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お風呂かこのレビューコレクション

  • ヤドカリ1.5
    ヤドカリ1.5
    前作読了済みなので流れで読みました。 @ネタバレ開始 最初に伊澤くんの方を読みました。本編のほうでヤドカリとして出てきているのだから、当然そういう結末なのだと思いますが、このように経緯を見せられると、「ああ伊澤くんも生きていたのだなあ」と感じました。危険を顧みずというところである程度の軽減はされているでしょうが、この後やられると思うとやはり悲しくもありました。 次にえみちゃんの方を読みました。印象的な台詞は「欲張りセットもいいとこでしょ」です。あの後のやけ食いの物語でしたが、やけ食いで忘れようみたいな感じよりは、素直に受け入れてしまった方が楽なんじゃないかなあと思いながら読んでいました。しかしそうしたくてもできないから、やけ食いをしているというのが実際のところだと思うので、このやけ食いはある意味では思いの強さの証でもあるなあと感じながら読んでいました。やっぱり好きなんていう感情は、そうそう簡単には片付けられないですよねえ。(*´ー`*) @ネタバレ終了 あと、おまけに関して、 @ネタバレ開始 メイド服ならえみちゃんにしろ!!ヽ(`Д´#)ノ @ネタバレ終了 おもしろかったです。 ありがとうございました。

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  • シロツメクサの恋心~Another clover~
    シロツメクサの恋心~Another clover~
    前作を読んでいるのである程度は覚悟をしていましたが、今回もなかなかに突き抜けていました。 @ネタバレ開始 愛の形が歪んでいると言えばその通りなのだと思いますが、それだけで片付けてしまうのはクロがあまりに救われないようにも思いました。家庭、つまりは生きてきた環境の影響によって、世間一般においては歪んでいると捉えられる愛情を形成してしまった。それでも、作中の描写からすると、どこかには矯正の道はあったのではないかと思いました。クロにはクロ自身が言っていたような知識と技術ではなく、経験を積むことが必要で、そこを急ぎすぎたが故にこうなってしまったのかなあと思います。とすると、これはつまり、ウミちゃんがかわいすぎたのがいけなかったということでしょうか!! ウミちゃん確かにかわいいもんなぁ。o(^-^)o ……それはさておき、もしクロが独占欲やらとの付き合い方を、ゆっくりと考えながら進んでいれば、あるいはあのときのマシロちゃんがクロを正せるような力を持っていれば、もう少しいい結末に辿り着いていたのではないかなあと思いました。臆病者ルートでは、マシロちゃんの状態を除いてはそれなりの感じのようでしたし。 また、時折入るアニメーションも、こだわりが感じられてよかったです。イラストもとてもかわいかったです。(〃ω〃) @ネタバレ終了 おもしろかったです。 ありがとうございました。

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  • 彼女は彼女の糸を切る
    彼女は彼女の糸を切る
    画面構成が印象的でした。立ち絵が前に出ているのが、追憶の中でも確かに残っている存在のように感じられてよかったです。 @ネタバレ開始 物語としては、似たもの同士の二人がらしさのしがらみを離すというところで、多くはないそれまでの経験から、これからの未来とその先の感情を構築していく青春期の心の機微がよかったと思います。若干癖のある文章でしたが、それも向日くんに合っていてよかったと思います。 @ネタバレ終了 おもしろかったです。 ありがとうございました。

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  • 透明人間彼女
    透明人間彼女
    透明人間なんているわけないだろ! と思いながら読みましたが、読んでからはいたらいいなあと思うようになりました。 @ネタバレ開始 僕にだけ認識できるというのはあまりに都合がいいかと思うので、個人的には「いない」の方が好きです。妄想であるということを受け止めて、そんな妄想を作ってしまう自分だけれど、それでも、少しずつ自分を受け入れていける感じになるといいなあと思いました。 仮にほんとうに「いる」としたら、それはそれでおもしろそうですけれども。(^-^) @ネタバレ終了 おもしろかったです。 ありがとうございました。

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  • 片付けられない女
    片付けられない女
    最初の方はホラーを装ったアルパカネタゲーだと思ってプレイしていましたが、進めるうちに印象が変わっていきました。 @ネタバレ開始 介入の余地がないとまでは言えませんが、かなり踏み入らなければその原因にまで辿り着くことはないでしょうから、そこまでをする意思がほのかさんにあったか、あるいはそこまでして欲しかったと思える要素をレイコさんが見せていれば、結果はまた違ったのかなと思います。 @ネタバレ終了

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  • ラムネ瓶入り夏休み
    ラムネ瓶入り夏休み
    青々としたタイトル画面につられて読みました。 @ネタバレ開始 最初はおじいちゃんルートでした。祖父母のところに行ったものの、特にやることがないから持ってきた宿題をやって、ちょっとだけお祭りごとに参加して帰る。これぞ夏休みといった感じのお話で、とてもよかったです。夏休みといったら、もうこの、気だるい感じですよね!(*^▽^*)じいちゃん優しい! 次に女の子ルートを読みました。私も『時よ 止まれ!!』主人公くんと京香さんの掛け合い、もっと続け!ψ(`∇´)ψ という呪文をかけましたが終わってしまいました。長いようであっという間の夏休み、こういう日常ばかりだと本当に一瞬で終わってしまうのだろうなあと思います。加えて、終盤にあった『また来年、会えたらいいね』という言葉が、二人の関係性をよく表していてすごく好きでした。 @ネタバレ終了 おもしろかったです。 ありがとうございました。

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  • コーヒーのくに
    コーヒーのくに
    概要欄に目を通してから読んだので、コーヒーが比喩であることを認識した上で物語に触れました。 @ネタバレ開始 言葉の重みは、その人の生きてきた環境、経験してきたことによって大きく変わりますよね。恵まれている人たちは、そのありがたみをわかっているつもりでも、実際にそれを失ったことがないから、結局それは想像による補完ありきのものでしかない。つらさや苦しみを知っている人にとってそういう人たちの言葉は、たとえ救いの意志によるものであっても、傷つきかねないものになり得ると思います。またそれが善意からの発言であればあるほど、傷は大きく深くなってしまうと思います。 つまるところ、浅い言葉は人を傷つけるものなのだと思います。そしてこれを前提とすると、千世くんとカノンくんがお互いに共有できる程度のつらさや苦しみを持っていたのは、よかったのだと思いました。同質であったとしても、どうしても分かり合えない領域は存在すると思うので。 また、優しい感じのイラストが、終盤にある真実の言葉と相まって、静かに、けれど確かに灯り続けている光ような温かさを感じられて、こちらもとてもよかったです。 @ネタバレ終了 おもしろかったです。 ありがとうございました。

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  • 夏、君ニ出逢えた奇跡
    夏、君ニ出逢えた奇跡
    穏やかなBGMと周平くんの温かさのおかげで、安心して読むことができました。 @ネタバレ開始 最初にバッドエンドを読んで、なるほどこういうお話かあと納得しました。そして次にハッピーエンドを読んで、あぁよかったあと思いました。優しく温かい二人が、あのような悲しい結末しか迎えられないなんてことがあっていいのか! と思いながら読んでいたので。(o^^o)出会いの時点で奇跡的なことが起きているので、こういった結末にたどり着けるのはある意味必然だったりするのかなあとも思いました。 また、最後のアイスを交換しに行ったときの一枚絵が本当によかったです。私はこれが見たかったんだ!! 二人には末長く幸せでいてほしいです。(//∇//) @ネタバレ終了 おもしろかったです。 ありがとうございました。

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  • 逢魔時の家路(リメイク版)
    逢魔時の家路(リメイク版)
    タイトル画面の夕焼けにつられて読みました。 @ネタバレ開始 全編を通して少しずつ関係性が明らかになる形だったことに加え、文章量自体が少なめなこともあり一気に読むことができました。 作中で印象的だったのは、「こんなに大きな愛、私背負いきれないよ」という言葉です。那由多くんがとった行動も、それに1ヶ月の時差が生じたのも、種々の愛の重さがあったからだと感じたため、本作を象徴する台詞として印象に残りました。 @ネタバレ終了 短くも印象的なお話でした。 ありがとうございました。

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  • 黒い獣と契約の夜
    黒い獣と契約の夜
    作者さんの前作がよかったので読みましたが、おそらくそれがなくとも、『美ホラ〜』という気になりすぎるタグに釣られて読んでいたことだと思います。 @ネタバレ開始 独り同士が集まっているという関係性が好みでした。それぞれの境遇を、「ああそういうことかあ」「なるほどなあ」「そうかあ」などと納得しながら読んでしました。寄り添うという行為の感情描写、およびその構築がとてもよかったです。 またクロキュラさんの嫉妬が非常に印象的でした。似たような境遇のシロさんを見て、自分はましだと感じた。このように見下すことで精神の均衡を保とうとする方が、見ていた下を羨ましく感じるというのは皮肉なものだと感じました。「見ているだけの」他者に精神支柱の側面を見出すと、その他者が「下の状態」から逸脱しないように見張っていないといけないので、あまり心が穏やかになるとは思えません。その意味で物語の終盤、ある程度他者との関わりを持てるようになった、つまりは自分という存在をもって他人に介入ができるようになったのは、良いことであると感じました。嫉妬や憎悪、嫌悪といった情は、相手と正しく向き合い言葉を交わすことでそれなりには解消され得るものだと思うので、それができる間柄になっていくというのは非常に好ましい変化だと感じました。限界は確かにありますが、しっかりと対話をすればある程度のところにいる人とは、きっとそれなりの関係を築いていけますよね。(*^▽^*) 登場人物については、特にシロさんが温かくて好きでした。しかしだからこそ、契約ということで自由にするところはつらかったです。(T ^ T)その分、ハッピーエンドはにっこにこで読みましたが。笑(≧∇≦)笑 さらにトゥルーの最後は、どちらを選んでも温かさを感じられてとても好きでした。あとシロさんを見ていて少しだけ前作『Voice ~私たちの選択~』のミオ先生を思い出したりもしました。よい……。(//∇//) 動画の演出も凝っていてとても好みでした。また『美ホラ〜』のタグ通りきれいな絵もたくさんあって大満足でした。 @ネタバレ終了 とてもおもしろかったです。 ありがとうございました。

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