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かおりのレビューコレクション

  • 中生代好きの後輩と古生代好きの先輩
    中生代好きの後輩と古生代好きの先輩
    とても楽しい恐竜クイズでした。 問題は3択で詳しくなくてもそれなりに正解できる難易度でしたし、出題順が毎回同じなので覚えれば全問正解までの道のりも困難でないのがありがたかったです。 @ネタバレ開始 が!後輩くんの中生代クイズから先輩の古生代クイズになった途端急激に難しくなった…!(笑)あまり目にしたことのない単語がいっぱいで、ほぼ当てずっぽうからのエンド6を繰り返してしまいました。 先輩クイズになってから画面下のメニューが消えQセーブなどもできなかった(エンド5が解放されるまでの間は)ので、頭をフル回転。必死に覚えて全問正解のエンド5に辿り着けた時は嬉しかったです。先輩の満面の笑みも見られて嬉しかったですが、あのヌイグルミは一体何の生物だったんでしょうか…気になる。 @ネタバレ終了 楽しく遊びながら恐竜の知識を学べるので、お子さんと一緒にプレイしてもいいのかも?なんて思ったりもします。 また個人的なことではありますが、問題を解いている内に幼い頃「恐竜展」へ行った記憶が蘇ってきて、当時を懐かしむことができ有意義な時間となりました。素敵な作品をありがとうございました。

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  • 血霧丸
    血霧丸
    度々ですみません。作者さまより「もうひとつエピソードがある」と教えていただき、再度攻略させていただきました故、新たに感想投稿させていただきます。 ※先日投稿した内容に誤りがありましたので、削除し、再投稿させていただいております。 @ネタバレ開始 分岐の選択肢は全部調べてみたのですが、まさかそこに秘密の入り口があったとは!教えていただかなければずっと気付けなかっただろうと思いますし、その変化に気付いてからもタイミングが大事だとわかるまで結構時間を要してしまいました…汗。 そしてこの隠しルートは主人公の父上が血霧丸を所有していた頃のエピソードだったのですが、実は非常に物語の核となる部分だったかなと思います。こちらでは、そもそも父上も人斬り鬼だったことが判明し、狂気に飲み込まれてしまった主人公の行く末を暗示するかのようでした。ただ父が「血霧丸を手放すまでの経緯」も描かれており、主人公ももしかしたら父上のように血霧丸と決別することができるのかも?と思える展開になっていたと感じます。今後制作されるという続編で、更に語られるであろう主人公の選び取る結末が楽しみです。 @ネタバレ終了 隠しエピソードを見たことによって、物語の面白味がより深まった気がしました。作者さまに教えていただき読むことができて良かったです!ありがとうございました!

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  • オルタナティブ・マスカレード ~槐夏の章~
    オルタナティブ・マスカレード ~槐夏の章~
    花飛の章に引き続いて、こちらもプレイさせていただきました。 こちらでは主人公の卯月桜さん(デフォルト名)が、隣人であり桜さんの慕う「愁にぃ」こと山大地 愁さんに支えられながら、行方不明となってしまった父親を探すお話でした。 @ネタバレ開始 父親が行方不明になってから時折こちらの様子をうかがっている、どう見ても怪しい人物…。その人を追いかけて行ったら…というサスペンス調の導入から始まりますが、読後にはほっこりしてしまうとても甘い乙女展開なお話でした。 顔に傷があったり、ちょっと胸元が大きめに開いた服装だったり…と、武骨そうな出で立ちのイケメンは予想通りマフィア?そして父の行方不明にもかかわっていて?と思いきや、正義のヒーローだった!という嬉しい誤算。花飛の章を先にプレイしていたので、こちらでも不穏な展開があるかもと構えていましたが、天神川さんは純粋に素敵な殿方でした。 制服姿も似合うし、何より最後のスチルの笑顔が最・高!八重歯がかわいい…!正体を隠しているときは無表情に努めていただけなのね…と思うほど表情豊かで、非常に愛くるしいキャラクターだなと思いました。これは惚れる。更に上目遣いにこちらを見上げてくる表情も可愛かったですし、EXTRAでも作者お二方の天神川さんが見られてホクホクでした。 職業柄身の危険がありそうで心配ですが、桜さんとの関係が進展していったらいいな、と思います。二人の未来のため、どうか天神川さんが今後部署変更になってくれますように…。 また、大元の設定は同じでも花飛の章とはガラッと趣の違う展開で、どちらを先に読んでも楽しめる工夫がなされているのが本当にすごいです。素晴らしい構成と感じました。 そしてどちらのお話もメインとなるキャラクターが非常に魅力的で素敵!今回の企画のみというのが残念なほど好みなキャラクターだったので、またいつか何かの形で再会できたらなと思いました。こっそり期待しています。 @ネタバレ終了 仮面をつけているのは誰なのか、そしてその下に隠されている嘘とは何なのか…短編ながらドキドキするような乙女要素を堪能できる素敵なお話でした。 そしてキーとなるキャラクターが本当にカッコかわいくて、とても好みだったのも幸せポイントです!素敵な萌えをありがとうございました! ※槐夏の章と花飛の章どちらを先に読むかについて 花飛の章の感想にも書かせていただきましたが、個人的には色々な事が判明する花飛の章を後にしたほうがいいのではないかと思いました。クリーンな状態で槐夏の章を読み、花飛の章で真相を知った後ふたたび槐夏の章を読むとまた物語が違って見えて面白いと感じたので、槐夏→花飛→槐夏とループすることもオススメしたいです。

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  • 血霧丸
    血霧丸
    父から譲り受けた「血霧丸」という刀を手にした主人公の、数奇な運命を描いたお話でした。 @ネタバレ開始 選択肢どれを選んでも救いのない、タグにある通りまさしく死にゲーでした。血霧丸を手にした時点でもう結末は決まっていたのかなと思います。気の毒な主人公…。 でも父は刀に影響を受けなかった(のかな?)ことを考えると、主人公自身が刀に選ばれたというか、そうなる素質があったということなのかも?とも思いました。変貌してしまった彼が今後どうなったのか、続編を予定されているとのことなので、その辺りが描かれたら嬉しく思います。楽しみにしています。 @ネタバレ終了 短いお話ですがフルボイスで豪華!そして淡々と進むストーリーの中に驚きが隠されている精神的ホラーで、ひんやりとした怖さをサクッと堪能できる作品だったように思います。 狂気を描いた物語、面白かったです。ありがとうございました!

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  • オルタナティブ・マスカレード ~花飛の章~
    オルタナティブ・マスカレード ~花飛の章~
    主人公の卯月桜さん(デフォルト名)と、その隣人であり桜さんの慕う「愁にぃ」こと山大地 愁さんとのお話でした。 目を開けたら現れたイケメンにわーい!と歓喜したものの、桜さんの置かれた状況はシリアスで…。そして段々と不穏になっていくお話に引き込まれていきました。 @ネタバレ開始 母親とは死別、父親も行方不明という悲しく不安な桜さんを、懸命に支えてくれる隣人の「愁にぃ」。イケメンだし優しいし料理もできるし言うことなし!こんな人がそばで支えてくれるなんて桜さん幸せ者~なんて序盤は思ったのですが、あまりに「愁にぃ」さんがハイスペックで素敵すぎるので、逆に何か底知れないものがあるのでは?と不安を感じ始めたら案の定…。哀しい予感が当たってしまいました。 が、そこからは予想以上の展開!愁さんがこれまで隠してきた愛情の重さや、最後に紡がれた桜さんの本音には想像を超えるものがあり、切なかったです。そんなに思い合っているのにどうしてこうなった…!TRUEエンドでは、更なる傷を負ってしまった桜さんの今後が心配でなません。父の支えがあるとしても、こののち生きていけるのだろうか…と。むしろBADエンド2のように、何も知らず恋心のままに突っ走るほうが幸せだったのかななんて思ったりもしました。 ただTRUEエンドの悲愴さが非常に印象深いのも事実で、この辺りは読者の好みによって分かれるかもしれないですね。私は結末からエンドロール、そしてタイトル画面が変わる様も含めて、壮大な切なさが押し寄せてくるTRUEエンドがとても好みでした。 また、私は花飛の章→槐夏の章の順で読んだのですが、槐夏の章は全く違う展開で、真相を知った上で読んでも全然問題なく楽しめる構成になっていて驚きました! ただ私はネタバレ全然OKなのでこの順番で読んでも問題なかったですが、もしかしたら槐夏の章→花飛の章の順で読んだら愁さんの変貌に更なる驚きを感じられたかも?なんて少し思ったりもしました。なので個人的なオススメ攻略順を以下に記載させていただきますが、もし不都合がありましたら削除しますので教えていただければと思います! @ネタバレ終了 仮面をつけているのは誰なのか、そしてその下に隠されている嘘とは何なのか…短編ながら重厚な愛の物語でとても読みごたえがありました!大好きなタイプのヤンデレが味わえ大満足です…!ありがとうございました! ※槐夏の章と花飛の章どちらを先に読むかについて、個人的には真相に遠い槐夏の章から読むのがいいのではないかと思いました。花飛の章で真相を知った後ふたたび槐夏の章を読むとまた物語が違って見えて面白いと感じたので、槐夏→花飛→槐夏とループすることもオススメしたい読み方です。

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  • 小松菜とじゃんけんするゲーム
    小松菜とじゃんけんするゲーム
    正真正銘「小松菜とじゃんけんをする」ゲームでした。そう見せかけて違う内容が始まるということは一切なく、本当に相手は葉物野菜で栄養満点なあの小松菜です。 まさか小松菜とじゃんけんをする日が訪れようとは…人生何があるかわかりませんね。 @ネタバレ開始 最初は小松菜が相手ってどうなのよ?なんて思っていましたが、ツナくんが可愛いじゃないか…!そもそもぐーちょきぱーを体で体現するというだけでも面白いのに、じゃんけんに勝つとドヤっとし、負けるとシナシナになる姿、どれも笑えました。 その中でも、あいこの時の反応がとにかく可愛い!ぱーで被ると「運命?」と照れるところや、ちょきで被ると「結婚する?」と迫ってくるところに、なんだなんだ可愛いじゃないかこの子!と思っていたら、ぐーであいこになると何故か高圧的。これはツンデレなの…?その温度差にも笑いました。 また、何勝したかによってもツナくんの反応が違うので、やり込む楽しみがありました。勝率による反応で一番好きだったのは一勝しかできなかった時で、ツナくんの体がちょっと膨らんで見えるところ。あの体の膨張は勝者の余裕からでしょうか?可愛かったです。 そんなこんなでなかなか5連勝できなかったのですが、セーブロードの力を借りてようやく到達。そしてご褒美の姿を拝むことができ大満足で終えられました。 @ネタバレ終了 とても画期的かつ斬新なアイデアのゲームでした。終わるころには小松菜が愛おしく感じられること間違いなしです。 楽しい作品をありがとうございました!

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  • 集合住宅
    集合住宅
    友人の部屋に遊びに来た主人公が、うっかり聞きそびれてしまった部屋番号を探し当てるお話です。 モノクロの背景にシルエットの主人公の手のみという、とても限られた素材だけで作られているのにもかかわらず独特の怖さがありました。 @ネタバレ開始 友人宅を探すための部屋番号がとにかく多いので総当たりプレイ。 目的の部屋を探し当てた後もせっかくならと全ての部屋に突撃してみましたが、勝手に開くオートロック、そして辿り着いた先には不穏な部屋や恐ろしい死神?との遭遇!思わず、ひええ!と縮み上がりました。一体このマンションでは何が起きているんだ…。管理人さんとかオーナーとか、異変に気付く人はいないのか…誰かーー!! モノクロの中に突如入る鮮血の赤、そして音による演出で更なる怖さを醸し出していました。たまに何事も起きない留守の部屋でホッとできる瞬間があることがまた、怖い部屋との対比としていい緩急になっていたと思います。 また、不穏な部屋で何が起きていたのかや死神の正体などについて、最後まで明示されていないことがより一層「得体のしれない恐怖」を煽っていたようにも思います。上手い見せ方だなと思いました。 @ネタバレ終了 部屋を見つけるというシンプルな内容ですが、提供する情報を敢えて少なくし、プレイヤーの想像を掻き立てる演出で魅せる作品でした。ぞわぞわくる恐怖を味わえ面白かったです。ありがとうございました!

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  • 時計のある部屋
    時計のある部屋
    非常にシンプルな謎解き脱出ゲームでした。敢えて極限まで要素をそぎ落として作られたのかもしれないなと思います。 そしてシンプルな中にも、可愛いドット絵とキャラクターによりほっこりできる部分があるのがいいなと思いました。 謎解きの難易度は易しめなので、得意な方はすぐに解けるかと思います。ただ @ネタバレ開始 間違う方はいないかもしれませんが、大文字小文字はしっかり識別されるのでご注意を!(最初間違って大文字入力した人) @ネタバレ終了 サクッと楽しめるので、スキマ時間に遊びのに最適だと思いました。またその遊びやすさから、お子さんの知育教材としても活用できるのではないかと思います。 きっと誰もがスッキリできるあろう謎解き作品でした。楽しかったです。ありがとうございました!

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  • 禁忌を犯した少女
    禁忌を犯した少女
    生と死のはざまで目覚めた「記憶をなくした男」と、その眼前に現れた「片目片翼片腕が欠損した少女」、ふたりの記憶探しのお話でした。 @ネタバレ開始 BADエンド 全てを懸けた必死の思いが届かなかった切ない結末でした。 normal end お父さんは無事に助かったけれど、美月さんの存在までがリセットされてしまうという衝撃展開でした。最後のセリフの表示のされ方が怖くもあり、おどろおどろしくもあり、その演出で改めて「禁忌を犯す罪深さ」を感じた気がします。 それでも、お父さんが助かったことを喜んで笑っているだろう美月さんが想像できる「じゃあね」というエンド名に涙しました。別れ際に美月さんが言っていた「戻ってくる」は実現するのでしょうか。まばたきを二回していなかったので嘘ではない…はず。いつかの未来に期待したいです。 true end 全てを捨てる決意をした時から感情を殺してしまったような美月さんが、お父さんの胸では感情のまま泣くことができた…もうそれだけで泣けました。本当は辛いに決まってる。でもそれ以上にかけがえのない存在なんだろうと思える、美月さんの決断。身勝手な思いだけれど、あまりに強く美しいからこそ、???さま(神さま?でしょうか)も美月さんの意思を尊重したのだろうなと思いました。 最後は開かれた結末で、新たに生まれた存在は美月さんの転生した姿なのか、それとも全てが起こる前にループしたと捉えるべきなのか、色々と考察の余地がありそうです。個人的には、???さまに気に入られた(頭を撫でるシーンが、仁さんの手とリンクしているのが泣けました…)美月さんが苦しみに耐えたご褒美として地獄ではなく天に還ることを許され、再び二人の元に転生できたのだろうと想像しました。きっと負の鎖は彼女が犠牲に差し出したものと共に断ち切られていると信じています。最後の天使の微笑みが素敵でした! また、全体を通して親子愛がとても感じられるお話でした。 美月さんの嘘をつく時のクセをお父さんがちゃんと知っていることが物語に大きく影響するところや、美月さんがお父さんを発見した時・お父さんが美月さんのことを思い出した時に(だけ?)目に生気が宿る演出、グッとくるものがありました。 言葉の端々、表情、様々な場面で感じられる強すぎるほどの愛情がもたらした選択は決して褒められるものではありませんが、愚かな選択をしてしまうほどの必死の思いだからこそ胸打たれたのだと思います。 @ネタバレ終了 読み終えて、作品概要蘭にある「あなたは大切な人が命の危機に陥った時、どうしますか?」という言葉がとても沁みました。 自分ならばどうするか、そしてそれを選んだ時に相手がどう思うだろうか…難しい選択だと思います。間違いだとわかっていても、誰に止められたとしても、自分で決めた答えでしか納得できない…それが人間の弱さであり強さでもあるのかなと思いました。 親目線、子供目線どちらで読むかでまた印象が変わるかもしれません。とても強く、深い愛に感動する作品でした。ありがとうございました!

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  • ノアの審判
    ノアの審判
    迷い込んだ不思議な洋館で起こった殺人事件を、11人の住人と話し合い解決していくお話です。 全四章構成のうち、現在読める第一章の解決編まで読ませていただきました。 フリーゲームであることが信じられないくらいのハイクオリティゲームでした。細部まで作り込まれたグラフィック、シナリオ、演出、アニメーションやムービー、システム面…など、どれをとっても一切の妥協が感じられない完成度。本当に丁寧に、時間をかけ作られてきただろうことがうかがえ、作品への強い思いに感動しました。 プレイし始めて真っ先に飛び込んできたのは、グラフィックの素晴らしさと、そのイラスト数の多さです。フルスクリーンのスチルはもとより、それ以外の少しの場面変化でもミニスチルとも言えるこれまたクオリティの高いイラストが挟まれたり、小さなアイテムや何の気なしに通り過ぎる場所(廊下など)までもが非常に凝っていてお洒落でした。キャラクターの立ち絵も、そもそもの美しさに加えて差分がとても多く、その細やかな表情の変化も感情を雄弁に伝えてくれる一つの要素となっていたと思います。 そんな素晴らしいグラフィックですが、個人的に一番ツボだったのは部屋の描写です。各個人の部屋だけでなく、キッチンや広間・書斎などの共用部分や物置に至るまでとにかく素敵!個人のお部屋は壁が一緒なのにも関わらず、調度品やその色、そして物の配置などに個々の個性があらわれ全く別の空間になっているのがすごかったです。こんな素敵な場所を探索できるなんてと小躍りしながらクリックしまくりました。好きだったのはノアちゃん(壁の額縁が永遠に続く入口のようになっているオブジェ?が最高)、ダニエルさん(色味が素敵)、ソフィアさん(キラキラ眩い色調と美しいアイテムで煌びやか)のお部屋と、キッチン、バルコニー。どれもがこんな場所に行ってみたい!と思うような素敵な空間でした。 また、ストーリーも非常に面白かったです。張り巡らされた伏線がどんどん回収されていき、犯人に繋がっていく部分は脱帽ものでした。 @ネタバレ開始 実は最初のうちは事件編に入ってもなかなか事件が起きないので「これは事件が起きない系だったりして?」などと思っていたのですが、まぎれもなく事件は起きてしまったし、むしろ序盤の「事件が起きない時間」がいかに大切だったかを後に思い知ることとなりました。あの時は幸せだった、と何度振り返ったことか…。そしてこの「事件が起きない時間」にキャラクター達とたくさん触れ合い交流したことや、キャラ同士の仲の良さを見ていたからこそ、解決編が重くのしかかってくるという構成が見事で唸りました。 解決編に至ったころにはキャラへの思い入れがMAX状態&もう全員ファミリー!と感じていたので、正直犯人探しをすることがとても苦しかったです。犯人当てフェーズに入ってからは読み進めるのに時間がかかってしまうほどで、ああもうどうか犯人なんていないオチにしてください!とひたすら祈りましたがそんな都合よくいくはずもなく…。一つの事件は解決となりましたが、心にぽっかりと穴が開いてしまったような切ない結末でした。 これからも毎回事件が起こることを考えると既に心痛で泣きそうなのですが、まだ解き明かされていない謎もたくさんあり気になることだらけなので…今後どう展開していくか楽しみにしています。どうか最後は救いがありますように。 キャラクターでは、シーリーンが好きでした。後半の怒涛の展開の最中でも、シーリーンの裏表のなさや屈託ない明るさに救われていた気がします。ただお酒はほどほどにね! そしてダニエルさんとノアちゃんとの主従関係もツボでした!ダニエルさんがマイマスターと言った時は「!!!!!!!」と言葉にならない喜びがほとばしりました。尊き関係性…好き!猜疑心に満ちた世界の中で、二人の関係がまやかしでないことを祈るばかりです。 @ネタバレ終了 序章から第一章だけでも圧巻のボリュームとクオリティで、一瞬たりとも見逃せない、見逃したくないと思う面白さでした。今後の展開からも目が離せません。楽しみにお待ちしています! 素晴らしい作品をありがとうございました!

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