富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
-
脱出ストライカー脱出×サッカーということで、これはまさに脳筋高校野球部の兄弟作! 今作でもティラノビルダーの限界を攻める姿勢は健在で、沢山のギミックやミニゲームが用意されており、とても楽しめました!難易度はそれほど高くなく、オールノーミスで無事に脱出することができました! で、脱出後はプレイ序盤から内心期待していた試合モードが楽しめました。 ビジュアルが豊富でちょいちょいアニメーションもある白熱の試合シーンでした。マラドーナばりの超絶ドリブルを発動させまくりつつ難なく圧勝して無事にクリア&バッジゲットで気持ち良かったです。 随分と労力の掛かった力作でした!と思って紹介文を見たら制作期間2週間の文字。いやいや!ゆうれいさん、それは異常過ぎます!
-
親戚の男の子を引き取った話親戚の男の子を引き取った話です。ハートフルな短編作です。 プレイ冒頭、某動画投稿サイトを模した画面が表示された瞬間から何が始まるんだろうかとワクワクしました。予備知識なくプレイした方が楽しめるので、この文章を読んでいる方はサクッとプレイするのが良いと思います!プレイ時間は15~20分くらいだと思います。 以降たたみます。 @ネタバレ開始 開始時点でプレイリストを見ると投稿動画は4つ。4つ目で笑顔の男の子を見た時点でセンサーが発動しました。作者さんの作品を多数プレイして、何もないわけがないとむしろ信頼しているのでこれは確実に何かあるな、と。というわけで少し気を付けてプレイしていたのでかなり早い段階で真相に気付きました。でも、気付いてしまったものは仕方がないのですが、良い話でしたね!で終わりたかった。 趣向を凝らした良いゲームだと思いました!(うーん、ここも隠しておくか) @ネタバレ終了
-
もし乙女ゲの攻略対象がギャルゲーマスターだったらギャルゲーマスター?それは俺のことだろ!とギャルゲー全盛期にメチャクチャハマっていた歴戦の私は颯爽とプレイしました! ネタゲーとして非常に秀逸で、先輩の言うことがいちいちあるあるでとても楽しめました。電話のくだりだったり洋服買いに行く話だったり、なんだか懐かしさを覚えるあるあるのオンパレードでした。 テンポよく進むことで季節のイベントもたくさん網羅されているのも良かったです。歴戦のギャルゲーマスターであれば全く迷わずに好感度を上げる選択肢を選べる仕様も良かったです。 ただのネタゲーと見せかけて、複数のEDでは好感度に応じて先輩の心の内が伝わってきて、特にベストエンドではほっこりしました。先輩がふざけたキャラと見せかけて真っすぐでいいやつでした。 プレイ中は好感度ゲージに要注目です!
-
ID27「洗練されている」という形容がぴったりと思えるゲームでした。 迷うことなくショート×少し悩んでわたしでのプレイです。手探りの中で繰り返しプレイしましたが、やれることは限られているので何度かプレイする中で無事にTRUEに辿り着けました。物語の真相を知って初めて色んな事が腑に落ちました。完全に誤認してた部分が多かったので、完全にしてやられました!なので結末はとても気持ち良かったです。 可愛らしい27と全体的にお洒落な雰囲気がたまらない一作でした。サムネが全部ロングなのがショート派としては気になります。
-
けもみみ温泉郷とても面白かったです!良いゲームを遊んだなぁというプレイ後の充実感を得られました。 和風異世界モノとでもいいましょうか、あやかしたちが住む世界に紛れ込んだ主人公の大活躍が見られます。現実世界の知識を活かして大活躍するさまが見ていて気持ちが良いですし、それぞれのエピソードはいずれもテンポよく進みます。 シナリオはかなり細かいエピソード毎に分割されていて丁寧にオートセーブまでしてくれるので、プレイを始める・終わるタイミングの区切りが良くてプレイヤーへの配慮を感じました。 登場キャラはとてもたくさんいるのですが、それぞれキャラデザとボイスのおかげで個性が際立っています。キャラクター造形はこれだけたくさんいるのに重複感がないですし、全てのキャラクターに偏りなく見せ場が用意されているように感じました。また、登場人物は多数いるのですが声優さんが漏れなく皆さん素晴らしいです。途中でプレイを中断してもこれだけ人数がいて誰が誰というのが明確に分かるのは珍しいと感じました。 細かいところまでUIグラフィックは凝っていて世界観をより際立たせていましたし、ゲームシステムも素晴らしいです。 プレイ時間はそれほど短くないはずなのですが、あっという間にエンディングまで辿り着いた印象です。まだまだ主人公とけもみみたちの活躍を見たい!!
-
燕に餞 -10 minutes to airplane fall-とても面白かったです! EDを回収していく中で主人公と隣客がやけに落ち着いている理由が徐々に判明していき、プレイを繰り返すたびにただただ構成が素晴らしいと唸ってしまいました。ラストで明かされる真実には驚愕しました。 グラフィックも非常に綺麗ですしスチルもたくさんあって夢中で楽しめました。また、最後までプレイすると演出面でも非常に秀逸だったことが振り返って分かりました。最後まで明確に語られない部分を少し残しているのも強く余韻が残るアクセントになっている気がします。(読み取れなかっただけでないことを祈ります) ここぞというシーンでここぞというスチルや演出があるので、抜群に強い印象を受けました。
-
僕らの都市伝説登場人物4人の中から2人のアイデアを組み合わせて都市伝説を作るホラーノベルゲームです。4人から2人なので、4×3÷2=6通りの都市伝説が見られることになります。 過去作の傑作『暴走族夜怪』と同様に、登場人物たちが話した内容が現実世界に及んでくるところがまさにホラーでした。都市伝説の内容は組み合わせた人物の趣向が反映されるので傾向もバラエティに富んでいます。お話自体はちょっと賢い田畑が絡んだものが怖めな印象でした。 確立された作者さんのグラフィックのタッチや少し粗目のキャラクターグラフィックと背景は味わいがあって最高でした。BGMもゲームの雰囲気にとても合っていました。 出来上がる都市伝説は様々ですが、いずれも最終的には怖いです。 @ネタバレ開始 ガラガラ男は冒頭の「なんかおもしれーことないかな」を踏まえると犯行動機にリアリティを感じて恐ろしいですし、カッパの話は最初はふざけた話なのに後半一気に怖くなる落差に慄きました。カッパ話が一番怖かったです。 @ネタバレ終了 真EDは改めて何度もスタートから始めても到達できなかったので実況を頼ってしまいましたが、こちらは @ネタバレ開始 通常のEDと異なり平和なままで終わります。 何もなくて退屈かもしれないけど平穏無事が一番。 これだけ仲が良い友達がいるなんて素晴らしいことだよなぁ、と。 @ネタバレ終了
-
お前が死んだらオレも死ぬ⁉古の竜王の時代から伝わる勇者に対する「世界の半分をやろう」をこんな形で消化するとは! まず斬新な設定とゲームシステム、ED分岐にとてもワクワクさせられました。初回と2回目のプレイで端っこを通ってゲームのコツを掴んでからが勝負といった感じです。ED条件は提示されているのでどうやって条件を満たすかをマップを見ながら考えるのがとても楽しかったです。 各EDで徐々に明らかになるこの世界の実情と、それを解決するBEST ENDの真っ直ぐな勇者が素晴らしかったです。BESTのルートのラスボス戦はかなり熱い展開でした!道中、手錠で繋がれながら憎まれ口を叩き合っていた二人のコンビネーションに痺れました!
-
夏休みは切島邸にて全エンドを拝見しました!まさにサイコスリラーといった一作で恐怖と緊迫感が強い作品でした。 プロローグのバスのシーンから驚くほどの映像演出でした。どこからどう見てもこれは商業レベルです!掴みのシーンでここまでの力を見せつけられたので、一気に作品への期待感と没入感が高まりました。 切島邸についてからの展開はネタバレに繋がるので割愛しますが、一切間延びせずに早いタイミングで不穏な感じが出てくるのは良かったです。早いタイミングで犯人は明らかになるのですが、逃げながら、デッドエンドを見ながら真相が見えてくる趣向も大満足です。 EDは沢山用意されていますが、分岐はそれほど複雑でないため回収には苦労しませんでしたし、CLEAR ED1に関してゲーム内でヒントがあるのが有難かったです。個人的にはED4が怖すぎでした。。。
-
ドッキリ殺人計画~閉ざされたペンション~起動直後にまずは目についた「人物紹介」を参照しました。ここで見られる人間関係の相関図、たまらないです。この相関図の情報がプレイを重ねる度に更新されていくのにはワクワクしました。 ストーリーは殺人事件ドッキリをサプライズで仕掛けたつもりが本当に事件が起きてしまう、というショッキングなもので、徐々に明らかになる真相はかなり意外性があって面白かったです。なるほど、そのパターンなのね!と思いました。フィクションであることを改めて強調する部分は誤解を避ける意味でとても配慮が感じられました。 グラフィックは各キャラの特徴がかなり差別化されていますし、ちゃんと死に顔が用意されてるのが個人的には好きです。トメオの安らかな死に顔には癒されました。主人公が今までどうやって生きてきたの?というレベルでポンコツなのも面白かったです。