日向日影@文化系物書きVtuberのレビューコレクション
-
ブルースクリーンの恋人(ブラウザ版)ブルースクリーン上のコンピューターと会話をし、英語の訳を伝えることで少しずつコンピューターの言葉が変化していきます。 少しずつ、コンピューターが覚えていくことが何とも言えない嬉しさと、同時にあーーーーーーーとなる切なさが募る「ブルースクリーンの恋人」という言葉がぴったりの作品でした。 @ネタバレ開始 ふざけようと思えばいくらでもふざけられると思いつつ、やはり終わろうとしているコンピューターにまっすぐ向き合ってみました。 当然プログラムにすぎない存在に、いや、ブルースクリーンなどの演出であえてプログラムにすぎないところを強調しているからこそ不思議と感情移入してしまう。そんな素敵な作品でした。ありがとうございました。 @ネタバレ終了
-
NOA実況させていただきました。 タイトルの笑顔が本当にずしんと来る、そんな作品でした。 ストーリーの全貌が見える度、色々なものの見え方が変わっていき、最後には言葉に詰まるような感覚を覚えました。 しかもそのストーリーを決して説明ではなく、セリフと絵で伝えてくれるのも本当にすごかったです。 短い物語ですが、物語がどこから始まって、どこで終わるか。 そこに強烈な意味がある、決して容赦はないけど、だからこそ作者の優しさを感じる物語です。 @ネタバレ開始 ノアの父親が、はっきり言ってしまえば汚い姿をしているのと、先生が小奇麗なのが非常に対照的で、今まで決して美しくはない、社会の中心とは言えない人々の生きる姿、たくましさや優しさを描いてきたKaroooomeさんらしい表現だなと印象に残りました。 ノアくんが「歯の矯正」をしているというのがすごい表現だなと感じました。 矯正って、未来があるからこそ受けるものだと思います。だからこそあの制服と矯正が、より奪ってしまった未来を表しているんだろうなと、読み込みすぎかもしれませんが感じていました。 加害者である自分が、解放されることも償うこともどちらも許されず、タイトル画面のノアの笑顔で帰り、ループすることしか許されない。それが非常に誠実な物語でした。きっと、あの雨が晴れることはないのでしょう。 素晴らしい作品をいつもありがとうございます! @ネタバレ終了
-
あのひ あのとき夜、一人街を歩くときのあのなんともいえない寂しさと楽しさ。 それを味合わせてくれます。 ちょっとしたカメラの動きとか、BGMのおしゃれで優しい感じとか、全てがあの夜の雰囲気を再現していて、夜の散歩に出たくなるような作品です。 @ネタバレ開始 どちらを選んでもそれはそれでいい夜になるというのが非常に優しさを感じる作品でした! @ネタバレ終了
-
しらない研究所としらないコイツ薬を飲んで記憶を失った主人公が、その薬を作ったという生意気な天才少女の助手をしながら少しずつ自分自身や薬の秘密を知っていきます。 いわゆるメスガキ的な口調で非常にコミカルなのですが、実はその中に寂しさを感じる描写が合ったり彼女の人間性に触れられたり、ジンと来るような描写もありましたし、エンディングはどれも印象に残るものでした! @ネタバレ開始 最初「杏奈が妹なのかな…?」と思っていたのですがまさか自分が財閥の息子とは…。 記憶を思い出したことで杏奈との関係が逆転するのかと思ったら、やっぱり杏奈のところに戻るしかなくなったというのがすごくよかったです!特にEND3のある種狂気を感じさせるようにこっちに「愛してる」以外の選択肢を認めない感じもすごく好きです。 HappyEndは結構迷いましたが当たった時は「ああ、そうか、なるほど」となりました。彼女の思いを叶えてあげられた感じですごくいいエンディングでした。 @ネタバレ終了
-
来たりてモグモグ何かが現れて何かくれと言ってきます。 その選択肢の順番や選ぶものによって色々な変化が起きてとても楽しませてくれます。順番が大事なので周回ごとに色々な変化を見られるのがとてもいいです。 何よりもぐもぐのシーンがとにかくかわいかったので必見です。 ネタバレ最小限にしたいのでもうこのまま何も知らず遊んでほしい作品です…! @ネタバレ開始 選択とゲームの変化が一致するタイプの作品がとても好きなのでよかったです。 言語で全部文字化けするのと、名前を渡しても表面的には何が起きたかわからなかったりするのも印象に残りました。 最後のループシーン、最初の周回では言語をささげていたのでさっぱり何言っているかわからなくてとてもよかったです!2周目で読んでみるとちょっとメタっぽいところもあって非常に楽しませていただきました。 @ネタバレ終了
-
ファミレス・ミステリー実況させていただきました! 謎バイト中の何気ない会話も楽しく、そして哲学的な内容もありながら、少しずつ違和感と謎が広がっていき、どんどんそれが確信に変わっていくのが非常にミステリーらしくスリリングで楽しかったです! 会話自体がちゃんと楽しいのに、その中に色々な意味が散りばめられていて、非常に精緻なストーリーが出来上がっていて、短いながらも盛りだくさんで楽しませてもらいました! @ネタバレ開始 最後の運転手あては結局勘で当ててしまいました…。 当てたかった…。 功利主義が出てきたりなど、哲学してというテーマで本当にド直球の哲学がでてきたのもすごく驚きましたし、よかったです。 坂田君が復讐をしようとしているのだなというのは何となく察せましたが、まさか姉が罪悪感に耐えかねての死だと思わず、本当に驚きましたが改めて考えると全てが罪をめぐる会話の中に入ってくるようになっていて、本当にミステリーらしい美しい物語構造でした。 個人的に浅見くんが三村さんと仲良くなりたくて連絡先交換受け入れているとか、宇野の話した定食屋の光景とか、そのあたりの表現も人間味があって、だからこそこのシビアなテーマが僕ら実際の人間の問題としてとらえられるのでは、などと考えたりしました。 素敵な作品をありがとうございました! @ネタバレ終了
-
ちゅうやしまい~Lunatic Luminarie.突然知らない部屋にいる主人公が、部屋を探索しながら少しずつ真相と真実に迫っていきます。ちょっとずつ違和感と伏線が広がり回収された時に「あぁ…」となってしまいました。 かわいらしいデザインとは裏腹に強烈な物語で、結末まで非常に印象に残る作品でした。 @ネタバレ開始 そりゃああんなことがあったら歪んでしまいますよね…。 一本道で分岐がないのが「もう一線はとっくに超えていて、私たちにはどうにもできない」というその事実を突きつけられているようでものすごく心に迫りました。 心に残る作品をありがとうございました。 @ネタバレ終了
-
じみにしじみ神様を口説くために会話を選んでいくのですがとにかくその選択肢がぶっ飛んでいて…。むしろ派手にしじみでした! かわいらしいデザインから真剣な表情でシュールでぶっ飛んだことをいうのが非常によいです。 エンディングも全部かわいく、楽しくエンディング探しさせてもらいました! @ネタバレ開始 ダジャレ言ったとたん凍り付いてエンドになるのは笑いました。 キャラで言うとしじみちゃん好きです。今度はしじみの味噌汁を飲もうと思います! @ネタバレ終了
-
選択型人生遊戯SNSであった彼女と、どのタブーを含む会話をするかを選ぶことで物語が変化していきます。そこにある選択肢が本当にダメなやつで思わず笑ってしまいました。 普段できないことをやってみたい時にお薦めです。 また、個人的にはここまで明確なタブーを話すことはなくても、人と会話をするって、特に最近はこういう難しさあるよなぁと感じたりします。 @ネタバレ開始 最後に隠し?エンドを見たのですが、「確かにそっか!こっちが喋ってるってことはあっちが聴いてるってことか!」となりました。 結局鈴木さんは人だったのか霊だったのか。 そもそも自分が人であるという保証はあるのか…? SNS時代っぽく考えさせられる話でした。 @ネタバレ終了
-
ボクハソトニデタイ調べる場所ごとに猫のクロが動き、その仕草とセリフがいちいちかわいらしくそれを見ているだけでも楽しめました! また、セリフから少しずつ飼い主と猫をめぐる物語がなんとなく察されるのもとてもよかったです。部屋のデザインもおしゃれでかわいらしく、見ていて飽きません。 お子様も遊ばれることを想定しているとのことですが、親子で遊んだら親と子でまた違う思いを抱きそうなお話で、猫の日にぴったりでした。 @ネタバレ開始 もしかしてあの白猫ちゃんは主人の前の猫の魂…? なんて思いつつも、最後にクロを助けてくれた姿にはぐっとくるものがありました。 イヤホンが猫ちゃんには遊び道具に見えるとか、エアコンがなんか音が鳴ると表現したり、猫視点でどう見えているかもとても面白かったです! 素敵な時間をありがとうございました。 @ネタバレ終了