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個人宇宙のレビューコレクション

  • コーヒーのくに
    コーヒーのくに
    コーヒー大好きな人が多い国で、コーヒーが飲めない主人公の物語です。10分程度で読み終えることができました。 優しい絵本のようなタッチの絵柄の中で、もしかしたら自分自身も言う側・言われる側になってるかもしれないと想像してしまうような、普遍的で考えさせられるテーマが印象的な作品でした。いくつかギミックもあり、おまけのストーリーを含めて楽しい時間を過ごすことができました。

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  • 終わりから
    終わりから
    とても面白いコンセプトの作品でした。5分も経たずに読み終えることができますが、自分は何度も何度も読んでしまいました。 @ネタバレ開始 意味深なタイトルに最初は「どういうことだろう?」と思いながら読み始めましたが、「初めから」を見た瞬間、その構成の素晴らしさに脱帽しました。この仕掛けはそう簡単にできるものじゃないと思います。短い時間の中で大きなインパクトを与える素晴らしい内容でした。

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  • 黒い獣と契約の夜
    黒い獣と契約の夜
    とある事件により全てを失ってしまった主人公が、人の寄り付かない屋敷に辿り着き、そこで天使のクロと悪魔のシロと出会ったことから始まるホラーファンタジーです。3時間ほどで全エンドを回収することができました。 バッドエンドの数が非常に多く、出だしから衝撃を受けてしまいました。最初は自力で頑張りましたが、3日目あたりの判定ですっかり迷ってしまい、そこからは攻略サイトを参照しました。 シナリオの面白さ・魅力的なキャラクターはもちろん、イラストも非常に綺麗でした。特に立ち絵のクロは怖い絵本に出てくるキャラみたいな、そんな可愛らしさと怖さが一緒に出ている感じがありました。 @ネタバレ開始 最初は死にゲーなのかなと思っていましたが、シナリオが進むにつれ彼らの織りなすストーリーにも夢中になりました。個人的にはクロが好きです。嫉妬とか独占欲とか、そんな欲望を剥き出しにしているところに魅力を感じました(天使ではありますが、実に人間的な部分も多いんですよね)。あと、自分と同じ立ち位置にいる者が、自分より酷い目に遭っているから安心できるという防衛本能も特に印象に残りました。 もちろんシロも魅力的でした。見た目と相まって最初は悪魔という印象は薄かったですが、彼のルートの終盤では「まさに悪魔」と感じさせるような思考を出していて、この辺りは印象的でした。 トゥルーの展開は衝撃的でしたが、どちらも安らかな内容で、綺麗なイラストと相まって個人的には終わりにふさわしい内容だと感じました。 @ネタバレ終了 とても面白かったです。素敵な作品をありがとうございました!

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  • Rose Magic
    Rose Magic
    主人公の魔女ちゃんが不思議なバラに色を付けるため、魔法をかけて奮闘する連打ゲームです。シナリオ含めて20分程度で完走しました。 世界観が優しさで一杯だったので、きっとゆるい感じの連打ゲームなんだろうなと思っていたら、まさかの本気仕様でした(笑)。何度か試しましたが、どうしてもEND4の壁が越えられない。「ええい、こうなったら!」と覚悟を決め、左手にタッチパッド・右手にマウス(ノートPCブラウザでプレイ)の両刀という反則技で何とかコンプリートすることができました。本当は正攻法で行きたかったですが、そこはスイマセン・・・。 ゲーム部分以外にも、エクセルとパワーポイントで作られたドッド絵はどれも素晴らしかったです。人物やお城など前作からバリエーションも増えており、改めてエクセルの可能性を感じざるを得ませんでした。 @ネタバレ開始 本編シナリオはもちろん、おまけのシナリオも面白かったです。最後の王様とバラとのやり取りは、とてもほっこりしました。彼女のチャーミングさと王様の優しさを感じる、心温まるエピソードでした。 @ネタバレ終了 気軽に遊べて、緩やかなドットの世界も楽しめる、大変面白いゲームでした。素敵な作品をありがとうございました!

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  • かげろうのおとめ
    かげろうのおとめ
    主人公の少年と『ヨージョ』と呼ばれる存在の、ささやかなやり取りを描いた夏の掌編です。10分も経たずに読み終えることができました。 短い時間の中で『ヨージョ』との不思議なやり取りはもちろん、少年のやり場のない鬱積した感情なども伝わってきて、制作者様の文章力の高さをひしひしと感じる内容でした。 作品の肝となる『ヨージョ』と呼ばれる存在。あえて何も語らずに終わらせたからこそ、いろんな想像を巡らせてしまう秀逸な構造だと思いました。個人的には何らかの動物みたいな感じを想像しましたが、人によってはファンタジック・神秘的な感じを想像するかもしれませんね。印象的な夏の掌編でした。

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  • ときめきスパッツァー
    ときめきスパッツァー
    愛せ、スパッツ──。真っ直ぐで明るい幼馴染、ドジっ子後輩系アンドロイド、宇宙人系アイドル、個性的な3人のヒロインたちとの交流を描いたラブコメです。たっぷりのギャグ・ルートによってはSFの要素も入ってます。全てのルートを2時間程度で完走することができました。 とても面白かったです!説明文にある通り下ネタが多いですが、個人的には読んでいて気持ち良いと感じるタイプの爽快な下ネタでした。重要な選択肢には注釈が入ってますので、迷うことなくコンプリートできました。 魅力的なキャラクター・ポップで可愛いイラスト・所々に散りばめられたパロディ、ギャグを主体にしながらも各キャラのシナリオも丁寧に書かれており、どのルートも最後まで楽しく読むことができました。 @ネタバレ開始 くるみルートは、2人の会話がとにかく面白くて「いいなー。こういった感じの会話ができる幼馴染って」と素直に思いました(笑)。告白の瞬間もいかにも2人らしい自然な流れで、旅立ってしまったコテツに同調するように「末長く爆発しろ」と思いました(笑)。 310ルートは、SF的なテーマを絡めた読み応えのある内容でした。メルタ先輩も魅力的なキャラクターでした。BADでは暴走してしまいましたが、GOODエンドは憎めない立ち位置になってて良かったです。主人公に対する罵倒のバリエーションも豊富すぎて笑ってしまいました(笑)。あと、細かいところですがウマ消しで出てきた景品について、自分の脳裏に強烈な追込で有名な某名馬が頭によぎってしまいました(笑)。 ペスカルートはまさかの宇宙人で、310ルートより広大なSF的スケールの大きさを感じる内容でした。いろいろと困難もあると思いますが、それでもひたむきに活動するペスカの強さを感じるシナリオでした。あと、悪役(?)のビジュアルが強烈すぎて笑ってしまいました(笑)。 @ネタバレ終了 スパッツへの大きな愛を感じつつ、楽しい時間を過ごすことができました。素敵な作品をありがとうございました!

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  • 可惜夜の愛州中学校
    可惜夜の愛州中学校
    主人公の南風原が、知り合いからの依頼で行方不明になってしまった学生を探すべく、相棒の助手子と共に廃校になった中学校に向かうことから始まるホラー脱出シリーズの第3弾です。己の観察不足でいくつかの探索に手間取ってしまいましたが、助手子と攻略ページを参照しつつ、1時間半で無事に解決することができました。 シリーズは順番にプレイしていますが、ますますパワーアップした内容に序盤からテンションが上がりました。謎解きの難易度や助手子のヒントも絶妙で、自力で解決できた時の達成感は大きかったです。 @ネタバレ開始 今作は特にホラー演出が凝っていると感じました。不意打ちで彼女がヌッと出てきた瞬間は驚きましたし、他にも至る所に不気味な絵などが飾られていましたので雰囲気も抜群でした。シナリオも探索が進むにつれ、アイテムや仕掛けのメッセージで、ある程度の内容を想像できる構成にしているのが良かったです。 あと、プレイを開始した直後は「今回は助手子も一緒に探索してくれるのか!?」と一ファンとして期待しましたが、すぐにいつもの助手子になってくれたので安心しました(笑)。でも、助手子のヒントはすごく助かったので、今後も彼女らしいサポートに期待したいですね。 @ネタバレ終了 今作もとても楽しかったです。素敵な作品をありがとうございました!

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  • 穴の中
    穴の中
    空港の建設現場で突如発生した大きな穴。その穴を調べ始めた主人公・その作業員たちに襲いかかる恐怖の数々。そして穴にまつわる、とある一族の因果。読み応えのあるホラーサウンドノベルでした。途中から攻略情報を参照して、1時間半で無事に全エンド完走することができました。 とても面白かったです!文章はとても読みやすく(文字も適度な大きさで快適でした)、序盤からまさに穴に吸い寄せられるような感じで夢中になって読んでしまいました。全般のグラフィック・登場人物たちのシルエットも丁寧に作られており、ホラー部分は(良い意味で)気持ち悪くて怖かったです。 @ネタバレ開始 印象的だったのは、部屋のドアからヌッと得体のしれないものが出てきた場面です。「来るぞ、来るぞ」と身構えていましたが、出てきた瞬間はやっぱりビビッてしまいました(笑)。 個人的に好きなエンドは、「門出」と「友達」エンドです。ヒロインのチヨちゃんは特に魅力的に描かれていて、彼女のこれまでの壮絶な境遇を想像せざるを得ない描写が多かったので、門出エンドはすごく安心できました。その反対として、「友達」エンドには切ない気持ちになりました。せっかく主人公と友達になれた矢先の結末だったので、特に印象に残りました。 @ネタバレ終了 とても面白かったです。最後まで楽しい時間を過ごすことができました。素敵な作品をありがとうございました!

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  • これってモテ期ですか!?
    これってモテ期ですか!?
    主人公が4人の女の子たちと交流していくギャルゲー物語です。1時間程度で完走・バッジコンプリートができました。 シナリオ・仕掛けに関してはネタバレパートで記させていただきますが、とにかく様々な属性を持った女の子たちが可愛くて仕方ない作品でした。1人1人のパートは短めですが、どの女の子も個性がハッキリと分かれており、美麗なイラストと相まって、とても楽しい時間を過ごすことができました。 @ネタバレ開始 しかし、一筋縄ではいかないシナリオと仕掛けが、この作品の魅力をさらに底上げしていると感じました。唯のルートで本能の赴くままに「電話に出ない」を選択し続けていたら、無事にエンディングに辿り着き、その後の演出で「!?」と驚いてしまいました(笑)。 表面上はヒロインたちのやり取りを楽しみましたが、妙に不穏な部分や演出もあり、「どうなるんだろう?」と思いながらプレイしていたら、最終ルートのまさかのファンタジックな展開に度肝を抜きました。「主人公、お前⋯⋯」と思わざるを得ない内容でしたね。クリア後のリスタート部分など、作品全般の細かい演出も素晴らしかったです。 @ネタバレ終了 4人の女の子がとにかく魅力的で、「この4人で正統派ラブコメを繰り広げたらどうなるんだろう?」と個人的にいろいろ妄想してしまいました(笑)。正統派な部分と意外性を掛け合わせた、とても面白いギャルゲーでした。素敵な作品をありがとうございました!

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  • 椿堂ノ火
    椿堂ノ火
    主人公の寛太は11年ぶりに絶縁した家族のもとへ帰郷する。そこから始まる親子の物語です。30分弱で完走することができました。 とても面白かったです。グラフィック・文章がとにかく美しく彩られており、大きな郷愁を感じる作品でした。祭りを楽しんでる場面は好きなBGMと相まって、特に没入感が大きかったです。 @ネタバレ開始 主人公と父親に関するヒューマンドラマも、とても心を打たれました。「自慢の息子」の呪いに関する部分など「どういうことだろう?」と思いながら読んでいきましたが、終盤で納得できました。様々な葛藤が親子にあったと思いますが、愛は間違いなくそこにあったと感じることができました。 @ネタバレ終了 じっくりとノスタルジーな感触に浸りつつ、ヒューマンドラマとしても素晴らしい内容でした。素敵な作品をありがとうございました!

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