日向日影@文化系物書きVtuberのレビューコレクション
-
メアちゃんのダァリンになろうデートをしながらヤンデレな恋人の好感度を上げたり、デッドエンドを避けるように会話を選んでいきます。ちょっと昔っぽい描き方で描かれたいわゆる「地雷系」のデザインが気になって遊んだのですがとても楽しかったです。 「これで好感度あがるだろ」と思ったら「え!?そっちの方が好感度上がるの?」ってなるけど、理由を聞いてみると「ああ、そういう考え方するんだ…」と妙に納得したりして解像度が上がった気がします。回答に失敗して死ぬときの演出、とても好きなやつでテンション上がりました……!! そして最後のエンディングが全部よくて、メアちゃんがとても好きになりました。楽しかったです! @ネタバレ開始 メタフィクション的にゲームの枠を飛び出してくるヒロイン大好きなのでとても楽しめました…。そうか、おいしいって言ったら「誰と行ったの」って言われて殺されるのか……。 エンディング、はっぴーえんど全部楽しんだ後、さすがにここだけは脱出だろうと思ってみていた♡はっぴーえんど♡も結局抜け出せなかったのがまさにメリバって感じで…、終わった後のタイトルのメアちゃんの表情も含めて最高です。ここまで溺愛されるなら悪くない…? ヤンデレのよさを堪能できました!ありがとうございます!! @ネタバレ終了
-
私をコラージュする作者の日記を読んでいくような作品ですが、そこに紙や筆記用具ごとの素材感や、コラージュの貼り方、手書き・印刷・デジタルなどの様式、様々な形式で書かれたイラスト、調和していたりいい意味で違和感があったりするBGMやSEが文章の内容以上に気持ちを届けてくれる作品でした。鋭さがありながらも柔らかい作品でした。 ページをめくったら予想外の感じになったりと驚きの中で読み進めていけましたが、きっと人間の心って本当に複雑で、それをそのまま描くにはこういう形になるのもすごくわかるし、対話している感じを覚えながら読み進めていけました。 @ネタバレ開始 「バカンスって難しい」っていう話と、物語を書いている時に読まなくなる感じはすごくよくわかります……! うまく言えないけど、ほっとできる作品でした。ありがとうございました。 @ネタバレ終了
-
ピピの恩返し元小鳥の天使であるピピくんになって、鬱に苛まれる飼い主「リルカ」のために奮闘する作品です。ピピくんが頑張ると、少しずつ変化していくのがグッときますし、「リルカ」のために頑張ろう!となれます。 リルカの鬱の解像度がめちゃくちゃに高くて「そう、そう、わかる」ってなり、一瞬で主人公に感情移入したし、自分ごととして捉えて、気づけば泣いていました。 ピピくんの表情がすごく優しくて、前向きで、飼い主のために健気で、だからこその辛さ、やるせなさもあって、それでも最後に見える希望は、きっとそのまま、順調にいくわけじゃないけれど、それでも前には進んでいくんだなと、本当に絶妙なバランスで、「受け入れられる希望」って感じでした。 素晴らしい作品をありがとうございました。 @ネタバレ開始 リルカの葛藤や焦燥、鬱が覚えのあるものばかりで「ああ、そうなんだよ、そうなんだよ」となりました。実は周りには手を差し伸べてくれる人はいっぱいいるのにそれも気づけない、気づいても「でも迷惑かけられない」となってしまうのもすごく「あるなぁ」と言った感じで、あの「お世話になります。」を言うのがどれだけ大変なのもわかるので、あの言葉を見た瞬間「よくやったよ、お疲れ様…!」って言ってあげたくなりました。 彼女がまた絵を描く、その一枚を見せてくれてありがとうございました。忘れられない作品になりました。 @ネタバレ終了
-
ゲームセンターHome.21条店パステルで素敵な雰囲気と店員さんの表情が非常に印象に残りました。 私は幼いころゲームセンターに行く習慣がなかったのですが、 こういうゲームセンターだったら行ってみてもよかったかな?なんて思いました。 何度も繰り返して色んな一日を過ごすような感じがとてもよかったです。 @ネタバレ開始 復学という言葉が出てきたり、 なんとなくのモラトリアム的な感じ?が、 時間が止まったようなレトロゲーセンとすごくあっていてじんわりと来ました。 そんな場所にも新しいゲームが来て結構広い場所を取っているのも印象的です。 この前地元のゲーセンに試しに入ったらクレーンゲームと大規模筐体で埋め尽くされていたのを思い出しました。 素敵な時間をありがとうございました。 @ネタバレ終了
-
海鳥野ガクの精神鑑定録クトゥルフ好きとして実況させていただきました! とにかく濃厚なクトゥルフ体験ができて大満足です! 母親を刺したという少年と精神科医の面談が中心ですが、 ちょっとずつ現れてた違和感がどんどん広がっていくのもすごくきゅーっとなりましたし、 予測通り、予兆通りに事態が進んだり、 逆に突然状況が変化したりなど、あれやこれやでドキドキさせてもらいました! ドット絵調のデザインもシンプルだけどだからこそ「日常の中に起きた事態」感があってすごく好きです。 あとエンディングがあそこで終わるの本当に最高でした……! @ネタバレ開始 シャッガイとシャンのことはちゃんと知らなかったので今CoCのルルブを見ながら、アレンジや匂わせがすごくよかったのを改めてかみしめています…! 「海鳥野くんは乗っ取られているだけであくまでやばいのははーくんなんだろうな…」と思っていたのが海鳥野くんが母親を刺したのがわかったり、あの逃走フェイズで「あっこれそういうことじゃないんだ!」ってなった瞬間めっちゃ怖かったです。もちろん海鳥野くんには同情するところは多いですが…。 エンディング、あくまで自分が生き残れただけで何も解決できていない感じが最高にクトゥルフで最高でした。 あと看護師さんのグラフィックが全員好きです。 続編、というか本編もとても楽しみです! 素晴らしい作品をありがとうございました。 @ネタバレ終了
-
Coda.短い中でも、細やかな表現が散りばめられていて、 すごく読みごたえがある物語でした。 主人公が先輩を見る視点や、そこに流れる空気をを共有したかのような感覚を受ける、静かで切ないお話でした。 @ネタバレ開始 辞める、を選んだ時の、物語がぷつん、と切れるように終わる感じが何かすごく印象に残りました。 素敵な作品をありがとうございました。 @ネタバレ終了
-
異世界ラジオラジオパーソナリティになってお悩みに答えるというテーマが非常に興味深かったですし、実際に私もトークをする身として「実際にこうなったらどうする?」と思ったりもしました。ラジオ局の仲間も素敵で、ちょっとここに転生してみたいななんて思ったりもします。 @ネタバレ開始 実際に回答をして、実際にフリートークで答えるというのが斬新で、これは実況すればよかった…とも思ってしまいました。 いざ喋るとお悩みに即時答えるのってやっぱり難しいな……!と改めて思わされました。異世界に送られる前にトークを磨いていこうと思います!楽しかったです! @ネタバレ終了
-
『セイギノミカタ』なるほどなぁ、実際この世界にはこういうある種の不条理さってあるよなぁと思いながら読み進めていくと… 短いながらも仕掛けたっぷりで「ノベルゲーム」らしい「ノベルゲーム」で、考えさせられつつも非常に楽しませてもらいましたし、また考えさせられました。 @ネタバレ開始 テレコってなんだっけって思って調べて「ああ、あべこべになるのか」と思ってから始めたのですが、 あべこべになったらすっきりするのかなと思ったらそれでも何か引っかかる展開になるというのがすごくリアルでよかったです。そのあとタイトル画面のお二人があべこべになっているのもよくて、さあ最後に話聞こうと思ったらああいわれたらさすがに殴ってしまいました。 ノベルゲームという自身の選択で物語が進むスタイルや言葉と映像の組み合わせた演出がすごく生きていてとても楽しかったです! @ネタバレ終了
-
僕と彼女の人生バラ色すごかったです。 人生お先真っ暗になっている主人公が、突然セレブっぽい女性と出会い、一目ぼれされ人生が大きく変わっていくという、まるでそういう詐欺のようだけど、でも本当に美しい物語でした。 物語全体から出てくる優しくも鋭い空気感からこの恋物語に思いっきり引きこまれていきました。本当に忘れられないです。 強烈に印象に残るタイトル画面から始まり、個々の一枚絵、サブタイトルの出方はすごくシャレているけどそこに切実さがあって、文章のレトリックのうまさや美しいけどちょっと不安になるBGM、ヒロインの表情一つ一つなど、その全てを見ているとこの恋が他人事と思えなくなってきて、最後の結末には胸が打たれました。あと主人公のモノローグ全般が好きです。ぜひみなさんにも楽しんでほしいラブストーリーです。 @ネタバレ開始 今こうしている間にも「今日こそ瑞稀エンドを見よう」と思いながら「佐藤千絵が好きだ」を押してしまう自分がいます。 私は一つの物語を複数の人間の視点から語り直すストーリーテリングが大好きなので、千絵の物語が語り直された時は心を思いっきり掴まれました。千絵が、自分の短い人生で、少しでも幸助の人生に自分を残すため、ある部分では徹底して打算的に、だからこそ本気の愛をこめて動いていたことを見たら、もう瑞稀が選べなくなっています。あの姿を見た後、宗谷岬での2ショットの「アカリ」の笑顔を見ると目が潤みます。横でなんだかんだピースしてるのも好きです。 最後に幸助が千絵と同じようにベッドの中から外を見て人生を述懐する姿を見ながら、自分もこんな風に自分の人生をポジティブに振り替えられるだろうか?とも考えさせられました。 本当に素晴らしい、大好きな物語です。ありがとうございました。 @ネタバレ終了
-
そうだ、Vtuberになろう同じVtuberとして、「あ!これ知ってる!!」というあるあるネタがたっぷりでとても楽しめました。「そうそういるよねこんな人」とか「いやほんとこれ苦労するんだよ…」と楽しませていただきました! 沢山ある活動目的やエンディングが本当にVtuber界みたいでそこもとてもよかったです。 彼女のリアクションがいちいちフレッシュでちょっとだけデビューした時の気分を思い出せました!ありがとうございます。 @ネタバレ開始 ライアームーン、もう心当たりありすぎて笑ってしまいましたw あと「Vtuberになりました!お金欲しいです」とかてぇてぇしか言わない万物の父とかこっそりずんだがいたりとか細かいギャグが好きです。 まだ全てのエンディングを見ていないですがこれからも楽しく遊ぼうと思います! @ネタバレ終了