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個人宇宙のレビューコレクション

  • 君の世界は鳥籠の中
    君の世界は鳥籠の中
    2人の少年少女の心の変化を主軸とした物語です。選択肢・エンド数が非常に多く、途中から攻略サイトを参考に読み進めていき、全てのエンド・隠しエンドをコンプリートした後に開放される最終シナリオを含めて、自分は6時間程度で完走することができました。 ノベルゲーム特有の分岐を利用した多角的なシナリオ、キャラクターの可愛いイラストなど、魅力的な部分がたくさん詰まった非常に面白い作品でした。文章も読みやすく、個人的には序盤の心電図の表現がめちゃくちゃ好きです。作業の合間を縫って読んでいこうと思っていましたが、途中から抜け出せなくなり、後半以降は一気に読んでしまいました(笑)。 @ネタバレ開始 「フリゲならではの作品」という言葉にふさわしい、シナリオの変化がすごいと感じる内容でした。1章〜2章の雰囲気を一変させる3章から、愛歌の視点へと変わり、緊迫感と共に今度は愛歌の方が使用人の彼女ために動いていく展開には痺れました。そして全エンド回収後に開放される、隠しエンド1──。通常エンドを読んだからこそ、この結末は非常に殺傷力が高く、ゾクっとしながらも頭から離れられない魅力とエネルギーがありました。 隠しエンドで判明してしまったジョーカー的なアイテムについても、最終シナリオでしっかり決着つけた部分も良かったです。本編では出番の少なめだった2人が、隠しシナリオで大きな存在感を出している部分など、最後まで隙のない構成で、楽しく読むことができました。全キャラクターで特に好きなのは花恋だったので、その部分でも非常に満足しました(笑)。 ⋯⋯と、シナリオ部分を主に書きましたが、イラストや演出部分もすごく良かったです。女性キャラクターの可愛さは言わずもがな。水着のシーンの選択肢では2秒で突撃することを決め、愛歌の水着姿を眺めることができて心の中でガッツポーズをしましたし、3章の採寸シーンでは反射的に左手でグッドの仕草をしてしまいました(笑)。 重要なシーンでは、ここぞというタイミングでキャラクターを動かしているので、よりグッとくるものがありました。 @ネタバレ終了 長々と書いてしまいましたが、最後のエンドまで丁寧に作られた魅力たっぷりの面白いノベル作品でした。素敵なゲームをありがとうございました!

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  • みちのく怪奇譚 4話
    みちのく怪奇譚 4話
    『みちのく怪奇譚』1話〜3話に登場するキャラクターたちを中心にした短編集です。クリア後のおまけも含めて、40分程度で完走しました。 今まで登場した個性的なキャラクターたちのやり取り・ホラー的な部分など、シリーズを通して読んでいる自分にとって、最後までとても楽しむことができました。以下、各話の感想を書きます。 @ネタバレ開始 【霊能部】祐樹くんは王道の部活ラブコメの世界に入ったのかと、最初は羨ましい気持ちになりながら読みました(笑)。うどん扱いされてしまった守護霊の心強さはもちろん、藤原先輩もすごく可愛かったです・・・! 【邂逅】一気に景道くんが落としてきた部分が素晴らしかったです。主役の2人が出会ったシナリオも見れて良かったです。 【赤い女】ジワジワと迫ってくる怖さに手に汗握りつつ、最後はフライパンで解決してしまう爽快さがたまらなかったです。やはりフライパンは最強の武器・・・!(マリオRPG脳)。 【再会】『赤い女』の次にこの構成のシナリオを入れてくるか、と驚きました。義胤くんの方がおかしくなっていると分かった瞬間、ゾクっとしてしまいました。ハルノさんも久しぶりに見れて良かったです・・・! 【体験談】義胤くんが怪異扱いされている部分に笑ってしまいました(笑)。そして、最後のおまけ部分の意味深な言葉・・・!いったい最終話はどうなってしまうんだ、と期待せざるを得ない内容でした。大変お忙しいとは思いますが、最終話もすごく楽しみにしています! @ネタバレ終了

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  • 逢魔時の家路(リメイク版)
    逢魔時の家路(リメイク版)
    幼馴染の男女が家に帰るまでのやり取りを描いた、短い物語です。5分程度で完走することができます。2人の会話を含め、美しい音楽と綺麗な背景に何とも言えない寂寥感を抱きました。 @ネタバレ開始 最後の那由多の言葉が、とても印象的でした。世界観を含め、物語が始めるまでの経緯など、いろいろと考えてしまいました。素敵な作品をありがとうございました! @ネタバレ終了

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  • ネコ実験室
    ネコ実験室
    主人公のネコ・ヘンゼルが人間の手によってバラバラにされてしまうが、魔法使いの手によって人間の姿を借りることになる。ヘンゼルは曖昧な記憶を頼りに、自分をバラバラにした犯人を探していく物語です。1時間程度で無事に完走することができました。 主人公のネコが人間の姿となり、自分を殺した人間を探していくという、ファンタジックな設定とサスペンス的な展開に大きな魅力を感じました。いじめを主軸にしている関係上、ハードな描写もありましたが、それぞれのメリーバッドエンド・トゥルーエンドは各キャラの心情を丁寧に描いており、とても読み応えのある作品でした。 @ネタバレ開始 ダークな展開に時折入るコミカルな選択肢に笑ってしまいました(笑)。ヘンゼルくんは、どのタイミングでおっぱいがいっぱいの素晴らしさを覚えたんだろう、と考えてしまいました(笑)。 @ネタバレ終了 とても面白かったです。素敵な作品をありがとうございました!

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  • あれがなにをいってもあけないでね
    あれがなにをいってもあけないでね
    主人公が閉じ込められている得体の知れない存在と会話をしていく掌編のホラーです。15分程度で全てのエンドを完走しました。 @ネタバレ開始 コンセプトの通り、得体の知れないホラーな雰囲気がたまらない作品でした。個人的には月夜のエンドが好きです。怖い部分に加え、寂しさと美しさも感じてしまいました。素敵な作品をありがとうございました! @ネタバレ終了

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  • 少年カンテラとハイツコール
    少年カンテラとハイツコール
    主人公の少年カンテラが、黄泉の国にある「ハイツ鏡野」の住民たちによるハイツコールに1分以内で応えていく形式のミニゲームです。本編は20分程度で完走できましたが、クリア後に開放されるオマケにも新しいミニゲームが入っており、そちらを含めて1時間程度で完走しました。 めちゃくちゃ面白かったです。ゲーム部分が楽しかったのはもちろん、制作者様の絶大なセンスを感じるデザインや、個性的なキャラクターの言い回しなど、様々な魅力がギュッと詰まった内容になっています。背景やキャラクターの立ち絵なども全てマッチしており、ここでしか味わえないような世界観が広がっていました。ハイツコール!ハイツコール! @ネタバレ開始 本編は1分以内にクリアしなければならなかったので、各部屋に散りばめられたアイテムに関する話などは、超高速で読みました(笑)。 @ネタバレ終了 個人的には、各キャラクターの描写の仕方が「すごいなぁ」と思いました。どのキャラクターも短い間にしっかりとした個性や清濁を、独特な言い回しで表現しており、それがより物語の奥行きを出していると感じました。 「ゲームは総合芸術」という言葉をよく耳にしますが、まさにそれを体現したような楽しい作品でした。素敵なゲームをありがとうございました!

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  • 家出少年ほころくん
    家出少年ほころくん
    8歳の主人公・ほころくんが、とある事情で家出をして、大学生の美々子の家に転がり込んだことから始まる7日間のホラー物語です。全てのエンドを20分程度で完走することができました。 綺麗に描かれたイラストが登場人物の可愛らしさと怖さを存分に引き出しており、短めのプレイ時間ながら、とても満足感の残る作品でした。 @ネタバレ開始 個人的には逃げきれなかったエンド2のゾクっとした怖さや、無事に逃げきれたかと思いきやのエンド4が好きです。素敵な作品をありがとうございました!

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  • 可惜夜のみつかね村
    可惜夜のみつかね村
    主人公の南風原が、奇妙な村から脱出するために奔走するホラーゲームです。1時間程度で無事にトゥルーエンドに辿り着けました。 前作もプレイしましたが、今作は村を自由に行き来することができ、さらに手帳などのヒント機能もあったので、より楽しくスムーズに探索することができました。村全体の不気味な感じも個人的にたまらなかったです。 @ネタバレ開始 初回の探索で金槌を彼に使いたかったんですが、そこは何とか我慢しました(笑)。トゥルーエンドを見た後、データを再ロードして、いろんな気持ちを込めて今度こそ金槌をブチかましました(笑)。 @ネタバレ終了 とても楽しかったです。素敵なゲームをありがとうございました!

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  • オノマトペ脱出ゲーム
    オノマトペ脱出ゲーム
    真っ暗な画面をひたすらクリックして、音を頼りにしながらクリアを目指していくゲームです。5分ほどで無事にクリアできました。 @ネタバレ開始 クリア後のネタばらしが秀逸でした。当初はホラーな感じを想像しましたが、それとは全く正反対のオチに驚きました。お父さんとネコの叫び声は、暗闇だとすごく怖い感じがしましたが、ネタバレ後は完全に笑ってしまう内容でした(笑)。 @ネタバレ終了 短いながらインパクトのある内容でした。素敵な作品をありがとうございました!

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  • voice ~私たちの選択~
    voice ~私たちの選択~
    声優科の専門学校に入学した主人公の2年間を描いた「夢」と「恋」のADVです。全てのエンドを8時間程度で完走することができました。 とても面白かったと同時に、制作者様の凄まじい熱量もひしひしと感じる作品でした。長大なシナリオはもちろん、攻略対象キャラクターの目パチ・口パクの演出に加え(服の差分も非常に多いです)、シーンに合った大量の背景や効果音など細かい部分も丁寧に作られており、最後まで没入しながら(周回部分は除く)ストーリーを堪能することができました。 個人的に秀逸だと感じたのは、「声優科の専門学校」という他の作品ではあまり見かけない舞台を丁寧に描いたことです。細かい練習風景や専門学校特有の人間描写など、何気ない彼らの日常も新鮮な感じで読むことができました。この作品はずっと主人公の視点で進行していきますが、作中に登場する様々な劇で登場人物の心情とリンクする箇所が多くあり、間接的にキャラの本音を感じられた部分も良かったです。 @ネタバレ開始 ここまでストーリーについて言及しましたが、主軸となる恋愛部分もすごく面白かったです。攻略対象の成瀬くんとミオ先生はどちらも魅力的なキャラクターで、お互いの「夢」とか「立場」とか、様々な障害を乗り越えた先にある2人のグッドエンドの満足感は高かったです。イラスト・スチル全般からは仄かな色気も伝わってきて、所々で大きく見せてくる鎖骨が特に素晴らしいと感じました(笑)。 作中の2人の演技に対する、女性陣のコミカルなリアクションも個人的に好きです。この2年の間に、いったい何人の女性をノックアウトさせ、鼻から血を出させたのか、そんなことも気になってしまいました(笑) @ネタバレ終了 ⋯⋯と、長々と書いてしまいましたが、「声優科の専門学校」という特殊な場所を舞台にした、非常に素晴らしい作品でした。夢や友情、演じ続けることへの葛藤や情熱、達成できた時の高揚感など、恋愛要素に留まらない魅力もたくさん備えています。制作、本当にお疲れ様でした。そして、素敵な作品をありがとうございました!

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