SHIAのレビューコレクション
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シュレディンガーは悪魔がお好き思考することが好きな人にオススメしたいゲームです。 無事にエルヴィン・シュレディンガーになれるまで頑張りました。 合間に入るお話も面白く、好きな人にはトコトン刺さるゲームですが、「自作最高難易度で」とのお言葉通り難易度は相当難しい部類に入るかと思われます。 けれど、ギミックなどが分かり始め、終わりまで辿り着けるとすごく面白いゲームなので、これから頑張る人には是非にこの面白さを体験してほしいです…! ネコさんの問題に使用されていたスヤァ…するネコさんの顔がかわいかったです。 これを1日で制作されるなんて、作者様は凄まじい猛者ですね…! 謎解きも世界観も大変素敵な作品でした。 ありがとうございました!
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寺帰りのKさんと犠牲になった僕のスマホ寺帰りのKさんに命を救われ死ぬまでに7日間の猶予を得た主人公が、なんとかして生きる道を模索するポップ&キュートな物語でした。ホラー要素があるとありましたが、冒頭の注意書きのとおり怖くないように工夫されていたので最後まで楽しんだまま終えられました。 @ネタバレ開始 Kさんが大好きなのですが、冒頭で助けていただいたあとはラウソンさんと一緒に街中探索がベースになったので、Kさんの出番はいずこぞとKさんの次なる大活躍を待ちながら読み進めました。 後々に素晴らしくカッコいいスチルとともに活躍するシーンなどがあり、Kさん素敵と思っていた身としては嬉しかったです。 Kさんが画面にドドーン!!と出てきた瞬間から血圧やら脈拍やらが大変なことに…! 「Kさん、お待ちしていましたー!」と心の中で拍手喝采でした。 エンドによってはアミさんの闇の深さを見ることになりますが、きちんと最後はハッピーエンドで終わるエンドがあってホッとしました。 サカワさんがまだスマホに入ったままですが……最後のスチルを見たかぎり、大好きなご主人様にも会えたんだねとニコニコしながら終えられました。 最初から最後までとてもテンポがよく、選択肢なども難しくなくて感覚的にどんどん選んでいけたので物語を純粋に楽しめてとても面白かったです! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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ずっと朝でいいのにケモ娘の姉妹がゾンビだらけの世界で立てこもり、生きるためにあらゆる手を尽くす物語ですが……攻略が難しいです!! 初めの数回は慣れていないせいか、じりじりとゾンビ優勢になって最後はバリケードも破られて、必ずゾンビの餌食になりました(涙) A・Bと2パターンのシナリオがありますが、どちらもゾンビがゾンビなのは変わらず……セリフなどは控えめなボリュームで、基本は食料を集めたりバリケードの補修をしたりとひたすら体を動かし続けて生きるのみなのですが、攻略難易度は結構な難しさでした。 守るバリケードが三か所あるので、補修した矢先から別の箇所が破られてしまって殴りたいけれど殴ってる暇もなく「メモってなんだー!?そんなの見てる暇ないぞー!!あー、あっちのバリケードまた手がたくさん出てるー!!」と本当に「ずっと朝でいいのに」状態でした。 慣れてくると「ちょっと待っててね」と壁補修などのタイミングもある程度把握してできるようになりますが、気を抜くと大惨事な緊張感がガチゾンビ・サバイバルでした。 慣れが必要になるゲームですが、慣れればクリアが見えてくる&防衛も楽しくなってくるので、やり込み系が好きな人にオススメしたい作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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よあけまえのキミへ全三章の第一章ということですが、結構なボリュームがありました。世は幕末、浪士や新撰組(いずれもイケメン)が闊歩する世で主人公は女将のかすみさんとツケだらけのお客さんを相手になんとか店を切り盛りしていたが、ある事件をきっかけに運命は急転して……と、先がどうなるのか気になって一気に読了しました。 主人公であり元気いっぱいな年頃の娘さんである美湖さんと落ち着いたかすみさんたちの前に次から次に現れるイケメンたち……皆さん色々な立場や考え、癖がある方々で、どの方も魅力的でした。 個人的に笑顔が素敵で頼もしい坂本さんがドストライクでした。 @ネタバレ開始 かすみさんがどうなったのかがとにかく心配で、かすみさんの安否を知りたいがためにどんどん読み進めました。 お願いだから無事でいてくださいという祈るような気持ちでいましたが、結果的に命はあったけれど酷い仕打ちを受けていたので悲しくなりました。 美湖さんにはかすみさんの傍にいてほしかったのですが、敵方から狙われていて傍にいることもできず……と、かすみさんが隠れ攻略対象なのか?と思うほど、かすみさんが遠くてつらみでした……。 第一章の終わりではかすみさんの元気な姿を見ることなく終わってしまったので、今後後悔される残りの2章でかすみさんの元気な御姿が見られることを願います…! 皆さんとの交流がとても丁寧で、濃厚な物語を堪能させていただきました。 @ネタバレ終了 おにぎりは、カッチカチよりふわっと派です。 中岡家のおにぎりはどれだけカッチカチなのか気になった矢先に鉄や岩石なみのガチガチおにぎり話も出てきて、米をどこまで硬くできるのか極める談義面白かったです。 残り2章の制作、頑張ってください! 素敵な作品をありがとうございました!
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クトゥルフ神話ADV 生命の秘薬ありとあらゆる病を治す力のある『生命の秘薬』を手に入れてほしいと相談され、主人公は承諾してその秘薬を手に入れるため様々な場所へ足を運ぶが……最初の選択肢たちで主人公のパラメータが変化し、物語内の難易度などに直結するシステムが面白かったです。 難易度もちょうどよく、難しすぎずでサクサクと進めて物語を楽しめました。 @ネタバレ開始 一番初めは知識にやや偏った状態でプレイしたのですが、暴力と技術の不足で廃病院の怪物から鍵を得られなかったので、見られたエンドは最終分岐時の2種類でした。 周回プレイで全パラメータを暴力に振り、初回プレイで怖いもの見たさにノートの中の狂気の絵を見たり、とあるゴミ箱の中の目玉を見たりといった部分を回避して化け物と万全の状態で対峙し、やはり暴力に訴えて鍵を手に入れて教団の奥まで入ることができました。 廃病院の怪物、どう考えても話の流れ的に失踪したあの人ですよね……と思いながらも、容赦なく暴力の餌食にしました。倒しちゃってごめんね!です。 教団ではクトゥルフに神話に出てくる某存在の像を見ましたが、知識がなくてよかったです。 もし知識があったら精神の最高値の20では到底耐え切れず、発狂していたかもしれませんね(笑) 『生命の秘薬』がもたらす結末も完成と未完成で全然異なる結末……それも完成しているほうがある意味でバッドエンド、しかしながらクトゥルフ的にはハッピーエンドなのかな?とも思いつつ、どちらのエンドも楽しく読ませていだきました。 (「手に入らなかった」と嘘をつくエンドなど4種類とも無事に見られました) 教団の方、どう考えてもクトゥルフの方でした……呼び止めたら、中の存在と接触しました。 主人公が発狂したりしなくてよかったです。 @ネタバレ終了 クトゥルフ神話好きさんなら思わずニヤリとしてしまう存在が出てきますし、クトゥルフ神話に詳しくない人にもホラー要素が駄目でない人にはプレイしてほしい適度な難易度の面白いダークな物語でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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LOOP∞EXCEED動くものならば何でも破壊するレイザーと戦うホルダーと呼ばれる人たちとの争いを描いた、多くの謎を孕んだポストアポカリプス系(?)の物語でした。 ホルダー養成学校のスクールに向かう途中でレイザーに襲われたリンネさんらの物語ですが……今後別のルートも用意されるということで、NormalEndでは亡くなってしまったあの人のルートなどがあると嬉しいなと思いつつ。 舞台は列車の中でしたが外の世界がどうなっているのかなどその壮大な世界観がどう広がっていくのか、主人公たちが持つ多くの謎がこれからどうなるのかも気になりました。 素敵な作品をありがとうございました!
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親友に憧れの先輩を取られたので転生します。タイトルだけ見るとこの後に異世界にでも転生するラノベのようですが、物語そのものはかなり真面目で異世界ではなく再び現代に転生を繰り返す主人公の歩む道を眺める物語でした。 今の人生がやりきれなかったからと言って、転生したら幸せなのか?を考えさせられる物語でした。 個人的には「にんじんが入っていた!」と我儘を言って手作り弁当を残せるときの元の人生こそ最も幸せな人生だと思いました。 「私は不幸だ。」と主人公は言いますが、不幸だと思うから不幸なのかな……と。 転生しても転生しても特別幸せになれるわけではなかったので、足るを知るという言葉を主人公が知っていたら、と思わずにはいられませんでした。 @ネタバレ開始 運命の神様(?)たちの仰っていることがド正論すぎて頷くしかありませんでした……。 捨てる神あれば拾う神ありではありませんが、最後は主人公が救われるエンドもあって良かったです。 @ネタバレ終了 今の自分の人生で持っていないものをないものねだりするのではなく、自分が持っているものを一つ一つ見つめ直して大切にすることが大事だなと感じた作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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アンブロイド祖父の家に来ていた少年千早くんがふと迷い込んだのは、全く見知らぬ住人たちの住む世界。元の世界に帰るため、住人達と親しくなっていくのだが……少年と一緒に異世界を体験できる素敵なお話でした。 @ネタバレ開始 異世界に迷い込んだ時のトカゲさんとの会話やその後のアンテナさんとの出会いなど、異世界の住人の皆さんのデザインがとても秀逸で読んでいて楽しかったです。 アイビーさんとの会話で一度バッドエンドになりましたが(涙)、無事に元の世界に辿り着けました。 本編クリア後の数年後の物語でトカゲさんたちと再会できて嬉しかったと当時に、お母さまが告げた衝撃の事実に千早くんと一緒になって「ええー!」でした。 異世界と千早くんの世界を安定して繋ぐ方法が確立されつつあったので、これからもトカゲさんたちと時々出会って親交を深めていくのかな? そうだとしたら、とても楽しそう!と思いました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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警笛と魔笛の境界<はざま>で連続婦女暴行事件が立て続けに起きていることを伝えるキャスターが主人公の、じわじわとくるダークなお話でした。合間合間に挟まれる犯人の独白が物語全体にじっとりとした陰鬱な感じを与え、事件の異様さを引き立てていました。 @ネタバレ開始 主人公が連続婦女暴行事件に熱くなった理由などが明かされていくうちに、それを面白おかしくではないですが利用する人間がいて、無神経で嫌な人間もしっかり出てくるのがリアルでした。 刑事たち視点の物語も物語に厚みを添えていて、多角的な視点から物語を見ることで非常に面白い物語に昇華されていました。 特にラストで刑事さんたちが犯人の部屋に突入した時の犯人の異様っぷりが、ひしひしと伝わってきました。 @ネタバレ終了 カンカンカンカン……と鳴る警笛の音が耳に残る、じっとりとした狂気を感じる作品でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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教団の二つのドグマ攻略情報を見ても1時間半以上かかりましたが、作者様のカラーがとてもよく出た作品でした。数回周回して、これは自力クリアはできないなと即座に判断、攻略情報を頼らせていただきました。 教団のドグマやあらゆる情報は初回プレイから提示されていたにもかかわらず、それをどう攻略していけばいいのか分かりませんでしたが、攻略情報を読んでだいぶ楽に進めました。 最後にきちんとピースがはまる話がとても作者様らしく、難しいながらもその最後のピースがはまる瞬間を求めて一つ一つ紐解いていくのが面白かったです。 作者様のお話は謎解き要素に結構な閃き力が試されますが、今回もそれは健在でした。 難しい仕掛けでしたが、最後までなんとか辿り着けてよかったです。 素敵な作品をありがとうございました!