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あびのレビューコレクション

  • My heart skips a beat.
    My heart skips a beat.
    失恋から始まる恋の話。 モノクロのシルエットイラストによる人物描写と感情表現で、基本的には台詞等がなく画像だけで動画のように進んで行きます。シルエットで表示される行動を選択していくことでエンディングが分岐。 プレイ時間は二周して十七分ほど。 それまでの流れもシルエットだけで色んな表現が出来るのだなあと思いながら見ておりましたが、「どうしてもあなたに伝えたいことがあって」初めて文字が登場したのが印象的でした。 Windows版プレイ。自分の環境だと選択肢を含めて一部画像が表示されず、イラスト依存の表現を主としたゲームの為に何を指し示しているのか分からない所もあったのですが、流れで何となく察しながら遊んでみました。

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  • 発情婆2
    発情婆2
    同シリーズのようなので前作より続けてプレイ。 ロケットに乗りたい孫の為におじいさんがエネルギーを集める話です。 最初のオープニングはオートで進むのですがクリックすると一気にスキップしてしまったので初見の方はお気を付けて。まあ本当に最初なので即座に読み直せるのですが。 それとなく前作の設定を引き継いでいますが未プレイでも問題なく遊べる内容です。前作と違って今度は突然のメモや記憶力も必要なく、また難易度としても今作の方がクリアしやすいように感じたので、こちらから遊んでみてもいいかも。寧ろ前作の最後の人がアレすぎたんだよォ! めちゃめちゃ急展開ですが深そうな話も一瞬だけあ……ある……かな……? エンディングまで見終えてから登録タグの「ホラー」に気付いたのですが、ホラー、なるほどホラーだったのか、ホラー……?(混乱)

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  • 発情婆
    発情婆
    妙齢の女性(丁寧な表現)の発情によって世界が滅びそうなので直前で萎えさせてエネルギーだけ神様がいただきたい話。 サムネ時点で察せるかとは思いますがカオスギャグによるお下品ネタゲームです。 実際の声と心の声は違う可能性があるので「心臓」を用いて本音を聞きベストタイミングを探し当てましょう。鎌は各ラウンドごと一回ですが心臓は何度でも使えるよ! 特に終盤はガッツリ下ネタなので確かに人を選びそうですね。バッド回収の為に何度か周回したのでアラームなど一部SEの長さが気になりましたが、ミニゲーム的にプレイする分には問題ないかな。 ところで初見時ヨソ様を他所様と脳内漢字変換して他人の家庭事情を見て面白がるだなんて性格の悪いババアだぜ!などと思ってしまいました。とんだ風評被害だ。すまないばあさん。

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  • しあわせの夢
    しあわせの夢
    百年後に目覚める予定で冷凍睡眠した嘗て先輩であった少女と突然十年振りに再会した話。 全九章。のろのろ読んでたので自分も掛かった時間としては三四時間ほどでしょうか。 理由を聞けない青年が、理由を語らない少女に、流されるようにして彼女のお願いを叶える。 過去と現在を交互に、しっとりとした雰囲気で語られる物語です。 高校時代の一年間を同じ部室で過ごしただけ、それ以外の場所での姿は知らず、ともすれば相手の心情も知らず、そして何より聞くことをしなかった。すぐ目の前の、手を伸ばせば届く距離にあった他者に、それでも自分が大事でどうしようもなく踏み込むことが出来なかった。そんな思春期の距離感が丁寧に描かれていた印象でした。 登場人物達の行動や心情がとても丁寧に描かれている作品なので、こちらの説明文にもあります通り、じっくりと落ち着いた空間で物語に浸りたい方に。

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  • 実像と虚像
    実像と虚像
    ある契機を経て人形を溺愛し始めた青年ギルバートと意思が宿ったその人形の話。 プレイ時間は両モード両エンド回収で50分ほど、文章量は殆ど変わらないので片方のモードだけなら半分の時間ですね。 第三者の語り手による紙芝居モードと一人称によるADVモードの好きな方を選択して読むことができ、それぞれに違った良さがあります。 ただ特に序盤など一部では大凡文体が変化してるだけ、というような印象を感じてしまったのが少し残念だったかもです。 面白いシステムだとは思うので、折角なら紙芝居モードでは文章量をガッと減らして情報量も少なくする代わりに短時間で読めるように、ADVモードでは主人公の視点のみに縛ってEND1の最後の方は丸ごと削る、などの変化を付け両モードを読むことで全てを理解できるような仕組みにしても面白かったかな、と思いました。あくまでコンプ厨による両モードの読了を前提とした個人的な感想ですが……! 実像と虚像、何を以てして実像と成るのか、など色々と深く考えてみると深くなりそうなテーマの作品でした。

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  • ぼくはゆうしゃになりたい
    ぼくはゆうしゃになりたい
    いつか魔物を倒して勇者となる為に少年と相棒ペスが今日も修行に出掛ける話。 平仮名の比較的簡単な言葉で構成されている文章と、可愛らしい背景や手描きテイストの動物達が特徴の絵本風ゲームです。 きっと平和に勇者を目指すほのぼのした話なのだろうと素直な気持ちでプレイを始めた私は登録タグを全く見ていませんでした。 しかし序盤から疑問に感じる点などはあったので、上手く伏線が張られているなあ、とも。 全て平仮名のため読みにくい箇所もあり、通常の絵本テイストであれば句読点を増やすなどして拍を取りつつ読みやすくするのがいいかなと思うのですが、こちらは内容が内容なので子供向けを意識する必要はないのかなと悩む所ですね。 一転する際のギャップが良い味を出している物語でした。

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  • CAFE Midwinter
    CAFE Midwinter
    追記:たぶん未踏フラグが原因ですね……! 他の時間帯の店員さんに出会っていないと特定の会話が発生した際にまるっと会話が表示されなくなるのかな、と二度目の深夜帯にプレイしてみたところ思いました。 というわけで改めて別の時間にも再び遊ばせていただきます!笑

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  • 恋の糧
    恋の糧
    世界を斜に見る卑屈な青年と絶対の勝者たる幸福な壮年とお腹を空かせた恋される童女の話。 例えば吸血鬼伝説の中にも魅了の力を持つ者がいたりいなかったりと聞きますが、そういった信者の盲目めいた「恋」にも似ているのかな、などとも思いました。 吸血の前に麻酔成分を注入してくる蚊みたいな。その例はやめろ。 物語として残酷表現を含みますが、描写としては薄いので基本的に問題なく読めると思います。ただ極端に写真に弱い自分は一瞬の写真画像に負け掛けました。 あと終盤の一枚絵が良かったです。

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  • 二次元からの赤色
    二次元からの赤色
    自分が描いた絵である女の子がパソコンから出てくる話。 まるで夢のような話ですが勿論それだけで終わるはずがなく、ある日の出来事を最大の境にして、どんどん不穏な空気に包まれていきます。 それでも選択肢は主人公にあった、というのが虚しくも恐ろしいですね。あくまで不条理に巻き込まれた訳ではなく彼自身が選択できる最大の立場にいた。 まあ本当に選択させてもらえたのかどうかは今となっては分からないことですが。とりあえずリチアちゃん可愛い。

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  • 向日葵に添えるアイリス
    向日葵に添えるアイリス
    お花と一緒に少女と過ごした物語。 優しい文章と音楽が穏やかな空気を演出しています。 視点者の関係もあって明確に語られない部分も多いのですが、それでも充分すぎるほど伝わってくるように感じました。 花を通して語られていく時間が切なかったです。

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