SHIAのレビューコレクション
-
よぉ!今日俺んち泊まっていかねぇか?ピーンポーン♪ 奇妙な隣人がもしかして何か借りに来ているのかも…いや、来ていたわ、高橋家で映画を見る数分前に!というプレイヤーのリアルも挟みつつの本作プレイ、今回も高橋くんは高橋くんでした! 高橋くんの家のさらなる深淵に踏み込もうとしたところで続きは制作中とのことでしたので、続きをお待ちして…いざ完全版公開おめでとうございます! 改めまして、続きをプレイいたしました! @ネタバレ開始 プレイヤーサイドも高橋くんサイドも面白すぎましたーー!! 特に高橋くんの「にげろ」については高橋くんサイドを見た後だと、最早神がかって噛み合いすぎていて笑うしかない奇跡。高橋くんの主人公に対する友情は今作でさらにパワーアップしていて、主人公大切にされているなぁと感じながらのプレイでした。 色々とツッコミたいのですが、私一人ではもはやツッコミが足りないほど様々なシーンでツッコミたすぎて、これは一人一人プレイされたユーザーさんが高橋家でのありとあらゆる一瞬に魂のツッコミ師になること間違いなしです! ブラジルとか双子グレイとかクリア後のおまけの高橋家アイテム解説とか…アイテム解説はDVD1本(シリーズ)ごとに解説があり驚きました。アクリルスタンド2個目、頑張ってください、高橋くん…! 探索の難易度はやや高めでしたが、おかめさんのヒントがありましたので助かりました。私は謎解き本体よりもどこに何があるのかを探すのに手間取った感じでした。(ドアノブの代わりにペットボトルを穴に入れられるんじゃないかと誤解したり…ねじ巻きを手に入れた途端に枕にひたすら差し込もうとしたり…) 作者様の高橋くんシリーズは毎回楽しみなのですが、謎解きも加わった本作は遊びごたえがいつも以上に大ボリュームでとても面白かったです! 主人公の悲鳴には大好きな駐車場の感覚枕からも飛び起きる友情に厚い高橋くんの次なる活躍を楽しみにしています! @ネタバレ終了 謎解きも物語もダブルで楽しいとても贅沢な時間をありがとうございました!
-
身の程知らずの恋と嘘OPの鳴海くんと仁坂くんの出逢いがとてもドラマティックで、開始数分でこの世界に引き込まれました。 ―――が、この後ほんわかエモ~い空気が…。 @ネタバレ開始 ま さ か の ス ト ー カ ー (衝撃すぎた) 廊下に出てこっそり後ろ姿を眺めるのかなとかニコニコ見守っていたら…いちごオレーーー!!!な展開になり「待て待て待て! ストーカーになってしまったの!?」とOPから一転した雰囲気にこの先が気になりすぎて、ひたすらにクリック&クリックでした。気がついたらエンディングクレジットです。 鳴海くんの恋心、とてもピュアで一途で応援したくなり…「次は録音しておこう」…なり…ました!! ちょいちょい私の脳を停止させる一言が挟まれますが、この崩壊する時は一瞬のギリギリの綱渡りラブ、とてもドキドキハラハラで面白かったです。 鳴海くんがドーナツを一生大切にすると言い出した時は「乙女度が高すぎる!」とツッコミを入れずにはいられませんでしたし、ぬいぐるみがクローゼットから溢れてしまうくらいのコレクターさんだった仁坂くんもそれを撮影する鳴海くんも二人ともとてもかわいいなーと、かわいいの大渋滞は画面の前のプレイヤーにまで及んでいました。 ……ちなみに三峯くんたちの「君ら…そんな子だったのか…」と言いたくなってしまうセリフが聞こえてきたときは、ちょっぴりショックでした。てっきり何も裏のない本当に仲の良い友人たちなのだと思っていましたが、よくよく考えれば一度もお見舞いとかも来ていませんでしたね…あの子たち来ないなとは思っていたのですが、こういう理由があったとは。 少しずつ距離を縮めていくのに比例するように別の重たい感情が積もっていく鳴海くんは、見ていてこちらも切なくなりました。言ってしまえば棚ぼたで手に入れた恋人の立場、いつ思い出すかに怯えるのは幸せなのと同じくらいどんなに不安だったろうと…それが実際に崩壊した後の地獄のような日々は、見ていてとても辛かったです。三峯くんたち、ないわー…という思いがひしひしと込み上げてしまい、集団で一人をリンチしにかかる教室という一つの在り方に、この辺りはプレイすること自体が辛かったです。その分、意を決して鳴海くんを助けに入った仁坂くんはとても輝いて見えました。 クリア後のオマケにて「佐倉さんは男を見る目がない」には完全に同意でした。三峯くんたちにはちょっと2人まとめて放課後に校舎裏に来てもらいたい…(物騒) 最後は二人が落ち着くべきところへ落ち着いて、ホッとしました。記憶喪失になっても、記憶が元に戻っても、すべてが嘘だったわけじゃない二人に胸がほっこりしつつ、これから二人がまたあの教室に戻っても上手くやっていけるといいのですが…!(エンドクレジット後のタイトルが文化祭が無事に開催された楽しそうな2人に変わっていたので、問題が少し良い方向へ向かったのかも?なんて大団円ハッピーエンドを勝手に想像しました。そうだったらいいな…。) 仁坂くんが神となられたアイキャッチなど合間に挟まれるちょっとしたイラストもとてもかわいくて楽しかったです。2人そろってゲームがあまり得意でない(11&12位)ところも二人で上手くなっていく余地があるのでとてもお似合いだなと思いました。 本作は総勢35枚以上(+α)にもおよぶ超美麗な1枚絵の数々が大変眼福でした! ふんわりさらっとしたやさしく美しいスチルたちはギャラリーモードでもう一度見たいと思っていましたので、ギャラリーモードの搭載ありがとうございました! エンドクレジットの一枚ずつももう一度じっくり見ました♡ @ネタバレ終了 本作はプレイ開始から暫くは画面の前で笑ったりニヨニヨしたりとライトポップな感じでしたが、後半は一転…なところがあり緊張感漂うシリアスも大ボリュームで楽しめました。 笑いあり涙あり超美麗スチルたっぷりありのとても素敵な作品ですので、BLが大丈夫な方はぜひ遊んでほしいです! ありがとうございました!
-
クリムゾンレッドの死神 -KILLER INSTINCT-クリムゾンレッドの死神のFD作品ということで楽しみにするなというのが無理な本作、FD制作発表のときから楽しみにしていましたが、期待以上の甘さと楽しさでした! @ネタバレ開始 今作もとても面白かったです!!!(開いてビックリの量の感想、失礼します!!) ハーヴィーさんのように本編から引き続き登場の方もいれば、処刑人さんたちのように今作から登場の方もいる本作は、本編の頃から引き継いでいるスリリングな空気と甘い空気の濃度をさらに高めていました。とても楽しかったです。 こだわりの音楽は今回も戦闘シーンや危険な雰囲気のシーンにはキレがあり、かつとても熱い音楽ばかりでそれぞれのシーンにとても合っていました。しんみりしたシーンなどは湿度を感じるような選曲で心地良く耳に入ってきました。 本編にはなかった穏やかな一時でもあるデートは二人のほのぼのまったりと楽しむ様子がたくさん伝わってきて、こちらまで楽しい気持ちになりました。空飛ぶ敵と戦ったらどうなるかなどちょいちょい挟まれる物騒さがさすがの豹牙さんクオリティー、ピリッとしたスパイスに思わずクスッと笑いました。 海での会話はキャロルさんの芯の強さと包容力、そこに加わる頬への手添えスチルに「二人ともっ…尊いっ…結婚式には呼んでっ…!」なんて情緒が乱れました。二人とも尊すぎます…特にレオさんを前にしたキャロルさんのやさしさ、女神すぎる…。 その後のすわKISS!!GOGO!!(画面の前でテンションが爆上がりするプレイヤー)なシーンも子どもの乱入によりお預け…お子さん、あと20秒待ってほしかったよ…! 女の子の悲鳴から物語が動き始めたときは、ヴィンスさんは本当に怪しすぎてピンクの髪でなくてもすごく疑っていました。プレイヤーの疑いを代弁するかのように冷静に観察していたキャロルさんの洞察力、読んでいて気持ち良かったです。「そうです! そこ怪しいですよね! いつから見てたんだって話ですよ!」など、激しく同意しながらウンウン頷いていました。 ちなみにこのシーンはレオさんによってコーンスープの処刑人なんて明らかに死ぬほどコーンスープを食べさせてくる上に武器は二刀流のトウモロコシに違いないトンデモ処刑人まで現れかけたのには笑いました。 夜はキャロルさんが頬にそっと口づけしたので、もしやここから昼間の続きを…と画面の前で無駄に期待しまくっていましたが、レオさんはとても紳士でした…私の心が汚れまくっててすみませんでした…。 かーらーの! 翌日のレオさんの不意打ちキスは、こっちの心臓まで止まりかけました。 レオさんの嫉妬がかわいすぎて、画面の前でニヨニヨしちゃいます。 数々の死線を潜り抜けて、数多の地獄を体験してきたレオさんでもこんなに余裕がなくなるんだ…はーーー尊い…この2人やはり尊い…尊すぎでは…すーはーすーはー2人のこの空間の空気おいしすぎる(逮捕)。 死神と書いてレオと読めも素敵すぎますし、地獄に堕ちる覚悟のあるキャロルさんも素敵すぎて、素敵のオンパレードでした。 キャロルさんが攫われてから入口の30クソ(失礼/正確には50)をスクラップするときのレオさんはもうカッコ良すぎて、カッコイイの権化でした!! レオさんが髪の毛のゴムを外すと「レオ様」と言いたくなります。物騒なお顔が最高です。 演出も臨場感があり、スピード感万歳ですごい!と感嘆の吐息が漏れました。 豹牙さんの描かれる戦闘シーンはビリビリとした空気が音楽とともに伝わってきて、大好きです。 無事救出後の後、唐突なるロキさんの再登場で胸熱爆上がりのテンションな中、二人の甘い夜には画面の前で「はわわ…!」と真っ赤になりました。糖度が高くて高くて、一枚絵の素晴らしさも相まって、こちらまでドキドキ。背後を確認しながらプレイしないと!となりましたー!! 二人ともぉ~~! 甘すぎるよ~! このシーンは糖度とほんわかした空気が両方あって、二人で知らない町を旅行する夢が現実のものになりますようにと願わずにはいられないシーンでもありました。まるで安心しきった子どものような年相応の無邪気さを見せるレオさん…その日が来ることをプレイヤーのヒヨコも願っています! 処刑人さんとの闘いでは、レオさんが好戦的にもほどがあるお顔をして「地獄に~」と処刑人さんに発しているシーンが本作最凶に…いえ、最強に格好良かったです!!(暫く後の「初めて~」のときの笑ったお顔も壮絶で、こちらも格好良かったです!/自分が敵だったらこれは絶対に死んじゃうとビビるしかないお顔ですが…!) 処刑人さんは本当に別の人生があればな…と思う感じで、過去の回想を含めて報われなさすぎて涙でした。ありえないとは分かっていても、弟のヴィンスさんと二人で肩を並べ笑い合えるような、そんな人生を歩んでほしかった…と感じました。敵として出てくる処刑人さんですが、敵として憎みきれないところ本当にまた格好いいです。彼の一枚絵はレオさんとの対比になっていて、それもまたグッときました。 一番最後に弟のヴィンスさんと穏やかに話せて、それが最期の最後に救いになったのならいいな…と切ない音楽を耳にしながらウルウルしました。 ヴィンスさんも最後は自分の人生をきちんと歩み出していて、もし処刑人さんが見ていたらきっとすごく嬉しかっただろうな…と思いました。お兄さんの分までいっぱい長生きして、無事に刑事になれますように…! 自ら手を下すことのないオリーブさんは、とてもいいキャラでした。知的で狡猾な、裏社会で腕力ではなく知性でのし上がってきたことを感じるスタイル、実は結構好きでした。 あと「ピンクの髪の毛は疑え」の法則ではないですが(笑)、ピンクの髪の方が出てくると「これは絶対に味方ではないな…」みたいな勘が働くようになりました(*´ω`*) 豹牙さんの作品では、ピンクの髪の方は絶対に癖のある方なので、オリーブさんももちろん…でしたね! 退場の仕方もオリーブさんには確かにお似合いなのかも…という退場の仕方で、納得でした。 ♡ ♡ ♡ 最後の戦いでは壮絶に格好よい奮戦を見せてくださったレオさん、前作よりもキャロルさんの前ではさらにやさしい雰囲気を纏うようになり、開始3分でパンケーキを頬張る姿にこちらも頬が緩みました。チョコレートが頬についているのがかわいいです。本編でロキさんたちとボコボコ闘った姿からは想像できないくらい、年相応のかわいさでした。ヴィンスさんとのパンケーキ紛争は拳の出ない殴り合いみたいな感じで、ここはもう画面の前でニコニコしまくりでした。 ハーヴィーさんがパパと呼ばれそうになったときの笑顔、これ絶対に内心めちゃくちゃ嬉しいんだろうな~とニヤニヤしちゃいました。前作以上にパパみ溢れる姿に今作はニコニコしっぱなしだったのですが、このシーンは本作屈指のほっこりさで、心がぽかぽかしました。 最後の海辺のシーンは最高にハッピーな終わり方で、ハッピーエンド大好きヒヨコは最高に嬉しくて幸せな気持ちのまま読了となりました♡ 二人にはこれからも試練や困難があるかもしれませんが、この二人なら大丈夫だという安心感しかないですし(レオさんの物理的強さとキャロルさんのレオさんへの絶対的信頼による)、二人なら絶対に今以上に幸せになれるに決まってる!と二人に最大のエールを送って締めとさせていただきます。もぉ~~最高に面白かったです!! 大変長い感想となってしまいましたが、本作は前作以上に甘くてスリリングで、最後はとても幸せになれる大満足な作品でした。スチルはどれも美麗かつ雰囲気抜群で、甘いシーンはとびっきり甘く、切ないシーンは心震わせる切なさ、キレッキレのシーンは肌を裂きそうなほどキレッキレで、どれもとても素敵でした! このとても素敵な作品に出逢わせてくださり、ありがとうございます! とても贅沢で楽しい一時でした! @ネタバレ終了 戦いのシーンでは大変キレがあり甘いシーンではとろけるように甘い物語、まだまだもっと二人の世界にいたくなるとても素敵な作品をありがとうございました!
-
寵愛希望タイトルからしてどことなく怪しげな欲望の気配のする本作、全方向メリバ系ということですが…プレイしてみると、メイファさんたちの運命の糸のもつれ具合に情緒が乱れに乱れました。もはや氾濫の有様です。 @ネタバレ開始 人間の昏い感情を苗床としてすべての物事は膿んでしまう…という、欲望と感情を持つ人間特有のドロッドロ具合が大変素晴らしい切ないお話でした。 肩を寄せ合って3人で暮らしてきたもののメイファさんの誘拐・売買で元々軋んでいた歯車がいよいよ狂いだしてしまう物語の絡まり具合、けっしてハッピーエンドへ向かっているわけではないにも関わらずとても面白かったです。 お薬で現実と幻想の境が分からなくなり人としては完全に廃人となってしまったメイファさんを、それでもなお人としてなんとか繋ぎとめようと手を離さないスイギョクさんにはグッときました。 シアさんも、厳しい世界で汚れ役を引き受けて守りたいものだけは守ろうと必死に生きてきて、まさかのメイファさん行方不明に加えてハオさんの失言による(故意ではなくとも過失の)裏切りだけでも頭を殴られたような衝撃だったと思うと…やりきれなくなりました。 そこからさらにスイギョクさんとお散歩するメイファさん…そんなの見たら、それはアップで悪い顔をしたくもなるというものです(スチル素敵でした!) 紙の上に間違えて引いてしまったほんのわずかなインクの線一本、それほどの小さなものがじわじわと広がり真っ白だった紙面を真っ黒に塗り替えてしまうような感情の増幅ともつれ合いがとてもよく伝わるシナリオでした。お互い譲れないものがあり、譲りたくないものがあり、どんな言葉ももう伝わらない二人の男の間にある深い闇にも似た溝は哀しくもありました。 メイファさんにとってはもう見るべき本来の世界は永遠に失われているので、なにが愛なのか分からなくても、せめて幻想の中だけでも心穏やかに過ごせる時間があればいいなと思います。 両隣りに二人が居られればいいのですが、もうそれも望めない世界…メイファさんの世界では、あるいは夢の中ではせめて二人と一緒にいられたらいいなと切に思いました。 風船割りも大変不穏な感じで、ムービーで増殖したりカラーチェンジする姿がとても印象的でした。 ぐるぐる頭さんなど、メイファさんの見ている世界の住人たちのデザインも秀逸だと思いました。 ダークで切なく悲しい物語、とても面白かったです! イケメンと美女がたっぷり堪能できる素敵な一枚絵たちも、とても眼福でした。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
-
可惜夜のさかしま町大好きな可惜夜シリーズの最新作ということで、すごく楽しみにしていました! 今回もどんな謎と恐怖と物語が待っているのか、ワクワクドキドキしながらプレイ開始です。 タイトルからして雰囲気がいいですね&もう既に帰りたくなってくる怖さです(標準運転のビビリぶり) ※この時のチキンはまだ知らない…今回の謎がポンコツにはあまりにも難しすぎたことを。 @ネタバレ開始 謎がっ……謎が難しかったですー!! 「これはメモが必要だ!」みたいなところは大体メモっていたので、そのあたりはスルスルいけたのですが…今回は一度ハマりこむと抜け出せない問題が個人的に多くて、攻略記事にもお世話になりました。 単発箱はいずれもウンウン唸りながら自力で解けましたが、ストーリー進行の謎は難しかったです。 今回は町の中をウロウロウロウロと徘徊しまくる人になりました。 「あ、なんかあっちで見たぞ!」とか「どこにあったっけ?」みたいなパターンで、たまに見逃したり…でも、一つ一つ探すのがすごく楽しかったです! そして、いつもどおりのポンコツチキンですので、一応野菜の数とかも数えていたよねっていうポンコツぶりでした(笑) いざレジに行ったら…「あ…」とか声が出ました。 私の努力、サヨナラ!! そんなポンコツぶりを発揮しつつ、今回も脅かし系は大いに驚かせていただきました。 「マテオくんなんか出た!」と言いたいのに「まデお゛っ!!」みたいな声しか出なかったです…(悲惨/お前の方が怖いよ感ある) 特に驚いたのは序盤の…ニョッキ!! いや、ニョキッ!!でした。 もう怖すぎて感想の文字の↑綴りまでバグります。 あとは、某見てはダメよ♡なところが「ほぎゃーっ!(恐怖の産声)」みたいな声が脳内で出ました。 大変ナチュラルスピーディーに画面に映り込む様に恐怖でした。 あれは完全に熟練の滑りこみ…! 可惜夜シリーズで心臓を鍛えに鍛えた私でなければ心臓発作を起こしていたところだ!(過去の可惜夜シリーズに感謝) …と、脅かし部分は大体ビクーッ!としてシュザザザー!と後ろに瞬間的に25メートルくらい下がっていました。 下手な怪談番組などよりはるかに怖かったです…! お話は必ずしもハッピーでは~の通りで、今回は少し異なる終わり方でしたが、断片を繋ぎ合わせると物凄く悲しい部分がたくさんある物語でした。 最初から最後まで鬱々とした雰囲気がすごくよかったです! @ネタバレ終了 謎解きは少し難しかったですが、今回もとてもとても面白かったです! 素敵な作品をありがとうございました! 早くも次なる南風原さんたちの活躍を心から楽しみにしています!
-
エフェメラは軌跡を描くチガヤさんとシェイドさん(+α)の物語、ノンストップで読みました。 SFならではの設定や舞台と魅力あふれる登場人物たちは、読了時の余韻がとてもよく、心に響くお話でした。 @ネタバレ開始 チガヤさんとシェイドさんの物語の終わりの先にある「もしかしたら」を期待してしまう、とても素敵な終わり方でした。 シェイドさんがちょいちょい年頃の乙女の心臓を撃ち抜きにかかるセリフをサラッと吐くので、「この罪作りな美人さんめ~~!! チガヤちゃんみたいな純真な子にその台詞をサラッと言ってはいけませんよ~~!」と心臓を撃ち抜かれ済みの私が地に倒れ伏しながら叫ぶ事態に。 レイス君のところで立ち絵が急に横から生えてるような無重力空間ならではの演出も、美人は美人であり1mmも揺らがず、美人はどの角度から見ても美人であることが証明されました。くぅ~~!! 美人!! シェイドさんは自覚がないと思いますが「あまり人と接してこなかったから~」と仰っていましたが、人を大切にできる一番大切な根っこの部分をお持ちで、人を惹きつける魅力が溢れていました。 また、さりげなく新しいぬいぐるみを買ってくるあたり、シェイドさんのほうでもチガヤさんに対してただの後輩以上のものが生まれ始めているんだろうなと、胸があたたかくなりました。 ヨスガシステムは人の感情暴走などをコントロールする術として確かに可視化して切除できるものかもしれませんが、そのシステムの万能さに隠れた不可知性、「システムが知ることのできない人間特有の触れ合いや一緒に過ごした時間など積み重ねたもの」の部分で二人だけの絆が結ばれていくんじゃないかなと感じました。 もしかしたらそれが感情を持って別の個体と触れ合う人間の持つ可能性なのかも…なんて壮大なことも思いつつ、チガヤさんの心に芽吹いた恋が大輪となって咲き誇り、シェイドさんに届くことを願っています! 子孫…作れるといいですね!!(Xの尊すぎる妄想より) いまは越冬種の義務として子孫を残さないと…と、ある種の義務的にも感じているシェイドさんが「この人との子孫を残したい」と思える日が来ることを願います。それがいずれ一人の女性として成長したチガヤさんだと全宇宙の私が喜びます。 レイス君とのエンディングも、これはこれでありなドキドキのエンディングでした。 10年前にも暴走したことがあるとのことで「ついにやりよったな…!」と思わずハシビロコウの顔になってレイス君が起こしたんだよねと邪推せずにはいられない事故、レイス君しかいない世界でずっとレイス君といるチガヤさんの二人の距離感にドキドキしつつ、触れられないのがまた切なかったです…! ヤンデレスキーさんたちはレイスくん沼にダイブしていそう…と思いながらの読了でした。 ヒヤシチューカは間のシチューが難しすぎましたね…まだ私たち人類が到達していないレベルの御料理、たぶん2023年がヒヤシチューカの爆誕デビュー年で、1000年後くらいに「再現が難しくてねぇ…」と話題になっているのだと思います! 「一番初めは何かのゲームに出てきたものらしいよ。それが地球上でバズッてねぇ…」となるわけですね、分かります。 ヒヤシチューカの映像…出てくるのか!?と思い、本当に出てきたときは驚きました(*´ω`*)<マジでシチューが乗ってるぜ…! 私が今日まで食べてたヒヤシチューカとレベルが違う! 本作は全編通してイラストが大変美麗で、眼福でした!! 前作からさらにパワーアップされて、一枚絵が出てくる度にウットリでした。色合いから構図まですべて素敵で、一番初めの万引き未遂で上に乗られたときからしてドキドキでした。今回は二人で映っている構図があって難しいと仰っておられましたが、すごくお上手で距離感や表情など込みでどの一枚絵も目の保養でした。 是非、次回作をお作りになられるときはギャラリーモードの搭載もご検討いただければ…! 立ち絵もシェイドさんの手の添え方で「いけない子ですね」と言われると心臓が破裂するレベルのご褒美でした。艶がありすぎて立ち絵を拝むのが辛い…私の心の咽喉に「うぐっ!!」と詰まる威力、息ができない…! さらに超レアなタオルふきふきシェイドさんも、どれだけ拝んでいても美しすぎます…! 美しさのあまり、私が粒子となって光に還るまである…サーーッ…。 レイス君もとてもかわいいデザインで「金髪の美少年!!」と初登場時は椅子からガタタッ!と立ち上がり全力で画面を見つめる変態となりました。深山さんの描かれる美少年は全宇宙の宝!!と思うくらい美しかわいいです。 さらに貴重な女の子であるチガヤさんも可愛かったです! レイス君エンドのチガヤさんは髪の毛が伸びていてドキッとしました。外見はボーイッシュなチガヤさんですが、中身は年頃の恋する女の子ですごくかわいかったです! 今回も深山さんの世界を心行くまで堪能できる、最高の作品でした♡ とても素敵な一時をありがとうございました! @ネタバレ終了 ミニゲームも時間制限などがない・成否による物語への影響を気にしなくてよかったので、安心して取り組むことができました。物語の合間のちょっとしたスパイスとして楽しめました。 深山さんの作品は人の心に響くとてもやわらかな部分がありますが、卓越した文章が持つその魅力を本作も存分に堪能することができました。 素敵な作品をありがとうございました!
-
まっちょのなく頃に作者様の作品はもはや至高のお家芸…今年も安定のマッスルギャグだろうとタイトルの意味を深く考えず脳筋ハッスルプレイをかましたところ…こ、これはまさかっ!?なタイトルの意味に気付いたときにはもう遅い…を辿りました! @ネタバレ開始 ひぐらしが鳴いている…と思った後からの失踪したとある人の展開に、これはやっぱり!と思ったのも束の間、とんでもない筋肉大戦が待ち受けていて度肝を抜かれました。うおおおお、世界の真理たるみんな大好き筋トレだ~~!! 一番初めに運命に抗う方向へ行ったので、それはもう超展開に次ぐ超展開に私の身体中の筋肉も打ち震えました! これは私も怒涛の勢いで筋トレをしなければ!? そして作者様のテイストであるセリフの言い回しや「どこをどう捻ったらこんな展開が出てくる!?」ともはや驚嘆と感嘆をセットにするしかない怒涛の筋肉ワールドに圧倒され(私の筋トレはまだまだ足りなすぎることを痛感!)、主人公の筋トレの成果にも圧倒され、エンディングへ…前作でも筋肉極めたりと思う筋肉の世界でしたが、今作はさらにその上を行っているーー!!と思いました。筋肉&筋トレの世界…未だ進化しさらなる彼方の世界へ向かっている…! (親友と恋人だとやはり親友なのですね…! 友情は筋肉でも解決できない問題だった…!) 作者様が猫モリモリになっていたのも素敵でした。 次回の作品も楽しみにしています! @ネタバレ終了 怒涛の筋肉が押し寄せてくる圧倒的パワーの素敵な作品をありがとうございました!
-
落とし屋・麒麟 ~薫酒~前作はアマ●ンでポチるような気軽さで「呪い1点ポチッとな!」と始めて「呪い…怖い! 次回からはもっと考えて呪います! むしろ呪わなくていいような人生を送りたいと思います!」と心がけたチキンですが、再びあの人に会えると聞いて駆けつけました! 画面切り替えのテンポや音楽のゆったり感が相乗効果になって、ゆったりとイケオジ様とお酒を楽しめました。 @ネタバレ開始 相変わらずのゆったり余裕の表情の亥角さん、音楽や語りがとても落ち着いているしイケオジ界屈指のイケすぎて困っちゃうイケオジ様な亥角さんが近いしで気が逸れがちですが、二人の話を聞いていると主人公さんがどんどん大変なことになっていくのでハラハラしました。 「それ呪ったらアカン人や! やめなはれ!」とどこかの方言が口から飛び出てくるくらいには主人公さんが利用された生贄状態で心配でしたが…亥角さんがお酒を楽しみつつやさしく終わらせてくださったので「よかった」と胸を撫で下ろしました。 (変死体については目を逸らす) キリッとしたキメ台詞、カッコ良かったですー!!! お顔がアップになったときは、ドキッとしました…! 変死体が一丁上がった後(言い方ァ!)、タイトル画面からの…もう少しご一緒できるご褒美タイムはサイコーでした!! 亥角さんに触れてもいいのですか!?(あとから高額料金を請求されません!? あるいはドッキリではなくて!?) で、では失礼して…と、ぷにぷにさせていただきました。 「おいで」は反則でした―――その距離からの「……おいで」のそのちょっとした「……」の間込みでS.U.K.I!!!!!!!! 脳大歓喜のアドレナリンフィーバーさせていただきました。 ありがとうございます! お帰りもとても雰囲気があって、最後の最後までドキドキでした! @ネタバレ終了 今回もイケすぎてるイケオジ様をたっぷり堪能できて、大満足でした。 しかも前作より近い距離で進む&おまけもとても素敵でドキドキしっぱなしでした! またこの素敵なイケオジ様にお会いできる日を楽しみにしています。 素敵な作品をありがとうございました!
-
ヤンデレ卒業宣言ヤンデレ卒業のために必要なものは何? どれを選ぼうか迷っちゃうね!なんて思っていたのは最初だけ…一つ使ったらその先が気になって…気がつけば最後までノンストップで進めました。 ゆめかわいいカラーは正しく夢でした。 @ネタバレ開始 ヤンデレが…死ぬまで卒業できないですね、これは! 店主さんが主人公さんにやさしかったのはそういうわけでしたかと納得の最後でした。 ヤンデレちゃんは全然ヤンデレではなくて、むしろコントロールされていただけの一番まともな子だったとは…お友だちもある意味でヤンデレかなと思いつつ、ガイくんが無限地獄に堕ちていく様がとても楽しかったです(なんだって) ガイくんはアレですね…手の中に落ちてきた小鳥があまりにも可愛すぎて、可愛がり方を間違えてしまったのですね…自分が誰かの一番深いところをズタズタにしていくのが好きとはなかなかのヤンデレっぷりでした。 もちろんその分地獄も深くなるよね、頑張れ!と震え声でエールを送ります。 ひょっとして…と思ってポチッた初期化すると見られる特別な会話もご褒美でした。 ヤンデレちゃんの死後に解放という、最後の最後まで地獄堕ちの手綱を手離さない友人さんの慈悲(あえて慈悲という)が心に沁みます。 @ネタバレ終了 かわいいイラストに隠されたドロッドロの暗い展開、大変面白かったです。 ヤンデレ好きさん、ある意味でまったく救いのない圧殺レベルの展開が好きな方はマストプレイな素敵な作品をありがとうございました!
-
弟友コネクトトキくんの破壊力たるや、全銀河カワイイ後輩選手権があったらグランドチャンピオン(殿堂入り)になるところです! 弟友コネクトは、酸素の純度さえもが違う…!という、弟くんと後輩くんのいる世界の酸素の美味しさを感じながらのハリキリまくりの感想、失礼します! @ネタバレ開始 寝顔かわいい激かわいいツナさんのイラスト大好き!!からの膝枕ありがとうございます!!でした。 なにこのかわいい生き物は…と、暫しトキくんを人間ではない別種の異次元のかわいさを持つ生き物として見てしまうほど、めちゃくちゃにかわいかったです!! 意識がなかった自分に後悔するところもかわいすぎました…そうだよね、太腿に頭乗せてたんだもの…起きていたかったよね! 分かるよ! 「寝直す?」の瞬間にトキくんの頭の中で0.02秒で再びの膝枕への期待が沸き起こった喜びまで、手に取るように分かりました。反応が一つ一つかわいくて、私の人生でこんなかわいい後輩は影も形もなかったぞー!と血の涙を流しながらトキくんのかわいさと尊さを最後まで堪能させていただきました。 おまけエピソードが追加されてたっぷり堪能したのに、もうワンモア、トキくんのかわいい物語を読みたいと思ってしまうとても魅力的なお話でした。 理玖さんがちょいちょいしたたかな女の子で、そこもとっても可愛かったです! 晴くんは今回もかわいくて、こんな弟がいたら楽しいだろうなと思いました。前日譚もとても面白かったです。 思っていることが結構口に出るかわいい後輩トキくんには、人生何周分かのハートを鷲掴みにされました! 格好いいと思われたいトキくんには申し訳ないですが、理玖さんと同じようにかわいい・かわいいと感じる胸がキュンキュンする素敵な時間をありがとうございました。 最後に。 「格好いいと思ってないとは~」の理玖さん、最強すぎです! @ネタバレ終了 かわいくて格好いい後輩くんとのキュンとする時間を楽しみたい方、年下はもれなくMy Loverという嗜好のお姉様、青春時代にかわいくて格好いい後輩なんてものは辞書にも世界にも存在していなかったという方、どんな方にもオススメしたい素敵な作品です! とても素敵な作品をありがとうございました!