富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
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「ようこそ、聖夜の猫柳堂書店へ。」前作プレイヤーへのご褒美的な一作でした。 クリスマス向け掌編作品で、ストーリーも綺麗にまとまっていて、オチもしっかりオチていて面白かったです。何より書店のみんなに再会できるのが嬉しかったです! 本作の前にまずは本編をプレイすることを強くお勧めします!
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向日葵に添えるアイリス美しいbgmと「アイリス」目線のテキストが印象的な掌編作品でした。句読点や文章表示の間などにもこだわっている印象を受けました。 テキストがとても綺麗で、花のうつろいで季節と月日の流れを表現しているのがとても印象的で美しいと感じました。全体的に直接的な表現は控えめですが、くっきりと状況が浮かび上がってくるようでした。 決して両手を上げてのハッピーエンドではないのですが、ラストシーンでは良かったなぁと安堵し、しみじみと感動することができます。
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ずっとあいしてそばにいてタグの通りのヤンデレ作品だとは思うのですが、叶くんの穏やかな表情からその分闇深い印象を受けました。乙女ゲーとしてもBLゲーとしても読み取れる設定にしているようですが、個人的には完全にBLゲーとの印象を受けました。(自分が男だからかもしれません) プレーヤーからするとそっちは危ないぞ!と分かっているのに誘われるようにドツボな方向に進んでいくのを見てなんともやるせない気持ちになりました。 おまけのパズルは多少地縁のある場所の名所だったので楽しく遊べました。はじめスマホでプレイして操作が良く分からなかったのですが、ブラウザでプレイして操作に慣れればあっという間でした!
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ともだちができる廃集合住宅地個性的なグラフィックがとても印象的な作品でした。 絵本のように鮮やかなイラスト群が次々と表示されますし、ルートによってはかなり予想もつかない展開が巻き起こります。まるで夢の中のような異世界に足を踏み入れてしまった印象を受けます。 初回プレイでたまたま注意文に書いてあった某生物が出てくる方のGOOD ENDに到達できました。見た目は確かに結構強烈でしたがグロい展開ではなかったので良かったです。もう片方のGOOD ENDは全ての選択肢でBADエンドを見ながら到達しましたが、かなり異なるストーリーで驚きました。 @ネタバレ開始 バッジコレクターなのでエンブレムを獲得しました!と表示が出るのにバッジがもらえないのが悔しかったです! @ネタバレ終了
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「ようこそ、猫柳堂書店へ。」書店を舞台にした連作短編集のようなゲーム。とても本屋が好きなので嬉しい舞台設定! 主演が変わる各エピソードとも、店員と客や店員同士の交流が温かく微笑ましいです。登場人物全員善人!と映画のようなキャッチコピーが頭に浮かびました。 全編フルボイスでボイスドラマのような趣がありますし、読後感も非常に良かったです。 EDムービーやおまけでプレイ後もこの世界に浸れるのも嬉しいところでした。
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SO SAD様々な演出の中でストーリー進めていきながら色々と考えさせられる一作でした。 主人公はロボット。心優しく、他者が困っていれば何でも平常心で進んで手伝います。例え自分自身にとても大切な用事があっても。 ミニゲームのような作業を繰り返している中で、ロボットである主人公と気持ちが近づいていくような感覚がありました。演出として素晴らしいと感じます。 そして最後に出会う所長とのやりとり。他の方も仰っているように、人間が合理主義、ロボットの方が情緒や思いやりに溢れるこの世界の不条理を見ました。
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good bye! my happy princeこれまでの作品と同様に本作もイラスト&BGMが織りなす雰囲気は抜群です。 導入部分⇒タイトル⇒OPという映像作品のような流れもとても良いです。 一連の作品群はプレイする度に世界観が徐々に見えてくるところが好きです! 未プレイの方は是非1作目からどうぞ。スキマ時間でじっくりプレイできる所要時間です!
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Lost;childたち耳くんとたれみみくんの周囲の状況が見えてくる作品でした。前作から続けてのプレイですが、事実関係がくっきりした気がします。 掌編作品ですがイラストがふんだんに使われていて贅沢な一作です。雰囲気満点です。
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わたるとおしゃべり
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CYBERJUNK起動直後からとんでもない演出力に驚きました!冒頭から終盤までサイバーパンクな世界観に浸れる凄いゲームでした。 音楽やグラフィックの演出は非常に豪華ですし、SF世界観にとてもマッチしていました。一方で基本的なゲームシステムは古き良きコマンド選択式で、この組み合わせがかえって新鮮に感じられました。 探偵事務所に依頼人が訪れるところからゲームが始まり、聞き込みや調査を進めることでストーリーが展開する点はまさに王道のシナリオです。が、主人公の探偵が相対する事件や組織は非常にスケールが大きく、探偵の調査の枠を超えた冒険譚となっています。舞台は目まぐるしく変わりますし、潜入調査を行ったり肉弾戦があったりとスリルに満ち溢れたストーリーでした。 起伏もボリュームもあるシナリオですが、本当に驚くほど多くのグラフィックが用意されており、それぞれのシーンの臨場感が凄かったです。グラフィックのボリュームは本当に圧巻です。 また、シナリオ本編はシリアスな一方で、ゲームの各所で遊び心が感じられました。開発室や潜入接客シーン、訓練や戦闘シーンなどとにかくプレイヤーを飽きさせまいとする仕掛けに富んでいるため、終始とてもワクワクしながら楽しめました! ちなみに途中で現れるヒャッハーなモヒカンキャラがとても好きです。