富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
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オモイデオンラインメチャクチャに切ないお話でした。 「さよならをセカイに」もそうですが、3Dと切ないお話は相性が良いのかも!? ゲーム内容ともピッタリな3Dのキャラクターが印象的ですが、背景ワークも見事でした。 終盤の画面の特殊効果のシーンのなど、とても臨場感がありました。 テキストだけでなく画面で表現されると印象が強まります。 テキストは情景描写の装飾が少なくシンプルなのが印象的です。 淡々と書かれるからこそ深く染みるなぁ、という気持ちになりました。 伏線回収とプレイした場面の回想の挿入がとてもお見事でした。 そして、ラストシーンでは思わず脱魂してしまいました。 @ネタバレ開始 幾田!バカ!綾瀬の連絡先を聞け!何をもたもたやってるんだ!! お前は山本に直撃だろ!!二次会に誘うなりデートに誘うなりしろこのボケ!! と妙にエキサイティングしていたら3年が経過したので頭を抱えてしまいました。 まずい!3年はまずいよ!でも不安とともに一縷の望みを抱いてラストシーンに突入。 作者のサドーーー!!!!と叫ばずにはいられないエンディングでした。 でも、これって圧倒的にリアルですよね。やっぱり~!という。 片想いの相手や付き合ってた彼女が結婚してたり、子どもができてたり、それが人生っす。 正直なところこれはこれでハッピーというほど私は大人にはなり切れませんが、 読後感はバッドという印象ではなくなんだかしんみりしました。 幾田!!まだまだ30代だからこれから頑張るんだ!!という気持ちにはなれました。 @ネタバレ終了 熱くなってしまいましたが、とても印象深い作品でした。 -
かえりみち絵がとてもお上手な上に、凄くポップで超可愛らしい!!! かえりみちを一人で帰ったり誰かと一緒に帰ったりを楽しめます。 エンディングのグラフィックも淡い感じでとても素敵。 てくてく歩くシーンが凄く可愛らしくて良かったです。 特に後輩君のアニメの動きが物凄く個性が出てて素晴らしい! そして可愛すぎる弟君!!これは直帰したくもなる! クリア後のおまけでは各キャラのプロフィールが参照できて、 やっぱり登場人物みんな個性的だよなぁと再確認できました。 -
モモタロウさん、モモタロウさんスーパーダークな日本昔話となっており、とても楽しめました。 概要がスッキリなので何を言ってもネタバレになってしまう!! @ネタバレ開始 登場するイヌサルキジが鬼退治に対して後ろ向きすぎるのと、 どうみても怪しいキビダンゴの登場にテンションはうなぎのぼりでした。 キビダンゴがシンプルにアレだったので笑ってしまいました。 桃太郎さん、おぬしも悪よのう!! 悪い桃太郎さんがとっても楽しめましたし、 覚醒して強くなる鬼のおかげでスカッともしました!! @ネタバレ終了 はっ、やはり全てネタバレ伏字になってもうた! -
蝉と黒ギャル独特な雰囲気を持つ作品で、情景や心理描写がお上手だと思いました。 気だるいけど弟思いの黒ギャルちゃんの空気感がとても良かったです。 人は見かけによらないを地でいくキャラだと思いました。 セミの抜け殻は子どもにとっては宝物ですよね!! -
白雪姫の子白雪姫のストーリーを下敷きにその後を描いた作品です。 これぞザ・ダークメルヘンと言った印象を受けました。 グラフィックがとても綺麗で、幕間のアニメーションも素晴らしかったです。 @ネタバレ開始 白雪姫の子!なんて恐ろしい子! @ネタバレ終了 -
ヒーローショーへ行こう!幼馴染とまったりヒーローショーに行くだけの掌編なのですが、 ちょっと印象的な出来事が起きるのでほっこりします。 本作のお話のように状況にあった優しさを表現できるのは憧れますしカッコ良いですね! -
GrayWorld結構親切にヒントが出ている謎解きが含まれるゲームです。 開始冒頭とプレイ後で随分と異なる印象を受けました。 何事も大抵気の持ちようだと思っているので凄く共感できました。 短い時間でとても暖かい気持ちになれる掌編作品でした! -
だから、私は悪くない大好きなディストピアものなのでとても楽しくプレイしました。 モードは2つともプレイしましたが、動画バージョンの方がおススメです。 ナレーションがあるだけでなく文字の出方にインパクトがありました。 利便性を追求して行き着く所まで行くとこんな感じかなぁと思わざるを得ませんでした。 -
雨夜の山荘で君は惑うよくぞ本作を作ってくれました!! というのが本作を初めて見つけた時の感情です。 プレイ後には素晴らしい作り込みだなと感動しました。 ゲームは超王道のクローズドサークルもののミステリーゲームです。そりゃそうに決まっている!というお約束の展開が続いてテンションは上がる一方でした。こういうお作法みたいな部分はやっぱりきちんと描かれると気持ち良いですね! 超有名サウンドノベルを彷彿とさせるような舞台設定となっていますが、キャラクターはシルエットではなく3Dでの造形となります。従って、原典的な有名作だけでなく、後続の同ジャンルの名作たちにも通じるような雰囲気を感じました。また、ゲーム内では某国民的アニメのような演出もあり、色んな名作たちの面影を感じられる素晴らしさがありました。いずれかが好きな人はみな大喜びできるゲームだと思います。 背景や動画などは驚くほど豊富に用意されており、臨場感の演出は凄まじいものがありました。ここが本作で一番感動した部分だったりします。 さて、肝心の犯人当てについてですが、初回プレイで見事早めのタイミングで犯人を当てられた!ようなそうでもないような感じでした。というのも、脳が退化しているのか、キャラクターの区別が付かずず選んだつもりが間違えてやり直しになってしまいました。悔しい!老化が憎い!!! まあでもロードして2回目でちゃんと初回プレイで当てたので大満足です! じっくり考えれば犯人は絞られるような内容になっていますし、そうでなくても展開がとても楽しめるかと思います。 作者さんは若い方のようですし、次回作も制作中とのことですので、今後のご活躍も心から応援いたします!やっぱりこのジャンルは最高です! -
はじめましてボクのカノジョ分岐のある短編ノベルゲームのお手本と言うべき作品だと思いました! キャッチーな冒頭から始まり、選択肢によって全く異なる結末に分岐していきます。いくつかのエンディングは展開が非常にしっくりきてエンドロールも準備されており、正史がどれなのか受け手に委ねられているのもとても良かったです。様々なタイプのエンディングが盛り沢山です! 個人的には一番しっくりきたのは @ネタバレ開始 ホラー気味なエンド(エンド2ですか)でした。始めの方に到達したこともあるかもしれませんが、なんだか凄くピタリとはまった感覚がありました。 @ネタバレ終了 カノジョのグラフィックはいずれも魅力的で、特に残業で帰ってきた主人公に食事を作ってくれて食べているところに付き合ってくれる絵が好きです。(サムネ5点目) @ネタバレ開始 いずれのエンドにとっても全く齟齬が発生しないタイトル絵がそもそも物凄く秀逸だとプレイ後に改めて震えました。 @ネタバレ終了 印象的なグラフィックとともに様々な展開が楽しめる作品でした。
