Sherlockのレビューコレクション
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マダム・ポプスキンの憂鬱主人公は、40年前の事件の調査を依頼される探偵。 しかも、舞台はフランスのとある村と古城…まず、この設定の時点で魅力的。 どのように調査するかは自分次第、そして調査で活用するUIの完成度は高い。 そんな本作の重要人物であるマダム・ポプスキン自らが捜査に乗り出したら…というイメージの、 探偵概念のFAを。
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断罪室公開一周年おめでとう! 究極の選択を突きつけられることにより、 その選択の過程で、 プレイヤーの「人となり」のようなものが浮き彫りにされるようで面白い。 断罪室で赤い薔薇を所望する客人が現れたら、 ぜひ、このベーカー街仕様の薔薇を使ってくれたまえ。
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モノクローム・モノローグ開発中のお知らせからずっと、公開を心待ちにしていた作品。 確かな文章力に裏打ちされたシナリオの面白さは言うまでもなく、 UI・BGM・画像などのチョイスがお洒落でセンスが良く、 全体的に、ビターな洋酒をきかせた上等なケーキのような読後感。 @ネタバレ開始 また、タイトル回収がシナリオ内で触れられるのみならず、 プラス、何らかのギミックや遊び心を感じる仕掛けなどがあるものを好むので、 すべてがタイトルに帰結し回収される構成に感服した。 @ネタバレ終了 素敵な事件現場へのお招きに、心からの敬意と感謝を。
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VIVIAN仕掛け絵本のような物語性のある脱出ゲームを好む私としては、 制作開始の告知を拝見して以来、公開を心待ちにしていた作品。 舞台となる研究所内の部屋配置がわかりやすく道迷いの心配がないので、 仕掛けられたギミックや謎解きに集中することができる。 謎解きの難易度も、 少し考えて閃くことが可能な、プレイヤーを頭痛にさせない配慮の行き届いた作問であると感じた。 ストーリーも、 やはりサスペンス・物語性のある脱出ゲームは楽しい、と思わされた。 素敵な事件現場へのお招きに、心からの敬意と感謝を。
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AMN(N)ESIA昨夏に AMN(N)ESIA を公開以来、 多くの名探偵が精神世界へ潜行し、少女たちの意識を脱出へと導いてくれた。 名探偵諸君、お見事。 その推理力と行動力に、心からの敬意と感謝を。
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修学旅行 ~性格不安定なまみちゃんと僕の物語~チュートリアルからユーザへの配慮が行き届いており、しかもストーリーに馴染ませた設計に感動。 ENDを迎えると表示されるヒント・SKIPの活用法など、ゲーム全体を通してユーザに優しい配慮尽くし。 ドット絵作画のクオリティは有料ゲームレベルで、自キャラの見た目作成の自由度・自動生成されるMOBキャラの見た目ガチャ要素も楽しい。 ストーリー展開も飽きさせることなく進んでゆき、ゲーム全編を通じてお見事と言うしかない。 @ネタバレ開始 個人的にとても楽しかったのは、とある外国人との遭遇パート。 私は幸い、ゲーム内で描写された英・中・仏語の内容(カタカナ表記だが)はすべて理解できるので、 仏語の使い方に「そうきたか」と笑い、 中国語の表現(語尾に語気助詞「ア=啊」をつけて自然な会話っぽくなっているところ)など、非常に楽しませていただいた。 @ネタバレ終了 お見事、素晴らしい作品に敬意と感謝を。
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絶望の螺旋第一章をプレイ後、完結編を心待ちにしていた。 完結編が実装されたという知らせに、胸躍らせながらプレイ。 画面分割された複数のキャラを時間・場所のタイミングを考慮に入れながら能動的に読み進めてゆくシステムは非常に面白く、 どのように実装されているのかという技術面の興味も尽きない。 ストーリーの展開は、一寸先は闇の急展開の連続。一気に読了した。 素晴らしい作品に、心からの敬意と感謝を。
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The Hotel山奥のホテルで、少しクセのある登場人物たちと過ごす異国の童話のような不思議な一夜。 蓋をあけると人形が踊るアンティークのオルゴールのような、繊細な空気感のあるヴィジュアルノベル。… だったが、後半は個人的に「ある不思議なホテルからの脱出」ゲームとなった… 捜査は少し難航したが、どうにか脱出できてよかった。 お見事、素晴らしい作品に敬意と感謝を。
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穴の中夏頃から気になって、公開を心待ちにしていた作品。 シルエット絵&実写の背景、読みだすと一気に引き込まれるストーリー。 物語の根幹をなす怪異の設定がしっかり練られていて、途中の選択肢には若干の推理要素もあり。 まさに王道ホラー・ヴィジュアルノベルで、非常に面白かった。 お見事、素晴らしい作品に敬意と感謝を。
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稲荷様の子今より感受性が鋭かった子供の頃に戻って一冊の名作絵本を読んだように、 感情を揺さぶられる物語の世界で過ごすひとときだった。 しかも、儚げに美しい絵を音楽や演出・ミニゲームが彩る豪華な仕掛け絵本。 願わくば、子供の頃の私の枕元にそっと置いておきたい。