富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
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村雨の降るバス停で【考察系×ミステリアス雨音ADV】ミステリアス雨音ADVというジャンルの通り、不思議な世界で展開するお話です。現実離れした状況とドット絵や音楽の雰囲気がピッタリでした。雷雨のせいでキャラクターの発言が聞き取れない、という演出は真実に辿り着くためのハードル作りの観点でも上手いなぁと唸ってしまいました。少しずつ真実に近付いていくストーリー展開と周回プレイにも配慮したゲームデザインがとてもマッチしていて良かったのと、終盤のここぞという時のグラフィック演出が非常に効果的で、ストーリーが印象深く心に刻まれました。 -
ストーカー人外に誘拐されました非常に素晴らしい作品でした!全4エンドのマルチエンド作品ですが、ED1からED4までの振れ幅の大きさたるやありません。人外のストーカーに誘拐されるという絶体絶命の状態なので、確かに選択肢次第で結末が変わるのは当然と言えば当然かもしれません。 EDに到達する順番次第でプレイの印象は大きく異なってくるはずですが、私はあらかじめ概要欄に記載の作者さんの攻略記事を参照のうえでプレイした結果、希望する雰囲気で終えることができました。 ゲームのプレイ中、ストーリー展開は緊迫感が漂いつつ、随所に美麗なスチルが表示されるのでとてもリッチなプレイ感覚がありました。シナリオも素晴らしいしグラフィックも素晴らしいです!ゲーム内のCGがとても良かったので、クリア後に振り替えられるCGモードのようなものがあればより嬉しいな、とも思いました。 -
マインドハウスの管理人不思議な世界のシェアハウスの管理人となり、一癖も二癖もある住人たちと交流する作品です。主人公の境遇は薄氷の上に成り立っているので選択肢を選ぶ際には細心の注意が必要です。あからさまに怪しい住人たちの正体は意外性に富んだものもありとても楽しめました。その後も遊びやすく特徴的なゲームシステムのおかげで迷子になることもなく全EDコンプすることができました。可愛らしいグラフィックとホラー風味の作風の相性も良く、プレイしながら心が揺さぶられました。 -
首輪と宇宙と女子高生掌編作品らしく冒頭から壮大な出来事が起きる不条理系のSF作品です。描かれるストーリーと状況は非常に容赦なく、可愛らしいグラフィックが却ってこののっぴきならない状況を強調しているように感じました。何を書いてもネタバレになってしまいそうですが、個人的にはとても好みの作風でした。 -
梅雨が明けるまで梅雨の季節だけ邂逅できる人外との交流を描くメチャクチャエモい物語でした。情緒に溢れた作品で、強く感情に訴えかけるシチュエーションの設定と描写が素晴らしかったです。やや粗めの解像度のドット調のグラフィックにも想像力を掻き立てられました。プレイ後に「処女作なので多めに見て」との概要欄の記載を見て、これが処女作なんて末恐ろしい!なんて手練れなストーリーテラーだ!と驚きました。 -
フレンド印象的なBGMと単色ドット絵が感情を刺激する掌編作品です。非常にテンポ良くシーンを巡っていきラストでタイトルを完全に回収する完成度の高さぬい驚きました。確かにこれは唯一無二のフレンドだな!となることウケアイです。 全シーンを回収するためにすぐに2周目をプレイしましたが、結末を知った状態でプレイするとまた違った趣があるのも良かったです。 -
うにやまざきかなりぶっ飛んだ作品で楽しくプレイできました!プレイ中は細かく加工された背景に丁寧な仕事を感じ、勢いのある展開に夢中になり、ラストの選択肢で退避的な分岐するエンディングを楽しみました。ボーカル曲が複数あり、どれもとても良かったので率直な印象としてsunoAI凄い、と思いましたが、ここまで高い完成度にするためには高い作詞&調整スキルが必要だと思うので素晴らしいです。 -
PrisonCharter少なくとも日本国内では唯一無二と思える犯罪者のステータスに応じた適切な収監先を教えてくれるアキネーター。選んだ選択肢によってはメチャクチャ細部までのマニアックな情報が見られるので驚きました。様々な選択肢を選んでマニアックな収監先を探し出そう!概要欄によると最終的に提示されるのは全30施設のようですが、全ての施設を導き出せる人がいたら心から尊敬します。 -
ハイネ先輩はヴァンパイア~夏の日差しから先輩を守れ~マルチエンドの短編作品ですが、即BADが分かりやすい親切設計なのでED回収がはかどりました!ゲームは目的が明確で分かりやすく、とてもきれいにまとまった短編作品でした。中盤まではテンポ良く話が進み、都度都度CGが拝めますし、終盤のアクション展開は効果音や画面演出によりとても臨場感がありました。個人的には終盤に登場する主人公とハイネ先輩ではない必殺技もカッコ良い第三のキャラクターがとても好みでした。心から応援したい! -
砂塵のアケトアテンいつもながらの作者さんの個性もあり魅力たっぷりなグラフィックがたくさん拝めてとても満足です。当時の世相を分かりやすく大胆に表現しており、今作でもとても興味深いストーリーが楽しめました。特にED2は過去と現代を繋ぐ壮大なラストになっていて、ロマン溢れる内容に感激しました。元世界史オタなのと、以前エジプトに旅行に行ったことがあるので、ちょいちょい知っている人名やら固有名詞が出てくるのも嬉しかったです。
