個人宇宙のレビューコレクション
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Lechenaultia -レケナウルティア-幼い頃、カフェで出会ったお兄さんに恋をした主人公。6年後、そのカフェでバイトを始め、当時のお兄さんに該当しそうな春市と直に確認を取ったところ、身に覚えがないと言われてしまう。そこから始まる物語。全2ルート、20分程度で読了しました。 「なんで初恋のお兄さんがいないんだろう?」と序盤から気になる部分がありつつ、『初恋のお兄さん』の真相と、春市の気持ちに変化が起こる部分など、メリハリのある展開で、あっという間に読み終わってしまいました。とても面白かったです。春市と直も魅力的なキャラクターでした⋯⋯! 春市のエンドは「終わりと同時に始まり」みたいな感じもして、先が楽しくなるだろうなぁという余韻がありました。
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睦眼さん - hizumi2 -六つの眼を持つ猫の睦眼さんと、それに憧れているぬいぐるみの七詞。そして睦眼さんと七詞によって語られる少女さちの物語です。20分程度で全てのバッチをコンプリートしました。 『真夜中のお散歩』でも感じましたが、独特の言い回しと世界観が魅力的な作品でした。テーマは非常に重たく、ずっしりと心にのしかかる内容ですが、美しい音楽と睦眼さんの素敵なビジュアルのおかげで最後まで完走することができました。彼女を救えた瞬間の安堵感は大きかったです⋯⋯!
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炎上厳禁王族SNS王子のオズワルドが、SNSのフォロワーを増やしていこうと奔走するギャグ物語です。全3エンド、15分程度で読了しました。(同じキャラクターが出てくるバレンタインの方も、勢いでプレイしました!) 豊富なスチルと、ハイテンションで進んでいくギャグが素晴らしい作品でした。個人的には某有名映画のパロディや、ミハルが”あの部分”を食べたところは声に出して笑ってしまいました。「それ食べられるのかー!」と心の中で突っ込んでしまいました(笑)。
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探光エスパシオ不思議な宇宙空間に迷い込んだ主人公が、相棒のセルラと一緒に脱出をするために動いていくゲームです。1回のプレイ時間は15分程度ですが、やり込み要素がとても大きく、さらに3時間くらい宇宙空間を探索してしまいました。10周ほどプレイしましたが、まだやり切れていない部分(好感度とか)があるので、今後も続けていきたいと思います。 基本的なゲーム内容は、体力が無くならないように注意しつつ、宇宙空間を脱出するカギとなる『光』を見つけることです。移動するごとに体力が減るので、回復アイテムを使いながら進む必要があります。難易度は高くなく、アイテムやお金も引き継げますし、やり込めばやり込むほど新しい発見がありますので、1度ハマったら何度も周回してしまうほどの中毒性があります。 宇宙空間内には個性的なキャラクターがたくさんおり、お邪魔キャラを含めて、みんなキャッチーで素敵でした。個人的にはダダダ皇帝とリージャとエニャが好きです。相棒のセルラも、どんな時も主人公を前向きに励ましてくれる部分がとても好きです⋯⋯! 長々と語ってしまいましたが、シンプルながら隅々まで洗練された素晴らしいゲームでした!1回のプレイ時間は長くありませんので、未プレイの方はぜひ魅力的な宇宙空間の探索に出かけてみてはいかがでしょうか。
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その恋、保留につき、主人公の柳川くんは、同じ薙刀部の小澄さんに好意を抱いていたが、ずっと気持ちを伝えることを保留していた。そんな矢先『恋愛応援委員会』に所属する姪浜さんと天神さんが現れて、小澄さんを好きと認めるように促すことから始まるラブコメ物語です。全ルート、2時間半ほどで読了しました。 イラストやゲームデザインなど、グラフィック面のクオリティが非常に高く、登場人物もフルボイスと豪華な内容です。1話が適度な長さにまとめられており(全40話ほど)、何度も読み返せる仕様になっているので、快適に全エンドを読むことができました。 個人的に印象的だったのは「保留」のテーマを使って、小澄さん以外のルートをそれぞれ広げていったところです。あらすじの通り、柳川くんは小澄さんに好意を抱いた状態で物語が始まりますので「他のヒロインはどうするんだろう?」と思いましたが、テーマを上手に使った感じで締めており、その部分がすごく良いと思いました。 キャラクターは薬院さんが好きですが、彼女のルートは無く、いろいろ謎を残した状態で終わっていますので、その部分を期待しつつ続編も楽しみにしています!
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人間標本ある雨の日、田舎にやってきた主人公が帰りのバスを待っている途中、謎の青年に話しかけられたことから始まる短いホラー物語。選択肢はなく、10分程度で読了しました。 物語のメインとなる青年の語り口が、じんわりとした雨の雰囲気にマッチしていました。何となく不穏なことを想像してしまうタイトルも絶妙で、最後まで夢中になって読みました。青年がそれに至るまでの背景や、狂気がじわりじわりと大きくなっていく部分も良かったです!
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チャップとマヨ~のバカンスチャップとマヨ~が南の島でバカンスを楽しむ探索型のゲームです。20分ほどバカンスを楽しみまして、ギャラリーも全て回収しました。 バカンスというタイトルに加え、とてもキャッチーな絵柄なので、最初はテンション高めのゲームかなと想像しましたが、序盤の展開で度肝を抜いてしまいました。 謎解きや脱出の要素はなく、好きなタイミングでエンディングが見れますので、純粋に南の島を散策しながら楽しむスタイルで良いかなと思います。基本的にはポップでのんびりとした世界なんですが、不穏なことを想像してしまう描写も散りばめられており、その部分も含めて魅力に感じました。ゲーム全体のデザインもおしゃれで素敵でした! 未プレイの方は、ぜひ不思議な南の島へバカンスに行ってみてはいかがでしょうか。
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未来に舞う蝶の色は幼い頃、大切な兄を亡くしてしまい自責の念に駆られている主人公の和歌。ある日、ふと和歌は兄が死んだ森へ7年ぶりに行ったことから始まる物語。おまけを含めて全3エンド、40分程度で読了しました。タグに記載の通り、SFやホラーの要素も少し入ってます。 兄妹の愛情を感じる心温まる物語でした。2人とも優しい性格が原因で苦しんでしまう時もありますが、そんな時は片方がしっかり励ましてくれるので、お互いがお互いをちゃんと支え合っていたんだなぁと思いました。イラストもすごく綺麗で、オープニングとエンディングで舞っている青い蝶の演出もすごく良かったです!
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♡(あいす)るコトをお許しくださいっ!大企業の跡取り息子・涼ノ介くんと、その取り巻きの蛍ちゃんの短い物語です。選択肢はなく、10分程度で読了しました。 序盤で涼ノ介くんが発症した奇病。そしてタグにホラーと記載されていたので「これはガッシャーンしちゃうな!」と密かに考えたところ、その予想を上回るエゲつない展開がやってきてゾクっとしました。後半の臨場感がたまらなかったです⋯⋯!
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百合の間に男が入ってはいけない百合に入るか入らないかを選択する内容です。5分程度で読了しました。 とにかく(良い意味で)シュールな笑いをせざるを得ない内容でした。タイトルに書かれていることが全てで、「考えるな、感じろ」と言わんばかりの超展開の連続でした(笑)。途中で挿入される言葉は、何だか声に出して読みたくなるような響きがありました。