白玉ユキトのレビューコレクション
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教室に巣食う悪魔たちいやー、エグいお話でしたね! 初めは主人公の人物像や物語の目的が明かされずに進むので作品に入り込みづらかったのですが、登場人物の関係性や隠された謎が分かってくるに連れてどんどん引き込まれていきました。 登場人物が誰も彼も癖が強く、「ちょっと嫌だな、関わりたくないな」という感じなのですが、こういう人達だからこそ、そこに大きな問題が起こるのだという妙な納得感がありました。 また、学校で起きた事件に対して、週刊誌の報道や先生達の対応・生徒の反応などが描かれるのですが、そこに強いリアリティを感じました。読み終えてエンドロールを見れば多くの参考文献が挙げられていて、丁寧に調べて作られたが故なのだなと驚いたものです。 @ネタバレ開始 謎が明かされた時に、それに納得できるだけの情報が既に出ているんですよね。 最初は主人公の名前も性別も分からなくて、性別は深水さんのイベントで分かったわけですが(まだTSの可能性はありましたが)、後から振り返ってみれば、女生徒との距離の近さや同僚男性のアプローチの仕方などで納得がいくんですよね。 グラフィックが顔より下なのもプライバシー的な表現だと認識していましたが、真相が分かってみれば「だからか!」と腑に落ちますし、地の文が一切ないのもそうでしたし。 主人公は知らぬ振りしてることが多いので、どこまでが本当なのか分からず怪しさ全開で、ミスリードには見事に引っかかってしまいました。エンディングの後に更なる真相があって、残ったパーツが繋がったのは本当に見事でした。寿司ネコとかクラシックとか不登校の彼とか。 自殺を扱った作品は多々ありますが、本作はその選択に納得感がありました。あれだけの仕打ちを受けて最後に縋ったものにまで裏切られたとなれば、この世への諦めを悟るのも已む無しかな、と。そう、加害者を殺したいとかじゃないんですよね。平穏に生きることが許されないことへの諦めであって。 タイトル画面は昨年の事件の瞬間だったのか、と後から気付いて慄きました。音がね……。 手帳のハートとドクロは何だったのか気になります。 個人的に、読み味からブラックオクトウバーを思い出しました。 イベントの途中で閉じて再開した時も芸が細かいですね。というか、オートセーブすごい。 それと、行末の調整は気を遣ったんだろうな、と読んでいて感じました。 ところで、雄三って何者なんだろう笑 @ネタバレ終了 なかなかキツイ描写もあって人には勧めにくいのですが、人間の汚さもまざまざと描かれていて、サスペンスとして非常に面白かったです。 プレイさせて頂き、ありがとうございました!
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ふたりだけのPARADISOとても良いお話でした。 起動するなり広がる青い空と海。初々しい二人。破壊力抜群の甘酸っぱいやり取り! とても幸せな気持ちでプレイできました。 場所の写真もそうなのですが、昼と夜の写真が使い分けられているからでしょうか、そこで過ごした気分になれました。文章も読みやすかったです。 @ネタバレ開始 奥手男子が積極的なの好きなんですよねぇ。ドンピシャで気持ちよく読めました。 本場のペスカトーレ、食べてみたいです。 最初に幸せなところからきて、途中で悲恋の人魚の話が出てきたので、すごくヒヤヒヤしたのですが、幸せなまま終わって安心しました! 家族になれて良かったですね! @ネタバレ終了 読ませていただき、ありがとうございました!
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COVERUP意味が分かると怖い話、一時期読み漁っていたので結構知ってる話もあるのですが、「これ知ってる!」という感じの楽しさや、逆に全然知らない話が出てきて驚いたりして、面白かったです。 それぞれが短いので一気にプレイできますし、何より雰囲気が抜群に良いですね。案内人のシカさん謎すぎる。 @ネタバレ開始 一部、おかしな点は分かっているのに、どれを選べばいいのかで迷うことがありました。 雪崩れの話は救済という言葉がピンと来なかったり、 ソファからベッドへの移動は怪奇現象なのでは、とか、 今は横断歩道も音が鳴るので、目が見えなくても止まれるはず、とか。 それにしても、暗号で脅迫する女の子、可愛いですね! @ネタバレ終了 楽しかったです。また新しい話ができたら読んでみたいと思いました。
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周波数は夜の底一風変わったタイトルに惹かれてプレイしましたが、とても印象的な作品でした。 イラストの雰囲気からもう少しポップなものを想像していたのですが、割とド真ん中のサスペンスでした。強く興味を引く設定に、ハラハラする展開としっかりとした文章が相俟って、終始引き込まれたまま読み進められました。謎を解明しようと藻掻くのに、常に謎が少し上回っていて、最後まで追い立てられて進んでいく構成が上手いなと思います。 ストリートビューに映る死体、という今風の都市伝説が面白いですよね。しかも、その死体の少女が生きていた、という出だしで、強烈な謎として物語を牽引してくれます。途中で出てくるグループチャットの都市伝説も、実際にありそうな感じで怖かったです。 その死体のはずの女の子、初音ちゃんは、幼くも達観している謎めいた雰囲気がとても魅力的でした。主人公の宗矩とは、全く理解し合えない部分だったり、逆に共通点が見つかったり、少しずつ共鳴していく関係性がすごく好きでした。また、物語が基本的に暗くじめっとしているので、いくみちゃんの明るさには救われていたかなと思います。 @ネタバレ開始 「親の命を消費して生きている」という実感を幼い頃に持ってしまったのですよね。生きることそれ自体に罪悪感を持ってしまって、罪があるのに罰がないという居心地の悪さが彼女の認知を歪めてしまっているように見受けられました。一見すると死を求めているのに、死なないよう一緒に逃げている辺りも、こうした歪みの表出なのかなと思います。 ただ、この辺りのバックボーンが作中で語られないんですよね。「初音ちゃんに何があって今の人格を形成しているのか」という謎も読み進める動機の一つでしたので、読み終えてやや物足りなさは残りました。マンションに一人暮らしで弁護士の後見人がいて金に不自由していない、とか気になる要素が結構強かったですし(お金に関しては宗矩も気になりました)。 他にも「いくみちゃんが宗矩をここまで気にしてくれるのはなぜか」とか「空き巣や轢き逃げの犯人は誰か、真相は何か」とか、最後まで謎が謎のままなので、そこは知りたかったところですね。どっぷりと物語に浸っていたので、もっと詳しく知りたかったし読みたかったです。 とはいえ、ラストの宗矩がいくみちゃんからもらったものを初音ちゃんに与えることで繋がる終わり方は、非常に綺麗で印象的でした。その後の取り組みが、上手くいったとしても生活が破綻しそうなのが不安ではありますが。 あとは、地の文も多く、文章がしっかりと書かれているので、サウンドノベル形式の全画面タイプのほうが読みやすかったかもしれません。1行ずつ切られると前後の繋がりが把握しづらくて、バックログで確認し直すことが多かったので。 @ネタバレ終了 長々と書きましたが、ずっしりとした感情を与えてくれる作品でした。 面白かったです。ありがとうございました!
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世界一彼女の近くで面白かったです! 挑戦的なあらすじを見て挑んだわけですが、見事に終盤まで気付けませんでした。そして、気付いた瞬間に「これか!」と驚き。その発想はなかったです。 @ネタバレ開始 最初は「守護霊か?」と思い、体を拭いてもらっている、で「ペットか?」と来て、絡まれた時に体をずらしたところで、ようやく「眼鏡か!」と気付きました。自分も普段眼鏡を掛けているので、眼鏡に対して違和感が全くなかったんですよね。 ちなみに近づいてきた男がオールバックのオラオラ系に見えて、自分も「僕」と同じように警戒してました笑 良い人で良かった。髪を下ろしてる時のほうが優しそうで好きですね。 惣田さんも童顔を気にしていましたが、髪を下ろしてるイラストがすごく大人っぽく見えたので、こちらも髪型のせいもあるのかもしれませんね。 @ネタバレ終了 おまけも含めて、とても満足な時間を過ごせました。ありがとうございました!
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特別清掃部隊STOCKタイトル画面カッコイイ! と思いながらプレイさせて頂きました。 コミックみたいで面白かったです! オシャレな画面に個性的なキャラクターの魅力が強くて、またコンパクトに纏まっているので、難しいことを考えずに一気に読み進められました。研磨さんが可愛い! @ネタバレ開始 明らかに「僕」に何かあるな、という感じで、二重人格の殺人鬼なのかな、とか考えておりましたが、そちらだったのですね。 終わってみれば、なるほど、と納得できることも多くて、そして元村さんが良い人だなぁと思いました。 @ネタバレ終了 楽しかったです。ありがとうございました!
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トナリノ怖い!! 短いお話ですが、非常に綺麗に纏まっていて肝が冷えました。自分も気を付けようと思います。 @ネタバレ開始 タオルなんか借りてどうするんだろう、と思ったら……。しかもその凶器によって自分は容疑者から外れる寸法でヒエェとなりました。 でも恐らく彼女は捕まりますね。素手でドアロックを解除したから指紋がいっぱい付いているはず……いや、タオルで拭いたかも笑 それにしても、相手の状況を文章で語らず、背景でさらっと出してしまうのは上手いですね! あと関係ないんですが、エンディングの恐竜の着ぐるみの女の子でふふってなりました。 @ネタバレ終了 面白かったです! ありがとうございました!
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Slide to Slide 夏をとりもどせ!スライドパズル! 最初は簡単だったのですが、4×4くらいから難しくなりますね。まず元の絵が分からないので配置を推測するのが大変でした。 @ネタバレ開始 ツンデレのアンガーちゃん、可愛かったです! @ネタバレ終了 楽しかったです。ありがとうございました!
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変な意味怖「なんだろう、このタイトル」と思いながらのプレイでしたが、これはアイデア賞ですね! 1話ごとに「そうきたか」と思わせてくれる内容でした。 仄暗い感じで始まってじわじわと怖いのですが、途中には笑えるパートもあったりして、プレイしての満足感は結構高めです。 あと毎度のことながら作りが丁寧なので(左右の看板とか)、安心感と安定感がありました。 @ネタバレ開始 開幕「お母さん艶っぽい!」から始まったので、すぐホラーになってビビッてました。カメラマンのおじさんとか、店主のおばあちゃんとか、無駄に怖すぎる。読み終わった後でも「見守っててくれてたんだよね……?」と確信が持てなかったくらいです。 左右の看板が間違いを選んだ後は通行禁止に変わるようになっていて、作りが細かいなぁと感じました。 2話目も怖い感じになるんだろうなぁ、と思っていたのに、人形ちゃんをぶん殴ったところで声を出して笑ってしまいました。勢いが良すぎる! あと、おばあちゃんが走ってくるだけで面白いのはずるいし、まさかのオチ! まぁ幸せなら良いのでしょう。 エンディングには動きがあって驚きました! でもこれ、結構悲しい結末ですよね。そうすると、本編の不気味な展開は夢の中だったからなのかな、と想像しました。 @ネタバレ終了 素敵な作品でした。ありがとうございました!
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ティラノフェス2023オープニング