富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
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みどりのうろことっても面白かったです!! プレイ時間はあとがきまで含めて30分くらいでした。短いプレイ時間の中で奥行きのあるストーリーとイハソン様と主人公の掛け合い、心理描写、麗しいグラフィックの数々が堪能でき、システム周りはスタイリッシュに洗練されておりと、非の打ち所がない作品でした。イハソン様は超人的なスペックをお持ちで、性格も個人的にはこれがベスト!と思えました。主人公の女中も地の分とセリフからその魅力が溢れんばかりに伝わってきて、そんな二人の相性が完璧すぎて良いふたりを見させて頂いた感がとても強いです。 本能に従ってクリア順はC、D、A、Bとなりました。 @ネタバレ開始 初手でベストエンド引いたぜ!と思ったのですが、Aエンドのやりとりと展開が非常に良かったです。というか良すぎ。やはり一途に想い合うカップルほど見ていて素敵なもんはないです。痺れました。 おまけストーリーもそれぞれ短い尺で満足度抜群でしたし、メタ的な面白さもなるほど感も強くてとても楽しめました。あとがきも興味深く拝見いたしました。改めてDL済未プレイの「うみをはむ」が楽しみになりました。フェス終わったら絶対遊ぼうと思いましたのでリマインダーに入れておきます! @ネタバレ終了
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東京オディエットアモ 尾瀬露春日編シリーズ最終作、ようやくプレイしました!今作もとても面白かったです!これまで同様グラフィックは美しくスチル多め、シナリオもほど良いボリュームで綺麗にまとまっており、演出も華やかでした! さて、ラストの春日編ですが、ひねくれにひねくれたバリバリCEOお兄ちゃん編。今作はオセローが原案とのことですが、ザックリした内容しか知らなかったので今回はプレイ後にググりました。シェイクスピアの生家を見学したことがあるのに申し訳ないこってす。そこでハンカチのエピソードを見て、な、なるほどー!!と時間差で気付くのでした。 今作は過去作と比べても演出が華やかかつ豪華だったのが印象的でした。やだ奥さん!背景の木々が風に揺らいでますよ!だったり、動画で感情を揺さぶってきたりと、シリーズの集大成みを感じました。別の世界線で添い遂げた?過去の男たちがちょこちょこ活躍しているのも、個人的には「ああ、フィナーレなんだな」と感慨を覚えました。個人的にはお兄ちゃんよりも団くん派ではあるのですが、今作で過去のエピソードを見てようやくお兄ちゃんにも感情移入できるようになりました。今回は恋愛模様がとってもアダルチーでセクシーなジュリが見られたので大満足でした。ちなみに幼少期ジュリもほっぺたふにふにで可愛らしかったです。 今作の結末も両エンドとも非常に印象的でした。特にSoireeエンドの方は終盤での驚きったらなかったですね。マジかー!となりましたのでぜひぜひ作者さんの親切攻略メモを見て結末を目撃してほしいところです。 ちなみに現代東京を舞台にしたゲームということで、各話ともにご当地観光ゲーとしても楽しめるのですが、今回は渋谷SKYに興味を持ちました!階段で上がれないのは非常に残念wなのですが、折を見て聖地巡礼に行ってきたいと思います!! シリーズ完結お疲れ様でした!大満足のシリーズでした!
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Don't Dream It's Overなんてエモい作品なのだろうか!特にラストが素晴らしく良かったです!! 簡潔な地の文と特殊な舞台設定と3Dグラフィックが特徴的な作者さんの作品ですが、今作も非常に楽しめました。プレイ序盤からもう「こんな子ども時代の思い出が欲しかった!」と思うようなリアルで鮮やかな青春描写に、思わず内心で「爆発しろー爆発しろー」と思いながらプレイしました。中盤から後半にかけては意外性のある展開の連続でラストはもはや @ネタバレ開始 茫然自失といえるくらいの切なさを味わいました。EDに向かう流れとED曲そのもの、そしてその後の真っ暗画面。これ以上ないラストだと思いました。 @ネタバレ終了 今作をプレイしていて、「話の設定や展開さえきちんとしていれば、文章そのものには過度な装飾はなくても良い」ということを改めて感じました。地の文は極力感情や形容を排除したようなものなのに、むしろ却ってプレイしていて感情を刺激された感があります。起動後の始まり方やシステム面において多少の不便を感じなくもなかったですが、ストーリーを考慮すればこれがベストなんだろうな、と思いました。
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種種落々ホラー作品としてこれ以上ないグラフィックにぞっとしました。本当に不気味で、プレイ直後から視覚効果の強烈さを感じました。どの短編も味わい深いのですが、個人的には左下の作品の演出に痺れました。不穏さったらなかったですし、技術力にも驚愕しました。 最後に選択した「あとがき」も堪能させてもらいました。こちら、プレイされる場合は飛ばさずに必見ですのでお忘れなく。
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私に芸術は殺せない。 -Drown me is absinthe.-あらすじの通りAIと5日間を歩むノベルゲームです。導入とゲームデザイン、画面デザインにとても一貫性を感じました。ノベルゲームは多ジャンルと比べてゲーム性を出すことが難しいと思いますので、こういったシナリオとゲームデザイン・UIなどがリンクする趣向はとてもテンションが上がります。主人公とAIの関係性も特殊ですし、お出かけ先で結末が分岐するシステムもプレイヤーとしては判別しやすくありがたかったです。(作者様の攻略情報にも大変助けられました) なお、クリア後に選択できる最後のストーリーのインパクトが抜群だったので、本作に触れた方は是非最後のバッジを入手できるまでプレイを続けてほしいと思いました。 過去作の登場人物やエピソードも登場しますが、過去作未プレイでも本作単独で全く問題なく楽しめると思いますので、興味を持ったら気兼ねなくプレイしてみてほしいです。(過去作のプレイヤーが+α楽しめるということも間違いないです)
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みつめはきみをみている面白かったです!過去作のインパクトとタイトル文字のドットっぽさに惹かれてプレイしましたが、細かい部分まで作りこまれた良作でした! タグの通りストーリーはヤンデレ満載なので好みは分かれるところかもしれませんが、凝ったUIやゲームシステム、複数の分岐ストーリーを見ることで徐々に明らかにストーリーなど、このジャンルの面白さの肝がぎゅぎゅっと詰まったゲームだと感じました! 特にヤンデレ好き、女性プレイヤーにお勧めです!
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とつげきスパッツァーサムネのポップな絵と概要欄に書かれている作者さんのキャッチコピーを見て興味を持った方はプレイして満足できること間違いなしのゲームです!全体を通じてとにかくギャグの頻度がとんでもないことになっていて、かつ1つ1つが破壊力抜群です。まさにコロ○ロ感が凄いです。このコ○コロ感はスパッツバトルが当然のように受け入れられてる世界観やバトルの際の実況・オーディエンスなどにも強く感じられました。誰もが一度は通った道だと思うので、スパッツバトルの新鮮さと懐かしさが相まったプレイ感が楽しめます。 なお、スパッツバトルでの優勝という目的に向かって友情!努力!勝利!という古き良き少年ジャ○プみも感じましたし、お色気要素はコロコ○というよりもガン○ンの新山○かし先生くらいの破壊力がありました。巨乳×ボーイッシュ×スパッツという、本人が自覚なくエロいというのはとても破壊力があるのだなと気付かされました。なんだか開けたら不幸になるだけの自分の中のパンドラの箱が開いてしまったような気すらします。明るくギャグメインなのが逆にエッチく感じます。 ギャグてんこ盛りながらもストーリーはややシリアスな要素も含みつつ、意外性のある展開を含めて進行しました。驚きや感動、不意打ちにエロ、最後はちょっと恋愛、そしてそれら全てを包み込むギャグという他では味わえない一作でした!(主人公が頻尿というのは、以外にもストーリーのスパイスとしてとても機能している気すらしました) 前作プレイ済なのですが、ボリュームの増量っぷりには驚きましたし、前作より少し前の時代設定ということで前作キャラが登場しているのも嬉しかったです。が、未プレイでも間違いなく問題なく楽しめるので、前作未プレイでも躊躇なく遊んでみてください!スパッツ!!
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周波数は夜の底上質なノベルゲームを遊んだ際の確かな満足感が得られる一作でした。 かなりところどころで不気味な印象を与えられ、様々な都市伝説なども絡めてストーリーはオカルトチックな雰囲気で進行します。冒頭から背景グラフィックが綺麗で整っているなぁと思っていたら登場する美少女!カワユス~!!カワイ子ちゃんは幼馴染だけでなく、かつ多くのイベントスチルが用意されているので非常にビジュアル面で豪華です。シナリオの進行に応じて、サムネのようなグラフィックが多数拝めます。クリア後にCGモードがないのが少し残念なくらいです。 ビジュアルだけでなくシナリオも文章力が高く冒頭から惹き込まれました。会話のセンスが高く、それでいてクドくもなく、ストーリー自体はテンポよく展開するのでラストまで熱中したまま駆け抜けられました。唯一、せっかちなので文字表示は変更できるようにして頂くか、デフォルトでもっと早くしてもらえると嬉しかったです。 シナリオもグラフィックも大満足の非常によきノベルゲームでした!
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理想郷旅行記ゲームの概要としては作者さんが記載されている通りですが、唯一にして大事な補足をすると、「グラフィックがたっぷり豊富に用意されてます!」 プレイ時間黙読5分に対してなんと太っ腹に用意されていることか!ノベルゲームの眼福お得度=グラフィック量/プレイ時間と考えると本当に得した気持ちになります!(ちなみにモノクログラフィックはストーリーのテーマにも合っていると感じました) 短い作品ですが、上記のような特徴もあり、考察もはかどるシナリオも楽しめました。是非クリア後もしっかり最後まで遊んでください!
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狐の格子葦島さんシリーズ第5弾ということで、こういうことかな?という想像を働かせながらプレイさせて頂きました。 オカルト作品らしく近所の知り合いの怪しいおじいさんや背景が分からない不思議なキャラが登場し、頭に疑問符を浮かべつつも先が気になりプレイがはかどります。ラストはなるほど!という感じで真相はぼかさずに綺麗に結末を迎えられたのでとてもスッキリしました。 というわけで本作だけでも完結していますが、(順序は関係なく)関連作もプレイするとより楽しめると思います。 自分はシリーズ第4弾を飛ばしていることに今更気付いたので、忘れずに履修してきます!!