富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
-
運命のひと。凄く糖分の高いゲームでした! ふたりの気持ちが通じ合うシーンなんて、プレイしていて思わず叫び出しそうになりました。少しつっけんどんなハイスペック先輩に挑むはかなり変わった主人公。個性的な主人公がとっても魅力的に感じられたので、先輩が落ちちゃうのも納得しました。個性は宝! @ネタバレ開始 テキストの雰囲気などで見た目はいまいちなのかと思ったらおまけで見られるご尊顔はとってもプリティーじゃないすか! @ネタバレ終了
-
つくもと空の屋台つくもシリーズは難易度EASY、ノンストレスでサクサク進むのが魅力です。次はどんなキャラデザの神様が出てくるのか!ととてもワクワクします。造形が可愛らしく、なぞなぞのご褒美として嬉しいです。 画面や効果音の演出は洗練されていますし、チャプター選択画面なんかはとってもハイセンスを感じました! @ネタバレ開始 すごくどうでも良い話なのですが、サムネにもある頭を削ると角を出すヤツがモヒカンにしか見えない!!ピンと頂点まで一直線なタイプのモヒカン。もちろん色はピンクです! @ネタバレ終了
-
今日のご飯は何だろな主人公は食器たち!というまさかの設定にビックリしましたが、心温まるとてもハートフルなストーリーでした。そのまま絵本にできるような子どもに読み聞かせたい素敵な作品でした。 食器たちに慕われるご主人様もきっと良い人なんだろうな~と思っていたので、サイドストーリーですっきり腑に落ちたような感じがしました。やはり大変な辛い思いをした方が人って優しくなれる気がします。 個人的には白いお皿のキャラクターが好きです。
-
藹々鬼譚プレイ前からそんな予感はしていましたが、とんでもない作品でした。グラフィックとシナリオはいずれも素晴らしく、混然一体となって壮大かつ神秘的な世界を醸成しておりました。UIやレイアウト、環境音やBGMの要素も含めた総合芸術です。 プレイ中は次々と画面上に映し出される繊細で美麗なグラフィックにため息が出っぱなしでした。もしかしたら目が点になって口は常に半開きだったかもしれません。細部まで画面を眺める時間がこれほど長いことも相当に稀で自分でも驚きました。絵に全く素養のない自分ですらこうなので、他の方にはもっとたまらないのではないかと思いました。個人的には鬼の人間味ある表情や脈動を感じる木々や動物が印象的でした。いきなりグラフィックに全振りの感想になってしまいましたが、それだけ質にも量にも圧倒されてしまいました。 グラフィックはプレイ前から素晴らしいのが分かっていたのですが、シナリオも圧巻でした。舞台は江戸時代。人間の活動領域が広がる中で因習や伝説との向き合い方≒価値観が徐々に変化するような時代の中で必死に生きる登場人物たちが描かれます。自然が多く残る時代の空気感の描写が丁寧であり解像度もとても高いため、まるで自分がその場にいるかのような臨場感が常に感じられました。また、登場するキャラクターたちの感情の機微も丹念に描かれており、複雑な感情が絡み合う様を見届けられます。語彙が豊富で描写が多種多様なのでそれだけ奥深い表現に繋がっているのだな、と感じました。 エンディングは2つ。大きな決断を下した後は一気に結末まで進んでいきますが、この部分がプレイしていて最も感情が揺さぶられました。どちらの結末も非常に印象的でした。どちらかというと人の業や因縁を強く感じたED1がより心に残りました。(後にプレイしたから、ということだけかも) つらつらと書きましたが、私自身の素養ではこの作品の真価を感じ取れていないんだろうな、となぜか悔しいような感情を覚えながらプレイしました。言語化された感想を何度振り返っても陳腐だなぁと恥ずかしくなるくらいです。 プレイ中は作品世界に没頭しましたが、プレイ後はこれだけの作品を最後まで作り切った継続的な情熱にただただ感服しました。今後の開発の応援および支援のお礼データにも興味があるので、早速boothで制作支援版を購入します!
-
心霊ホラーノベル「怪話」驚くほど総合的な完成度の高いホラーゲームでした。今作は全ての面でクオリティが非常に高くとても楽しめました。どんな人が作ってるわけ!?これは確実にプロの仕事だ!とプレイ後は作者さんの素性を思わず調べてしまいました。 まず、最も大事と思われるシナリオですが、非常に良いです。じわじわと不快な感覚がどんどん拡大していったり、構成が素晴らしく伏線が軽やかに回収されていったり、衝撃の展開の数々に驚かされたり。全部で4つの短編(と言っても1話30分程度)がありますが、いずれも遜色ないレベルかつバラエティに富んでいました。 次にグラフィックですが、とても怖いです。どう見ても上手いのですが、それ以上に怖い。こわ表現の達人です。直接的に破壊力がある怖さだったり、精神を不安定にさせるような怖さだったり、異形の表現が特に秀逸だと思いました。特に1作目の最後のグラフィックなんて構図含めて完全に脳裏に焼き付いてしまいました。 最後に効果音を含めた演出面です。1話目から音声演出で肝を冷やしました。プレイは絶対に音声ありで、できればイヤホンかヘッドホンを使うが吉です。BGMや文字・画像表示なども細部までこだわって作られており、総合的に素晴らしい出来栄えでした。 最後に次回作の宣伝が見られるのですが、よりドストライクな内容になりそうな次回作も物凄く興味津々です!今後の活動も応援します!
-
可惜夜のがんがら荘フェス開幕まで首を長くしてプレイを我慢していたシリーズ最新作!シリーズを重ねるごとに演出がどんどん洗練されていて、今作もとても楽しめました。 何か所かこわっ!という場面はありましたが、ホラー要素よりも真相を探っていくサスペンス的な要素を強く感じました。真相はニュアンスだけでも触れてしまとネタバレになっているので読後の感覚などは自重しておきますが、しっかりと着地していて面白かったです!ひと事件、ヤマが片付いたぜ!という感じです。 謎解きはぱっと見でドヤ顔で解けるものから、少し考えて解けるものまで様々でしたが、過去作と異なり助手子のお世話になることなくフルコンプまでクリアすることができました!シリーズ作をここまでプレイしているおかげでひらめき力が鍛えられているのかもしれません。(実際、巷の謎解きイベントなどでもわりとサクサク解けるように!) 今作の舞台は古き良き団地風マンション?ですが、シンプルな設計のため一切迷うことなく縦横無尽に動き回れました。これまで同様に手書きの背景の数々が臨場感を高めていて素晴らしいです。助手子の動きだとかシステム画面で身を寄せ合う二人だとか、人物周りのグラフィックが細かくたくさん用意されているのも嬉しかったです。 強欲で申し訳ないですがまだまだみんなに会いたいです!
-
おもいをつたえるプログラム状況に応じた選択肢を選ぶゲームは星の数ほどあれど、選択肢を先に選んでからゲームは初めてかもしれません。このシステムのおかげで、出会い頭の事故のような面白展開をたくさん楽しめましたし、先に場面だけは提示されるので推理しながら楽しめました。 真面目に選んだのにまさかそんな展開に!?みたいなことが多々ありました。この斬新なゲームシステムのおかげで異なる展開が見たくておらおらと周回プレイがはかどりました。 登場するキャラクターも表情やポーズの造形がとても可愛らしかったです。まだコンプできていないので頑張って残りのCGを埋めます!!
-
落とし屋・麒麟イケオジの魅力をたっぷり味わえる一作ですが、システムや構成に凝っており、イケてないオジなプレーヤーでも楽しめました!ホラー風味とあるようにそこまでホラーではないので苦手な方も安心です。 非常にテンポ良く展開しますし、万人がちゃんと短時間で最後まで堪能できる親切設計みを感じました。序盤の選択肢は一発で切り抜けてしまいましたが、あとで見たBAD ENDの呪いが地味ながら嫌すぎて笑いました。 イケオジ氏は割と表情豊かで画面いっぱいに登場するので、イケオジ目当ての方も十分に満足することができるでしょう。秘密が多くて余裕たっぷりな大人の魅力が存分に味わえました。
-
ルドルフのおくりもの淡いタッチのたくさんの温かみのあるイラストとBGMで紡がれるお話です。プレイすると少し人に優しくなれるような気がする、そんな作品です。 最後の選択はどちらが正解ということは軽々しく判断できませんし、結果論でしか分からないんだろうな、というのが自分の認識です。置かれた状況は自らが招いたものだけではないし難しいところだよなぁ、と。 世の中の思いやりの総量が今よりもう少しだけ増えれば、それだけ生きやすくなるんだろうなぁ、なんてこの作品をプレイして思いました。
-
つよつよ魔女だから汚部屋でも魔法薬を作れちゃうんだからねっ!タイトル絵のようなポップな色合いの可愛らしいグラフィックがたくさん拝める、演出が豪華な探索ゲームでした! パスワードは初回プレイで全く分からなかったのですが、ヒントを見て、画面を良く見て無事に解決しました!ヒントあり状態でちょうど良い難易度だと思いました。カギを見つけられた時はとてもスッキリします。 キャラクター同士の掛け合いも面白く、楽しくプレイしました。