一二七マコト@mclのレビューコレクション
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Last Halloween Night村で行われるハロウィンイベントが舞台で、主人公は子どもとして最後のハロウィンを迎え、その友達との交流とそれぞれの結末を描いた短編です。 分岐によってはゾクッとしたり、切なかったり、ビターな気分を味わえるお話でした。 ゾクッとする部分はホラー的でした。ハロウィンナイトにピッタリです。 @ネタバレ開始 実は最初に選んだ選択肢から、彼らの正体は「もしや仮装ではなく、本物のお化けなのでは?」とアタリをつけたのですが、タグにある通り彼らは人外でした。この世の者ではなく、湖を介して主人公のいる世界に来ていました。ハロウィンの事を考えると納得の世界観です。 そして三人のそれぞれの正体が主人公に判明してからが、この物語の始まりなのではないかな、と思いました。 @ネタバレ終了 可愛くポップな見た目の三人と、三者三葉の様々なエンディングが見られて楽しかったです。 個人的には無邪気で子どもっぽい、けど素直で明るいパンプキン君が特に好きです。 ステキな作品をありがとうございました! -
cosmic surprise宇宙の端にあるステーションで繰り広げられる、ほんわかあり、事件アリの綺麗にまとめられた短編ストーリーです。 狐耳のフォウちゃんとアンドロイドのユプシロン君とのやり取りが微笑ましく、きっといつもの日常もこんな感じなんだろうなぁ~と二人の関係性を垣間見ることが出来ました。二人のデザインや性格、とても可愛らしいです! そんな穏やかな空間の中で巻き起こる事件! 二人の和やかなやり取りにすっかり油断していまして、驚きました。 が、読み進めると「そういうことか!」となり、最後は一件落着。 テンポが良く、とても楽しめました。 そして、「別のお話」もとても気になります! 続きが気になる、ふんわりSFを短時間で楽しめるステキなお話でした。 ありがとうございました! -
どとこい以前より、ノベコレニュースで取り上げられているのを拝見し設定の斬新さに惹かれてプレイしました! どの登場人物達とのやり取りも楽しく、時間を忘れてプレイしていました(笑) 悪魔に呪いをかけられた主人公が、美少女のみ解像度の低い状態のグラフィックが画面に映し出されます。選択肢で好感度を上げると、徐々に解像度が上がっていく…なんて、発想の勝利としか言えません。そして、どの解像度でも細かに差分があったりと、細部まで拘りを感じました。 各登場人物、会話だけでもとても魅力的で一人目を攻略し終わった時に「これは全員のご尊顔を見なければ…!!」となり、夢中になってやり込みました。 一人、ルートに入るのが難しい子がいましたので、攻略サイトの方を参考にさせて頂き、無事に全てのルートをクリアすることが出来ました! 楽しかったのであっと言う間でした。 斬新なアイディアと随所にあるこだわりが光る、素晴らしい作品をプレイすることが出来て良かったです。ステキな作品と時間をありがとうございました!! -
虹のくじら-TyranoEdition-窮屈だと感じる環境や時間の中で、そこから逃げ出せたら…と、一見して対比的な二人の少女が「虹のくじら」という絵本をきっかけに展開されていくお話です。 淡く優しいタッチの絵と、それに対比するような学校という環境での重苦しさが見ていて胸がギュッとする思いでした。 スチルや立ち絵、背景が切り替わる演出が個人的にとても好きです。 ラストシーンは特にそれが効果的で思わず魅入ってしまいました。 読んでいるこちらまで窮屈さを感じる程リアリティのある描写と、「虹のくじら」という幻想的でどこか救いや希望を感じる世界観、対比的だけどどこか似ている二人の儚い少女たちが美しく、ステキな作品でした。 ステキな時間をありがとうございました! -
アムリタ、地獄に水彩画のような淡いタッチと、しきりに「アムリタ」と繰り返すボイスが特徴的な作品でした。 物語の冒頭のような、何か核になるお話を断片的に切り取ったかのような……不思議な世界観でした。 アムリタとは誰/何なのか、色々と考えてしまいますね。 全容がわかるストーリーがあったらぜひ読んでみたいです。 不思議で新鮮な感覚を味わえる作品をありがとうございました! -
あなたと3人とどうとでもなる死体概要欄にあるように、ショートミステリーです。プレイヤー自身が探偵として、容疑者と思われる人物達の話を聞いたり、屋敷内を事件の手がかりのために探索をしたりします。 短いながらも丁寧に作り込まれていて、情報整理をきちんとすれば自ずと犯人が判明します。 短いやり取りの中で、この事件が起きた屋敷内での人間関係が垣間見れ、BESTENDでは、(やったことは勿論犯罪ですが)犯人側にも辛い事情があったのだと同情せざるを得ませんでした。 短時間でミルクティーを片手に、本格ミステリが楽しめるステキな作品でした! ありがとうございました。 -
妹のろいタイトル(※タイトルではない)の女の子、可愛い~~!!と、ホイホイされてプレイしました! なんて不純。 ビジュアルだけでなく、「妹のろい」という意味も気になって、プレイを始める前から色々と考えながら読み進めました。 @ネタバレ開始 「妹」とタイトルにあることから、メインビジュアルの困り気味の切ないほほ笑みが可愛い、この女の子が妹だな!やったー! そして、のろい…パッと思い浮かんだのは“呪い”。 ……まさか~!「妹の、ろい」かなぁ~!なんて頭お花畑でした。 まさか本当に呪い…そして鈍(のろ)い、といじめられていた過去があり、そしてそれが巡り巡って…とは思ってもみませんでした。 @ネタバレ終了 前半部分のキャッチーでコメディなやり取りと、ある真相が判明してからのシリアスな展開が非常にテンポが良く、パズルがカチ、カチッとはまっていくような展開は素晴らしかったです。 2つのエンディングがありますが、どちらもその選択をしたらそうなるだろうなと思えるラストでした。どちらも好きです。 @ネタバレ開始 さゆちゃんとの卒業式(デートかな?)では、あれほど溺愛していたアキヒト君が最後の最後に「行かないでくれ」ではなく、「行けー!」とさゆちゃんの背中を押しているかのような、「お兄ちゃん」をしているシーンが特に好きです。また、最愛の妹・さゆちゃんとの本当に最後の別れであり、さゆちゃんに執着する自分との卒業のようにも見えました。二人の卒業式だったのかなぁ、なんて思ったり。 タイトル画面だと錯覚していた、さゆちゃんの困ったような切ないほほ笑みもこのシーンまでくると意味がわかる構成でとても良かったです。立ち絵もスチルもさゆちゃん、かわいい!!!!! 終始目が幸せでした! @ネタバレ終了 短い時間の中でコメディとシリアスの両側面が楽しめる、ステキな作品でした!プレイ出来て良かったです。ありがとうございました! -
明くる日の夢タイトルが気になり、プレイしました。和風伝奇もので非常に好みのお話でした! 絵本を語るような形でお話が展開していき、シーン毎にイラストが用意されています。クリックする度に絵が変わり、10分程の中で何枚描かれたのだろう!?と感嘆する程豪華でした。最初から最後までギュッと詰まっており魅せられました。 終盤あたりの展開から少女のこれからは悪夢を見る事もなく、家族であるお兄さんと幸せに暮らしていくのだろうなぁ…なんて思っていたら、まさかのラストでした…。 ホラーなの!?と思ってしまう程、ゾゾゾ…!!と鳥肌がたちました。良い意味で不意を突かれ、タイトルの意味が判明する演出も相成ってラストの引きは衝撃的…!! 短い時間で濃厚なお話を堪能させて頂きました。 ありがとうございました! -
老と白和風な雰囲気とタイトルが気になりプレイしました。 何やら訳ありそうな老爺、廃れた村、そこに住む“不老不死”となったと言われる小さな少女。村の状況が芳しくないのは描写の端々にされている通りで、だからこそ、老爺と少女の存在が光って見えました。 スチルが2枚あるのですが、どちらも好きです。 特に2枚目は見た瞬間、「おお!」となりました。物語のその後に思いを馳せる事の出来る、ステキなスチルと演出でした。 また、立ち絵があるシーンでは背景も含めてモノトーン調で落ち着いた雰囲気で、村の物寂しさが伝わってくるようでした。それに対比するかのように色が入るシーンはグッときました。 @ネタバレ開始 口は悪いけれど優しく渋かっこいい淵野さんと、 健気なましろちゃんに幸あれ! @ネタバレ終了 短いながらも緩急があり、お話のテンポもよく、「そういうことだったのか」と不老不死にまつわるお話も綺麗にまとめられており、ラストシーンを見ると続きの気になるお話でした。 ステキな作品と時間をありがとうございました! -
ガラス姫お話も登場人物たちも絵も、全てが優しくて読了後はとてもほっこりした気持ちになりました! イラストがとても豊富で30分もかからない短い時間の中で、沢山の温かさや美しさ、コミカルで可愛いシーン等…バリエーション豊富なイラストを堪能出来、「ガラス姫達はどうなるんだろう…?」と時間を忘れて楽しめました。 @ネタバレ開始 絵本の方の「ガラス姫」と、その絵本を読んでいた司書さんの上司、館長の髪飾り(シュシュかな?)と「ガラス姫」に登場するある人物が似てる…?となりました。でも双方、言葉遣いは違うし果たして…?と本作の本編にあたる「ガラス姫」のお話以外の世界観も気になりました。一つの作品を二つの視点で読めるのって、楽しいですね! @ネタバレ終了 ステキな時間と作品をありがとうございました!!プレイできて良かったです!!
