浦田一香のレビューコレクション
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too late but創作に関わるお話です。 私自身、創作について悩んでいたので とても心に響きました。 作品への温かい感想はいつもらっても嬉しいですね。 @ネタバレ開始 最後の伏線回収(お守りの中の紙片)は かなり驚きましたし、創作の原点はここにある と思い出させてくれました。 私も一つ一つの感想をもっと、大事にしたいと思いました。 作品が死後に評価されることは、作者に 届かないかもしれません。 ですが、作品を通して伝えたものは 読者の心の中でずっと生きていくと思いました。 @ネタバレ終了 創作に悩んでいる方はぜひ、プレイしてほしいです。 創作や物語は食料や水、空気のように 生きていくのに必須ではないかもしれません。 ですが、生きていく道を示す指針になってくれる。 そのように思いました。
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Crescendo Moon青年と少女が夜の砂浜で語り合うという内容です。 場面は一切変わらず、砂浜のみで進んでいきます。 二人は事情を抱えているものの、会話の内容は 面白く、そして優しくお互いに癒されるものです。 少し暗い場面もありますが、 全体を通して一貫した暖かい雰囲気を 感じ取ってみてください。 絵やBGMも好きです。
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パーソナル・スペース宇宙を題材にした、人が織りなす 星のように輝くお話です。 @ネタバレ開始 とても期待して読み始めました。 そして、その期待を上回ってくれました。 シロエが再会できたのは、 クロハ本人ではありませんでした。 しかし、クロハの想いは 受け継がれていたと思います。 戦争を始めて、略奪や殺戮を 行ってしまうことは愚かだと思います。 多くの人々がそのことを理解しているにも 関わらず、やめられないのは やはり想像力を上手く使えていないからだと思います。 シロエとクロハがお互いの気持ちを想像して 相手のために感情を表したり行動するように、 多くの人々が他者の気持ちを想像できたなら と思いました。 シロエとクロハはいわば、織姫と彦星のように 簡単に会うことはできません。 しかし、こうして待ち続けられたのは ひとえに人の想いの強さゆえだと思いました。 人の頭の中は宇宙より広いと、作中にありました。 想像力はもちろんのこと、心も無限の可能性を 秘めているように感じました。 シロエがクロハの優しさに触れて 人間の心を獲得したことが 星座のようにつながって 一つの物語になりました。 この物語はきっと、いつまでも 受け継がれていくでしょう。 シナリオ以外に言及しますと、 UIや背景CGも凝っていて 作品を盛り上げてくれました。 @ネタバレ終了 noteのあとがきも読みました。 とても苦労、葛藤されたようで 私も頑張らないとなあ、と思いました。 宇宙だけでなく、様々なことを 考えさせられる素晴らしい作品でした!
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僕らのノベルゲーム文芸部の高校生達が文化祭に向けて 協力してノベルゲームを作る、というお話です。 @ネタバレ開始 クリアして思ったのは 創作の暗さやつらさが予想以上に描かれていた と感じました。 創作は良いことばかりではありません。 公開する以上、嫌な感想なども時折目にします。 それでも最初に抱いた思いを 忘れなければ、創作はきっと自分に微笑んでくれる。 そう思いました。 私が好きなライトノベルに 「創作が人に馬鹿にされて恥ずかしいのは、自分らしいからだ。 自分らしくないものは馬鹿にされても恥ずかしくない」 というようなセリフがあります。 創作は自己表現だと思います。 新平は木下達に小学生時代、創作を馬鹿にされて とてもつらい思いをしました。 ですが、最終的に自分の作品を守る為に立ち向かいました。 自分の作品を守ることは自分らしさを守ることだと思います。 そういった意味で、つらいことも苦しいことも経験して、 新平は創作者として成長できたのではないかと思います。 創作の魅力を一度知ったら、創作はきっと長い間 形のない友達になってくれるはずです。 友達なので、いつも仲良しというわけにも行きません。 時に喧嘩したり、口も聞きたくないこともあるかもしれません。 ですが、こちらから歩み寄れば きっとさらに深い仲になれます。 そんな素敵な友達と一生付き合っていきたいですね。 制作お疲れ様でした! ありがとうございました! @ネタバレ終了
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荒野の復讐者父親を殺された少女、ルーシーが復讐の為に 火星に行き、そこで様々な人々に出会うお話です。 説明文にもある通り、西部劇映画のようなお話で 普段あまりこういう映画は見ないので、 とても新鮮な感覚で楽しんで読めました。 BGMやその他の演出も盛り上げ物語を 盛り上げてくれます。 キャラクターも全員個性的で 復讐に対する在り方や考え方など、 どのキャラクターも魅力がありました。
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未来の為に
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俺とお前が愛について語るだけ読んでいて感動しました。 何に感動したかというとやはり二人の 関係性だと思います。 他人が二人の関係をどんな言葉で、 どのような型にはめても関係ない。 お互いがお互いを好きということだけが在る。 その姿勢に感動を覚えたのだと思います。 二人の未来に多くの幸せが訪れることを祈ります。
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理想と現実と珠季と僕こういう青春もありかな、と思いました。 ギャルゲーみたいなハーレムな学園生活は 難しいですが、たった一人でも 恋人ができ、恋愛ができれば きっと良い思い出になると思います。 いずれにせよ、純平(主人公)は 行動したからこの結果を得られました。 何事も自分から動くべき、という メッセージかもしれませんね。
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春嵐によせて素敵な作品でした。 絵や音楽が異国情緒溢れるこの作品の 魅力を引き立てているように感じました。 少年との出会いや会話は、短い時間ですが ハンスの人生にとって、重要な要素になったと思います。 何気ない出会いが、人を変えるということを 教わったような気がします。
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夕空の下、屋上へ優しい少女だったんだなあ、と思いました。 だからこそ、優しい人が迫害されるような 世界は間違っていると思いますし、 生きてほしかったですね。 自分と同じような死に方を選ぶ人を 一人でも減らす。 それが少女の願い、かもしれませんね。