @ネタバレ開始 最初、恐らく外れ選択肢だろうと選んだ結果ラーメン屋を発見しその後自分も店員側になる展開の意外さやその後店主としてコミュニティに属する主人公。 一般的な人間とは違う者にはなっても、やりがいのような物を持ちながら生きていく様からの怒涛の前妻の夫との対決…。 全てのエンドを見終えると、結局主人公にとって別れた家族が幸せになるルートはなかったのがもの悲しくあり主人公のラストもショックが大きいものでした。 まだ、まだもう片方の選択肢が残ってる…!とエンド前に戻りすがるようにそちらの結果を確認するもバッドエンドだったので、これが正規の世界線なのか…それがお前の選択なのか……と肩を落としました。 今思えば、それだけ物語に対しリアリティや没入感があったのだと思います。 @ネタバレ終了 過去作含め、いつも素晴らしい作品を遊ばせていただき本当にありがとうございました!
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Billy感想が遅くなりましたが、配信にてプレイさせていただきました。 一人でも遊べるウミガメのスープ、水平思考ゲームという事でこれは遊ぶしかない!と楽しませていただきました。 この作品の特徴である、1つの問題に3種類の答えがあるという要素が大変興味深く同一の問題からこれだけの解釈を広げ展開が可能なのかという事に驚きました。 水平思考ゲーム好きとしても満足できる内容でしたし、ストーリーの根幹に関わる部分も周回を繰り返しながら絶対一番良いエンドを見る!と思わせる力がありました。 この度は素敵な作品をありがとうございました!