三琴のレビューコレクション
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じみにしじみ可愛い絵柄とシュールな作品名に惹かれずっと気になっていて、フェス終幕の駆け込みで遊ばせていただきました!村を救うために神様を口説くですと…?あらすじからワクワクです。和風伝奇のような幕開けからは想像もつかない、破茶滅茶なしじみワールドが炸裂していて吃驚でした!くせになる独特な世界感が最高で、作品の突き抜けた個性とカオスっぷりにすっかり虜になっています…! @ネタバレ開始 美麗すぎるイラストに対し、一部のやっつけ感のある(村)の文字のチグハグさなど、冒頭から何やら気配がおかしいぞと思っていたら…!息つく間もなく、ぶっ飛んだコメディが次々と繰り出され、プレイ中ずっと笑いっぱなしでした!ゴキゲンな展開から、いきなり滅亡したり、ぬっころされたり、世紀末みたいなENDに辿り着くのでツッコミが追いつきません…!実は初手で隠しルート(真END?)を引き当て、早々にしじみちゃんとお会いすることができたので、村が守られて良かった!思いつつ、当初の目的は氷神様の好感度を狙う攻略ゲーでありましたので、しっかり再戦&口説き落とさせていただきました!己の個性と我道を貫くことで氷神さんの好感度が上がるのが、さすがのしじみワールドで楽しかったです。(氷神さん意外とちょろくて可愛いですね…!)END3,4の陰陽師さんと氷神さんの覇者み溢れるイラストもイカしてて好きです! 夢中になるまま気づけば全END制覇することができました!SNS等では幾度もお目に掛かっていたキャラクター様たちだったのですが、本作で破天荒な中身も知ることができて嬉しいです。ますますファンになりました!これからスーパーでしじみ汁を見かけるたびに、この作品を思いしてニンマリしちゃいます。 @ネタバレ終了 素敵な作品と楽しい時間をありがとうございました!
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スーパーマーキング心して遊ばせていただきました…!ゲーム起動直後に超高速Uターンしかけ…いえ、もっと前、概要の実況規約を読んだあたりで乗り越えるには高すぎる壁を感じていたかもしれません…!先人たちのコメントから悲鳴が聞こえましたが、覚悟を持っていざ入店。な、なんじゃこりゃ、、!怖い。全部が怖い!!永生観念を刷り込まれる洗脳ゲーでした。グラフィックも演出も隅々までクオリティが高すぎるので、没入なんてしたくないのにせざるを得ないトリック…!言葉にできない凄さが詰まった作品でした! @ネタバレ開始 マーキングってそういうこと…!?入店早々絶望しかない展開に泡吹きながらも、鉛の体を引き摺ってスーパーの順路を進んでいきました。「誰が手に取るかい!」と強靭な姿勢で退店まで逃げ切ったと思ったら、さらに恐怖しかない人知を超えたENDにたどり着いて……(゚д゚)。気を取り直して、鋼の心で全てをかごに入れながらの二周目。さっきまでは、さすがにここまでやる人いないだろ~~と思ってたのに、ぽぽぽぽーぽー♪の教祖様に洗脳されすぎて、本日行ったスーパーの一角でも同じことが起きていたかもという恐怖に駆られました。これが一番怖いです!!;;三周目は何も考えないようにして、無心でクリックし続けました。が、修行が足りなかったみたいで、ぜんぜん無心ではいられませんでした。怪異のようなお客様方ともそろそろ顔なじみです…。必死の思いで退店したら、救済なのか絶望なのか、るるる~~♪なお部屋へとたどり着き、さらなる満身創痍になってようやく帰還できました…!そういう趣旨の脱出ゲームですよね…? 何から何まで作り込みが凄くて、狂気の怪作めちゃくちゃ楽しませていただきました! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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ふしぎな森のレストラン トラットリアマップ探索しながら食材を探してお料理するゲーム!ほのぼの世界観がとっても癒やし&動きまくるアニメーションが凄すぎます…!主人公のくるくると変わる表情や、クッキング中の楽しそうな姿に画面のこちらもにっこにこでした// 自力では攻略が難しいかも…?と思っても、可愛い助っ人キャラが側にいてくれるので安心してプレイできるのも優しい設計だなと感じます。 @ネタバレ開始 食材がすべてファンタジックなのも魅力的で、夢中になって探し集めてはどんな味だろうと想像するのも楽しかったです!プレイ中の探索やクッキングの楽しさはもちろん、エンディングがバリエーション豊かなのが良かったです!トラットリア経営の才能があったのか、初手でEND5を引き当てることができて喜んでいたのですが、次にEND1を見て、ま、ま、まさかの…!?と驚きました。こんなにもほのぼのニコニコな主人公が……するなんて!他のENDもいっそう気になりました…!どのENDも好きですが、一番のお気に入りはEND2です。なんというか、ほっこり温かい本作を象徴するような、何気ない日常に嬉しい出来事が舞い込む感じが幸せでした! @ネタバレ終了 素敵なゲームと楽しい時間をありがとうございました!
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教室に巣食う悪魔たち驚愕の面白さでした…!超本格サスペンスでクオリティと完成度が凄いです。注意書きに苦手要素がなければ、是非お薦めしたい作品。他の方のコメントを参考に、小分けではなく一気にプレイさせてただいたのですが大正解でした!(できれば集中できる環境でのプレイをお勧めです)没頭して読み進め、読了後には暫く放心するほど大満足感に浸っています。遊ばせていただいたことに感謝でいっぱいです…! @ネタバレ開始 説明最小限で幕開けるので、全体として探り探りのストーリー進行。なのに、一切置いていかれることがなかったのがシナリオ構成の凄さだと感じました。操作性を持たせながらも、基本は日付順に話を追えばいいので道筋から外れることはなく、ストーリーに集中できたのも有り難かったです。オムニバス形式の各キャラとの会話に関しても、真相・犯人の追求というミステリー要素はもちろん、学校という閉塞的な舞台の異様さ、人間模様の醜悪さ(褒め)が大変面白くて、ぐいぐい話に惹き込まれました。これぞイヤミス!さらに、作中の色んな仕掛けが作用して、一本道とは思えないほど多層的に物語が展開されるので、この作品はまだ面白くなるのか!?とプレイ中何度も驚かされました。真相に向かうまでに、作品の印象が何段階か変化したので、以下前半パート、後半パートに分けての感想とさせてください。 ▽前半パート 始め(手帳1ページ目を読み終えるくらいまで)は、登場人物みんな関わりたくないタイプだなと思いつつも、体裁よりも自分の考えを真っ先に意見するところなど、ある意味、主義主張が一貫していて清々しいとさえ感じていました。振り切った嫌な面もありますが、学校という特殊なコミュニティでの処世術や、主人公に対しての物言いには正当性というか、一理ある部分も多いように思えて。問題児ばかりと言っても、皆がぐずぐずの人格だったら辟易したと思うのですが、テーマ性の割に全然粘っこくなくて、クローズドな世界で生きる彼らの事件録、事情調査といった感じで抵抗感なく読み進められるという印象を抱いていたと振り返って思います。逆に主人公に関しては、冒頭こそ、視点(思考)に寄り添う方向で読み進めようとしたのですが、各人物との会話から人間性を伺い知るたびに、出てくる出てくるくずっぷり!一番アウトなのはこいつでは…と思うに至りました。過去の事件の真相として、主人公が犯人というオチは大いにありそうだ、と狙いを定めたところまでが前半のハイライトです…! ▽後半パート~終幕 そこから、まさかの!!後半パートの畳み掛けるようなどんでん返し、さらなるひっくり返しの展開に、幾度も度肝を抜かれました…!!「想像を絶する」が伊達ではないことに唸るとともに、嫌な奴ではなく間違いなく「悪魔」な彼らの所業に戦慄しました……。一瞬でも関心を寄せてしまった自分を呪うくらい、とんでもない極悪人で、犯した罪に対しては心の底から嫌悪します。ですが!!ミステリー/サスペンスとしてこの上ない意外性と納得感のある真相で、破綻のない伏線回収や、法制度と絡めたリアルな話の詰め方など、本当にシナリオ構成に感嘆するばかりでした。ミスリードと伏線が絡まりすぎて、まんまと手のひらの上で踊りまくったと振り返りつつ、今にして思えば気づけるポイントがいっぱいあったのがニクいです…!(褒め) BGM、画角、まさかのバッチまでも謎仕掛けの舞台装置としてしまうなんて…!「なんでこの演出なんだろう?」って一瞬は考えたはずなのに、最後までその意味に気づくことはありませんでした…。ぐやしぃぃぃ。爽快なほどのしてやられた感でした! @ネタバレ終了 素晴らしい作品をありがとうございました!
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月の光の鎖屋さん素敵なダークファンタジー作品でした!鎖屋さんの無二の世界観にどっぷり浸らせていただきました…!物語の幕開けは、現実に押し潰され心が弱った主人公と、不意に現れた、とんがり帽子の魔法使い少年との出会い。各所で幾度もお目にかかった麗しい少年の登場に冒頭から歓喜です!彼が持ち掛けた幻惑的な「取引」と、突然、魔法にかけられビスクドールに変身…!? というメルヘンチックな展開に、この物語はいったいどこへ向かうのかと期待に心躍りました! @ネタバレ開始 異界・セレスに一歩足を踏み入れた途端、あちこちに散りばめられた魔法世界の美しさに圧倒されました!言葉や描写も含め、細部までこだわり抜かれた世界観で没入感が凄いです。そんな不思議な空間で、年下()少年に、ビスクドール姿でヨシヨシされたり抱きあげられたりする展開が、なんというか想像以上の破壊力…!ルミエルくんには精神的な幼さはなく、むしろ達観した佇まいと物言いなので、台詞など文字を追っているときはフムフムと自然に読み進めているのですが、ふと画面の彼を見ると線の細さや肩幅の狭さ(見る所が細かい)が目に留まり、これは、色んな意味で罪深いのではとストーリーとは別軸でもハラハラドキドキでした…!ソファにもつれ込む(語弊)場面でも、妖艶な少年に見事に言い包められ、これはもう罪を背負って身を任せるしかないのでしょうか…と覚悟を決めた矢先。まさかの長寿の魔法使い様だったと後から明かされ、どひゃーとなりました!どうりで大人びているわけですね。本当に心臓にわるい魔法使い様です…!!好きっ! (という叫びはさておき) ストーリーの進行とともに、少しずつ明かされる世玲奈さんの抱え込んだ苦悩に、読み進めながらどんどん胸が痛くなりました。彼女の心の内を知ると、ふとした拍子に涙腺崩壊してしまうほど追い詰められた姿がいっそう痛ましく思えて。息苦しい現実に目を背けたくなるのも分かりますし、「痛みに嘆く時間が幸福な夢に」代わってくれたらと願ってしまう選択にも頷けます。(隠し部屋一面に並んだビスクドールが狂気すぎてすごく好きでした…!蠱惑的!)一方の、二人きりで安全な世界へと願う展開もとっても素敵で…!軟禁状態にあったとき、ドア越しに話す彼らから、孤独なもの同士で惹かれ合うような、他を入り込ませない「二人の世界」を感じたのですが、物理的にも本当に二人だけの世界に辿り着いてしまうとは…!;; あの場所に堕ちた二人は永劫あのままなのか、行く末が気になります。(暗転の先も気になります…) からの、待ってましたのTRUE END!とっても良かったです…!痛みを抱えたままでも現実を生きたいと思ったこと、たった一人側にいてほしいと望んだこと、その結果うまれた二人の未来、というのが物語の締めくくりに最高でした!ハァ末永くお幸せに……。 …と言いたいところなのですが。なんというか、Happy感の中にも漂う、すっごく漂う、背徳の香り!!寿命を分け合ってとか、死の瞬間をぴったり同じにとか、俗に言う禁忌街道を二人が突っ走っていくのが最高でした。世玲奈さんは自らルミエルくんを鎖で繋いじゃうし、ルミエルくんもまた世玲奈さんをお人形さんにしちゃうし、おっとおっと君たち…!? 二人の世界が炸裂しすぎていないかい…!? ですが、長い間孤独に苛まれてきた二人だからこそ、物理的にもお互いを側に縫い留め、さらに誰にも見つからない場所に身を隠すことで、ようやく安心を得られるのかもしれないな…と思ったりもします。尊い…… Extra Episodeもどれも素敵で、ルミエルくんのお母様視点のお話がとくに泣けました…。彼女の願いと祈りが、長い時を経て、世玲奈さんとルミエルくんの出逢いを生んだと思うと、悲しさとともに胸アツな温かさもあります…!ルミエルくんの(底しれない妖艶で甘々な)笑顔を、天国の彼女にも見せてあげたいです;; 闇市の雰囲気もめちゃくちゃ好きで、あの世界をもっと知りたくなりました…!!本編~Extra Episode、Word解説まで盛りだくさんで最後まで本当に楽しませていただきました!画面のこちらの無粋なおじゃま虫はとっとと消え去るので、どうか彼らが幸福な二人の世界を生き続けてくれたらと願うばかりです。 @ネタバレ終了 素敵な作品を遊ばせていただきありがとうございました!
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感情の断片台風で予定が潰えた一日。部屋の整理をしながら思考に沈む青年の様子が、静かに、とてもリアルに描かれていました。暗澹たる心の描写もありますが、雨音とクラシック音楽が心地よく、表現の調和と塩梅が素敵だなと感じます。 @ネタバレ開始 形にならない感情や見せられない胸の内を、「断片」と表現するのが印象的です。一解釈ですが、考えや経験が未成熟なわけではなく、どこまでいっても断片は断片である…というような果ての無さを感じます。けれど、(メタ的ではありますが)本作の存在が、今の彼の感情の断片も、いつかは人に渡る作品に昇華される…と続く先を示しているようでもあり、プレイ後にはしんみりと温かい余韻が残りました。凄く良かったです! 無為に過ごした一日に納得できなくて夜更かしをするのわかるなぁ。。。 @ネタバレ終了 ごく短編ながら印象深いシーンと台詞が詰まった作品でした。 素敵な時間をありがとうございます!
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夜梟伝最高のゲームでした…!素晴らしすぎて言葉もないです。各所での絶賛の声を聞き、期待に胸踊らせ馳せ参じたのですが、遥かに上回る感動と興奮のプレイ体験をさせていただきました。心から出会えて良かったと思うと共に、是非沢山の方に触れて欲しい名作です! 骨太なストーリーを軸に、段々と明かされる登場人物たちの生き様や人間模様が大変魅力的に描かれていて、みるみる内に惹き込まれました。墨絵風のイラストや弦楽が織りなす「和」の世界観が心地よく、さらには、演出面での”魅せる”仕掛けが至る所で光っていて、完成度に圧倒されるままぶっ通しで完走していました。 @ネタバレ開始 風変わりな商人から「昔話」を聞く幕開けから没入感が凄くて、絡み合った過去と現在を辿って、村の土着的な伝承と歴史を紐解きながら進むストーリーが圧巻でした。全てのお話を読み終え、感動と充足感でいっぱいになっています…!影に潜み、森に隠れ、密かに誰かを守ろうと生きる忍びたちの生き様が格好良過ぎました…!現代に生きる子孫たちの穏やかな日常が出てくるたびに、過去に生きた者たちの功労を伺えるようで胸熱でした。現代の彼らも、過去の彼らも、見事全員大好きになりました。本編・後日譚・外伝の各物語を読み終えた後、それぞれで明かされた真相や関係性を象徴するようなスチル(絵画みたいで本当に美しかったです)を見られるのが最高で、暫く見惚れながら余韻に浸っていました。 皆様おっしゃられていますが、演出面も素晴らしかったです。技術はもとより、アイディアとセンスに脱帽でした。画面演出以外にも、梟の鳴き声にはじまり、剣がぶつかる音、森の自然音など、まるで自分がその場にいるような臨場感があって、ゲームの枠に収まらないプレイ体験をさせていただきました。戦闘やパズルも凄く面白くて、クリア後までたっぷり堪能させていただきました!とくに戦闘は、三すくみのシステムで一見簡単そうに思えるのに、反射神経、瞬発的な判断、運など、勝機を掴むのに色々な要素が必要で、気づけば時間を忘れて夢中になっていました…!セキさんやヤスさんに挑んではあと一手で破れることが何度もありヌワァアァ ;;;;; となりましたが、格好良い彼らの戦う姿をたくさん拝めて幸せでした…! @ネタバレ終了 素晴らしい作品を本当にありがとうございました!
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お料理革命C.C.C「人工知能搭載型全自動調理マシン」のワードに興味を惹かれやってきたら…お料理ロボットなのにまさかの”味”に関するワードが入力不可!?と吃驚でした。マスト要件ではと思われる機能が未搭載なうえ、作られる料理がどれも奇天烈すぎました…!多彩な(奇才な)料理のドット絵グラフィックの贅沢さに加え、解説テキストも凝っていて、毎回、毎回、文才とセンスにクスッっとなります!シニカルな風刺だったり、心温まるホロリ話だったり、すべてが予想の斜め上。気づけば夢中でクッキングゲームを楽しんでいました! @ネタバレ開始 と…お料理ゲームとしても大変面白いのですが、作品の真髄はAI、ひいては現代社会に対する様々な問い掛けでしょうか。ニニニパンもそうでしたが、現実の込み入った諸問題を上手くゲームの題材に落とし込んで、それとなく考えさせたり、振り返る機会を与えてくれるシナリオ設計が本当に凄いです。楽しく気軽にプレイしながらも、要所要所で、ふと立ち止まって考えている時間が沢山ありました。 技術の黎明期には懐疑や不安、あるいは過度な期待が錯綜するものですが、生成AIに関しても、色々な話題を耳にします。企業などは市場競争の面で猫も杓子も状態ですが、あくまで利便性や補助機能としての役割に期待するものだと思うので、本作の、”AIが人の道具として扱われない世界”という発想が、新鮮で興味深く感じました。人が失敗と判断したデータを蓄積、学習させるニギイ教授の発想は、評価が得られなくても、ニッチな世界でも、そこに価値はあると認めてくれているようで、奇天烈さの中に温かさも感じます。(もちろん補聴ツールなど確かな需要があるものは、いの一番に企画開発されてほしいですが!遊び心も大事だな、と。) CCCを舞台に展開されるの登場キャラたちのドラマもとても面白かったです。ほんのりディストピアなSF感もありつつ、現代風刺も効いていて、皆の話に耳を傾けながらフムフム頷いていました。(ハカドウさんとアカリちゃんとか、世代や価値観の相反しそうな組み合わせが仲を深めているのが素敵でした!)「道具」としては役にたたなくても、ヒトリさんはじめ彼らの人生に何かをもたらしたノックくんのちいさな「革命」。ほんのり切ない余韻もあり、ストーリーとしてこちらのENDが好きだなと思いました! @ネタバレ終了 素晴らしい作品を遊ばせていただきありがとうございます!
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n回目の一瀬ただただひたすらに可愛くて癒やされる素敵な時間でした…!なんて可愛いイキモノなんだ一瀬くん…!一瀬くんの可愛さを前にすると全語彙が可愛いになってしまい、可愛いしか言えないマシーンと化しました。可愛い…可愛すぎる…… @ネタバレ開始 心の声は謙虚な方に向いてるのに、行動は意外と強引(?)なのがいいです…!本人はまいちゃん先輩のために全てを捧げる心意気ですが、しっかり見返りも求めていくスタイルなのが素直で可愛い…!壁打ちならぬヌイ打ち予行演習で、まだ何も始まっても終わってもないのに、絶望して泣き出しちゃう一瀬くん……!記念国宝か……!?想いに気づいて貰えない一瀬くんのモダモダを一生眺めていたいので、まいちゃん先輩にはずっと鈍感で天然な(小悪魔?)ロードを突っ走ってほしいです!めちゃくちゃ好意を向けられてるのに警戒心0で合鍵も作らせてしまうまいちゃん先輩も愛しい…。ぬいぐるみ目線と部屋の壁目線のイラストが可愛すぎて、ずっと眺めてました。きゅっと詰まった時間のなかで果てしない可愛い&癒やしを堪能させていただきました…! P.S. 一瀬くんの可愛さに見事に召され、作者様の前作も遊ばせていただきました…!無事ドーナツとアイスも美味しく頂くことができ、色んなスタイルの一瀬くんを見れて幸せです!微年齢差の先輩・女子×後輩・男子が好きすぎるので、是非是非また可愛すぎる一瀬くんとお会いできたら嬉しいです(強欲すみません…!) @ネタバレ終了 素敵な作品と癒やしの時間をありがとうございました!
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白雪とネクロマンスアンデットと死霊使いのダークで美しいゴシックロマンスでした…!構成する全てが芸術のような作品です。タイトル絵の見つめ合う二人からは、降る雪のなか時が静止したような幽玄さを感じます。オープニングの幻想的なグラフィックと聖歌を思わせるコーラスに惹き込まれ、これから始まる物語への期待に胸が高鳴りました。童話の書き出しのようなプロローグとともに、いざ幕が上がると… @ネタバレ開始 まさかの開幕早々、嬲られ蹴られとめちゃくちゃバイオレンスな展開に吃驚でした…!アブノーマルな二人の関係と、グラフィカルな演出の臨場感に心臓がばっくばくです。主従関係の域を超え、お仕置ではすまない折檻っぷり…なのですが!!そんな蔑む行為をしていても、当のエリオット様からは不思議と嗜虐性はあまり感じられないんですよね…。彼の美しさと気品溢れる佇まいが素敵すぎるからか、暴力性とは対照の何かが奥にあるように気がして…。靴の汚れを舐め取るあの場面も、痛ましいのにどこか儀式めいた神聖さがあると言いますか、二人の間に侵せない空気感が漂っているように感じました。格調高いクラシカルなBGMも相俟って、物語のダークな魅惑と美しさに心底惚れ込んでしまいます。 冒頭からグラフィックや演出の美しさに感嘆としていましたが、「白雪姫」「狩人」など童話のモチーフと、コーゼリウス家・継承の儀といった作中オリジナルのファンタジー世界が絡んで展開されるシナリオも、めちゃくちゃツボを突かれて好みでした…!闇の気配ただよう世界観と美しい筆致の文章の相性もまた最高で…! エリオット様は勿論素敵ですが、リカルド様が登場したときは、負けず劣らずの美貌キャラクターで沸き立ちました。エリオット様にはない攻撃性を纏っているのが、また魅力的です。強引にアイビーちゃんを鏡の間に連れ込み、軋むほど首を締めながら愉悦に浸った笑みを浮かべている、どうしようもなさが堪りません…!どうしようもないのに、美しい…。芸術的なグラフィック、荘厳なヴァイオリン曲、上品な筆致の文章……それらと相反するリカルド様の凶暴さ。なんとも倒錯的な魅力がたっぷりな場面でした。「ネクロマンス」の語感から漂うダークな気配と「白雪」のメルヘンな響きの合わせ方もそうですが、背反を組み合わせて魅力的に世界観を創り上げる感性が本当に素敵で、作者様の手腕だなと感服します…! エリオット様が駆け込んできて、二人がバチバチ火花を散らす展開が、もう美味しすぎまして…。二人共アイビーちゃんに酷い態度を取るのに、独占欲を顕にして取り合っているのが歪な愛情すぎて悶えます。尊大で歪んでいて、反りが合わない美形兄弟…んん最高です…// ラストに向かって、二人の過去の真相と「白雪姫」との繋がりが明かされる流れも、めちゃくちゃ素敵でした。今の関係と反転するような、善性のエリオット様と気位の高いアイビーちゃんが惹かれ合っているのがまた良くて…。採掘場で逢瀬を重ねる二人の間に、確かな純愛があったことを知り、切なくなりました。それなのに、どうして今は…!リカルド様の差し金とは言え、アイビーちゃんを絞め殺してしまえるエリオット様のことは、どう捉えればいいのか頭を抱えてしまいます…。純愛を前提にすると行動の説明が付かず、でも暴力性の奥に手放せない愛情も確かにあって。なんと言いますか、血筋に流れる残忍さと征服欲が、個人の純愛を超えてしまう悲恋に感じられ(勝手な解釈です) 、それが最高に良かったです…。正攻法ではないやり方でしか、欲しいものをそばに置けない歪で可哀想な執着愛が堪らなく素敵でした!!鏡よ鏡、アンデットと死霊使いカップル永遠であれ………! @ネタバレ終了 フルボイスやLive2Dの美麗なグラフィックなど豪華過ぎる作品で本当に素晴らしかったです。舞台観劇さながらの臨場感に酔いしれました。 素敵な時間をありがとうございました!