07(朱華なな)のレビューコレクション
-
カップラーメンは待ってくれない気になり過ぎるサムネに吸引されプレイさせて頂きました!!!!! ノベコレに出入りしてる人にはめちゃめちゃなじみのある&覚えのある冒頭からの、プレイヤーをカップラーメンのタイマー扱いは不条理過ぎて笑いました!w @ネタバレ開始 ラーメンが出来るのを待っているだけのはずなのに明らかに一朝一夕では終わらない多種多様な選択肢があり、人間の持つ無限の可能性と常識に囚われない生き方についてしばし考えさせられました(?) 何度失敗してもほとんどプレイヤーを責めることはなく、ゲーム制作をしているとむしろ応援までしてくれる主人公くんが良い人過ぎて可愛かったです。 当たり前のようにカップラーメンと会話して、直前まで喋ってたのにも関わらず平気でそいつを食える胆力はヤベェ奴だなと思いましたが(褒め言葉) ゲーム制作者の皆、作業ばっかりじゃなくてちゃんとご飯も食べようね!!!という熱いメッセージ性を感じました。いや気のせいだったかもしれない。 @ネタバレ終了 ラーメンを待つ時間でサクッとプレイ出来てとても楽しかったです!! 大変お腹がすく素敵な作品をありがとうございました~!
-
クリムゾンレッドの死神 -KILLER INSTINCT-前作から引き続きプレイさせて頂きました!! 今回もは~~~ちゃめちゃに面白くてクリアまであっという間でした! 専門用語が多くても分かりやすい文章と、激熱&激エモの連続の軽快なシナリオ運びは流石の一言でした!!!!マジで何食べたらこんな文章書けるんですか? @ネタバレ開始 プレイ前はヴィンスさんとマルセルさんは同一人物だと思っていたのですが、レオさんが倉庫でヴィンスさんを見かけたシーンで別人であることに気付き宇宙猫顔になりました。 (その後もしばらく二人同時に画面に出て来るシーンが無かったので若干疑いつつでもあったんですが……) ヴィンスさんの全体的に「変装」っぽいキャラデザが絶妙過ぎてまんまと騙されました!!!!笑 マルセルさんの生い立ちや大義名分のもとに「兄」の責務から逃げてしまった過去等、レオさんと重なる部分がありつつも決定的にどこかで選択肢を間違えてしまった“If”っぽいキャラ造形がめっっっちゃめちゃ好きでした。 メンタル鬼強めな人間が多いこの世界で、弱さやコンプレックスに勝てなかったどうしようもない人間臭さが大変魅力的で、これ最推しもあるな!!!とか思っていたら弟を庇って死んでしまって見事に膝から崩れ落ちました。 以前購入したアクキーを眺めながらずっと咽び泣いてる。どうして……。 前々から頼もしかった俺達のハーヴィーさん(?)がマジで有能イケおじであることが滲み出ているシーンが沢山あってよかったです。 死神もドン引きの尋問シーン、詳しく見たかったな……出来れば現役の頃のも……。 ちょくちょく名前は出て来ていましたが、まさかロキさん本人が再登場してくれるとは思ってなかったので出て来た時はマジで嬉しかったです!!!!!!!!!!!!!!!!!! 直接レオさんの前には姿を見せず裏で助けてくれる……本人的には借りを返す、けじめをつけるという意味合いでの参戦が、本気で戦った男同士の温度感を感じさせて激熱でした。本当にありがた過ぎる。 キャロルちゃんの為に普通に生きたいと努力する姿や、年相応の幼さを見せるレオさんも可愛くて魅力的だったのですが、やはりひとたび戦いの中に身を置くと最高にイキイキとして見えるのは、もしも復讐というきっかけがなかったとしても確かに生まれ持った彼の「死神」としての性なのかなと思いました。 相変わらずキャロルさんもレオさんも頼もし過ぎて、どんなピンチに陥っても心地よいハラハラはありつつも、終始安心して見ていられて実に爽快なクライマックスでした。 前作のロキさん戦でも同じことを思った記憶がありますね。 拳を鳴らして不敵な笑みを浮かべているのが本ッ当に似合うので、今後も定期的に事件に巻き込まれて欲しいです。 今回も好きな台詞がたくさんあってセーブスロットが足りなかったんですが、一番はやはりキャロルさんの「私は死神を好きになった時点で、もう地獄に堕ちる覚悟は出来てるのよ」がもうサイッコ~~~~~に痺れました!!!!!!!!!良い女過ぎるだろ!!!!!!!!!!!!!!!! あまりのベストカップルっぷりに歯茎剥き出しスマイルが止まりません。は~~~一生イチャイチャしててくれ。 100年でも200年でも、心ゆくまでのうのうと生き切って欲しいです。お幸せに~~!!!!!!!! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました~!!!
-
ex.度々お見かけして気になっていた作品を滑り込みでプレイさせて頂きました!! @ネタバレ開始 毎回思っていることですが、シンプルなのにとても分かりやすい、無駄のないおしゃれな画面デザインがすごいです……!! 情報を極限まで減らして伝えたいことをより強調する今作のような構成や手法は、私には絶っっっ対出来ないので尊敬しかないです。本業デザイナーさんとかですか……? タイトルの時点ではスルーしていたのですが、最初の「恋人生活を終わらせる」という表現でもしかして、と思いプレイしたら思った通りプロポーズのお話でガッツポーズをしてしまいました!! 彼が初めて作ってくれた記念日がプロポーズだなんて、素敵過ぎる……!!! でも、彼女目線だともうちょっと普段から色々言葉や行動にして欲しいな~と思ったりしてしまいそうですね。 普段の淡泊な感じからのいきなりのプロポーズは、極端すぎて心臓に悪いよ!!!!! でもそういうところが好きなのも分かるな~~!!!!!!(?) お話を聞いてくれた友人さんなど、彼らの周りは良い人ばかりの優しい世界でほんわか致しました。末永く幸せになって欲しいです。 数年単位で前のことだったので気付いたのはおまけコーナーでだったのですが、作者様の過去作とリンクするお話だったんですね!?懐かしい~! コーヒーとケーキを用意して、久々に再プレイしたくなりました!! @ネタバレ終了 おまけまで含め、短編ながら濃密な時間を過ごさせて頂きました。 素敵な作品をありがとうございました!
-
毒水マーメイド清廉さと毒々しさを併せ持つ不思議なタイトルが気になりプレイさせて頂きました!! 人魚、人魚姫がモチーフになった作品が大大大~~好きなのですが、その中でもなかなか見かけない系統のお話でとても新鮮でした!! @ネタバレ開始 作品としてのTrueはEND1なのかなと思いましたが、リゼルさんを看取ったマーメイドさんが存外強い瞳をされていたので、繰り返す悲劇と追って来る王子に絶望しても、「命を喰らって生きる生き物」としての覚悟や、矜持のようなものを感じました。 おかげで全てのエンドを見た後も後味は全く悪くなく、リゼルさんと同じく、彼女の道行きの安寧を願ってしまうほどでした。 どれだけ死んでしまいたくても、その度にどうしても人間に救われてしまうことがマーメイドさんの業ならば、それを終わらせてくれようとする王子の存在はある意味救い足り得るのかもしれないな、とも思いました。複雑ですね……。 登場人物全員誰も悪くないけど、全員が悪くもあるような。三すくみの構成がお見事なお話でございました。 最も死に近い場所で僅かな時間を共に過ごしたリゼルさんとマーメイドさんの間に芽生えた絆がもの悲しくもあり、美しくもあり……彼女らのやり取りの一挙手一投足がとても神聖に見えました。 リゼルさんも普通に幸せになれる道があればよかったのですが、優しい世界でおばあちゃんに会えたので、それもまた一つのハッピーエンドと言えるのかもしれません。 余談ですが、本編とバッジのギャップにめちゃめちゃ笑ってしまいました。 会いたかったよお~~!!おばあちゃ~~~ん!!!!!;;;; @ネタバレ終了 短編とは思えないストーリーの重厚さで、とっても面白かったです!! 素敵な作品をありがとうございました~!
-
DTHERO~ドS悪女に変身してヒーローを魅了せよ~最ッッッッッ高でした……………………!!!!!!!!!!!! 女攻めというワードに一本釣りされプレイさせて頂きましたが、本っ当に最高過ぎて最後まで一気にコンプリートしてしまいました。 @ネタバレ開始 ノベコレでここまで清々しい&直接的なエロ描写がある作品があると思っていなかったので、ありがた過ぎて毎ルート「ありがとう……ありがとう……」とブツブツ呟きながらプレイしてました。 エンディング分岐には直接関係ないのに毎回3種類ずつある多種多様な攻撃方法という名のセクハラ選択肢に、制作者様の“ガチ”を感じましたね(褒め言葉) というかまず、起動した時のタイトルが天才過ぎる。爆笑しました。 最初にやった遠真くんがもう既に可愛すぎてこれ以上推せる子はいないのでは!!??!?!??と思っていたのですが、その後も順調に更新され続け最終的に先生を含めて全員大好きになっておりました!!!!!!!!! 個人的な推しは聖くん(及び双子)です!! 双子は二人共甘えんぼでカワイイし、実質3Pエンドになるのが最高過ぎるんですよね……。 初期メン3ルートを一通りクリアして誰か一人なんて選べないよ~~;;と思っていたところに突如現れた最終ルート!!!!!!! まだこのゲームを終えたくなかった私には、死ぬほど嬉しいサプライズでした!!! 最終ルートが始まって早々、当然のように全員落として一大ハーレムを築いている主人公のポテンシャルの高さに笑ってしまいました。 皆を可愛がっているあのシーンほんとエッチでよかった……。 ここまで来ると自分の加虐性に誇りさえ感じていて、先生に対しても迷いなくセクハラをしてくれる無敵っぷりが最高でした。 前作主人公(先生)×今作主人公×かつての仲間が敵×キャラ全員集合!!!みたいな少年漫画にありがちな激熱展開が大~~~好きなので、エッチなあれそれを除いても最終ルートの話は終始好みで大喜びでした!! 劇場版のホビアニや特撮を観ているような気分でしたね(それは絶対に違うと思う) 最終的に皆を魅了していたドS悪女の力を失ってしまっても、ペット達が「あなただから好きなんだ!」と言ってくれて彼らとの主従関係が継続していくことになったのは本当に嬉しくて感動してしまいました。 内容が性癖であることはおいておいて、迷いながらも主人公が自分と向き合い仲間と共に前に進むという物語の構成がとても好きです。 クリア後にキャラをお部屋に呼べるおまけがもう……天才過ぎて……本っっっ当に最後の最後までエロたっぷりで、堪能させて頂きました。 あなた天才だよ、作者さん……。 ファンブック欲しいから有料版買っちゃおうかな…… というかいっそ、18禁版作ってくれないかな……!!!!!!!(チラ見) @ネタバレ終了 ドドドエッチで素敵な作品をありがとうございました~~!!!!!
-
睡蓮と色この度ついに完結編を拝読させて頂きました!!! @ネタバレ開始 いつの間にか随分楽しそうに人と触れ合うようになった碧衣さんの成長ぶりを見て、最初の京都旅行の頃を思い返しながらとても感慨深くなりました。 しかもそれは浅葱さんに影響を受け、愛するがゆえの結果だと仰る……愛では?! いや、まごうことなき愛なんですけれども。でも浅葱さんの言動を参考にしたとか待ち受けの話とか、それ全部直接本人に言ってあげて欲しかったなあ!!!!絶対喜ぶからあ~~~!!!!!!!!!!!(ローリング床) 前回までの内容だと、浅葱さんの感じている通り比重としては彼の方が重めの愛情を抱いているように見えていたので、実際のところ碧衣さんも十二分に彼のことを愛しているし、人生に多大な影響を受けている存在であるということを知られてとても安心しました。 それでもやはり浅葱さんの方が粘度の高い愛だとは思うので碧衣さんがこの先そこに追い付ける、もしくは理解して寄り添える人間であることを切に願ってしまいますが……。 今までいくつも言葉を噛み殺して来た二人が、今回のお話でどうしようもなく大きな一歩を踏み出すことが出来て良かったです。 最初の話の頃だったらほぼ勢いで北海道に行こう!とはならなかったし、本音も言わないままだっただろうな~というのはなんとなく分かるので……。 旅行の話が出た時に、薄暗い靄の中にようやく一筋の光を見出すことが出来たようで、勝手に一人救われた気分になってしまいました。 二人同時に歩み寄ろうとした気持ちがやっと触れ合う距離まで近付いたからこそ、彼らは通じ合えたのだと思います。 なんと形容すればいいのか分かりませんが、好き放題悩むだけ悩み抜いたおかげで掴めた結末だとも思うので、二人の人間的な弱さも狡さも駆け引きも、全てが通るべき道程だったと強く思います。 これまではずっと一人だった(私には各々の気持ちが一方通行であることの比喩に見えていました) 帰り道の「駅」に、「二人一緒に」と思えたエンディングが本当に本当~~~にすばらしかったです!!!!!! 浅葱さんの「ずっと隣に並び立ちたかった」がこの二人の在り方と、この物語の本質が込められたとても美しい一文で痺れました。毎度のことながらすっと染み入る素敵な文章が、お見事です……! たとえ非日常に浮かされての行動だったとしても、京都でのお二人が崖から転げ落ちて、互いに触れ合うことを選んでくれていてよかった……。 あの日の奇跡に感謝しかありません。この物語は結局それにつきるなと、読み終わってからふとそう思ってしまいました。 重度のCP厨ゆえ、読み手として自分が観測出来る部分がここで終わってしまうのが非常に残念でなりませんが、出会い、成長、対比を描く一つの物語としてはこれが最も美しい幕引きだったと思います。 まあそれはそれとして!!!!未だに彼らの結婚式に参列する気満々の私は、いつの日か続きを拝読出来ることも熱望してしまいますがねえ~~~!!!!!!!!(アルティメットチラ見) @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。 この物語を最後まで見届ける事が出来て良かったと、心から思います。
-
ソウゼメサンドイッチ主人公総攻め作品と聞いてプレイさせて頂きました!!!!!!!!!!!!!!!!(大声) @ネタバレ開始 女好きと言いますか、少しチャラそうなお兄さんが好みなのでまずはメディさんから攻略させて頂いたのですが、作中でもナンバーワンの燦然と輝くド受け(?)で初っ端からメロメロになってしまいました!!! あ、そんな……///触手なんて……いいんですか……?ありがとうございます……(合掌) 調香師という職業も魅力的で、惚れ薬のくだりは「ウフフ~そうだよね~効くわけないよね~♡」とニコニコしながら見守っておりました。彼は最初からエノモトさん好き好きオーラ全開でととても可愛かったです。 推しはメディさんですが、クールなクロノさんも調子のいいドレッティさんもみ~んな可愛くて好きです!! 他二人は自分が受けであることを(?)わりと受け入れているような気もしたんですが、ドレッティさんだけ男のプライドがあるのか、何かされる度に抵抗して少しツンデレ気味になっていたのがとても可愛かったです。完堕ちした時が一番楽しみな人材とも言えますね。 男性陣も素敵でしたが、ナチュラルにイケメン王子ムーブを連発するエノモトさんが本当にかっこよすぎて、乙女ゲームのはずなのにいつのまにか攻略されてる側の気分になっていて笑いました。彼らはこんな気持ちだったのだろうか……。 イケメン達の困惑照れ顔は非常に栄養価が高いですね。サンドイッチに挟んで食べた~~~い!!! 個人的にはロールジャムサンドが食べやすそう&可愛くて美味しそうで好きでした♡ どのルートも飯テロすぎる~~~~!!!!! P.S. どうかハーレムエンドのその後を恵んでください。命が掛かってるんです(私の) @ネタバレ終了 サンドイッチが食べたくなる素敵な作品をありがとうございました~!
-
オカルトバスターのん好みドンピシャの絵柄に惹かれプレイさせて頂きました~!!!めっっちゃめちゃ楽しかったです!!!!!! @ネタバレ開始 顔が良い男同士の夫婦とかもう感謝しかないんだよなァ~~~!!!!!と思いながら進めていたら初手から腐女子の幽霊が現れて自分の将来を垣間見たような気持ちになり、少し冷静になりました。 攻略についてはほぼほぼ情報がない為結構苦労したのですが、なんとか試行錯誤して無事に7つ全てのエンドを回収することが出来ました!!!! チュートリアル等、諸々の操作説明が丁寧でプレイしやすかったです。 一番最後に「スパダリ」エンドを引いたのは我ながら綺麗に作品を回収したなあと思いました。 そこに辿り着くまでに、エッチが好き過ぎて300回ぐらい「スケベ」エンドを引いたのは内緒ですが!!! 夢の中ではぴえぴえ泣き虫要素が強かった奏さんが、目覚めてみたら結構口が悪くツンデレ気味だったので(褒めてます)、作中で一緒に彷徨っていた彼はのんさんの願望込みだったりしたのかな?と思ったりもしました。ダーリンにかっこいいところ見せたいもんね~! 奏さんを守る!それ以外なにも要らない!というタイプののんさんも愛が重くてかっこよかったのですが、奏さんも奏さんで言動の端々からのんさんのことを大事にしている雰囲気を感じたので、怪異やかつての家族への情に振り回される気質ののんさんを夢の中でまで来て守っている、という見方も出来るような気がしました。両想い過ぎて成仏しそう。 (後日追記:ダイア玉頂きありがとうございます……!) @ネタバレ終了 最後の一枚絵も幸せいっぱいで、ほっこりした気持ちになりました。 末永く幸せになって欲しい推しCPとなりました。眼福~~~!!! 素敵な作品をありがとうございました~!!
-
ごーすとらいふぁー可愛らしいけれどどこかアンニュイなサムネに惹かれ、プレイさせて頂きました! @ネタバレ開始 一番最初の「昨日の方が可愛かった」という言葉で、成長して女装が日に日に似合わなくなっていく自分とお別れをする話なのかなと思ったのですが、真実はもう少し深く切なくて、静かに落ち続ける雨の音も相まって思わず泣きそうになってしまいました。 大好きだった彼女の死と、くすぶり続けた初恋にゆっくりゆっくりと向き合ってようやく前に進めたなら、彼がこれまでやって来たことは彼の人生にとって必要なことだったのだと思います。 淡々とした雰囲気や物言いとは裏腹に、心の中でずっと彼女を大切にしていた愛情深い彼には、心の底から幸せになって欲しくて仕方がないです。 ラストで「お幸せに!」のスタンプに返信出来たのはめちゃめちゃエモい演出で最高でした!!! 確かにゲームを起動した時に私も「なんだそのスタンプ?」と思ってはいたんですが、それがまさかここに関係して来るとは予想しておらず、先輩からある日突然スタンプを送られて来た彼の心境もこんな感じだったのかな、とほんのり微笑ましくなりました。 生前の話を聞くに、なかなか掴みどころのない先輩だったことが察せられますが、彼女が彼に送った「遺書」は紛れもなく、その時の彼女の本心だったのだと思います。 結局彼女が亡くなった時の詳しい状況が明かされることはないので、彼もプレイヤーもあくまでも想像に委ねることしか出来ないのは切ないですが……。 本当に、こんなに短時間で情緒をぐちゃぐちゃにされるとは思いませんでした。 @ネタバレ終了 短編ですが演出やUIがめちゃめちゃカワイイ&凝っていて、短いながらもとても満足感がありました! 切なくも大切な時間を過ごせる素敵な作品を、ありがとうございました~♡
-
白詰草と靄前作から引き続き、拝読させて頂きました。 運命的な出会いの末結ばれたお二人のその後の様子を拝見出来たのはとても嬉しかったのですが、終始何かが胸に閊えているような何とも言えない雰囲気が続き、まさに「靄」の表題に相応しいお話でした。 @ネタバレ開始 今回は碧衣さんだけでなく浅葱さん視点のお話もあり、前作で何を思い彼女と交流していたのかを垣間見られてこれまでの物語を新鮮な気持ちで振り返ることが出来ました。 前作でもその片鱗を感じることはありましたが、内面はやっぱり普通の男の子で、年上の彼女と並び立ちたいという懸命さが、とてつもなく可愛らしかったです。 恋人なのだから頼って欲しいと思うことも、負担になりたくないからあまり頼りたくないと思うことも、どちらも等しく相手への愛情であり、同時に愛情未満の見栄の部分を残す感情でもあると思います。 二人の価値観は相反するもので、本当に上手い落としどころを見つけないと噛み合わないのが目に見えていて……今作は旅先での熱が少し冷め始めた(愛情がという意味ではないです)二人が、それを自覚して来た頃合いのお話なのかなと思いました。 前作と同じく、非日常から戻って来た「駅」で物語を終えるのが本っ当にエモくて好きです。 ゆっくりでもいいから、お互いの元へ行き来する度に彼らの“日常”と“非日常”の境目が少しずつ曖昧になっていけばいいなあと思いました。 恋が日常になるとはそういうことで、それは今の二人にとって大切なことだと思うので。 このままお互いに気を遣い合って交際を続けていても、優しい二人は相手に踏み込むタイミングを永遠に見つけられない気もするので、もういっそ何らかの事件が起きて巻き込まれたりしてくれないかな、と思ってしまいました。蛮族ですみません。 だって……あまりにも二人が、じれったくてぇ……!!!!! 思ってることはなあ!!!!ちゃんと言わなきゃ伝わんないんだよ!!!!!言え!!!!!!!! @ネタバレ終了 優しいお二人が、出会った時と同じようにほんの少しの勇気を振り絞ってお互いの本音を打ち明け合い、幸せになってくれる日が来ることを願ってやみません。 期待と少しの不安を胸に、また改めて最終話の方を拝読させて頂きたいと思います。 今回も素敵な作品をありがとうございました!!!