SHIAのレビューコレクション
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鬼と泣き娘鬼に笑わせられたら喰われるという極限状態の中でほんの少しだけ育まれる絆のようなものが印象的な、ちょっぴり切ない余韻を残したお話でした。 選択肢によっては「ああ、バッドエンド…」というエンドもありましたが、一番良いエンドの余韻は「この後のお話がないかな」と読んでみたくなる引力がありました。 @ネタバレ開始 鬼が律儀でとてもやさしい…けれど、すべては喰うためなんですよねーと相反する感情にグラグラしました。 最高の味わいの肉のためにあそこまでしながら衰弱してしまった彼ですが、来世的なものがあれば、その時こそ彼女の笑顔が見られるといいなと強く思います。 作中では生きるのに必死な主人公は笑顔は絶対に見せてくれないので、来世でどうか見てほしい…! @ネタバレ終了 ありがとうございました!
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オキナワ とある最強伝説タイトルに偽りナシの「とある最強伝説」でした。 次から次に出てくる選択肢が面白く、バッドエンドかもしれないけれどどんな話が出てくるのか選んでみたくなる魅力がありました。 シナリオのテンポがとてもよいので、想定時間の倍速以上の速度でサクサク読み進められました。 とある人物には、途中から不可視のオーラまで私には見えました(笑) さすがくぐってきた死線が違う! サクッとお手軽に伝説を見たい方は是非! ありがとうございました!
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まんけんマンケンという名の漫才中心な台本作成を目指してノリ&ツッコミで進む、ちょっぴりカオスな面白い物語でした。 ツッコミの立ち絵がちゃんとツッコミしているのが素敵です。 選んだ選択肢や入力した言葉が台本に反映されて、カオスここに極まる台本が出来上がりました…。 これ文化祭でやったら、会場が間違いなく凍りついて、会場の皆さんの吐く息が白くなるね!ってくらい、混沌とした話が最後に待っていました(笑) ゾンビアタラクシア!! ありがとうございました!
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インディゴの夜異世界で学園生活を送る主人公の願いは元居た世界に帰ること…なのですが、明日は藍染祭! ということで、素敵な男の子たちとお祭りを楽しませていただきました。 キャラクターデザインが秀逸で、どの子も大変かわいらしい&カッコイイです。 個人的には煌先輩の溢れ出る強そうなオーラが眩しかったです。 これからプレイされる方には、是非、焼き肉のお姫様にもなってほしい…! セーブして本編の後で見ると「これは……アリ!!」となります。 世界一の焼き肉を堪能してください…! ありがとうございました!
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Tender girl!どんな物語なのかなーと思い、始めたものの……恋愛ではなく……微ホラーかな?と思う作りの不思議な作品でした。 あらかじめすべてが「そのようになるように組み込まれている」という事実を言葉にしながら進められるためか、プレイ中も一歩引いた視点でストーリーを追う不思議な気持ちでした。 愛に対しての主人公のあの回答は、主人公自身が「愛」を知らないため……ということでしょうか。 なめらかに動くテンさんがかわいかったです。 とろみ色、とろ感、個人的にはいいと思います。 ありがとうございました!
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cosmic surprise惑星の小型ステーションで繰り広げられる、ちょっぴりハラハラドキドキ、だいたいほっこりの後味の良い物語でした。 けもみみの女の子フォウさんのデザインがとても可愛らしく、相棒役のユプシロンくんも半眼になったときのかわいさが銀河級でした。 @ネタバレ開始 新人さんの初登場時は、完全にエイ●アン的なクリーチャーかと思いました…! 新人さんが食べられちゃってこのクリーチャーが出てきたのかと思っていたら、実は演技だったと知って、ああ良かった~とフォウさんと一緒に胸を撫で下ろしました。 @ネタバレ終了 三人が惑星を救うのはまた別のお話…とのことですが、そのお話を読んでみたいなーと思うくらいキャラが魅力的で、コンパクトかつテンポの良い作品でした。 ありがとうございました!
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coda:プレイ後、まず思ったのは「こっちがTRUE ENDなのね!」でした。 Good→Trueの順でクリアしました。 Good End のほうがTRUEな気配もチラリと漂わせつつのTRUE END到達で「こっちの終わり方かー!」と衝撃を受けての読了で、プレイ後はちょっとポカーンとしました……。 @ネタバレ開始 主人公がまさにその人だったのかーと思うと、枷は枷でも世界にとっては必要な枷だったのかな……と思いました。 「あの子と夢でも逢いたい」なんて王道恋愛の展開かと思ったら…表裏一体のエンドの温度差に「やられた!」という感じです。 @ネタバレ終了 こういう終わり方、嫌いじゃないです。 むしろ、こういう終わり方のほうがタイトルともある意味でベストマッチなのかなと思いました。 ありがとうございました!
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Go★to★Co-Edo偶然に偶然が重なり、正解の選択肢だけを通ったらしく、初回から見事にストレートに目的地に辿り着けました…! というわけで、皆さんに祝福されつつも、一番初めに一瞬映った気配がするゾンビみたいな男性が気になり、別の道もあったのではと再プレイしました。 道中で不思議な光景が見られたり、かわいい知り合いと会ったり、またそれが面白い写真画像が使われていて、思わず色々と寄り道したりしたくなりました。 寄り道したりするとエンド的には…なのですが、主人公の辿る数奇な運命を見てみたくなる作りでした。 個人的には一番最後の選択肢を外すと…な、あの展開には笑いました。 数十年後の日本にご期待ください!(笑)と言いたくなってしまいます。 ありがとうございました!
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七尾の休日たぶん原作小説などが別にあるのかな?と思う、番外編的な位置づけの短編でした。 どう過ごすかで充実度が変わるらしく、50%→99%とプレイ2周で無事に辿り着きました。 (残りの1%がどこかにあるのかしら…???) 世界観などは一切語られていませんが、何か異能などの出てくるものなのかな?と思ったり。 小薄さんの役どころと冒頭の事件がどんな事件だったのか気になります。 ありがとうございました!
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ガラス姫大人の絵本とも言うべき素晴らしい作品でした。 思わず本の整理をしていたことを忘れてしまうくらい、ガラス姫の物語に没頭しました。 小難しい設定や気取った文章などは一切なしで、大人になってもどこかに残っているであろう童心にただただストレートに訴えかけてくる素敵な力がありました。 どのキャラクターも個性的で可愛らしく、読んでいると自然にみんな好きになっていました。 エピローグに当たる和気藹々としている大団円なシーンはどれもお気に入りです。 「ああ、こういう作品と出逢えて幸せだなー」と感じる、そんな作品です。 「いい話だった」とちょっと感じたい時に、心がほこほこしたい時に、是非遊んでほしいと思います。 素敵な作品をありがとうございました!