個人宇宙のレビューコレクション
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RADIANT*SIGN「あれ?どこかの企業が作ったソーシャルゲームかな?」と思ってしまうくらいの、非常にクオリティの高い青春アイドルストーリーでした。選択肢はなく、本編・幕間のストーリーを含めて2時間程度で読了。シナリオ・イラスト・デザイン・一部の楽曲は、全て製作者様の手によって作られており、そのどれもが高い完成度になっています。これはすごいです⋯⋯! ストーリーも簡潔に説明します。アイドルを目指している主人公の夏姫が、とある小さな事務所に入り、そこで個性的な女の子たちと出会います。それからアイドルユニット『Seventh Heaven』を結成し、大きな舞台を目指していく王道のサクセスストーリーです。 1話1話が短く区切られているので、ソーシャルゲームのような感覚でスラスラを読むことができました。特にアイドルという枠の中で自分をどう表現すればいいのか、という後半のストーリーにつきましては、創作活動をしている自分にも響くものがありました。 女の子の立ち絵・スチルはとても可愛らしくキラキラと描かれており、ライブの時はしっかりとした衣装に着替えています。キャラクターは「Seventh Heavenのメンバーみんな好き!」と声を大にして宣言したいんですが、強いて言うなら晶ちゃんが好きです。最初は冷たい感じで登場するんですが、どんどんツッコミ役の立ち位置になっていくのが良かったです⋯⋯! 楽曲もストーリーが進むごとに、メニューの「サウンドブース」でどんどん開放されていくので気軽にリピートできます。個人的には『灯』と『Wish the Steps』が好きです。 ⋯⋯長くなりましたが、製作者様の熱意を大きく感じる素晴らしい作品でした!スマートフォンでも気軽にプレイできるシステムになっていますので、未プレイの方はぜひアイドルユニット『Seventh Heaven』の活躍を読んでみてはいかがでしょうか。 (追伸)感想を投稿しようとしたところ、アップデートでクリスマスのストーリーが追加されたのを知り、いったん投稿をストップしてそちらもプレイしました(本編は22日にプレイ済)。追加シナリオもとても良かったです⋯⋯!新曲もまさにクリスマスという感じがして好きです。 まさかフリーゲームで、ソーシャルゲームと同じような感覚でリアルタイム的なイベントを体験できるとは思いませんでした。ちょっと感動しちゃってます、ハイ。
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St.ChocolateDay主人公の男の子がバレンタインデーにチョコを受け取ったので、ホワイトデーのお返しを考えながら女の子と交流していく物語。メインの女の子は3人(おまけで追加1人)で、最初の選択肢でキャラが分岐します。おまけを含めて全7ルート(各女の子2ルート)、1時間程度で読了しました。 どのルートの女の子もイラストを含めてみんな可愛く、最後まで楽しくプレイできました。みんな真っ直ぐな性格をしているので、バッドエンドを見た時はどれも「あーっ!!」と心の中で叫んでしまいました。その分、ハッピーエンドはとても幸せな気持ちになれました。 個人的に好きなのは、ちかげ先輩です(ゆきみちゃんも独特な口調を含めて、すごく好きなんですが⋯⋯!)。見た目とか性格とか、全てが自分の好みに突き刺さる女の子でした(笑)。
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泣けない兎孤児院に引き取られた主人公・笛は、近くの森に女神が住んでいるという伝説を知る。笛はある願いを叶えるため、森の奥に行ったところ、そこには女神・神様・天使など様々な存在が住んでいる城があった。そこから始まる現代ファンタジー物語。2時間程度で、トゥルーエンドを完走しました。 登場キャラクター1人1人が個性的に描かれており、笛とのやり取りを楽しみつつ、最後まで一気に読むことができました。直接的な残酷描写はありませんが、ダークファンタジーという説明の通り、どのキャラクターも重たい過去を抱えており、その部分は読んでいて辛いものがありました。それが原因で、一部のキャラクターは当初、笛に対して拒絶的な態度を取ってきます。 しかし、物語が進むにつれ、笛の真っ直ぐな性格(捻くれた部分はあるけれど)によって、キャラクターたちにも変化が訪れます。終盤でみんなが一斉に集まる場面は、大きなカタルシスを感じました。今までバラバラだったキャラクターが集合する瞬間って、やはりすごくいいですね! 人間に対する怒りや悲しみを抱えつつも、それでも人間を信じようと決めた優しいキャラクターたちの物語です。続きの物語も楽しみにしています!
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かくりよの夢村の巫女である主人公の鈴は、とある使命を果たすため、村の外れの祠に向かう。そこで人間の姿をした獏の千里と出会ったことにより始まる4日間の物語。全2エンド、30分程度で読了しました。 真面目で初心な性格の鈴と、可愛い見た目に反して老人みたいな口調で話してくる千里のやり取りがとにかく楽しい作品でした。途中に出てくる夢の内容も多彩で、個人的にはシュールな形をした動物たち(?)が大量に降ってくる夢が印象的でした。 短いながらもスチルが豊富にあり、どちらのエンドも読後感は気持ちの良いものでした。説明文にある通り「百合ちっく」な部分が大丈夫という方は、やってみてはいかがでしょうか。
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#こっち向いて_めごちーvカメラマンとなった主人公が、一週間だけ高校生アイドル「めごちー」を撮影していくゲームです。ストーリー自体は30分程度で読み終わりました。ただし、やりこみ要素が大きく、いろんな彼女の姿を撮ってみたくなり、さらに40〜50分ほど撮影を続けてしまいました。 ドット絵を基調としたグラフィック、システムなど、細かい部分まで作り込まれており、ゲームのクオリティはただただ「圧巻」の一言です。めごちーの可愛らしさを引き出すための演出が、これでもかと徹底的に行われています。ゲーム部分につきましては、撮影タイミングは意外とシビアですが、快適なシステムと彼女の可愛らしさのおかげで、連続での撮影が全く苦になりませんでした。ゲーム以外でも、めごちーは積極的に動いてくれますので、その部分でも非常に楽しめました。 普段は自信家で生意気なことを言ってくるめごちーですが、影で努力をしていたり、可愛らしい部分を見せてくれたりと、撮影を通じていろんな表情が見えたのも良かったです。 彼女の可愛らしさ全開、やり込み要素満載の素晴らしい撮影ゲームでした! 未プレイの方は、ぜひ彼女の愛らしい姿を撮ってみてはいかがでしょうか。
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憧れの先輩と推理クイズで以心伝心しちゃうかもしれない。主人公の女の子トウヤちゃんが、憧れのシキ先輩の提案で、彼の飲みたいドリンクを当てていく青春要素ありの推理ゲーム。全5エンド、おまけのストーリーを含め、1時間程度で完走しました。 推理ゲームの部分も楽しみましたが、同時に登場人物たちが魅力的に描かれているので、ストーリーの部分も夢中になって読みました。真面目でやることは徹底的にやるシキ先輩と、ツンデレ幼馴染のショウくん──。おまけのストーリーで2人について丁寧に掘り下げられているので、どちらもすごく感情移入できました。決して甘くないビターな感じが、個人的にはたまらなかったです。 立ち絵・スチルも豊富にあり、特にエンティング3のトウヤちゃんがとても可愛く、「先輩、グッドジョブ⋯⋯!」と思わず親指を立ててしまいました。ゲームシステムも親切な作りをしているので、快適にプレイできました。未プレイの方は、ぜひやってみてはいかがでしょうか。
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ウデナガール卒業式の前日、高校2年生の主人公・坂口くんが、ヒロインの田中先輩に告白を試みようとする物語。30分弱でトゥルーエンドを完走しました。 坂口くんの不器用だけどストレートに突き進む感じが、個人的にすごく良かったです⋯⋯!リアリティのある青春を感じました。田中先輩の憂いを帯びた表情も可愛かったです。トゥルーエンドの展開は他の方も言っていますが、まさに「!!?」となる展開でした。でも、坂口くんの性格と田中先輩の秘密の伏線をしっかりと活かしたエンドだったと思います。エンディングのインパクトもとても大きかったです。
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おシャ☆るな主人公・るな子が、好意を持っている男性と恋人同士になるのを目指すべく、衣装を選んでいくゲーム。1時間程度で完走しました。なお、登場人物にはボイスが入っています。 グラフィック・システム・ボイズなど全てが高いクオリティで、可愛いるな子ちゃんと格好いい男性陣たちとのやり取りを最後まで堪能させて頂きました。1周の時間はそんなに長くないので、気軽に周回できると思います。衣装のバリエーションも豊富で、セクシーな水着だったり、美しい着物だったりと、どれも素敵でした。──あ、でも、冬の衣装はどれも冒険的だなあと思いました。ちょっと寒そうですし(笑)。 ⋯⋯と、本編だけでも十分満足できる内容でしたが、この作品はギャグの部分もすごいです。リミッターを吹き飛ばしたような、ブッ飛んだ内容のギャグに抱腹絶倒しました。ギャグ部分のスチルが多く、演出も妙に凝っているので「ギャグが本編⋯⋯?」と思ってしまいました。クリスマスではヒャッハーしてるし、いつもお世話になっているティラノちゃん(?)によく似た何かが出てくるし、何はともあれギャグ部分は大声で笑ってしまいました。 ボイスも全員素晴らしく、各キャラクターの魅力をさらに引き立てていたと思います。バッドエンドのるな子ちゃんボイスは個人的に必聴です。いろいろと覚醒してます。 セルフパロディ的な部分がありつつも、非常にクオリティの高い着せ替えゲームでした!未プレイの方は、ぜひやってみてはいかがでしょうか。
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ヤンデレ彼女と付き合う方法!主人公のユウタくんが、小学生時代に好意を抱いていた花月ちゃんと再会したことから始まる物語。全2エンド、10分程度で読了しました。 ラブホから出てきたのに「童貞の僕」と言っているユウタくんは一体何者なんだと、個人的にちょっと気になりました。終盤の花月ちゃんの豹変ぶりにつきましては、ある種のホラー的な恐怖があって、ゾッとしました。
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たそがれユヴァスキュラお金に困っていた主人公の女の子が、雇ってもらおうと王城に潜入したところ、ひょんなことから国王である黎牙の秘書になってしまったことから始まる物語。全3エンド、約2時間で読了しました。ファンタジー要素はなく、近代的な世界観になってます。また、サブキャラを含めてフルボイスと非常に豪華な内容です。 攻略対象のキャラクターは国王の黎牙と、彼の側近である蓮都の2人です。とにかくこの2人が魅力的に描かれており、最後まで夢中になってプレイすることができました。終盤はシリアスな展開になったりしますが、全体的にはコミカルな部分が多いので、気軽に楽しむことができました。 個人的に好きなのは黎牙です。俺様タイプのキャラクターですが、王の仕事を真面目にこなし、主人公にちゃんと休みを与えるなどの優しい部分もあり、とても好感が持てました。主人公が提案した子供っぽい遊びを全力で楽しんだりと、ギャップがあるところも良かったです。 エンドは1→2→3の順で読みました。1を先に読んだからこそ、2のあちこちで出てくる彼のセリフにはずっしりと響くものがありました。2はとても爽やかに終わりますが、3はかなり衝撃的なエンドになっています。しかし、個人的には「そういうのも十分にあり得るよな⋯⋯」と納得してしまいました。2人のボイスも格好良かったです⋯⋯! 未プレイの方は、ぜひ魅力的な2人の物語を読んでみてはいかがでしょうか。