SHIAのレビューコレクション
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トム尾の冒険2前作をプレイしていないと答えるとバッドエンドになる斬新な仕様にまず笑いました。そして始まった本編は次から次に出てくる新キャラと予測不可能な展開に、最後まで先が読めないハイスピード読了の物語でした。 @ネタバレ開始 おまけでトムヤムくんがどこの誰なのか明かされ、トイレ危機一髪を救ったときの人だとなったときは「なるほどそれは恩義…!」となりました。 今もまだデビルさんと彷徨っているトム尾さんですが、はたして爆発したほうがいいのかしないほうがいいのか…いつか宇宙人とでも邂逅していそうな気配です(笑) @ネタバレ終了 トムヤムくんがあまりにも最強すぎました…! ダメージ数値には思わず二度見しました(笑) 絶対に予測不可能な面白い短編でした、ありがとうございました!
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おねがい! 悪魔ちゃん★★★明日に希望が見えない主人公が深夜の公園で出会ったのは、魔界で一番サイキョーにキュートな悪魔の女の子。女の子は魂を奪いに来たのだが、最後に『悪』の願いを一つ叶えると言ってきて……選択肢によってガラリと変わる主人公の結末ですが、個人的にはエンド4が好きでした。 @ネタバレ開始 悪魔ちゃんに抱きしめられながら死んでいくエンドが好きでした。 悪魔ちゃんが呆れながらも、どことなくその悪の願いを嫌っていない、むしろ好ましそうにしていたのがとても印象的でした。 主人公さん死んじゃうエンドでごめんね☆とも思いましたが、悪魔ちゃんに抱きしめられながら死ぬのもアリだなぁと思わせてくれる死にエンドでした。 @ネタバレ終了 どんなエンドも悪魔ちゃんがとてもかわいかったです。 素敵な悪魔ちゃんとの一時をありがとうございました!
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6月のマリッジブルーこういうお話、大好きです。ガンガン迫っていくホラーと紙一重なヤンデレも好きですが、静かに迫っていくヤンデレも好きです。なにより色素の薄い美しいツインテール男子の時点でもう勝てない…! @ネタバレ開始 雲雀さんが「早く帰らないと叱られる」的な独白をした時点でピーーンッ!!と来て、家庭で何かしら抑圧されている方なのは想像がついたので、雲雀さんの日記のシーンは読んでいて「雲雀さん、ずっと一人で頑張ってたんだね、苦しかったね…!」と雲雀さんの痛みや悲しみを想像して、辛くなりました。 個人的には家族がどれだけぐちゃぐちゃになろうと「灰李さん、雲雀さんを助けてくれてありがとうございます!!」の心でした(プレイヤーも病んでる件) 鳥のように自由を求めて一瞬だけすべてから解放されたエンド2も好みでしたが、やっぱり今までひたすらに自分を殺されて生きてきた雲雀さんには幸せになってほしいと思うので、エンド1のハッピーな感じが大好きです! エンド1後のタイトルの2人の幸せ真っただ中の御顔が尊いです…! 2人が共依存なのは重々承知の上で、2人にはこれからいっぱい幸せになってほしいです! 灰李さんは本当に心の底から全人生を懸けて雲雀さんを愛しているんだなと、物語のすべての部分から伝わってきました。 @ネタバレ終了 雲雀さんと灰李さんの幸せを願わずにはいられない、とても素敵な物語でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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飲み会をぶっ壊せ!この飲み会はマシンガンで一掃するか、ダイナマイトでも放り込んで爆滅しないといけない飲み会でした。主人公の清さんがミラクルファインプレー。拍手喝采。 @ネタバレ開始 デートレイプドラッグを用いた犯罪は時々事件になりますが、実際表に出るのなんて被害の1%以下じゃないかと思うので、今回このゲームで「なぜストローを選んではいけないか」など被害に遭わないための知識も含まれていたことがとても良かったと思いました。 女性は全員このゲームをプレイしてほしいです。 知識をつけて、絶対に被害に遭わないでほしい。 一番いいのはトイレに立つたびに飲み物を変えてもらう・飲み切ってからトイレに行くなどだと思うのですが、食べ物に盛られたらどうしようもないので、そこら辺もリアルに書かれていて良かったです! ゲームもそうですが、リアルでもクスリ盛られるかもなんて考えながら飲み会しないといけない女という性別に生まれてきたすべての女性の置かれている絶望的状況が虚しい……。 犯罪行為に走る男性ばかりではないので今回のことで皆が男性不信になったりしなければいいな……と思いつつ、写真部で楽しく活動しているようで最後は被害者ゼロ・ハッピーエンドで良かったです! 飲み会の日の後日の皆の個別スチル、どの子もかわいくて楽しそうで目の保養でした! @ネタバレ終了 とてもタメになる飲み会ぶっ壊せゲームでした。 素敵な作品をありがとうございました!
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俺たちこいつに仕えてます「こいつに仕えています」が巾着袋だったので「え?この中に何かやんごとない誰かでも入っているの?」と思っていたら入っていました、やんごとない(?)存在。 桃太郎をそっとモチーフにされているので、出ていらっしゃる三人組が犬・猿・雉を思い起こさせるキャラたちになっているのも魅力的でした。 どの子も個性的で、そして巾着の中身が大好きすぎて微笑ましいです。 @ネタバレ開始 巾着の中身がきび団子だったとは…! 確かにみんな「仕えています」でした! きび団子のためなら皆でボコスカ殴り合いになるのも辞さないほどの美味なきび団子……これはもう三等分と言わず、お店に招いて作るしかないですね! 最後のスチル、甘味をそれぞれ口にする皆がかわいかったです。 ちょっぴり怖い鬼くんのためにも、歯磨きも忘れないようにしようと思いました。 虫歯、ダメ、ゼッタイ。 鬼くんが出てきた瞬間に「お、鬼~~!!」とどこからどう見ても鬼くんのデザインがマジ鬼くんで素敵でした。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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自分語り(騙り)語るか、騙るか。誰もが自分を語り、騙りながら生きている。この世に騙らずに生きている人なんているのだろうか……そんなことを思いながら語り・騙り続ける2人を見守りました。 初回プレイでトゥルーエンドへ無事に辿り着けました。 パソコンの中に女の子がいる、しかも閉じ込められているらしいぞ?というところから最後の着地点まで、二転三転と物語の大きな転機が用意されていて、実はこういうことだったと判明したときは面白かったです。 @ネタバレ開始 途中で挿入される絵本の演出が秀逸でした。 自分とは何者なのか?という自分の存在の確かささえも不確定でゆらゆらと揺らいでいる、定まっているようで定まっていない不安定な自己を抱えた葵さんが凛子さんによってようやく自分の核となるものに触れたときは「よかったね!」と拍手したい気持ちになりました。 葵さんの「閉じ込めて二人の世界にして、凛子を取り戻したい」という気持ちも分からなくはないですが、自分が求めている理想の凛子さんがどこにもいないということに気づけて良かったです。 そこに気づかないと永遠に救われないまま、もがき苦しむしかないので……。 アフターストリーで出てくるサッパリとした性格の誉さんが大好きです。 こういう他者と自分の境界線をきちんと引けるサッパリした距離感の子が友人にいたら、学校生活が気楽に送れそうです。 @ネタバレ終了 語るか、騙るか―――人はどちらも使い分けて生きていますが、葵さんが口にしたように「人は変えられない、変えられるのは自分だけだ」という言葉が心に響く物語でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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謎の七不思議皆大好き音楽室のベートーベン、理科室の人体模型、美術室のモナ・リザ、トイレの花子さんたちとの謎解き勝負、解けなかったら大変なことに…! 謎解きと七不思議が融合した面白いストーリーでした! フルボイス仕様なのも素晴らしく、それぞれ声優さんの声がキャラたちに合っていたので楽しさ倍増でした。 ベートーベンさんとモナリザさんのほっこりした話が終わり、人体模型さんのやけに明るい性格にニコニコ、グレてしまった花子さんも無事に成仏させて、廊下に出たら2人のおばあさんが……と謎解きを楽しみつつ、最後の問題で止まりました。 言葉は作れたと思うのですが……うーん……入力しても進まないです……何かもう一ひねり足りないのでしょうか。 最後まで解けず残念でした……力及ばずすみません。 途中までのプレイではありますが、素敵な作品をありがとうございました!
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狂った百合一人の女の子を求めて狂い気味な女の子2人が火花を散らし、互いをマウントしあい、なんとか意中の人の心を掴みたい(「いやもう初めから掴んでいるんだけれど」)と奮闘する物語でした。 ストーリーとは直接関係がないですが、全員の名前が面白いです。 @ネタバレ開始 気を引こうとあの手この手で2人が互いをけん制し合う様子が見ていて面白く、翌日作ってきた粘土の3人をゴミとあしらったり、丸めた紙を阿玉さん扱いしたりと、これからも波瀾万丈な学園生活がありそうでワクワクしながら読み終えました。 選択肢を間違えると即座にバッドへ進むので、エンドも回収しやすかったです。 2人の赤ちゃんになる第二人生エンドは正しく狂った百合でした……!! 百合ではないですが辺くんの活躍もブルドーザー持ってくるとかキレッキレで大変面白かったです。 @ネタバレ終了 これからも2人は日々水面下や場外乱闘、直接対決したりしながら、意中の人を求めて毎日心を滾らせつつ過ごすのだろうなと思い、最後はにこにこする物語でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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異世界魔法少女メリュール~イワルク地方~気がついたら異世界にいた魔法少女メリュールは、現地の住人からともに戦ってほしいと助勢を乞われる。あおい軍のためあかい軍と戦うことにしたが……。 実は甘いものが魔力回復の源だった!!という、なんとも可愛らしい魔法少女が甘いもので魔力を補いながら異世界で活躍するお話でした。 イワルク地方編のような形にタイトルがなっているので、他にもお話があるのかな?と思いました。 一定の時間が経過するとまた別の世界に行くようなので、次に行った先でもまた別の誰かを助けているのかなと思いつつ、魔法少女たちの戦いを堪能させていただきました! ふわっとした絵がとても可愛いです! 素敵な作品をありがとうございました!
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王さまと標語洗脳って怖いですよね……標語で人々に分かりやすく知ってもらおうという試み自体は良いと思うのですが、内容がいかんせん……いつの時代も人々を思想によって統制しようとする動きは怖いなと思いました。 従わないと排除するという王様の独裁ぶりが、暴走と紙一重であると思うと空恐ろしい気持ちになりました。 ペーニャさんがどうなってしまったのか……。 今の王様はおそらくずっとこのままだと思うので、次の王様が誰かをすぐに排除する人ではなく、思想の自由を認めてくれる人だといいな……と思いつつ。 ありがとうございました!