07(朱華なな)のレビューコレクション
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ナツノイドコロ美しい色使いのサムネに惹かれプレイさせて頂きました。 BGMがなく環境音だけで進行するので、とても臨場感があり、本当に真夏の太陽の下で一緒にお話しているような気分になりました。 お話しながらも度々「お水飲みな」って促してくれるの優しくてほんと好き。 @ネタバレ開始 エンド回収は正直結構難しくて、どうしてエンドが分岐したのか自分でも分からないままぐるぐると進めていたので、選択肢の色の仕様に気が付いたのはなんとおまけを解放した後でした。 何も理解していない状態で逆によくそこまで行けたな!?と自分でも思います!!w バックログの仕掛けといい、細かい部分まで凝っているおかげで周回していても毎回新たな発見があり、最後まで楽しくプレイ出来ました。 緋色さんとのやり取りが、真白くんの絵日記(課題≒人生)において唯一の明るい話題となったのが嬉しくもあり、切なかったです。 本当にもう、とにかく家庭環境が最悪過ぎる……!!こんなに素直で良い子なんだから、絶対にもっといくらでも幸せになれたはずなのにィィ……!! 一通りプレイし終えてから、真白くんには少しでも早く遠い場所まで逃げて欲しいなあと思っていましたが、よく考えると先生となった緋色さんと再会したことで、彼は少しだけ救われると同時に、また一つ自分をこの場に縛り付ける呪いに掛けられてしまったとも言えることに気付いてしまい、とても苦しくなりました。 再会してくれたのは本当に嬉しかったんです!嬉しかったんですけど、でも……!!! 最後に出て来た藍色の君や灰色の彼のように、緋色さんにとっては多分真白くんは「普通に優しくした」うちの一人でしかなさそうな気がして……。 美化した分だけ深く傷ついてしまうぐらいなら、正直思い出のままにしておいた方がよかったのかもしれないと思う気持ちも確かにあり、すごく複雑です。 ていうか緋色さん、厄介男に好かれ過ぎじゃないですか?!!?!??!? プレイ中何度もゲームのタグに「BL」が無いか確認してしまいました(なかった) 真夏の影は色濃く瞼に焼き付きますからね。 緋色さんは彼らにとって、未だに焼き付いて消えない影送りのような存在だったのかもしれません。 なんだかんだ緋色さんの内面や人物像に関しての掘り下げがなかったのは、そういう意味もあるのかなと思いました。 よく分からないからこそ、何度も考えて思い出してしまって、忘れられなくなる……みたいな。 このまま放っておいたらいつか大変な修羅場を起こしそうなので、いい加減彼には色々と自覚して欲しいですけどね!!!ほんとに!!! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!!
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変な意味怖ホラーはちょっぴり苦手マンですが、サムネに惹かれてプレイさせて頂きました! ホラー要素は確かに多々あったのですが、勢いで笑わせてくれる展開も沢山あったので最後まで楽しくプレイすることが出来ました! 演出がめちゃめちゃ豪華で細かくて、とても目が忙しかったな……(特に逃走中) @ネタバレ開始 基本的に見た目にパンチがあるだけで(褒め言葉)、登場人物みんなねね子ちゃんに対して優しい大人達でとてもよかったです。 個人的には客の欲しいものを察知する特殊能力を持ったスーパーのおばちゃんが頼もしくて好きでした(もしかしたら事前に番組スタッフとかから内容を伺っていたのかもしれませんが、私はBBAの年の功だと信じたい) 最後にクリアバッジをくれるのがおばちゃんでめちゃめちゃ喜んでしまったのは私だけかもしれない。 ちなみに一回目は見栄張って怒られました。やっぱ超能力者じゃねえか!!!!! あと犬のおまわりさんも好きです!!!困っている人を放っておけないなんて優しいね♡夢女子になりそう♡♡ お話単品としては2番目の話が爆笑するほど好きだったのですが、あまりにも全てが颯爽と駆け抜けて行ったので(文字通り)、「お幸せに」以外の言葉が見つかりませんでした。お幸せに!!!!!!!!! 最初の話、二番目の話ぐらいまでは全体的に「捉え方(子どもの視点)によってはホラーにもなる話」なのかなと思っていたのですが、終の話でガチホラー展開が続いてヒッ……となりました。 最初のお話だけでも完結はしているんですが、最後の話で残った違和感を全て回収してくれる展開はホラーでありつつもどこか清々しい気分にさせられました。 解説など諸々を含めて改めて完成するシナリオ構造がマジで巧みで好きです……。 なんとか現世に帰って来られた裏道エンド、最初は違和感がありつつも細かい部分を知ってから見るとどこか切なさの残るハッピーエンドでとても好みでした。 ねね子ちゃんの身に起きたのは心身共にそこそこの傷跡を残す出来事でしたが、彼女がまだ自我が曖昧な子供だったのが唯一の救いだな……と思ったりしました。 あれぐらいの年齢ならまだいくらでもやり直しが利きますが、これが大人になってからのことだったら、きっと失くすものはもっと多くなってしまっていたわけで……本当に意味を考え出すと止まらなくなる怖い話過ぎる。天才か? @ネタバレ終了 実は過去に作者様の他の作品(某仮面、無題)をプレイしたことがあったのですが、毎回話のふり幅と作り込みがすげえな!!!!と感心させられます。 素敵な作品をありがとうございました~!
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夢魔さんと死にたがりさんとても美麗で可愛らしい絵柄(と夢魔さんの露出過多な衣装)に惹かれ(釣られ)プレイさせて頂きました! あらすじを読み結構重めの内容なのかな~と思っていたら、ただただ推しCPのイチャイチャを見せつけられるゲームでした。最高か? @ネタバレ開始 夢魔さんの見た目と生態(?)に似合わず恥ずかしがり屋さんなところが、とても可愛らしかったです。 どこに連れて行っても喜んでくれるし、適度に隙があって人間っぽさもあり……これは誰だって好きにならざるを得ないですよね~~!!! 死にたがりさんが内心で「かわいいな」と思う度に背後で一緒に頷いてました。 私は図書館と映画館のお話が好きです!! 死にたがりさんは開幕から死のうとしていたわりに「エロイことしたかったな(未練)」とか「彼女になって欲しい」とか欲望をストレートに口にするので本当に死ぬ気ある!?wwwと何度も笑わせてもらいました。 最初は死を目前にして自棄になっていた可能性もあるのかな~とかぼんやり考えていましたが、クリア後に改めて考えても多分あれ普通に素だなと思いました。欲望に忠実過ぎるだろ(褒めてます) 彼の言動が悉く面白いおかげで、デートが終われば死が待ち受けている現実に対する悲壮感があまりなく物語が穏やかに進行していくので、このまま本当に死を選んだとしても笑って見送れるな~、と思えました。 生きるか死ぬか、だけで話は終わってしまうものだと思っていたので突然第三の選択肢が現れて外人四コマばりに大歓喜しました。ありがとうございますッ……!!!! 死にたがりさんは色々と疲れてしまう出来事が重なってしまっただけで、本来はそこまで暗かったり悲観的な性格の方には見えなかったので、これからは夢魔ちゃんとのハッピーラブラブライフ♡を謳歌して欲しいと思いました。 もしもこの先別の要因で死んだとしても夢魔さんが迎えに来て魂を食べてくれるわけで、正直もうこの人怖いものなくないですか?????羨ましい!!!!!!お幸せに!!!!!!!! マジで余談にも程があるんですが、その後、メイド服を着せてエッチなことは出来たのかだけ問いたい。 どうなんだ!!!ええ!!?!?!?元・死にたがりさんよォ!!!!! @ネタバレ終了 おまけまで充実していて、短いながらも濃厚な時間を過ごさせて頂きました! 素敵な作品をありがとうございました~!!
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アヤコのお見合い大~好きな大正ロマンの世界観に惹かれプレイさせて頂きました!!! @ネタバレ開始 優しくて可愛らしい絵柄で彩られたキャラクター達がみんなとっても魅力的で可愛かったです……! みんな妖怪なだけあって個性が強めで、一人出て来る度に本物の白百合さんはどんなやべえ人なんだろうと思っていましたが、ただただお強く器がデカい好青年でした。 ラストで助けに来てくれた時のヒーロー感、かっこよかったです……。 ゲームの進行がとてもシンプルで分かりやすく、謎解きが苦手な自分でもプレイしやすかったです!ありがてえ~! 推理に失敗しても(一部を除き)ハッピーエンドに行くので、どのルートも安心して楽しめました♡ なんだかんだどの白百合さんも(?)それぞれ人であるアヤコさんに寄り添って最後まで大切にしてくれるのがよかったな~。 主人公のアヤコさんも行くあての無い付喪神さんにうちに住んでいいよと言ったり、推理に失敗してしまっても「そういう約束だったから」と本当に結婚してしまったり、思い切りがよく変わり者……そしてとても芯の通った素敵な女性でよかったです。 本当に誰と結ばれてもお似合いで、終始によによしながらプレイさせて頂きました。恐ろしい推しCP量産ゲームだ……。 @ネタバレ終了 個人的にジョロウグモさんがめっっっっちゃめちゃタイプでドストライクだったので、僭越ながらFAを描かせて頂きました。 彼との夫婦生活をほんの一瞬でいいので覗かせて欲しいです。何卒……何卒ォ……!!!!!!!!!!!!!!!! ほっこり幸せな気分になれる、素敵な作品をありがとうございました!
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エフェメラは軌跡を描く長らく気になっていた作品をようやくプレイさせて頂きました~~~!!!!!! SFモノはほとんどやったことがないのですが、めっちゃめちゃ楽しかったです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(ボキャ貧) @ネタバレ開始 誘拐(語弊)されて早々、「人の縁」を司るお仕事をしていると聞いて、そういうのが大~~~~好きな自分ははちゃめちゃにテンションが上がりました。 このモチーフをまさかのSFに組み込むアイデアとそれを可能にする技量……凄すぎませんかね……。 諸々の専門用語、世界観の説明などがとても丁寧で、SF・近未来系のお話が得意でない(アホなので)自分でも、すんなり理解することができ、物語に入り込みやすかったです!!! 全体的なプレイ時間としては短めな方かと思いますが、この短時間でここまで分かりやすく丁寧に世界観とお話をまとめられるものなのか????と感動しきりでした。 ミニゲーム下手くそ芸人なので始める前は不安だったのですが、失敗によるゲームオーバー・バッドエンドが無く、内容もとても分かりやすいものだったので終始楽しくプレイすることが出来ました! チガヤちゃんと一緒にお仕事学んでいる気持ちでやっていたので、シェイドさんの「焦らなくても大丈夫ですよ^^」という優しいお言葉に色々な意味で救われましたね……。 最初にやった番号入力のミニゲームが最後の電話のくだりで出て来た時、伏線回収が激熱すぎてめちゃめちゃテンション上がりました。 シェイドさんの透き通る瞳と御髪がとにかく美しくて、作者様のロングヘアーに対する並々ならぬ情熱(知ってた)が伝わって来ました。絵画か? おかげさまで、毎回スチルが出て来る度に書き込まれた髪の一本一本に見惚れてしまい「ごめん話聞いてなかった」みたいなことがプレイ中何度もありました(すみません) 一見容姿端麗で仕事が出来るスパダリ完璧上司なのですが、よくよく話してみると絶妙に言葉が足りないというか、人と接するのが下手くそな人でかわいかったです。 あれは「越冬種」という特殊な生まれと、生きて来た環境による弊害なのかなと思うのですが、それが逆に浮世離れした雰囲気の彼に人間臭さを感じる唯一のポイントになったのが面白いですね。 あ、あとあの見た目で一人称「俺」は流石に卑怯だと思います。かっこ良すぎるので。 知れば知るほどストレートなチガヤちゃんと相性抜群の御仁で、これは将来が楽しみになりますね。 レイスくんが本っっ当にツボで可愛くて、大好きでした……!!! どんな姿にもなれるのにずっとショタでいてくれたの最高に分かってんなあ!!!!!と思ってたら、日本で作られた人工知能と聞いて深く納得しました。滅んでも我がクールジャパン、誇らしいぜ。 彼は数百年の間地球人を守った英雄のはずなのに、少しずつ新しい人類が発展して人類滅亡が「過去」になるにつれて、レイスくんの存在が不要なもの・忘れ去られた旧人類の遺物となっていくのが本当に悲し過ぎて…… そりゃあ寂しいし、数少ない自分と話してくれる人に対して執着もしてしまうよな……と切なく思ってしまいました。 でも「嫌いになるぞ!」って言われてすぐ引き下がる辺り全っ然可愛げあるよ!!!!!!!!!!かわいいね!!!!!!!!! レイスくんENDの方はストーリー的にはバッドに近い位置づけなんだと思いますが、二人共幸せそうだし(そうか?)、頑張ったレイスくんにあれぐらいのご褒美あってもいいですよね!?!?!!ね~~~~!??!?!!とにこにこ笑顔で謳歌してました。 シェイドさんENDの後でも、たまーに三人であの部屋でお話する機会とかあってほしいな……。 なんちゃって合成サンドイッチでピクニックとかどうすか……お願いしますよ深山さん……(チラ見) 今日を生きるのに必死だったチガヤちゃんが、笑顔で未来を夢見ることが出来るエンディングを手に入れられて本っっ当によかったです! これから育っていく二人の「ヨスガ」が、固く丈夫な絆であることを願います。流るも分かつも……なんとやら? プレイ後にタイトルの意味が気になって調べてみたんですが、めちゃめちゃエモい言葉でした! 「宇宙(もしくはレイスくん)から見た人間」という感じで、人間は弱く儚いからこそ愛おしくて、見守っていてやりたくなる。そんな存在なのかなと思いました(あくまでも私の中の印象です) @ネタバレ終了 とっても素敵な作品をありがとうございました~!
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「君も助けてくれないんだね。」度々お見かけし気になっていた作品で、この度やっとプレイさせて頂きました!! @ネタバレ開始 クリアして言葉を失いました。素晴らし過ぎて。 前評判は色々とお聞きしていたので重い作品なのは覚悟していたのですが、予想よりだいぶブラック度合いが上で最高でした……!! 初登場の時から世話焼きなアサヒくんが大好きだったのですが、途中で彼がイブキちゃんの昔の幼馴染だったことを知りそれが嬉しくもある一方、この後の展開が予想されて血の気が引いて行くような複雑な思いでした。 今思えば「あの薬使うのは絶対やめとけ」は特大のフラグでしたね!!!!!どうして!!!!!!!! いやでも、一応死んではいないから……多分……あの世界なら、廃人と化したアサヒくんを危ない動画とかに再利用して、そこで久しぶりに顔を観た主人公が平然と「元気そうだな」とか宣うクソ展開も全然あり得そうなのがマジで怖いですね。そんなの最悪過ぎる……絶対やって欲しい……。 最初から最後まで彼女の生活を覗き見しているだけで一切助けたり心配したりする素振りを見せない主人公と、そもそも作品のタイトルの時点から予想出来たことではあるんですが、それでもそこまでの道筋を丁寧に丁寧に描写して改めて地獄に叩き落とす(叩き戻す?)ラストの展開があまりにも最悪過ぎて本当に最高でした。可哀想はね、可愛いんだ……分かるよ……。 イブキさんのコロコロ表情が変わる部分が本当に~可愛くて、みんな彼女のそういうところに惹かれ好きになると思うんですが、その「表情」は別に笑顔以外でもいいんだよなってナチュラルに思わせる人物像なのがほんと……終わってる(めちゃめちゃ褒めてます) プレイヤーも最初から最後まで主人公と同じことをして彼女を見捨てた人間のうちの一人なので、決して彼を責められないのがまた後味の悪さに拍車を掛けていてよかったです。 @ネタバレ終了 キャラクター達の人間模様も大変魅力的でしたが、人外や神社など不思議な要素が絡み合う仄暗い世界観が好きなので、舞台自体もかなり好きでした!! ノベコレでここまで露悪的、胸糞展開、暴力描写のエグい作品があるとは思っていなかったので本当~~~に嬉しくて終始満面の笑みでした!!!!!!!めちゃめちゃ元気になりました!!!!!!!!!!!ありがとうございます!! 素敵な作品をありがとうございました~!!
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あなたの気持ちに、気付かせるお手伝いをサムネからは内容が想像出来ない、不思議な世界観に惹かれプレイさせて頂きました! @ネタバレ開始 「人の気持ちが分かってしまう」というのが、最初は察しが良すぎるとかそういう意味合いの話かと思っていたのですが、まさかダイレクトに他人の思考が読めてしまう特殊能力の類だったとは……!! 一般人ですら、なんとなく相手の考えてることが分かってしまった瞬間はめっっちゃめちゃ気まずいのに、これはさぞ、生きづらいだろうなあ……。 相手が自分に対して失望したりネガティブな感情を抱くと、その瞬間に全部伝わって来てしまうのはマジで怖いですね。 でもそこで反発したりグレてしまったりせず、なるべく皆が穏やかな気持ちでいられるように彼らの望む通り無難に生きることを選んで来たゆうくんは、とても健気で優しい子だなあと思いました。 大学の友達はビンタぐらいしてもよかったと思う(短気) あの日ゆうくんがあの店で店番をしていたのも、そこにOLさんがふらりと訪れたのも。 お互いの人生にとって大きな分岐点になったのがもう運命的で、よかったね……と思わず泣きそうになりました。 彼の能力はこれまで煩わしいことばかりを引き寄せるものでしたが、こうやって素敵な出来事にも出会える、誰かを助けられる力でもあったことを知ったからこそ、初めて自分の気持ちと向き合うきっかけになったのかなと思いました。 彼が一番最初に「気持ちに気付かせるお手伝い」をしたのがOLさんだけでなく、他でもない“自分自身”でもあったのが本っ当~~~~に美しくてエモいですね。最高。 もしかしたら一生負い目に感じひた隠しにしていたかもしれない自身の才能を、「その後の彼」が最高の形で活かす人生を選択してくれたのはすごく安心しました!!! 優しい彼が優しいままで幸せになっていてくれて、とても嬉しかったです。私もあの喫茶店通いたすぎる!!! @ネタバレ終了 他の方のコメントを見て知ったのですが、作者様の前作と関連するお話だったとか……?き、気になる~~!! 機会があれば前作もプレイさせて頂きたいと思います!! とても心が温まる素敵な作品をありがとうございました~!
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デスゲームおかあさんといっしょずっと気になっていた作品をプレイさせて頂きました! @ネタバレ開始 絵柄はとっても可愛らしいものの、タイトルがあまりにも不穏過ぎたので怯えながらプレイしていると突然の実写相関図に思わず「ヒェッ……」となりました。 資料の書き込みから滲み出る憎悪が主催者である彼女の背景を全て物語っていて、もうこの時点で後に起こるであろう惨事が目に見えるようでした。 「さあゲームスタート!」というところでクリスマスソングと共にエンディングを迎える演出がマジで悪趣味過ぎて最~~~高でしたね!!!(褒めてます) その後迎えた真エンド、なんだかんだ皆優勝する世界線ではド派手にやっていてキムラさんは『素養がある』人達を集めていたんだなあ~さすが俺のママ!(?)と改めて思いました。 登場人物みんなかわいいですが、個人的にはおじさんが好きでした。養いたい。 残念ながらこの手のいじめに加担する人間は絶対に反省はしませんし、罪悪感も持ちません。 むしろ生き残った彼女に関しては今回の件を今後の人生の語り草にして、悲劇のヒロインを演じるようになるのが容易に想像がついてしまいます。 ゆえに私個人としてはあの時一緒に殺しておくべきだったのではと思いますが、キムラさんがそれを出来なかったのは無意識に彼女のお腹の中の『子ども』を殺す選択を避けた、ほんのひとかけらだけ残っていた『母親』という生き物故の情であり、甘さなのかなと感じました。 その反面、娘と同じ年頃の子供であるツカサくんは後戻り出来ない場所まで自ら引きずり落としていたので、ギャップがすさまじいですが……。 全て失くしたと思ってはいても、復讐だけに100%生きることも出来ないという絶妙な人間臭さがとても魅力的な方でした。 彼女の絶望や企てたことが少しでもあの世界の人間達に一石を投じるものであればいいのにと思いますが、やはり現代社会においてそれを望むのは難しいのかもしれませんね……。 @ネタバレ終了 細かい話ですが、タイトル画面や各種UIがとても凝っており、作品の世界観を表現する一助になっていたのがセンス抜群だなあと思いました。 広告バナーから過去作につなげるアレは天才の発想過ぎてめちゃめちゃ好きです!!w 素敵な作品をありがとうございました!!!!
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+fence以前からバチャフェス等でお見かけして、ずっと気になっていた作品をようやくプレイさせて頂きました!! @ネタバレ開始 なんというか……あれですね。 全ての物事において「この世は結局タイミング」なんだなと思いました。 何か一つでも条件や状況が違えば、少年と桜さんが結ばれる展開もあったとは思うんです。 桜さんも少年への対応を子供扱いの範疇に留めてはいたものの、それは世間体への配慮であって、恋愛対象として眼中にない存在への“線引き”には見えなかったので……。 言葉は悪いですが、ギリギリまで少年をキープしたい気持ちは絶対にどこかにあったはずで、それは青年の彼に対してもわりと同じだったのかなと思いました。 一番いいタイミングでちょうどいい事を言ってくれた人に傾いたという、言葉にすると身も蓋も無い、けれどとてつもなくリアルな心情とストーリー展開がとても印象的でした。 長い付き合いで彼女の曖昧さに薄々気付いていたからこそ、少年も青年もはっきりと「フラれたら待たない」と口にして……その結果一人は勝ち、一人は負けた。 なんて美しく残酷な対比なんだろうか(血涙) 少年も青年も桜さんも、みんなみんなずるくて人間臭くてとてもよかったです。 それはそれとして、どうしてこんなにつらい話を作ったの!!!!ねえ!!!!!!と、のたうち回る気持ちももちろんありますけどね!!!!!(毎回言ってる) 少年と青年のどっちを好きになってもつらい思いをする心折設計(?)になっており無事逃げ場がありません。本当にありがとうございます。 エンドロールのやり取りは最初桜さんと青年の学生時代の思い出なのかな、と思いながら眺めていたのですが、卒業と共に告白のような展開になったところで「あれ!?青年じゃなくない!?」となり、最後に浮かぶ「fence」からの「+fence」で「もしも少年がフェンスを超えられる世界線だったら」というIF描写だったことに気が付きました。あまりにも演出が粋過ぎやしませんかね(妄言だったらスルーしてください) 毎回言っていることなので耳タコかと思われますが、最初から最後まで丁寧に繊細に練られた演出が本っっ当に素敵です。 流石歴戦のゲーム制作者さん……自分のシナリオの活かし方をよく知っている方だと思いました。 最近青年さんの方が主人公?の作品を公開されたことは知っているのですが、現時点ではどんな気持ちでプレイしたらいいのかまっっっく分かりません。 やってみたらまた、彼への印象が変わるのかな……。 そのうち勇気が出たら(?)プレイさせて頂きたいと思います!!! 青年さんが報われたことは嬉しいけれど、少年にもいつか幸せになって欲しいな……。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!!!
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Reverse the ×××プレイ時間1分とは……!?と気になってプレイさせて頂きました! @ネタバレ開始 不思議な文章で展開されるのでおや……?と思っていたのですが、クリアして見ると超納得!!! 構成がめ~~~ちゃめちゃ面白かったです! あとがきまでも作品の一部にしてしまえる発想力と技術がすごいですね。 細かい部分になるんですが、エンド数の表記が「1か2」(人による)なのが、どちらを選んでも正解という感じがしてとてもいいなあと思いました。 私も普段はメリバ大好き芸人だったはずなのですが、反転して幸せになってくれた時はとても嬉しかったです!!! どっちの世界でも最後まで愛し続けて、彼女の望みを叶えてあげようとする主人公君にときめきました♡ @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!!