日向日影@文化系物書きVtuberのレビューコレクション
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Forever Time「cinematic novel game」を謳っているように映画的な演出や脚本、また実写映像を取り入れた演出が非常に印象的です。でも同時にノベルゲームらしい演出も使われていて、まさにノベルゲームと映画の融合と言った感じでした。 また、映像の構図に非常にこだわりがあって、その構図の美しさとメッセージ性に思わず涙がこぼれてきました。 決して大きな物語ではないけれど、でも人生の中で美しく、大切なそんな瞬間を切り取った、本当に素晴らしい、最高にエモい作品でした。この作品を見終えた人と「あそこよかったね」とか話し合いたくなりました。 @ネタバレ開始 最後にタイトル画面が変わった時の、二人の距離感、そしてなずなが猫を撮っているというその構図の見事さに思わず泣いてしまいました。まさに映画のように構図で物語や関係性を伝えてくれるのが本当に大好きです。 なずなが好きになる瞬間を語り直すときのカウントダウンも非常にエモかったですし、ユウトの心境の変化がセリフ以上になずなのカメラに映る彼の姿に出ているというのが本当によかったです。 @ネタバレ終了
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シケモク長者ホームレスであってもみんな明るいのが非常にらしくてよかったです! 物々交換もアイテムが毀誉褒貶して一つ一つのメッセージを読むのも楽しいし、展開が予想外に転がっていくのも本当に楽しめました! @ネタバレ開始 だめだとわかっていてもぺろぺろは選んでしまいますよね…! 最後公務員に泥かけたのが最高でした!!さすがです!!! @ネタバレ終了
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ビーフ オア チキンフェス期間なのでもう一度コメントを…! とにかくいきなり急角度でぶん殴ってくるようなショックのある作品ですが、非常にKaroooomeさんらしいですし、最高の作品です! @ネタバレ開始 いつ見ても機内食がおいしそうなのが最高です!! @ネタバレ終了
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僕をさがして短いながらもしっかり物語や想像の余地があるし、自分に引きつけても考えられる。それでいて綺麗に終わってくれる、良い短編でした。 @ネタバレ開始 私も感情を失ったり、逆に感情に振り回されることも多い人間なので、主人公の苦しみには移入できるところもありました。 エンディングで、主人公の心の中の部屋がちょっとずつ色が回復していく表現がとても好きです。 「僕を探して」が最後に「君を見つけた」と結びつくのは、伏線の回収として本当に美しかったですし、自分にちゃんと向き合うからこそ人を愛せるってことなんだなと思いました。 素敵な作品をありがとうございました! @ネタバレ終了
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ドキドキ!?魔法学園[:ルーキー:]バーチャルフェスのあのブースのインパクトに惹かれて遊ばせてもらいましたがすごかったーーーーーー!!! ストーリーはバーチャル世界と魔法を絡めつつも王道の青春スポーツもので、主人公の成長と仲間との関係性の深まりがテンポよく、そしてコミカルに描かれていきます。 とにかく映像と音楽と演出が凝りに凝っています。Cromoが起動したときの、自分がゲームの世界に引きこまれた感じとUIのかっこよさは見ていてどんどんテンションが上がります。使いたいです……! バトルも各技にモーションがあって最高ですし、単純に強い技をぶつけ合うだけじゃなくて、ちゃんと考えて技を出すことでそこに物語と主人公の成長が見られるのがとにかくテンションがあがります。語彙が思わず雑になってしまうぐらいアガる作品で、これがまだ何話も続くと思うと今から楽しみで仕方ありません! @ネタバレ開始 部長ちょっと変だけどまあまあ普通じゃん!って思ったら部会で歌いだした時には吹き出してしまいました。 リナのバディである鷹詩がむしろ主人公が使いそうな炎の能力で、リナが鷹詩をサポートするというのが非常によかったです。これからどんどん二人はいいコンビになっていくでしょう…。 また、スポーツものはライバルを魅力的に書くことがすごく大切だと思っているので米谷が最高に魅力的なのがよかったです…。再戦の時は来るのでしょうか…。 私は文香が好きです。あそこまでわかりやすく切り替えてるのに笑ってしまいました。とてもよかったです。彼女がこれから活躍するのも楽しみです! いやほんとすごかったです。バーチャルフェスで出会えて感謝です! @ネタバレ終了
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魔女をたずねてコンビニバイト非常に物語が丁寧で面白く、実況しながらも熱中して楽しむことができました! いわゆる青春ラブコメではお約束な誤解ギャグやちょっとしたご褒美描写もしっかり楽しませてもらえますし、それぞれのヒロインがキャラが立っていて、また全ての描写がそのキャラの設定として常に自然なものとなっているのもとてもよかったです。本当に主人公とヒロイン、それぞれの物語を楽しませてもらいました。 @ネタバレ開始 最初は永一とリナの物語、関係性の変化を楽しもうと思っていたのですが、プレイしているうちに鈍感すぎる永一にどんどん不憫になっていく珠美に感情移入していきました…。なので最初リナENDを見た後、珠美ENDを見た時は「頑張った!えらい!!」と彼女の姿にとてもテンションがあがりました。 もちろんリナENDのあの制服姿で終わるのも本当に彼女らしくてよかったですし、麻祐理ENDの家族との和解に向かう姿も「ああ、それ見たかった!」と感じました。全てのENDを合わせたことで物語が完成するというのが非常に見事でした。 でも、この3つで物語が完成しているのはわかるからこそ、静流ENDが欲しくなかったかといわれると……!すいません静流が一番好きだったので……!!でも、それは抜きにしても非常に青春もの、恋愛ものとして美しい作品でした。 ニーナとリナのシーンは非常に印象的でした。永一への恋心を理解し、このあとのリナのことをもう察しながら語るニーナと、あくまで魔女として語るリナ。あの対比の先にリナENDを見ると、この姿を見てニーナはなんていうのかなとか、静流と一緒にこのあとまた山に行くのかな?なんて思ったりもしました。 個人的に旅館のシーンがとても好きで、女将さんのプロっぷりや料理を見ていると旅に行きたくなったりもしました。 素敵な作品をありがとうございました! @ネタバレ終了
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おとぎ人形劇 Hansel's Gretelバーチャルフェスと「Hensel's Gretel」というぞくっとくるタイトルが気になって実況させていただきました。 人形劇という形式で語られるその語り口もそうですし、物語が進むにつれて違和感と嫌な予感が重なり、それが後半でどんどん露わになっていく展開は辛くも面白く読ませていただきました。そして最後の展開、そうか、「あべこべ」ですものね…。 @ネタバレ開始 「花・フェアトラーク」を遊んでからプレイさせてもらったので、展開でなんどか「ああここ世界観を共有しているのか!」と驚くことがあり、それも楽しませていただきました。 トゥルーエンドの、ヘンゼルの視点からエレノアの息子に視点が動いたことに気づいた瞬間の、自分が強制的に「迫害された復讐者から」から「迫害ゆえに復讐されるもの」へと視点を押し返された時はほんとに怖かったです。そのあとのヘンゼルの表情も最高でした。魔女の手を取る時の姿もよかったです。全体に演出がすごく好みで、楽しませていただきました!ありがとうございます。 @ネタバレ終了
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ふしぎな森のレストラン トラットリアかわいらしい絵がなめらかに動くのが本当に素敵です。 ポイントクリック型の探索シーンも、一か所一か所ごとに動きながらリアクションしてくれるのでその都度楽しく遊べます。 探索に迷ったらお鍋の妖精さんがこちらもめっちゃ可愛く動きながらヒントをくれます。妖精さん好きです。 調理フェイズは私たちの世界と似ているようで違う食材を組み合わせて「これとこれとこれで…、あっこの名前のやつこの世界だとこれになるのか!」と好奇心をそそられますし、できる料理もおいしそう……! エンディングも全部面白かったですし、演出もすごく好きです。 探索も調理も楽しめるし、終わった後は料理だけを楽しむモードでも遊べる、盛りだくさんの作品でした!楽しかったー! @ネタバレ開始 違う言葉で書かれているけど、実は私たちの世界にある料理とそっくり、ということから「あ、これか!」ってなる感じがとてもよかったです。 エンディングは35412の順番で見たのですがEND1はびっくりしました。明らかにそういうタイプの食材があると思ったら…!でもそんな彼女も素敵だったのでとてもよかったです。 個人的に、子どもの頃母親がスイカの皮の漬物を作ってくれた記憶があるのでトーハゥグドの漬物も食べてみたくなりました。 @ネタバレ終了
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まわるスピカとカノープス「なんかとりあえず」という一言で宇宙に飛ばされた少年とウサギの宇宙遊泳を描いた作品です。最初ロケットから飛ばされるあたりもすごくコミカルなのですが、「よく考えると起きていることやばくないか…」となってきます。 宇宙遊泳をして探索をするのですが、真っ暗な宇宙空間を移動していくので、何かを見つけた時は「あ!!」と嬉しくなって、宇宙遊泳気分を楽しめます。BGMも宇宙の広さを感じられていいです。 エンディングもシンプルな描写ながら全て意味と面白さを感じられて非常に楽しめました! @ネタバレ開始 これ、END1の水の楽園の星=END5で沈んでいた地球ってことなのでしょうか…。時間感覚がずれているのはウラシマ効果でしょうか。 非常にコメディな雰囲気だと思っていたところにあの切ないエンディングを見て、非常になんとも言えない気分になりました。カノープス君が、これから少しずつ色々なことを受け入れていく、その過程にも寄り添ってあげたくなりました。 @ネタバレ終了
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何を呪って生きればいい?状況が変化しても、会話は不思議とどこか淡々としているのが印象的でした。 真っ暗な画面が、この作品には非常に合っていましたし、普段私が遊んでいるゲームについても考えさせられるような、怖いとも、切ないとも、またそれとも違う、独特の感覚を味合わせてもらいました。 @ネタバレ開始 私たちはゲームを遊ぶとき、自分の選択や技術で色々と変えられると思って遊びます。 でも、今作は未来を変えることはできません。結局は消えていきます。 でも、その上でそこで生まれる「想い」だけは変えられるというのが、とても印象に残りました。 @ネタバレ終了