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SHIAのレビューコレクション

  • 和泉くんと三姉妹。~すうぃーと・すうぃーとばれんたいん♡~
    和泉くんと三姉妹。~すうぃーと・すうぃーとばれんたいん♡~
    バレンタインにチョコがもらえるか否かは気にしていないフリをしていても、実はとっっっても気になるお年頃の和泉くんがそわそわしながら三姉妹からのチョコを期待していると……まさにスウィートなバレンタインでした! あまねさんたち個別ルートでのスウィートな展開にチョコもとろけるような甘さを噛み締めつつ、個別ルートに入らなかったときもチョコはもらえて全方向ハッピーエンドでほんわりと幸せな気持ちになりました。 @ネタバレ開始 三姉妹のどなたも大変可愛くて、こんなに可愛い方々ならチョコを期待せずにはいられない…!と思いましたが、チョコをもらえるかなとやきもきする和泉くんも可愛かったです。 特に三人からチョコをいただけるエンドでは、和泉くんがずっとさりげなくアプローチし続けていたのが「お、これはわざとスルーされているやつだな~」と思わずニヨニヨしていました。 チョコの気配が感じられないまま眠った和泉くんが、目覚めたときに三人からチョコをもらえると知ったときの驚いた顔も見てみたかったです。 三姉妹のそれぞれの余裕だったり、ちょっと照れていたり…と、個性が出たかわいいスチルが大変眼福でした! 個別ルートでは三姉妹のどなたも素敵と分かっていつつ、あまねさんが最推しです! 大人のお姉さんからチョコをもらえるというだけでも「くぅ~~!!」と喜びの声が出てしまうのに、既に来年のチョコもさりげなく約束してもらう和泉くん…う、うらやま~~!!です! 和泉くんが少しずつ成長して、いつかやきもちも全部受け入れられる大人になりますように。 @ネタバレ終了 とてもスウィートなバレンタイン、お腹いっぱいになるまで堪能させていただきました。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 鬼桜
    鬼桜
    主人公である白兎さんの外見が非常に好みで「神秘的なかわいい女の子!」とずっと気になっていた作品です。 プレイしてみたら色々な意味で大ボリュームでした…!! 立ち絵が1100枚over、イベントCGも200枚overという数字だけでも「ん? 私、数字読めなくなった?」と目が誤認したのかと思いましたが、背景まで含めるとざっと全グラフィック作業1500枚近くという驚異の数字にビックリしました。 ビックリしたという言葉以外が出てこないくらいにビックリです。 そんな圧倒的物量で描かれるシナリオもまた大ボリューム・全5ルートと作者様の愛と熱意にただただ圧倒されながら、楽しませいただきました! 展開的にはラブラブな恋愛要素よりも仲間たちとの交流や時代柄か刀を取り出して斬ったり張ったりといったことがメインとなってきますが、白兎さんと縁がある橡さんと白兎さんをあたたかく支える焔緋さんの二人の好青年の間で揺れに揺れました。 また、藤姉さんや藍砥くん、ばば様たち…白兎さんの人生に関わってくるどのキャラクターも魅力的で彼らとの日常は見ていて飽きませんでした。 @ネタバレ開始 最初にトゥルーエンドに辿り着いていたので、周回で他のエンドを見て「死んじゃダメーーー!!!」となり、辛かったです…。 各エンド、いずれもきちんと納得のいくエンドではあるのですが、トゥルーエンドは本当にトゥルーだったんだなとしみじみと感じました。 プレイ前には「鬼」という人間ではない異形が出てきてそれが人に災いをもたらしている物語なのかな…と思っていましたが、全く異なっていました。 本当に怖いのは「鬼」という誰にでも分かる記号を付与して「悪」だと断じている人間と、それをそのまま信じる人間だなと思いました。 人から見て「鬼」と呼びたくなる人は異なっていて、それは自分たちと外見が違う異質な人であったり、自分の目的や欲望の邪魔になる人であったり……白兎さんが「鬼なんて本当はどこにもいない、鬼だと思いたい相手を鬼にしている」という主旨のことを口にしていて、本当にその通りだと思いました。 みんな烏帽子じゃなくても、みんな最高、みんなカッコイイでした! 烏帽子がないと「ちょっ、あいつパンツ履いてないじゃんww」みたいなことに現代ではなるとしても、橡さんも焔緋さんも遠州さんもあの姿が最高です! 個人的に一番好きなキャラは焔緋さんです。 次点、実は最強だと信じて疑わない藤姉さんです。 藤姉さんは白兎ちゃんをとても大切かつ大好きで、焔緋さんにグイグイと「泣かせるんじゃないわよ?」的な感じで押して押して押しまくっていくところが素敵でした。 焔緋さんは普段は完全にゆるり~んとしたほんわりした雰囲気を纏っておられるのに、遠州さんとの戦いやクライマックスの時など「いざ!」という時の剣を振るう姿に感じ入るものがありました。 彼は強いは強いでも、心の込められた祈るような気持ちで振るわれる剣だと感じました。 橡さんが強さゆえに研ぎ澄まされた無の剣だとすると、焔緋さんはその過去からも命の重みを知っているからこそ振るうまでに躊躇し、いざ振るったときも「この一振りが誰かの命を絶つ」ということを覚悟して振るわれる意志の剣だったなと。 白兎さんのとても素敵な笑顔を守り、その笑顔に守られて、幸せになってほしいと思いました。 戦いのシーンは本当に手に汗握る素晴らしい演出とスチルの数々でした。 カッコイイ男性たちが次から次にスチルで魅せてくれるので、クリックする手が止まりませんでした。 一番好きな斬ったり張ったりスチルは何かと聞かれたら……白兎さんが橡さんの刀の軌道に飛び込んできて、橡さんが首の近くで止めるスチルでした(切ったり張ったりしてなくてすみません) このスチルから続く橡さんへの問いかけ「私を鬼と思うの?」「あなたが鬼になってる!」などのやり取りが好きすぎて、このスチルが切ったり張ったり系ではベストになりました。 全プレイ終わってみたら、私の心はやはりトゥルーに落ち着き、白兎さんが泣いていた子どものころから最後のあの幸せそうな笑顔へと至ったのが本当に嬉しく思いました。 「鬼」と呼ばれて石を投げられて苦しい時期もあったけれど、これからは大切な人たちに囲まれて、泣いた以上に笑ってほしい、辛い気持ちになった以上に楽しい気持ちになってほしいと思いました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 白い雪にどこまでも赤く
    白い雪にどこまでも赤く
    軍属の男性とアンドロイドの青年との出会いから交流、時として戦地での死や生還を描いた、緊迫した中にありつつも人として生きることに触れられる素敵なお話です。 無機質なアンドロイドとして接するのか、それとも不器用な青年に人としての楽しみや在り方を教えるのか……行動によって未来がガラリと変わり、生死にも直結する様子、戦地でのギリギリの心の機微が現れたエンドたちでした。 (手早いとscene1で即座に死んだりするのも、まさに戦地の常でした…。) @ネタバレ開始 トゥルーエンドが未来への展望があって良かったです。 もちろん、戦地なのでその未来へ辿り着けるかは誰にも分かりませんでしたが……おまけできちんと二週間の鉄道旅行ができたみたいで、まさにTRUE ENDでした!! おまけでセルゲイさんがかつてストリートチルドレンだったことなどキャラクターのより詳しい情報に触れられて、「え、あんな前向きで明るいセルゲイさんにこんな過去があったなんて!」と驚いたり、おまけイラストのロートスさんがとても物珍しそうに覗き込んでいる姿が最高でした。 一番初めに手に噛みついてきた頃が懐かしかったです。 @ネタバレ終了 鉄仮面だったロートスさんが少しずつ人間味を得て、セルゲイさんに対して人と同じ「心」を持って接する姿に思わずほっこりとしました。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 桃尻のハコ
    桃尻のハコ
    あなや貴族の方々が朝から晩まで夢中になる皆大好きあの子のお尻、Hey,osiri!! 今日も魅力的すぎて困っちゃうぜ!! 冒頭から尻尻尻とお尻連呼の貴族様たちの下世話なお話に「みんな、お尻派かぁ…」なんてズレたことを思いながら、衝撃のラストまで一気に読了させていただきました。 もしやこれはシリーズものなのかしら?と最後の最後まで見たときに思いました。 もしそうなら、第二話も楽しみにしております。 伊勢を目指す道中の問題の背景が、どれもいい味を出していました。 筆で描いた絵が平安絵巻物などを彷彿とさせてすごく良かったです。 @ネタバレ開始 一番初めに桃さんが「鬼が現れたけれど逃してもらった」と言ったときから「君が鬼なのでは…」とちょっと疑い、その後の天使の寝顔で「こんな天使ちゃんが鬼なわけがない!!」となり、最終的に鬼でしたの展開に「鬼、だったの、ねっ…!!(血の涙)」となりました。 いえ、もちろん元々鬼などいなかったというのもその通りなのですが、この真相のぼかし方がとてもお上手で、御二人ともが鬼であったというのもアリですし、そうではなかったというのも……この辺りの不思議な終わり方が逝った2人に対する何とも言えない余韻がありました。 。 2人が幸せそうに寄り添って眠っていたので、個人的には万事OKでした。 どこへ行っても2人が本当に心安らかにいられることはたぶん難しかったと思うので、こういう終わり方がむしろ幸せなのかも…と思えました。 @ネタバレ終了 尻尻尻とお尻が前面に出ていた冒頭からどんどんシリアスになっていき、最後はきちんと情緒を乱してくる幕引きがとても巧みで、最後は「どうなるんだ、この2人!?」と読み進める手が止まりませんでした。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 少女A
    少女A
    クラスメイトが次々に亡くなっていくのは、事件か自殺か……推理もの小説を読んでいるような先の見えない展開にハラハラしつつ最後まで読ませていただきました。 @ネタバレ開始 NormalとBadエンドは見られましたが、私のプレイではTrueやHappyエンドは見つけられませんでした。 もし他にもエンドがあるのなら見てみたかったです…! 街中でクラスメイトを見かけたときなど、立ち絵の大きさなどが距離感をきちんと考慮されて表示されていた工夫が素晴らしいと思いました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 偽りの花嫁、血染めのドレス
    偽りの花嫁、血染めのドレス
    ヤンデレ系のお話が好きな方がとことん楽しめるお話!と最後まで読んで思いました。 結婚に対する憧れと結婚にかける思いがとても強くて、主人公の伊吹くんと一緒に美笛さんの結婚に対する思いに圧倒されました。 @ネタバレ開始 精神の均衡が常にギリギリの状態で保たれている美笛さんの精神イメージは、湖などの上に張ったとてもとても薄くて脆い、指一本で押しただけで割れてしまう氷だと感じました。 美笛さんの過去が壮絶で、伊吹くんとの結婚にすべての希望を託した理由も分かったので「なるほど、命を絶つのも仕方ない」と納得できたのですが、あれだけ必死に迫られるとやっぱり怖いよねという伊吹くんの心理も理解できて、どちらも幸せになれないのが切なかったです。 美笛さんが元々とても綺麗な方なのでウェディングドレスがとても似合っていました。 それだけに純白のウェディングドレスが真っ赤に染まっていくところが、なんとも言えない「色による恐怖」を感じさせました。 @ネタバレ終了 精神的に追いつめられた美笛さんの勢いに終始、伊吹くんと一緒に気圧され続けました。 伊吹くんも言っていましたが「違う、そういうことじゃない…!」という感じで「美笛さん、落ち着いて!」と思いながら読み進めました。 まさにタイトルの通りの物語でした。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 陽崎レモンの色づく先に
    陽崎レモンの色づく先に
    主人公とヒロインの二人の視点から見る物語が、画面を左右で使うことで常に同時進行し続けるという試みがまず面白く、こういった見せ方もあるんだなと勉強になりました。 ご紹介分に書いてある通り、いずれもハッピーエンドでは終わらず失恋で終わりますが、同じ失恋でもエンディングによって失恋の仕方が異なるので、印象がまったく異なりました。 なぎささんが(馬鹿!気づいてよ、馬鹿!)とやきもきしたりする姿に、画面の前では左側の主人公に「気づけ、主人公!!」となったり、逆に主人公がモヤモヤしている時には「なぎささん、もう一声!」となったり。 歳月とともに心身ともに成長し、また生きている環境の違いであの頃とは何もかもが変わって、皆大人になっていく……心のすれ違いや葛藤、それらが緻密に描かれていて、とても甘酸っぱい物語でした。 一度読んだところをchapter bookやレモンで読み返せるのも親切でした。 個人的にはエンド5が好きです。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 玉虫色のIMPRESSION
    玉虫色のIMPRESSION
    隣でプレイされている方に声をかけたら「さっきからこれっぽっちも話が噛み合わないんだが???」という並行世界に迷い込んだ体験ができそうなアイディアが素晴らしかったです! 「そう来るのか!」とその仕掛けに思わず拍手したくなる作品でした。 @ネタバレ開始 私が初めに読んだのはギャグコメでした。 画面の真ん中で繰り広げられるホワイトシャドウ&ブラックシャドウな立ち絵とともに息つく暇もなくハイテンポで繰り広げられるコメディタッチの私の物語から入り、あとがきを経て再び物語たちへリターン。 同梱のテキストに書いてありました通り、人によってプレイ時間が異なる楽しいゲームでした。 「あなたはどの物語から読みましたか?」と聞いて感想を聞きたくなる、素晴らしい作りです! 短編集などで幾つかの選択肢からどれかを選ぶ、1~順番に読んでいくというのはありますが、誰が何を読んだかランダムに変わるというのは本当に面白い試みだと感じました。 こういうどこから齧ろうかな?のような味のあるゲーム大好きです。 あとがきも3話分しっかり読ませていただきました。 物語として一番笑ったのはもちろん主人公がとにかく無敵タフネスな上に近くに雷は落ちるわ頭に糞は落ちるわいきなり出てきた車に轢かれるわと盛りだくさんな『雨の日の邂逅』ですが、カラーが少し異なる感じで一捻りが感じられた『はらからの恋』も印象的でした。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • ノアの審判
    ノアの審判
    冒頭3分でこの世界にグイッと引っ張ってプレイヤーの興味を掴み取る引力が素晴らしく、完成された世界観の中にスルッと入った後は洋館にステイホーム間違いなしの大変面白い物語です。 現在1章の解決編まで公開されていますので、その終わりまでプレイさせていただきました。 グラフィックもハイレベル、見せ方がとてもお上手で躍動感のある画面がとても楽しいです。 個人的には素顔が気になるダニエルさんが最推しです。 彼の飄々としていて掴みどころのない空気が大好きです。 階段でメソメソと犬のようにしていた(byシーリーンさん)らしいですが、190cm近くあるダニエルさんのそんな可愛い姿、是非見たかったです(このシーンのシーリーンさんのセリフ大好きでした) 最推しはダニエルさんですが、どのキャラクターも個性的で人によって好きが分かれそうなところも本作の魅力かなと思います。 キャラクター同士の掛け合いがとても面白いので、探索パートでもお気に入りのキャラが出てくると胸躍ること間違いなしです。 推理の難易度は苦手な方にもトライしやすくできていて、やさしいほうかなと思います。 @ネタバレ開始 主人公が描いた世界がそのまま舞台になっている…という設定が大変面白く、また主人公が自ら描いた舞台に至るまでにも「主人公にはそもそも何があったのか?」という部分が物語の核に繋がっているのかなと思わせる素晴らしい設定だと感じました。 そもそもの世界の創造者である主人公の過去に何があったのか? この世界の終わりは主人が誰からも愛されず終わるがそこへ辿り着くのか? 姿を見せないもう一人とは誰なのか?など、多くの謎が散りばめられていて、この先の展開がとても楽しみです。 @ネタバレ終了 全4章構成ということで、物語はまだ始まったばかり…「最後のひとり になるまで。」にどんな物語が紡がれるのか、楽しみにしています。 制作、応援しています。頑張ってください。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 白雪姫は静かに暮らしたい
    白雪姫は静かに暮らしたい
    棺の蓋を開けて起き上がった白雪姫が願ったのは自由や平穏な生活、そして「来世ではこの変人たちに関わりたくない」。 が、最後のこれは聞き入れられず……ただの高校生へと生まれ変わった白雪姫の周りには、王子様や小人、女王様らの生まれ変わりも勢揃いしていて…と現代まで過去の記憶を引き継いだ白雪姫軍団による、ほのぼのまったりした面白くキュンとするゲームでした。 @ネタバレ開始 来世では関わりたくないと主人公は思っていたようですが、非常に魅力的な男性ばかりで、特にレイさんが元女王からの生まれ変わりで性別逆転・ユキさんが好きすぎて美しさに関しては自分は絶対的な2位、(髪以外も褒めつつ)黒檀のように美しい髪が枝毛になったらどうするのー殺すー!!とまで言い切る姿が面白かったです。 マコトさんたちが総員べた惚れべた褒め状態で、ユキさんは愛されているな~~とニコニコしながら4人ともクリアさせていただきました。 @ネタバレ終了 E-moteによってコロコロと変わる表情たちが滑らかに動いて、物語に花を添えていたのも素晴らしかったです! 素敵な作品をありがとうございました!

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