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富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション

  • IZ EP:CORNEA
    IZ EP:CORNEA
    大事なことなので先に言っておくと、世界観を同じくする「IZ EPSCLERA」を先に遊んだ方がより楽しめる可能性はありますが、それぞれ独立して完結した物語なので、こちらを先にプレイして前作を前日譚のイメージでプレイしても問題なく楽しめると思います(時間軸としてはこちらの方が後の世界の物語となります)。 前作の感想と同じことを連呼してしまいますが本作もアートワークが素晴らしかったです。背景は質も量も素晴らしくて圧巻で、荒廃した世界を放浪する雰囲気が味わえました。 EDは全2種で終盤の選択肢により分岐するのでED回収迷子になることなく2つのEDを味わえました。どちらのEDも非常に感動的でしたし、今作もEDロールが流れている際に『素晴らしい作品を堪能したなぁ』という満足感をしみじみと味わえました。

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  • IZ EP:SCLERA
    IZ EP:SCLERA
    TGF2024フェス作のIZ EPCORNEAを遊ぼうと思ったのですが、DL時に連番が振ってあったため、これはきっと順番にプレイしないともったいないやつだ!と思ってこちらを先にプレイしました。非常に素晴らしい作品でした。 とにかく素晴らしいのはアートワークで、キャラデザもさることながら世界観を表現する背景の数々が極めて美麗でした。セーブロードやバックログの背景グラフィックもクリア後に改めて眺めると心が震えます。ストーリーのシナリオも素晴らしく、感情の吐露や文章の修飾が控えめになっている分、逆に読み手の感情が揺さぶられるような感覚がありました。 ED全3種は2⇒3⇒1の順でクリアしましたが、どのEDもしっとりとした余韻が残ります。どのルートを正ルートとして1つの一本道のゲームとしても納得がいく感じです。ゲームの最後のテキストと、それをクリックしてから流れるED曲のプレイ後の余韻がもう大作映画のようで本当に感動的でした。ラストの静謐なイメージのBGMのチョイスも素晴らしかったと思います。

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  • HAMUSUKE -ハムスケ-【コメディ】
    HAMUSUKE -ハムスケ-【コメディ】
    まず、サムネの通り線画も彩色もくっきりしている絵柄がポップで可愛らしいです。絵柄の雰囲気が作風とマッチしていてゆるふわ世界観が堪能できました。見せ方に凝っているので、通常の会話シーンも画面を見ているだけで楽しいです。 本作はミニゲーム5種+ラストバトルが楽しめるのですが、これがいずれも面白かったです。特にラストバトルは某国民的バラエティオマージュの力作で、難易度も他のミニゲームより骨があり、攻略のヒントを見てもコツを掴むまでに何度か必要でした。 マップ画面での移動はちゃんと主人公が縦横無尽に動くので楽し気な雰囲気でしたし、ショートカットでの移動もできるのでユーザーフレンドリーでした。あらすじで提示されるゲームの目的がとても分かりやすいのも良かったです。

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  • 咲みと残り香
    咲みと残り香
    美麗なグラフィックに惹かれてプレイしました。デートクラブみたいなサービスを利用している主人公と派遣されるイケメンのルンルン乙女ゲーだと思っていたら、プレイ直後から徐々にきな臭い感じが出てきて、気付けば非常に壮大なストーリーが広がっていて驚きました。 EDは2つなのですが、概要欄でオススメが記載されている通りまずは左を選択するのが絶対に良いとその順でプレイしていて思いました! ネタバレになってしまうので割愛しますが、練りに練られた設定で、世界観にとても引き込まれました。様々な事象や事物にこんな理由があったのね、となることウケアイです。 本作、グラフィックやストーリーも良いのですが演出も非常に印象的でした。特に画面の背景周りを中心にアニメーション演出が豊富です。フルボイスや主題歌なども含めて非常にクオリティの高いゲームでした。 シークレットバッジはたまたま入手できたのでホクホクです。

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  • 隣の世界の私のクラス
    隣の世界の私のクラス
    SFC時代の名作サウンドノベルのような雰囲気が味わえる作品で、とても面白かったです!わざと粗目になっている背景画面とキャラクター絵、BGM、フォントなどがとてもうまく融合していて、もうプレイ画面の雰囲気からして最高です。 ふとしたことからオカルト話を聞くことになる主人公ですが、選択肢によりまず5つのストーリーが楽しめます。5つのストーリーともとてもオカルトホラーとしての完成度が高く、終盤できちんとお話が盛り上がって最終的な着地は綺麗で読後感が良い、と素晴らしい出来でした。各話の最後のイベントCGがすごく好きです。概要欄に説明がある通り、最後に新たに2つのストーリーが解放されるのですが、この展開もきちんと収まるべきところに帰結している感じで良かったです。

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  • BAD ENDLESS THEATER
    BAD ENDLESS THEATER
    「ゲームでしかできない表現」の作品が大好きなので、本作はとっても好みでした!一般的なED回収を続けることで活路を見出すタイプのADVと思い、いつもの選択肢総当たり作戦で進めていたのですが全くそういうことではないと分かり、舞台と舞台裏を行ったり来たりしながら真相に迫っていくスタイルが面白かったです。舞台裏を覗く度に新しいグラフィックが表示されるのも嬉しかったですし、ラストに至る導線もとても丁寧でした。 もし初見クリアできた猛者がいたら名乗り出て欲しいなぁ、とも感じました。

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  • 雛菊に忍ぶ恋
    雛菊に忍ぶ恋
    攻略対象4人とかなり本格的なマルチエンドの乙女ゲームです。女だてらに戦場を駆け巡る一音をメインヒロインと思ってプレイしました。プレイ順はわざわざ注記があったので橋→城→遊郭通りの順としましたが、確かにこの順番がベストで間違いないのでこれからプレイする方もそうしたほうがよろしいかと! 舞台が戦国時代の忍者、というのは珍しく、1回のプレイでの出陣回数も結構あって戦闘シーンはバラエティと臨場感に溢れていました。また、意外にも飯テロゲーになっているので深夜・早朝のプレイは気を付けましょう。 @ネタバレ開始 個人的にはちらし寿司がとても美味そうに感じました! 3人クリア後にもう1ルート解放される仕組みも単純にテンションが上がりました!この方がなんだかお得感がありますし、攻略対象キャラの特殊性から効果的だったと思いました! @ネタバレ終了

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  • A.O.R.
    A.O.R.
    まずは非常に秀逸な画面レイアウトに感動しました!クセルアートで描かれたグラフィックとそこに調和する画面デザインやフォントが素晴らしいです。グラフィックは静止画ではなくアニメーションするのですが、この光の使い方がとても素敵で、作品と切り離せない夜空や月がより印象付けられているように感じました。 ストーリーは子どもが体験するちょっと不思議な物語となっていてこちらもとても興味深く面白かったです。1つ1つのエピソードが短く区切られていて読みやすく、先が気になる構成となっていました。また、クリア後にエピローグまで完走したあとの読後感が非常に心地よかったです。

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  • 三人ぼっちの世界なら
    三人ぼっちの世界なら
    非常に感動的なストーリーで素晴らしかったです! 冒頭に主人公が出会うことになる若い男女に関しては人物像や関係性、どんな状況に置かれているのかなどがしばらく明かされないのですが、これがフックとして強力に作用しており先を知りたくなる気持ちをかなり高められました。次々に情報が明かされていくにつれて気付けばどんどん物語にのめり込んでいました。登場人物のバックボーンと造型、言動に整合性があり、各人物とも生身の人間のように映りました。 ラストは選択肢による分岐がありますが、先に到達したグッドエンドでは感動して泣きました。クリア後に拝見した作品サイトでの裏話もたいへん興味深かったです。本筋とややズレますが、 @ネタバレ開始 キャンプでカレー食べるシーンは具がゴロゴロしていて凄く美味しそうで、見ていてお腹が減りました! @ネタバレ終了

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  • Re:殺し屋リロード
    Re:殺し屋リロード
    大好物のタイムループもので、冒頭から緊迫した展開が楽しめました。展開は二転三転しますし、様々な伏線が中盤以降回収されていくのが気持ち良かったです。主人公と幼馴染以外にも複数のキャラクターが登場するのですが、ストーリーを進行させていく中で明らかになる彼らの正体の意外性が特に見どころだと感じました。サスペンス的な要素が強めですがミステリ要素も多分にあり、とても面白かったです!

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