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SHIAのレビューコレクション

  • 美少年の下僕(?)になりました
    美少年の下僕(?)になりました
    開始30秒足らずで美少年の下僕になる日が来るとは思いませんでした。これから灰被姫のようにコキ使われるのかしらとドキドキしながらプレイし始めました。 そして麗しの美少年くんの下僕にはなりましたが、一旦は面白い人という気配がひしひしと画面から放たれているシスコンお兄さんに走りました……美少年くん、ごめんね! 面白いシスコンだと思っていたら……とっても純粋で一途な理人お兄さんでした。やっぱりちょっとかなりの重度の相当なシスコンだけれど。 こんなお兄さんがいたら幸せ面白いだろうなーとニコニコしました。 (美少年ルートでも大変面白い姿を見せてくださりありがとうございました) @ネタバレ開始 美少年の泉希さんルートで校門前でやり合っているときに「一週間口きかないよ!」と言われただけでこの世が終わってしまった理人お兄さんに爆笑しました。 泉希さんの重たい過去に「え、君、こんな重たいものを背負っていたの…!」と急に放っておけなくなり、クリック連打で一気読みでした。 美人なお姉様のご尊顔を拝めてニココニ顔になりながらも、泉希さんが少しずつお姉様以外の人間ともかかわろうとしていく姿、少しずつ変わっていこうとする姿に、下僕(友だち)になって良かったーと思いながら後日談とタコ焼きパーティーまで見守らせていただきました。 泉希さんは相当頭が良さそうですし、欲しいと思うものは少ない代わりに絶対に手に入れる系の気配がするので、主人公さんの未来がとても面白いことになりそう(主にお兄さんによって)です。 こっそりと草葉の陰から見守りたいなと思いました。 @ネタバレ終了 美少年もお兄さんもお姉様も皆、魅力的なキャラクターでした。 特にお兄さんの面白さがクールな泉希さんとのバランスを絶妙なものにしていて、2人の掛け合いをずっと見ていたいなーと思いました。 とても素敵なゲームをありがとうございました!

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  • 誰かの怪談 初動版
    誰かの怪談 初動版
    黒の画面に文字だけで綴られる誰かの怪談……5つのショートストーリーを集めた短編集です。映像的な怖さがないということだったので、ホラー苦手な人でもいけるわね?と意気揚々とプレイしました。 映像的恐怖がない分、自分の想像力を駆使して情景を思い浮かべるのが楽しいゲームでした。 縦書きであることを活かした中央配置などの独特の表現が面白いです。 話としては、並ぶ足が一番怖かったです。 視線が次点で怖く、こんなことがあったら気絶してしまう……と思いました。 冬の寒さに加えて、想像からくる背筋を撫でるような寒さが加わり「ひゃあ~」となりました。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 女嫌い
    女嫌い
    お隣の家に住んでいた男の子と中学になって再会したら、彼は女嫌いで有名になっていた上に私のことも忘れてしまっていた……なぜ?と主人公もプレイヤーも女嫌いの原因が気になる短編でした。 @ネタバレ開始 「流れ星よ、なぜ仕事したーーー!!」となりました……たぶんプレイした方の大半が「流れ星、お前ーーー!!」となるのではと思います(苦笑) 最後のキラーン☆と調子よく流れる流れ星に「キラーン☆じゃないでしょー!」なんて思ったりもしましたが、最後は二人が無事に元通りの関係に戻れてよかったです。 お騒がせな流れ星さんでした……でも、とってもほっこりできる物語でした。 @ネタバレ終了 2人がどうなるのか、女嫌いの理由とは?と最後まで楽しく読ませていただきました。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 稲穂あらいぶ
    稲穂あらいぶ
    正義のヒーローになろうと幼い心に抱き続けながらもやがて現実に折れた少年と、正義のヒーローに憧れ続けた少女の悲しい物語でした。 現実には絶対に受け入れられることのない理想こそがヒーロー。 これは現実はそんなに上手くはいかないという諦めた人々の集合体が社会だからなのか、正義というものがあまりにも大きな欠陥を抱えた欠陥品であるが故の定めなのか……考えさせられる作品でした。 @ネタバレ開始 稲穂さんがただ一心に主人公にヒーローであり続けることを望んだこと自体が、「そうであってほしい」という現実への祈りのように感じられました。 稲穂さん自身が現実と折り合いがつけられずにいるその心が、主人公が正しくあることでそれを信じる自分も間違っていないのだと思わせてほしいという意味なのではないかと……そのためならば自分が死ぬことさえも厭わない、ただ間違っていなかったと証明してほしいという狂気の中で保たれている正気の欠片を感じました。 それが稲穂「あらいぶ」なのかな……と、個人的にはそう解釈しました。 @ネタバレ終了 正義というものが持つその不確定さ・曖昧さに揺れ動いた二人の人生に考えさせられるとともに、決して報われはしないその純粋さに悲しくなる物語でした。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 1001の旅行
    1001の旅行
    思わず感想もすべて二進法を用いて書いてしまいたくなる、驚きの表現があったゲームでした。スチルの数々から、楽しそうな旅行の様子が伝わってきました。 オリジナルの背景が雰囲気があって、すごくよかったです。 個人的には梢さんの真っ赤になった顔が好きです。 女の子が思わず真っ赤になってしまう姿は可愛すぎますね! @ネタバレ開始 すべてのエンドを回収する過程で、衝撃的なエンドもありました。 ヒロさんと交流していると、最後が「なぜこうなった!」と言いたくなるホラーな展開に……。 ここはかなり驚きました。 @ネタバレ終了 若干のホラーを交えながらの素敵な作品でした。 ありがとうございました!!

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  • かげろうのおとめ
    かげろうのおとめ
    ヨージョが果たしてどんな姿のどんな生物なのかを想像すると、人の数だけヨージョがいそうで面白いなと感じました。一夏の一瞬の幻想的な断片を堪能できる短編でした。 冬を越せないヨージョは人の姿に近しい存在らしい?ということで、私は性別不明の小人のような姿を想像しました。 人間の姿をしているけれど、目が少し爬虫類系の目をしているイメージです。 正解がなく読んだ人の想像に委ねられるところがとても面白い物語でした。 主人公とともに不思議な経験ができる、素敵な物語でした。 ありがとうございました!

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  • アラフォー男最後の青春
    アラフォー男最後の青春
    アラフォー男性の最後の青春ということで、性別も年齢も何もかも違う自分にはまったく想像がつかない物語が見られるんだろうなーと思っていたら、本当にまったく予想がつかない展開が待っていました。 ベーシックインカムが日本に導入されたら、確かにありがたい人が多いだろうなーとのほほんとした気持ちで見ていたら、大きなイベント発生……からの、予想しない壮大な展開に辿り着き、安易な気持ちでポチッて一度バッドエンドに行きました(涙) @ネタバレ開始 アンドロイドの妻たちと暮らしていたと思ったらバッドエンドを迎える主人公は、最後に回収しました。 どんな技術も過信したら駄目ですね……アンドロイドの妻さんはとても美人でヒロインクラスに可愛いなーと思いました。 3人との素敵な青春ストーリーは、どのストーリーも正に夢のような幸せっぷりで誰か一人なんて選べない~という状態でしたが、あえて誰か一人と言われたら野の花さんとのストーリーが一番好きでした。 一緒に制作活動してみたいです。 スチルの一部がえっちすぎて「す、すごい色気!」と画面の前で真っ赤になっていました(笑) @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • Dragon's Friends
    Dragon's Friends
    面白いです。すごく面白い。面白すぎてプレイ想定1時間→実際は30分くらいだったと思います。一本芯の通った頑張る女の子と女の子と真摯に向き合う男の子が好きな人にはオススメの物語です。 タイトル画面から既に惹かれていましたが、物語が面白いです。 皆、プレイして。 吟遊詩人が語るほどの英雄である父を持つ貴族令嬢がある日自宅に迷い込んだ少年と出逢い―――と掴みからして王道、これは期待せずにはいられない……!!とファンタジー好きの血が騒ぎ出します。 軽快なテンポで進められるシナリオ、魅力的なキャラクター、ファンタジー王道なBGM、魔法エフェクトの数々……そして最後の最後のあの展開。 @ネタバレ開始 あれは完全にマジグレしても仕方ないです! 初めての恋……トゥンク……だったのに、まさかまさかの(涙) 最後、完全にスレて「あぁん?」みたいな子になってしまいましたが、あれはあれで格好良かったです! @ネタバレ終了 どれをとっても、とても面白い素敵な作品でした! プレイできて本当に良かったです、ありがとうございました!

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  • ヤ〇〇ン民族の大移動と史家タキトゥス
    ヤ〇〇ン民族の大移動と史家タキトゥス
    怒涛の光速爆速ウルトラハイスピード痴女たちと高尚すぎる異文化交流を大根に猫にウサギまで動員して行う、ノリが完全にR-18方向なのにしっかりと歴史の物語している斜め上方向の快作(怪作?)でした。もう自分が何を言っているか分からない。 全力で振り切っているノリがすごいです。 エロゲ的なノリ、下ネタ系のノリが好きな人は間違いなく楽しめる作品だと思います。 そして、ノリが振り切っているのにしっかりと歴史として破綻していないのもさらにすごいです。 すごいすごいしか出てこない、言葉では言い表せないこのすごさ。 見た目通り、いやそれ以上のパワーを持つ作品に作者様のセンスを感じました! @ネタバレ開始 無垢なうしゃぎしゃんの「?」が地味に全力でツボったり、確かに振り返ってみれば結構な割合でアヌスアヌスだなーと思ったりと、画面の中のピンク汁ブシャーなハート乱舞の中でも笑えたりなるほどと思うことが結構ありました。 タキトゥスくんの「絶対にすっごい歴史書を書いたるでぇ!」という鋼鉄の意志が感じられる異文化交流っぷりでした。 トゥルーのフランク王国などもとんでもないことになっていますが、確かにフランク王国はここでフランク王国建国だったわ…!と歴史にも詳しくなれるところが、もうツッコミしていいのか分からないレベルで面白いです。 オマケも充実していて、途中で出ていらした聖牛さんらの解説まであって楽しく読ませていただきました。 一番好きになったのはママミーヌさんです。 はい、好みが一瞬で分かりますね(笑) @ネタバレ終了 どこまでも突き抜けた面白い作品でした。 ありがとうございました!

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  • バーチャル沖縄
    バーチャル沖縄
    紫芋サイダーってどんな味のサイダーなのかな……と思い始めたあたりで気分は既にバーチャル沖縄体験中。首里城が出てくると「あの子は燃えてしまったんだよね」と寂しい気持ちになりますが、この物語はその寂しさとは異なる人の生に対する寂しさなども感じられました。 @ネタバレ開始 植物人間となった方がバーチャルの世界では生き続けることが、お金さえあればできるようになった世界……この世界観はいつか本当にそういう日が来るかもしれないと思わせるリアリティがありました。 沖縄という実際にある場所を舞台にされたからかもしれませんが……。 沖縄をほのぼの旅するゲームかなと思っていたら、いい意味で結びが全く違うゲームでした。 人として生きること、生きてはいるが現実には活動できない状態であること、バーチャルの世界で生きているということ……様々な面て深く考えた物語でした。 今回の物語の人物に小さな子どもは出てきていませんでしたが、もしこのバーチャル世界の利用者が小さなこどもであったのなら……ご両親は自分たちが死ぬまで500万でも600万でも出し続けるのではないかと、そういったことも考えました。 @ネタバレ終了 革新的な技術とリアルが交差する、いつか現実になるかもしれない不思議な物語でした。 素敵な作品をありがとうございました!

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