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快亭木魚[mokugyo games]のレビューコレクション

  • ティラノフェス2022オープニング
    ティラノフェス2022オープニング
    ティラノゲームフェス2022開幕おめでとうございます。今年も参加でき嬉しいです。

    毎回思うのですが、フェスの楽しみ方、ルールをゲームにするというアイデア自体が素晴らしい。ダイア、コイン、チケット等は慣れてない人にとっては絶対説明が欲しいところだと思います。その説明をこのような形で分かりやすくゲーム化する(さらには動画もある)ことで知らせるというサービス精神、遊び心こそがゲームというものが本来持っている力だとすら思うのです。

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  • too late but
    too late but
    ひと昔前のPC環境の再現がすごい…!そうそう、こんな感じの黒い画面に文字だけある空間で…。回線をつなぐ音まで再現していて。フロッピーに関してもうそうですが、結構ひと昔前の技術というのは「不便だった」という記憶のほうが個人的に大きくなりがちなのです。が、今作は不便さを含めたネット黎明期ならではの「はじめてほかの世界とつながる感動」を表現しているのが、まずすごいと思いました。

    他の方も言及していますが、左上に残りの残量が表示されるのはすごくいいと思いました。あとどれくらいか、というのは確かに本では分かりやすいけれど、ノベルゲームだと意外と分からないところなので。

    個人的にはコミPO!素材を使っているところもおお!ポイントです。使い方によって、表現の幅が広がるのだなと。

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  • ノーノーモンスター
    ノーノーモンスター
    メカが出てきつつ、怪奇現象が起きる、この世界観がまず素敵。しかも他作品とつながっているという野心的試み。可愛いイラストの背後にある壮大な世界観がすごい…。

    キャタピラのキャラが、個人的にデザインが好みです。キャタピラ可愛いキャラというのは、まだまだあまりいないイメージがあるので。

    選択肢がたくさんあって、しかもデータベースまである。エンドロールまで行き、結構データベースの言葉出てきたのではないかと思いきや、まだまだ解放されていないものがある!管理するのが大変だったのではないかと思います。

    可愛い+サスペンスホラーという野心的な作品でした。

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  • 軍議でござる
    軍議でござる
    まず「軍議を茶化す」という目の付け所。よく動くキャラ達。これだけで魅力的。

    一度最後までプレイしたものの、もう一度プレイし違う選択肢を選んでどんな反応をするのか確かめたくなる面白さがありました。特に手前左の人がしゃべった瞬間は、ああこの人もしゃべるんだ!という謎の感動がありました。

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  • 姫騎士くっころちゃんNV
    姫騎士くっころちゃんNV
    鍛錬しましたが魔王にやられました。2回目は一応倒せた感じにはなりました。仲間のエンディングまで何パターンも作っているのはすごいですね。最初の説明も丁寧で、進行もスムーズ。

    成功や失敗のパターン、表情の変化、仲間ガチャにエンディングのパターンなど作りこむのは大変だったのではないかと思います。進行速度の変更までできるんですね。歯車がぐるぐる回っているアニメは時間の経過を感じさせる粋な演出だと思いました。

    リアルタイムで進んでいく進行といい、ティラノでこんなゲームまで作れるということは大変参考になりました。まだまだノベルゲームというのは可能性があるのだと思います。他で公開されている3画面、8画面の恋愛ゲームもやってみて、これを作ったこと自体がすごいと思ったので、ノベルゲームの可能性を開拓している作者様なのだと思います。

    個人的には占いのアイコンなどでコミPO!素材が使われていた点がおお!ポイントでした。自分もかつて使っていたので。

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  • 崇高なテロリスト
    崇高なテロリスト
    Twitterや検索画面そのものを再構築して見せる、世界を切り取る視点の鋭さ。終始ブルーの色合いで画面が統一されている色使いの巧みさ。

    シューマンの名言からスタートする点。今作の登場人物達が「人間の心の奥底に光を送っている」んですね。その光が屈折しており、その屈折が魅力であるという。

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  • 大体一分でいろいろ平和にかたずく話
    大体一分でいろいろ平和にかたずく話
    タイトルに偽りがない勢いのままで進む物語。友や仲間のことを考えている間に最後の戦いが始まり、そして終わります。音楽を変えることでストーリー展開の意外性を強調。この勢いは見習いたいと思いました。

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  • 胡蝶蘭のメヌエット
    胡蝶蘭のメヌエット
    色鉛筆で描かれたキャラクターが魅力的でした。やさしく、はかなく、面白く、このタッチだからこそ、この物語を表現できたのだと思います。キャラクターの表情の変化も多彩。音楽も世界観にマッチしています。

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  • Foret de pommes
    Foret de pommes
    可愛いキャラクターと世界観に合う音楽のチョイス。それだけでも見どころなのですが、やはり一番のインパクトは唐突に登場する黄色の生物!

    黄金とかかっているのでしょうか。謎のままでしたが、その謎がむしろ良かったです。唐突に絵柄が違う生物が出てくる、しかも何者なのかよく分からない。これがとてつもないロマンを感じさせました。異なる絵柄の共存は、それこそ劇中で語られる偏見や思い込みのようなものを打破する可能性を秘めていると思うのです。

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  • 嘘の手紙
    嘘の手紙
    廊下、昇降口などの場所表記の表現がまず素敵。背景の奥行きに合わせているこの場所
    表記のお洒落さにまずしびれます。きちんとボタンとして押しやすい大きさであることも素晴らしいです。

    ぼかされている人物の顔、うっすらしている背景で記憶の世界を表現しているのも巧みだと思いました。

    あえて色をおさえることで、いざ色がついてきた際の印象を強くさせる演出力。気が付いたら真エンドまでたどり着いていました。バッチを獲得していくごとに真に近づいていく構成も無駄なく無理なく見事でした。

    「一部分だけ嘘をつく」、ではその嘘はどれか?とプレイヤーに考えさせる、想像する余地を与えている点もゲームらしさがあり。いいアイデアだと思いました。

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