個人宇宙のレビューコレクション
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天使の飼い殺しある日、主人公の前に美しい天使がやってきたことから始まる掌編サイレントアニメーションです。5分も経たずに完走することができます。 制作者様の以前の作品はプレイしておりますが、今作も圧巻の内容にただただ惹き込まれました。天使のグラフィックの美しさは言わずもがな、文章も別枠で表示させるのではなく、画面に溶け込ませる形で採用しているので、より没入感が高くなってると感じました(しかも一部はスクロールができる仕様で、このタイプの演出は初めて見ました)。 シナリオも「なるほど・・・!」と唸ってしまう形でしっかりとオチが付いており、その部分も面白かったです。素敵な作品をありがとうございました!
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ふらっと!温泉ルンルン道主人公が温泉に行こうと決めた途端、いつの間にかノンフィールドRPG的な戦闘を繰り広げていた。最初は何が起こったのか分かりませんでしたが、気付いたらこの世界の住人の如く、戦いにヒャッハーしてました(笑)。RPGをプレイしたことがあるなら、直感でルールを理解できるかなと思います。 世界観はとにかくブッ飛んでますが、ゲーム自体はとても楽しく快適に作り込まれており、気付いたら1時間ほどプレイしていました(60回以上はバトルしましたが1つだけ武器が見つからず、悔しいですがコレクターバッジの取得は断念しました・・・)。 あと、途中で出てくるアライグマは癒しですね。こっちが体力回復している間も戦ってくれるので、本当に健気だと思いました(笑)。
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寺帰りのKさんと犠牲になった僕のスマホ化け猫に呪われてしまった主人公が奔走する1週間の物語です。1時間程度でエンド5まで辿り着くことができました。 ホラー表記はありますが、怖い演出は少なめで、登場人物たちとの軽快なやり取りも多いので、最後まで楽しくプレイすることができました。 男性陣・女性陣のイラストはどれも素晴らしく、個人的にはサカワが好きです(特にジト目で見てくる部分が良かったです・・・!)。スマホに可愛い化け猫が憑依するシチュエーションは個人的に「すごく良いなあ」と思いました。もちろん、あと7日で死んでしまう部分は勘弁して欲しいですが(笑)。
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マッチングアプリで出会い厨してみた陰キャ大学生の主人公がマッチングアプリで彼女を作ろうと奮闘する7日間の物語です。1時間半ほどで完走することができました。 とても面白かったです!マッチングアプリというテーマをノベルゲームに上手に落とし込んでおり、終盤まで女の子の正確な容姿が分からずに進行していくので、その辺りのハラハラも含めて、構造的にも秀逸な内容でした。分岐に影響しない部分でも、こちらでアプリを操作させるような演出が多く用意されており、デザインも丁寧に作られているので没入感も大きかったです。主要メンバーの女の子もみんな可愛く描かれており、佐々木さんは当然のこと、主人公の妹も出番こそ少なかったですが、とても可愛かったです! @ネタバレ開始 アプリの女の子も気になるけど佐々木さんもすごく可愛いなあ、と思いながら選択肢を選んでいたら、不覚(?)にも初回一発でトゥルーエンドに到達してしまいました(笑)。最初は陰キャな感じを前面に出していた主人公が佐々木さんを守るために身を挺した場面は、まさに「漢」としての成長を感じ、王道で上質な恋愛シナリオを堪能させて頂きました。 他のルートも印象的でした。飲み会エンドもこれはこれで楽しい人生だよね、と思いました(どうでもいい事ですが飲み会メンバーのカズさんは、もしかして例のサイトの管理人だったのではと勘繰ってしまいました)。 さやかさんルートはどちらも怖かったです。彼女の服装の感じからして、「これ絶対に勧誘の類だよな」と己の第六感が働いてしまいました(笑)。いったん断った後の演出は怖かったですが、主人公が宗教に入ってしまった背景も非常に現代的で怖いと同時に納得もしてしまいました。そしてホラールートも個人的に大満足でした。いきなりガチホラーの演出が始まったので、オチも含めて良い恐怖体験をさせて頂きました。 @ネタバレ終了 マッチングアプリというコンセプトが光る、とても面白いゲームでした。素敵な作品をありがとうございました!
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恋廃トンネル主人公のくだおが、幼馴染の玉緒とさざねの3人で廃トンネルの肝試しに向かったことから始まる短編恋愛ホラーです。40分程度で全てのエンドをコンプリートすることができました。 甘酸っぱい恋愛と同時に、ドロドロした三角関係の怖さと心霊的なホラーも味わえる面白い作品でした。玉緒とさざねのビジュアルはとにかく可愛くて、純粋にくだおの立場が羨ましすぎると思いました(笑) @ネタバレ開始 印象的だったエンドは『白い恋人』と、バッドエンドです。前者は途中まで王道の甘酸っぱい恋愛を行っていたと思いきや、まさかのドス黒い策略があって衝撃を受けました。一番最初に見たエンドだったので、豹変した玉緒のインパクトは強かったです。バッドエンドは演出がとにかく印象的でした。さざねの少しセクシーなショットが来たと思いきや、まさかのガチホラー演出に切り替わったので大変驚きました。 @ネタバレ終了 とても面白かったです!素敵な作品をありがとうございました!
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G目線上のエリア主人公のG(虫のアレ)が、家の中を探索していくミニゲームです。30分程度で完走することができました。 クスっと笑えて、とても楽しい作品でした。まさか人類の憎まれ役として君臨しているGを主役にしただけでも驚きましたが、ポップな絵柄で描かれているので、最後まで楽しく探索することができました。逃げる部分やエンディングなど動く演出も結構あり、その部分も惹き込まれました。 それにしてもタイトルが本当に印象的で秀逸ですね。BGMも『G線上のアリア』のアレンジが大量に入っており、もともと好きな楽曲なので「やっぱり超名曲はいろんな種類のアレンジがあるんだな」と驚きました。 @ネタバレ開始 印象的だったのは「その他大勢」を見捨てるエンドや、逆に主人公が見捨てられるエンドです。繁殖力がもともと強い故なのか、めちゃくちゃドライなやり取りをしているのが面白かったです(笑)
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ほろびのシロ邪主人公の高校教師・本間が、教え子のシロと一緒に食事をしてしまったことから始まる物語です。10分程度で完走することができました。 @ネタバレ開始 主人公がどんどん泥沼に落ちていくタイプかなと思いきや、最初からゲス思考で動いていたとは・・・! どうなるんだろうと思いながら読んでいきました。終盤のシロの姿は迫力と病みのオーラをひしひしと感じました。 説明文にも書いてある通り、この後も絶望がどんどん加速していきそうな、そんな未来を想像させる終わり方だと思いました。
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筋肉、増殖中「おんがくしつ〜のぉ」という綺麗な歌声と共に、大量の筋肉が出現した最初の画面で笑いが止まらなくなりました(笑)。 シナリオは筋トレ大好き主人公のイモージェンが、自分にそっくりな人がたくさん現れるという怪現象に遭遇したことから始まります。15分も経たずに完走することができました。 自分の脳にではなく、ダイレクトに筋肉に語りかけてくるようなブッ飛んだ内容でした(笑)。とりあえず、次にジムで運動するときはもう少し筋トレの数を増やしていこうと思います。あと、道尾先生の某名作の言葉が入ってきた部分は不意打ち過ぎて笑ってしまいました(笑)。
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あかねくずしあかねちゃんと化したバーでボールを弾きながら、上にあるブロックを消していくシンプルなブロック崩しゲームです。何度でもコンティニューは可能なので、普通にプレイする分には気軽に楽しめる内容になってます。 しかし、これが完全クリア条件になると、話が大きく変わります。完全クリアのバッジ取得のために2時間半の死闘を繰り広げましたが、ノーコンクリアできませんでした。シンプルな設定のゲームなので、いったんハマってしまうと抜け出せない魔力がありますね・・・! クリアしている方もいるので、無理ゲーではありませんが、それを目指すためにはある程度の根性と運が必要になってくるかもしれません(この難易度調整は本当に絶妙だと思います)。 それにしても、ティラノでこのようなゲームが出来るとは思ってもみませんでした。ゲーム自体はとても快適にプレイできましたので、制作者様の技術力もひしひしと感じました。 とても熱中できました。素敵なゲームをありがとうございました!
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恋に落ちてはいけない20分主人公のさつき(名前変更可)が残業で終電を逃してしまった矢先、同じ職場の上司・丹羽の車で家まで送ってもらうことになる。既婚者である丹羽への好感度を上げないようにしながら、夜のドライブを繰り広げていくゲームです。おまけを含めて1時間程度で完走することができました。 恋愛ゲームの王道を逆手を取った「好感度を上げない」ように会話を選択しながら物語を進めていくシステムは、とにかく画期的で面白かったです。丁寧に作られた演出や表示された好感度メーターによって、プレイしているこっちまで「あっ、好感度が90を超えちまった!」「よし、ちょっとだけ好感度が下がった!」と今まで経験したことない種類のハラハラドキドキを味わうことができました(笑)。エンド4へ行きやすくなるシステムも非常に親切で、快適に物語に楽しむことができました。 @ネタバレ開始 エンドは1、3、2、4の順番で読みました。シナリオ自体も非常に面白かったです。エンド1のリアルさを感じるビターなシナリオ、エンド2の背徳感と絶望感、エンド3の切なさ、どれも印象的でした。エンド4も非常に爽やかで、2人ならきっとより良い未来を作ることができるだろうと思えました。 @ネタバレ終了 丹羽所長についても、誠実で真面目でたまにお茶目な部分も出したりして「理想の上司すぎる!一社に一人くれ!」と思いました(笑)。とても充実した時間を過ごすことができました。素敵な作品をありがとうございました!