白玉ユキトのレビューコレクション
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アリシアちゃんと〇〇〇〇しないと出られない部屋!ティラノでVRoidが動く! と驚いて、フェスまで楽しみにしておりました。 とても楽しかったです! この出オチみたいなタイトルからどう展開するのだろう、と小ネタに笑いながら思っていたのですが、最後のオチの付け方にはビックリしました。登場人物や舞台設定の危うさもなくなりますし、やられた感がすごいです。天晴れでした! @ネタバレ開始 サックスむちゃくちゃ上手いのに爆破される理不尽! それで満足してくれよ! アからンまで全部入れて、何を入れても返してくれるアリシアちゃん博識すぎる! と思っていたら、まさかのAI! そりゃあ何でも知ってるよね! と見事に化かされた気分です。 あとペンライトの振り方がおかしいです! @ネタバレ終了 楽しませて頂きました! ありがとうございました!
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竜と白昼夢 -Dragons & Daydream -とても面白かったです! まさかティラノでデッキ構築ゲームが遊べるとは! ダイスの動きなども細かく、とても力を入れて作られた作品であると分かります。ルールが把握しやすくてバランスも良好で、すいすい遊べると思います。 シナリオも良かったですね! あまり長々とは語られていませんが、出てきた要素が全て繋がっていくのが見事でした。キャラごとのエピソードも全部に気付きがあるんですよねぇ。クリア後のおまけも含めて、とても満足できる作品でした! @ネタバレ開始 世界樹の幻覚とか、竜の血の効果とか、ノアさんがエリオを連れてきた理由とか、個々のエピソードが最後にぐっと収束するのがすごいなと思いました。本当に無駄のない構成です。 部屋の中でゲームマスターと話しながら進める感じは、記事にもありましたが「Inscription」感がありますよね。この人は3人の誰だ? と気になって進めておりました。 1点、バグ報告になりますが、ウォリアーのスキルで敵を倒すと動作がおかしくなりますね。でも、遭遇した不具合はそれだけでした。全体的に処理が複雑そうなのに、すごく丁寧に作られているのだなと思いました。 @ネタバレ終了 楽しませて頂きました。ありがとうございました!
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USA ROBO SANPOなんて素敵な空気感でしょうか! ロボットとうさぎさんのお散歩に同行させて頂きました。3Dで動いているのが、とても可愛かったです。ブッブッ @ネタバレ開始 「巡回中に公園の様子を撮影する」という理由のためか、あんまりうさぎさんが大きく映ってないんですよねぇ。撮影ミスでドアップ、なんてのも見たかったかもです! @ネタバレ終了
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ティラノフェス2024オープニング
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キミまで700kmとても楽しくプレイできました! 遠距離恋愛で会いに行った一日、彼女と一緒に広島弁の彼と広島観光を満喫できた気分になれましたし、実際にも観光してみたくなりました。 遠距離で会えない時間の切なさとか、会いに行った後の別れの惜しさとか、読んでいてすごく伝わってきました。広島弁や用語集から伝わる郷土愛、良いものですね! @ネタバレ開始 「実は昔に会っていた」のパターン、みんなが好きなやつ! でも気味悪がられそうで言い出せない気持ちもよく分かります。 そして最後の「700kmは、0kmになった。」で嬉しくて変な声が出ました。そこまで描いてくれると思わなかったので! 自分は地元が香川なのですが、「ようけ」「たいぎ」「こんまい」とか割と普通に使うので、仲間を見つけた気分です笑 牡蠣の串焼き、あんな焼き鳥みたいになって出てくるんですね。自分も牡蠣好きなので食べてみたいです。 @ネタバレ終了 声が付いてからプレイできて、何だか少し得した気分です。 楽しい時間が過ごせました。ありがとうございました!
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可哀くて倔くて最凶の彼女短いながらも良質のホラーでした。 血だらけの部屋はいびつに歪んでいて不気味で、そこに一際映える青い髪に赤い目の少女。ビジュアルのインパクトが抜群ですよね。初めは詳細が語られないまま進んでいくのですが、最後に背景が分かってくると何とも言えない感傷的な気持ちになります。 @ネタバレ開始 これは背景もキャラもAIなのでしょうか? 再現性がすごいですね。 それと、背景が同じでキャラだけが出る時に、背景も一緒にフェードするのが少し気になりました。 @ネタバレ終了 世界観重視の作品で面白かったです。ありがとうございました!
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地雷系女子!?ほなみさん地雷系女子!? と気になってプレイしました。 シンプルなコメディかと思いきや、終盤で意外な事実が判明して、驚きと共に温かな読後感で読み終えられました。 @ネタバレ開始 ほなみさんは何者か? という謎に目が行っているので、凛くんのほうは完全に盲点でした! 部屋も女の子のそれですし、全く違和感がなかったです。 しかも、それが単なる奇抜なアイデアでは終わらず、穂波さんと凛くんを結びつけるテーマになっているのが上手い作りだなぁ、と本当にやられた気持ちです。 立ち絵にも胸元が破れた差分があったり、バッジはタイトルと同じポーズだったり、作りも丁寧で気持ちよくプレイできました。 @ネタバレ終了 素敵な作品でした。ありがとうございました!
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睡蓮と色一連の完結編、読ませて頂きました。 二人それぞれの心情が本当に手に取るように描写されていて、読んでいて感嘆の息が漏れるようです。最後まで、とても心地よく、気持ちよく読めました。 @ネタバレ開始 お二人とも非常に繊細なんですよね。距離の測り方とか、言葉の選び方とか、声色や顔色を見ながら、相手の気持ちをすごく気にしながら接している。これは疲れるよ。でも、そんな二人だからこそ、その心情に美しさが感じられるのだとも思います。 碧衣さん、浅葱くんの口調を真似たら人と話すのが楽になった、って、これを本人に言ってあげたら、すごく安心するだろうになぁ、と読んでいる分には簡単に思ってしまいますね。浅葱くん、自分は碧衣さんに何をしてあげられるのか、という部分で自信を持てずにいましたし。 お互いに自分の気持ちをひけらかさずに秘めていましたから、どうしても不安になってしまう気持ちはよく分かるんですよね。読んでいて、つくづく浅葱さんの心情に対する解像度が高いな、と思いました。試すようなことをした、とか、言わせたな、とか。 そして、完結編とはいっても明確な結末が描かれるわけではなく、お互いに気持ちの整理ができた、くらいのところで終わるのが、またこれからの想像ができて、この作品らしい終わり方なのかな、と感じました。事件を描いたり結論を出したりする物語ではなく、その時々の感情を丁寧に描いた物語でしたから。 @ネタバレ終了 素敵な物語を読ませて頂き、ありがとうございました! 幸せな時間でした。
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白詰草と靄なんて抒情的な文章なんだろう、と感服しながら読ませて頂きました。 二人の距離や職種・過去などの違いから起こり得る差異がふわりと浮かび上がって、何に対して何を感じているのかがすごく繊細に描写されていて、本当に心地よく読むことができました。 @ネタバレ開始 京都と東京という物理的な距離以上に、これまでの性格形成で生じた距離感の違いだとか、浅葱くんの普通の仕事ができていないことに対する引け目であったり、互いに関係を先に進めるに際しての抵抗感だったり、そうした機微が本当に丁寧に描かれていて深く感じ入りました。 実際、ここから先に進もうと思ったら、お互いの感覚や生活スタイルの違いを丁寧にすり合わせないと、大きな揉め事が起きそうな気がするんですよね。二人のお話がどのように完結されるのか、続きがとても気になります。 @ネタバレ終了 素敵な作品を読ませて頂き、ありがとうございました!
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菊花と雨美しい文章で、とても心地よくプレイさせて頂きました。 開始直後の主人公の心情描写から、本当にすっと作品の中に入り込んでいけました。 @ネタバレ開始 休む理由に思わず旅行と言ってしまって、既に終わった後に無難な報告をするところまで想像しているのに、そこでの茶道教室と出会った男性とのやり取りが、非日常的あるいは冒険のように感じて、この後どうなるのだろう、と夢中で読んでおりました。 旅先での出会いなんて元の日常に戻れば夢みたいなもので、とても危うい関係だと思うのですが、そこをお互いに分かった上で距離を測り合ったりしていたのが、すごくドキドキしましたね。互いに日常に戻った後、この関係がどうなってしまうのか分からないですが、そこを含めて非常に綺麗な余韻が感じられました。 @ネタバレ終了 抜群の読み心地でした。ありがとうございました!