日向日影@文化系物書きVtuberのレビューコレクション
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妹侵蝕 - ソロリズム妹と何度も会話をしながら間違いを指摘するというゲームシステム、そして妹浸蝕という意味深なタイトル、妹のかわいらしいけど何かちぐはぐな衣装…、最初から沸き上がる不安感。それが読み進め指摘を重なるごとにどんどん膨らみ、具現化していきます。そして「妹浸蝕」の意味を理解した瞬間、もう、なんか、すごかったです。各エンドも本当に「あ…」となるものばかりでした。
文章、絵、演出、全てが凝りに凝っていて、短いながらもとんでもない物語を味わうことができました。遊んでいる間感情が動きに動きました。
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kara no utsuwa優しい絵柄の中で描かれる宇宙、漂流したそこで出会う人々、誰もが癖があり、でもどことなく愛おしい、そんな物語です。
やりとりはどこかちょっとずれながらも、でも人間ってそういうものだよね?と、本当に人間らしさを感じさせてくれますし、二人の何かが通じたような一枚絵を見た時は胸がきゅんとする嬉しさを覚えました。そこで生まれる優しさや嬉しさの「意味」も含めて、遊んでよかった作品です。あとメニュー画面めっちゃ好きです。
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午前0時の私たち少女が深夜の学校で、少年と共に脱出を図ります。
物語を読み進める最初から感じる違和感が読み進める度に優しくほどけていき、あたたかな物語が繰り広げられます。
まるで学校の図書館に置かれる子ども向けの小説や、教育チャンネルで流れるドラマのようでもあって、子どもや家族で見ても非常に楽しいし、いいものを持ち帰られる物語でした。
アナログ作画の映像とSE、ストーリーが本当に調和していて、静かだけど大切なものがそこで繰り広げられているのをしっかり感じられます。あとボイスの演技が本当に素晴らしいのでそれも聞いてほしいです…!
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PUPA様々な映像と音楽、そして言葉で人の心が描かれていき、それらが優しくほどけていくような、不思議で温かい作品です。
絵に使われる画材や素材が様々で、その手触りを味わいながら、そしてその絵の細かく大胆な書き込みをゆったりと見つつ読み進めていくのがとても面白かったです。
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穴「穴」というモチーフを舞台に、私が対話をしていくという形式で物語が進んでいきます。
穴を掘っていくSEと映像が綺麗にシンクロしていて、それが単純に穴を掘るというより、心の深い方へ沈み込んでいく感覚を受けて、物語の中に入り込んでいけました。
作品中に出てくる映像も多彩かつ、何とも言えず心に沈み込む
きっと多くの人の中にあるような感覚を、それを優しく包み込んでもらえるような物語です。
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燕に餞 -10 minutes to airplane fall-もうすぐ飛行機が落ちる、という中で繰り広げられる不思議とゆったりとした会話を、たまたま隣席した女性と過ごしていきます。
その中で、今だからこそ言える本音が露わになったり、少しずつ「なぜこの飛行機は落ちるのか?」「この女性はなぜ飛行機に載っているか?」などがわかっていきます。
オープニングからBGMの使い方がすごく好きで、切り替わるたびに心が動きましたし、モノクロベースの映像も静かさと墜落という恐怖にすごくあっていてドキドキしました。
自分だったらこういう時どうするんでしょうと思いつつ、でも確かに隣で話しかけてくれる人がいたらいいかもなと思わされました。非常に楽しませてもらいました!
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超常野球伝 ウルトラサポーター野球が開幕したので実況しつつ遊ばせていただきました!
野球しかスポーツがないというぶっ飛んだ設定と、想像を絶する超常野球、随所に盛り込まれた野球などの小ネタを堪能させていただきました!
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ギャルのショウブテ!ギャルの裏の顔を知る作品です。こういうとあれですがいたって健全な作品です。
展開も文章も非常にきれいで読みやすい中、女性同士の友情がほんの少し揺れたり、彼女たちなりの青春があったり、非常に短いながらも様々な展開が地に足のついた中で楽しめるいい作品でした!
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X人目のあなた最初は「どういう話なんだ…?」と思いながら、でも文章や小さな展開が本当に面白く、作者の文章力を感じなながら遊んでいました。
でも、その全てが回収された瞬間本当に素晴らしい物語が目の前に現れました。何もネタバレしたくないのでぜひみんなに遊んでもらいたいです。
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ブルースクリーンの恋人(ブラウザ版)ブルースクリーン上のコンピューターと会話をし、英語の訳を伝えることで少しずつコンピューターの言葉が変化していきます。
少しずつ、コンピューターが覚えていくことが何とも言えない嬉しさと、同時にあーーーーーーーとなる切なさが募る「ブルースクリーンの恋人」という言葉がぴったりの作品でした。
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