浦田一香のレビューコレクション
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ティアマトの星影宇宙や星を題材にした、壮大な物語です。 @ネタバレ開始 長かった……。 二ヶ月以上掛かりました。 ですが、本当にプレイして良かったです! それでは、それぞれの編について感想を書いていきます。 Starlight ゆるやかに日常を進めつつも、慧斗の過去や眞都の謎(記憶)を 絡めつつ、意外なところで終わりました。 この引きはとても上手だと思いました。 また、キャラクターもとても魅力的に書かれており、 非常に「生きている」感じがしましたね。 Space とても面白かったです。 Starlightが終わり、いきなりSF風になり 非常に驚きました。 そして、二人の心が近づく過程が丁寧に描かれており すっと心に染みてくるような感動的なシナリオでした。 Space編で特筆すべきは背景CG・スチルです。 不思議な空間でありながら、空気や雰囲気が 綺麗な感じが伝わってきました。 Stella Space編が終わり、締めとなります。 終わりが見えてきて、少し寂しかったです。 眞都の心の声が意外と口が悪く、 驚くと共に笑ってしまう箇所もありました。 これまでの全てが繋がって、ここまで読んできて 本当に良かったと思いました。 結末は諸手を挙げて大喜びできるようなものではありませんでした。 ですが、二人はお互いのことを忘れない。 そう約束したのです。 時や宇宙、海を超えてつながった約束は きっといつまでも記憶に刻みつけられるでしょう。 叙名さんのスチルもとても良かったです! その他 BGMで一番好きなのは、星の海instですね。 掛かるシーンが良いシーンだからというのも もちろんあるのですが、優しくてどこか寂しい感じが 大好きです。 そして、星の海(歌)も大好きです! BGMモードから流しながらこの感想を書いています。 グラフィックも非常に美麗で、作品を彩っています。 @ネタバレ終了 18時間と書いてあるので、最後までプレイできるか 不安だったのですが、最後まで読んで本当に良かったです! ものすごい熱量を持った作品です。 もっと広まってほしいなあ、と思いました。 そして、劇団くじら座さんの今後の活動を、 陰ながら応援してます。 ありがとうございました!
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雨の檻心温まるいい話でした。 父と息子、男同士で 年齢は不明ですが直也は難しい年頃に 差し掛かっているのかもしれません。 ですが、子供のやりたいことを 素直に受け止めて面倒くさがらない 孝道はいい父親だと思いました。 一方直也は自己主張の少ない大人しい子 なのかなと思いました。 今回、自分のやりたいことを 口に出したのも、珍しいことかもしれません。 雨の檻から抜け出したことで、 今後はきっと、自分のやりたいことを 口に出せる子になると思います。
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アマリリスの恋タイトルやサムネイルからは想像できないオチでした。 @ネタバレ開始 出てくる「私」以外のキャラクターは 過去に「私」が出会ってきた人や 関わってきた人たちなのかなと思いました。 暗喩が見事な作品だと思いました。 どんな罪で刑務所(?)にいるのかはわかりませんが 「恋をしたい」と言ってたり、王子様を求めているので 恋愛が絡む詐欺のようなことをして、偽りの恋に 疲れてしまった人なのかな、と予想します。 または、男性に騙されて冤罪などとも読めました。 いずれにせよ、いろいろな読み方ができる作品だと思います。 面白かったです。 @ネタバレ終了
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殺イコ・キネ死ス羊おじさん倶楽部の新作ということで、 期待しながらプレイしました。 @ネタバレ開始 すごい……話の切れ味がすごい! 能力自体は、凝ったモノではありませんが こういう話に仕上げるところがすごいと思いましたね。 二人のキャラクターも立っていて だからこそ、二人の家庭環境や家族、生い立ちなどを 詳しく知りたい、読みたいと思いました。 百合作品として読むと なんだろう……「暗い純愛」みたいな感じですかね。 正反対の性格の二人が惹かれ合うというのは よくあるパターンですが、高め合うために 好きになったというよりは、欠けているものを 埋めるために好きになった、という風に感じました。 千秋が楓を殺すんだろうなあと予想して読み進めていたら 見事に外れました。 一番好きな場面はマンションの屋上で千秋が叫ぶところです。 @ネタバレ終了
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ありすすいーぱー昔遊んだマインスイーパーが 再び遊べて楽しかったです! UIやボイス、グラフィックなど 様々な面にこだわりがあり、なおかつ 遊びやすく配慮されていて、丁寧な作品だと思いました。 そして、ありすちゃんが可愛い! おなじみの猫要素もあって、嬉しかったです!
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消灯コーヒー絵やUI、シナリオの雰囲気など とても洗練されてる作品だと思いました。 キャラクターも魅力的で おかわり(タイトル画面から行けるあとがきのようなもの) を読んで、さらに好きになりました。 ボイスも上手でした。 二人が今後どうなっていくか、もっと読んでみたいと 思いました。
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テニスのポンチ様高校生の男女が会話やメッセージアプリで やりとりする一幕を描いたゲームです。 やりとりはくすっと笑えるものが多く、 特に「手に神経ないのか?」は笑いました。 また、青春らしい甘酸っぱい会話から 学校における人間関係の難しさを 考えさせられるような会話もありました。 良い作品ですが、一つだけ指摘させていただくと、 某ウィルスが流行っているのに(地の文でも 「流行っているのでマスクをしている」と いうようなことが書いてある) 誰も立ち絵ではマスクをしていないのに、 違和感がありました。 短い作品ですが、メッセージアプリ風のやりとりや 高校生らしい会話が魅力的でした。 白い帽子が出てきたのは、ゲームタイトルの パロディ元の影響かな? と思いました。
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ティラノフェス2020オープニング
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こと国シスターズ!!このゲームを構成する全ての要素の クオリティが高い! 本当にすごい作品に出会いました! 絵はサムネイルを見て頂ければわかるとおり とても可愛らしく、すぐに惹き付けられました。 また、ボイスも全員上手で 外国人という難しい役もありますが 違和感などはなく、個性もあってとても良かったです。 BGMは素材かな? 場面に合っていて、主張が強すぎず 良かったです。 @ネタバレ開始 シナリオですが、序盤喜朗が三姉妹に対して 当たりがキツかったので、大丈夫かな? と思いましたが その辺の背景もしっかり描写しつつ 賑やかで明るい、優しい日常が描かれており とても楽しんで読めました。 後半は見方によっては、突拍子もない テロなどの話題が出てきます。 ですが、この物語はそういった話ではなく 家族の話だと思いました。 言ってしまえば、家族の再生、 作中の言葉を借りるならリスタートですね。 家族と言っても、心が読めるわけではなく 言わなくては伝わらないこともあります。 どこまで言うか、相手のことを想って隠すべきか。 そんな悩みは日常生活でも起こります。 想い合ってるからこそ、ぶつかり合ったり すれ違ったりする。 それこそ、家族の再生に必要な過程なのかな とも思いました。 三姉妹や主人公である喜朗だけでなく、 周りを固めるキャラクターも、苦悩などを 抱えており、ちゃんと人間として描かれていたように 思います。 ちなみに三姉妹で一番好きなのは カリナです! 一見明るいだけの子に見えますが、 長女としてきっちり決める場面もあり とても魅力的でした。 三姉妹がいたからこそ、暗くなりそうな場面も 救われました。 欲を言えば、学校での様子ももう少し 読みたかったですね。 改めて書きますが、 全てのクオリティが高かったです! @ネタバレ終了 制作お疲れ様でした! 本当にありがとうございました!
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Seek a country ~彼の地を夢見て~魔法やモンスターなどが登場する ファンタジー作品です。 主人公が見知らぬ土地に流されるところから 物語は始まります。 @ネタバレ開始 グラフィックはクオリティが高いです。 背景CGも魅力的です。 声優も沢山の方を起用しており、力の入った作品です。 上の説明文に開発期間三年と書いてあるとおり、 強い熱意で作られたことがわかります。 シナリオですが、気になった点を三つほど。 まず、恋愛描写が薄いように感じました。 また、地の文が少なく淡々と進んでいるように思いました。 最後に、見せ場に至るまでの仕込みが足りないように思いました。 キャラクターは全員個性的で良かったと思います。 一番好きなキャラはアーノルド先生です。 ファンタジー作品はあまり読まないので 新鮮な気持ちで読めました。 制作お疲れ様でした。 @ネタバレ終了