個人宇宙のレビューコレクション
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気づいてよ彼女ちゃんどこか様子のおかしい彼女ちゃんとやり取りを行っていくゲームです。15分程度で全4エンディングを見ることができました。 彼女ちゃんのいろんな可愛い表情を堪能しながら、全てのエンディングを見ることができました。とあるエンディングの彼女ちゃんの狂気は、(良い意味で)「おおっ⋯⋯」と思ってしまいました。また、エンディング1のギミックは、一人の制作者として「こういう方法もあるのか!」と驚きました。 短い時間ながらも彼女ちゃんの可愛い表情の数々、ノベルゲームの媒体を利用したギミック、いろいろ推測してしまうストーリーなど、様々な部分で楽しめました!
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温泉彼氏 リメイク版仕事に追われ、疲れ果てていた主人公のOLいずみ。ある日、友人から渡された入浴剤を使ってお風呂に入ったところ、いきなり裸の男が現れたことから始まる、女性向けお風呂コメディー物語です。全7エンド、2時間程度で読了しました。お風呂を舞台にしてますので、たくさんの裸を見ることができますが、内容はとても健全です(笑)。 とにかく細かい部分まで洗練されたUI・凝った演出がすごいと思いました。マンガの吹き出しみたいに出てくるセリフ、感情を出すときも様々なエフェクトが使われているので、いずみと男性陣の何気ない会話も楽しく読むことができました。入浴剤をきっかけに裸の男が出てくるストーリーは、斬新で衝撃的ですね(笑)。入浴は1日の中で貴重なリラックスできる時間なので、そこに刺激的でコミカルな内容をぶつけたコンセプトは「おおっ!」と感じました。 男性陣はみんな個性的で、主人公のいずみや友人の由布子のキャラクターも良かったです。個人的には主人公のいずみや、ナトリウムくんが好きです。ナトリウムくんは一番年下だけど、ほんの少しだけ危険な匂いも漂わせており、その部分に魅力を感じました(もちろん、他の男性陣も格好良かったです!)。最後の課長ルートについても、物語をビシッと締める良いエンドだと思いました。 読み終わった後、なんだか自分も温泉に行きたくなってしまうような、楽しいお風呂コメディーでした!素敵な作品をありがとうございました!
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レディ・ブルー主人公は年下の彼女・のんとバレンタインデートをするが、どこか彼女の様子がおかしい。そこから始まる物語です。一本道で10分程度で読了しました。 おしゃれで可愛いイラストと雰囲気に惹かれてプレイをしました。彼女の魅力的なキャラクター性はもちろん、散りばめられた伏線や背景など考える余地が多くあり、短い時間ながら、とても楽しくプレイすることができました。ムスカリについても調べましたが、相反する花言葉の数々は、まさに彼女を象徴していると感じました。いろんな余韻が残る物語でした。 @ネタバレ開始 当初「女装した双子の兄かな?」と入れ替わりを考えてしまいましたが、おまけを見て、ようやく理解することができました。ミステリー小説を読みすぎたのかもしれません(笑)。@ネタバレ終了
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蒼白のマジックシールエメラルド旅人の主人公・シンが故郷を目指している途中、封印師の少女リーフィと出会ったことから始まるバトルファンタジーです。シンはストーリーが始まる前、仲間と一緒に強大な魔王を倒しており、RPGに例えるならラスボスを倒した後の物語になります。選択肢はなく、1時間弱で読了しました。 特にすごいと感じたのは、後半からの戦闘シーンです。「めっちゃ手強そうだ⋯⋯」と思わざるを得ない敵のグラフィックに圧倒されつつ、魔法の描写も一枚絵をたくさん使って派手に行っているので、緊迫感がより伝わってきました。画面も激しく動きますので、バトルファンタジーにふさわしい、迫力のある戦闘を感じることができました。 メインキャラである、シンとリーファの2人も良かったですね。シンの覚醒は「おおっ!」とテンションが上がりましたし、リーファのグラフィックは個人的にすごく好きです。 おまけの部分もたくさん解説が用意されており、制作者様の大きなこだわりを感じるファンタジー作品でした。とても楽しかったです!
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ヘブンズ・ロワイヤル -Frozen Butterfly-天国を舞台にした殺し合い、ヘブンズ・ロワイヤルから数日後。無事に生き延びたルーシーとナルガの、その後を描いた物語になります。『ヘブンズ・ロワイヤル』の続編であり、前作と同様に一本道。クリア後のショートストーリーを含め、2時間程度で読了しました。 ヘブンズ・ロワイヤルという殺し合いが終結してしまったので、どういう感じで物語を進めていくんだろうと思いながら読み始めましたが、あっという間に最後まで読んでしまいました。後半の作戦パートや、バトル部分は「まさに続編!」と呼べる内容でした。とても面白かったです! 今回はナルガを主軸にした内容になっており、序盤から彼に強く感情移入してしまいました。ナルガは端から見れば悪役的なポジションであり、冷徹な部分も多いキャラクターですが、序盤で壮絶な過去を丁寧に描き、中盤以降から徐々に人間臭い部分を出していったことで、終わりの頃にはより一層彼のことが好きになりました。今回初めて登場した脇役のキャラクターたちも、ナルガの魅力をさらに良く引き出していたと思います。また、前作ではクールなやり取りが多かったルーシーとナルガですが、今回はお互いに寄り添っていく描写が多くなり、最後はとても温かい気持ちで読み終えることができました。前作はすっきりとした気分で2人の旅立ちを見届けることができましたが、今回はとても穏やかな気持ちで見届けることができました。2人の行く末に幸あれ。 また、前作でも同様の感想を書きましたが、今作も立ち絵やスチルがとても綺麗で格好良かったです!主役の2人は(個人的な印象になりますが)よりスタイリッシュになり、スチルは他の方も取り上げている通り、特に天使の部分は大きく惹き込まれてしまいました。 長い感想になってしまいましたが、前作を読了済ならば、ぜひ読むことをお勧めします。さらにパワーアップしたルーシーとナルガが、そこには待っていると思います。
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ハローライブ!引きこもりのお兄ちゃんが働けるよう、主人公のひよりちゃんが応援を頑張っていくアクション要素の強いゲームです。本編は15分ほどでクリアしましたが、クリア後にスペシャルモード・スコアアタックモードが追加されるので、そちらもプレイしました。 ティラノビルダーでこんなことができるのか!と驚くばかりのアクション性の高いゲームでした。画面に9つの丸型アイコンがあり、特定の地点から一斉に出てきた星が最も早く到着したアイコンを当てていく内容になります。内容はとてもシンプルですが、難しいモードになってくると「いったいどのアイコンに先に着いたんだ!?」と迷う時が結構あり、すごく目を凝らしながらプレイしました。ゲームの演出も豪華にできているので、最後までテンション高く楽しみました!
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リベリオン・ヒーローズ街で流行っているヒーローごっこをきっかけに仲良くなった、主人公のほのか(名前変更可)と、柴犬の半獣であるヤマトの物語です。全3ルート、おまけを含め2時間弱で読了しました。舞台は現代ですが、獣人などファンタジーの要素も少し入っています。 とにかく真っ先に「これはすごい!」と感じたのは、細かい部分まで洗練されたUIです。格好良いUIと、可愛くてスタイリッシュなイラスト(スチルも豊富になります)が相まって、作品の没入度をより高めてくれます。2人のやり取りを最後まで楽しく読めたのは、UIとグラフィックによる力も大きかったと思います。 ストーリーは基本的に、ほのかとヤマトがお互いの距離を少しずつ縮めていく姿を見守っていく感じになります。ヒーローごっこに関する演出や描写を挟むことで、メリハリが出ているのも良かったです。出会ったことでお互いが良い方向に影響し合っていることを自覚し、さらに寄り添っていこうとする2人の姿はとても微笑ましく、最後は温かい気持ちで(ニヤニヤとしながら)読み終えることができました。2人がより一層、幸せになって欲しいと願わずにいられない素敵な作品でした。ありがとうございました!
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MYJOLLYROGER -マイジョリーロジャー-海賊嫌いの主人公ダニエルが、ひょんなことから妹のエヴァと一緒に海賊船に乗ってしまい、成り行きで海賊の一員になってしまったことから始まる物語です。1時間半程度で読了しました。 正統派の海賊冒険活劇ゲームで、最後まで楽しくプレイすることができました! 特に良いと感じたのは、個性的な海賊団メンバーと多彩な背景・スチルです。メンバーの食事風景や集合絵はこのゲームを象徴するような心踊る内容でしたし、深海部分の背景は不気味さと神秘さが混ざったような、まさに「冒険してる」感じが出ていて、とても良かったです。 シナリオは軽快なテンポで進んでいくので、全くダレることなく最後まで読むことができました。海賊である以上アウトローな描写もありますが、ひどく血生臭くなるような展開はありませんので、その辺りが苦手な人でも安心して読めると思います。キャラクターもみんな個性的で、特にレイのインパクトはすごく大きかったです(笑)。最終的にはメンバーみんなが好きになりました。序盤は海賊嫌いだったダニエルも、旅を続けていくうちに徐々に変化していき、最後の決意を見せる部分は、この作品にふさわしい王道で素晴らしい内容だったと思います。 フリーゲームではあまり見かけない、海賊を題材にした華やかな冒険活劇でした。未プレイの方は、ぜひ個性的なメンバーと一緒に海の冒険に出てみてはいかがでしょうか。
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THE MAGIC CRAFT エピソード1王道の少年漫画をベースに、RPGゲームの要素を加えた、今までに見たことない独創的なゲームでした。1コマ1コマ細かく描かれた漫画の面白さはもちろん、ゲームのやり込み要素も多く、軽い気持ちでプレイしたら、あっという間に2時間が経ってしまいました。本当に楽しかったです・・・! 最初はレベルが低いので苦戦しましたが、簡単にステータスを上げる方法が分かった時、すっかりそっちの方に夢中になってしまいました。雑魚敵をワンパンで倒せた時の爽快感は大きかったですね(笑)。ストーリーも漫画の第1話みたいな感じで、すでに個性的なキャラが揃っているので、今後の展開がどうなっていくのかも楽しみです!
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ツカレサマ・ヤンデル少女のナナメちゃんが目を覚ましたところ、『世界キネマ』と呼ばれる奇妙な映画館にいた。その後、『ツカレサマ・ヤンデル』と名乗る者が現れたことから始まる物語です。全3ルート、20分程度で完走しました。 字幕映画を意識した演出、それをベースにした独特の世界観がとても面白かったです。世にも奇妙な物語に出てきそうな、少し不思議な世界を楽しめました。最初の演出を見た瞬間、何となく金曜ロードショーの初代オープニング映像を思い出してしまいました(笑)。