07(朱華なな)のレビューコレクション
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I kill you2023年度のティラノフェスで度々お見かけしてはずっと気になっていた作品を、遅ればせながらこの度プレイさせて頂きました!! @ネタバレ開始 大 号 泣 し ま し た 。 ストーリー、演出、キャラクター全てがぶっっっ刺さりでありえんほどエンジョイ&咽び泣いてしてしまいました。 本当になんで、当時のフェス中にプレイしなかったんだろう私は……!!!!!!!!!!!!! 実は当方、ネトゲ・MMOの類はほぼ未経験の人間なのですが、それでもか~~なり作り込まれていることが分かるぐらい凝っている世界観で、僭越ながらネトゲの世界を初体験させて頂くことが出来ました。 VRを介したコミュニケーションやその大会の配信なんかが学生の日常生活や共通の話題として当たり前のように組み込まれているのが「ちょっと遠いイマドキ」っぽくていいですね。 学生の時にあったらそれはそれで大変そうだけど、きっと楽しかっただろうな~。 登場した瞬間から一瞬プレイを止めて首をかしげ考え込んでしまったぐらい、自分の中で何かが正確にブッ刺さった瀧先輩なんですが、チャラめで女性慣れしていて、でもふとした瞬間の眼差しがどこか寂し気で冷めていて……という放っておけない男要素がてんこ盛りで、どんどん彼の魅力にハマって行きました。 時折覗かせる露悪的、破滅的な言動が気になりつつも進めて行った先で……日常を壊すあのコンビニのシーン……! 私が若干特殊なせいという気がしなくもないんですが、先輩達から先輩の行動の真実を知らされるあのシーンで、私は瀧先輩への好感度が胸の内でギュ――――――ンと急速に高まっているのを感じていました。 多分、普通はショックを受ける場面だったと思うんだ。 でも私にとっては、私はこの人のことが絶対に好きだろう!という予感が確信に変わった瞬間でした!!!!(作者さんと男性キャラの好みが似すぎていて正直ちょっと恐怖すら感じた) 作中でも明かされていた通り、途中までは確かに楽しさを感じつつもどちらかというと暇潰しや打算寄りの感情で灯花ちゃんに接していた瀧先輩が、彼女の「先輩は!人間です!」という心からの叫びで一気に身も心も真っ逆さまに彼女へ転げ落ちて行く様がとても鮮やかで胸が熱くなりました。 だって、明らかにこのシーン以降から先輩が別人なんですもん。もちろんいい意味で!!!! 彼の「瀧」という名前までもが意味深に感じてしまうほどでした。深読み一筋4000年。 それを言うなら、瀧先輩の唯一の癒しの場所である「光る花畑」がまんま「灯花」なんですけどもね!!!!!!!!エモ過ぎる!!!!!!!!!!! このシーンは本っ当にBGMと演出とスチルの組み合わせが一番ドラマチックで大大大好きでした。 作者様がこの作品をどれだけ大切に作って来たのかが、このシーンにぎゅっと集約されていて、一番真っ直ぐに伝わって来る場面でもある気がします。 ちなみに私の涙腺が見事決壊したのもここです。耐えられないってこんなの~~!!!! 生まれながらに全てを持っていたはずの瀧先輩が生まれて初めて誰かに貰えた、本当に欲しかった「言葉」「存在」……そして「愛情」。 そのたった一つだけでこんなにも一気に美しく変化する人間の感情の描写が未だかつて他にありましたか? いや、ない(反語) 先輩の「――ありがとう……」も、灯花ちゃんへの感謝というよりはずっと喉につかえていたものが無意識に口をついて出てしまった言葉という感じがするのがすごく……すごくよかったです。白雪姫の毒林檎の欠片みたい(その例えは伝わるのか?) プレイしていて個人的に感じたことなんですが、瀧先輩は女の子の前で「100%理想の彼氏」を演じることも、いっそ刺されてしまうほどに「狂気的に執着される彼氏」になることも結局出来なかったので、こと恋愛においては何の才能もないし、最初から完璧超人の天才などでは無かったのではないかなと思いました。 本人を含め、誰もちゃんと彼のその部分に気付こうとしなかっただけで。 この人がフレンド申請で概ね精一杯の超奥手な人なんだって一体誰が予想した???? その「完璧ではなさ」がよい意味で遺憾なく発揮されているのがクリア後のアフターストーリーというわけですね!!!!!!!!!!甘酸っぱ過ぎて砂糖吐くかと思いました!!!!!! おまっ……卑怯だろその照れ顔は!!死人が出るぞ!!!!!ありがとうございます!!!! 短髪になって心機一転した先輩、一挙手一投足全てがなんか狡くてかわいい生き物すぎるよ~~~助けて;; 瀧先輩と過ごす日々の中で変わっていった点でもあると思うんですが、灯花ちゃんの「私先輩のこと好きなんですけど一緒にいて大丈夫ですか!(意訳)」とか 「もう嘘はつかないで本当のことだけ言ってくださいね!」とか「先輩は私のことどう思ってるんですか!」とか気になったことを心に秘めずにわりとすぐ相手に伝えるところがとても好きです。 一度こうすると決めたらひたむきに努力出来るところもかっこいい!!後半の初恋に目覚めた瀧先輩の挙動不審な言動に果敢にツッコんでるところは完全に夫婦。 そこはかとないスパダリの才能を感じるね……あの子、きっと将来光るよ。灯花だけに。 先輩も灯花ちゃんも心の奥でほんのりと自覚している通り、この世界で彼女が先輩を超えるほどに強くなる、客観的に見て「対等」な関係になれる日はひょっとしたら来ないのかもしれません。 それでも折れずに自分の隣に立とうとしてくれる人、そうしてまで隣に並び立ちたいと願える人とお互いに出会えたことが不器用な二人にとっての最大の幸運で「必要なもの」だったのだと思います。 それでも、灯花ちゃんならいつかは先輩を——!って、プレイヤーとして思ってしまう気持ちも勿論あるんですけどね。 その辺りは続編に期待ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!だって、それでも君は追ってきてくれるんでしょ。ねえ!!! 一見物騒な作品タイトルが灯花ちゃんから瀧先輩への、文字通りの「殺し文句」だったことに気付いたプレイ後オタクワイは無事に星の花になりましたとさ。めざましめざまし。 トゥルーエンドがあまりに物語として美し過ぎてその話ばかりになってしまいましたが、念願の友達は出来たけれど、その代わりに縁が切れてしまった先輩だった人の背を見送るノーマルエンドも、眩しい光に目を焼かれて対等から最も遠い彼の厄介信者になってしまったバッドエンドも全ルートが違ったしんどさと面白さがあってとてもよかったです。 すっごい今更なんですけど、現実世界と仮想空間で二つの姿があるCPってよく考えたら美味し過ぎないか……?一粒で二度美味しい、天才の発想。 本当に本当に素敵な作品をありがとうございました!! 文章がへたくそで大変申し訳ないのですが、とにかくこの作品がすごく好きで、楽しかったことぐらいは伝わってるかな!!?伝わっていたらいいな!!という感じです!!! (※引くほど長文になってしまったので返信は不要でございます!!!どうぞお構いなく!!!!) @ネタバレ終了 現在続編?の制作をされているとのことで、陰ながら応援しております!!!! 大会挑戦編みた~い!!あと出来れば二人のイチャイチャシーンをいっぱいください!!!後生ですから!!!!(強欲)
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女攻めの国のアリス【R-15版】完結制作告知の時からずーーっと楽しみにしていた作品をプレイさせて頂きました!! サムネからもう既にスケベに対する気合いが入りまくっていてプレイ前から期待値爆上がり状態だったのですが、それを遥かに凌駕するドスケベ具合と予想外の純愛物語っぷりに最後まで大興奮でした!!!!!!!!!!!!!!!!!! @ネタバレ開始 ここまでフェチフェチしく直球アダルトなワードやストーリー展開がノベコレで許されるんだ……!という謎の大感動を覚えました!エッチレモンありがとう。 淑女ゲーム制作者代表のわたくし、色々な意味で勇気を頂きましたわね(?) ありがとうございます(???) 時には配信画面のように、時には舞台演劇のように目まぐるしく変化する演出面もすごく凝っていて、ツナさんの美麗イラストも相まって画面内が常に華やかでした! 黒うさぎさんはキャラデザを見ただけの段階では適度に抵抗も反抗もしてくる男っぽいツンデレタイプのキャラのなのかな?と思っていたので、ほぼほぼ中身がエケチェンで幼女口調の合法ロリうさぎと知ってびっくら大横転しました。 おかげさまで序盤のエチチシーンは興奮より罪悪感の方が勝るという異常事態。 生来のツンデレ気質と前世での扱われ方による自己肯定感の低さを拗らせたアリスちゃんの精一杯の愛情表現を、文字通り大きなおっぱ……いや大きくて挑発的なぷりぷりちくb……これも違うな、大きな胸板で受け留めてくれる!そうそれ!な黒うさぎさんのコンビが最高で最愛でした。う、うるせえな!!!ちょっと間違えただけだもん!!!! アリスになら何されてもいいの、全部嬉しいのという彼の言葉が最初から最後まで真実なのが本当に愛おしくて仕方なかったです。 拙くても彼女の為に努力を重ねてくれる彼の直向きな愛情と段々と男前に成長していく様にキュンキュン♡ムラムラ♡しました。 合宿山編のクイズでの黒うさぎさんの怒涛の追い上げシーンが激熱展開過ぎて感動を覚えていたのですが、よく考えたら状況がカオス過ぎて途中から感動したらいいのか笑えばいいのか全く分からなくなりました(褒め言葉) 一見すると(しなくても)ハチャメチャドスケベカオスな本作ですが、愉快なその仮面の内側に秘めた本来のテーマや真実はかなり深刻な「女性」という性への問題を孕んでいるので視覚情報の洪水で無理矢理にでもシーンを押し流し展開してくれなければ、本来はずっと読むのがつらい内容になっていたのかなと思います。実際、賑やかさの消え失せたアリスちゃんの過去回想の辺りはかーーーなり精神的につらかったです。 この辺でかつてプレイした過去作・兄ラブを思い出していたりもしました。 愚かしくも愛おしいあの世界であったからこそ、アリスちゃんもプレイヤーも最終的には「全てを思い出して受け入れる」場面まで至れたんですよね……世界まるごと、愛だね……。 女王様×白桃うさぎさんの一切人目を憚らない年季を感じるドスケベバカップルも大~~好きです!! どうしてこの二人に立ち絵(キャラデザ)が設定されていないのかとプレイ中何ッッッ度も悔しさに咽び泣いてました。今からでもなんとかなりませんかね。ねえ、柘榴雨さん(強欲) 女王様以外はどうでもいいと言いながら(それも紛れもない事実ではあるんですけど)、本当は皆のことが大切で自ら悪者も演じてくれる、そんなツンデレ白桃うさぎさんがはちゃめちゃにかわゆくて好きでした。 普段はインテリ系執事みたいな頭よさげな口調なのに突然アホみたいなエロワードを恥ずかしげもなく叫んでくれるトコほんと好きです。 女王様も、深い愛を感じる言葉責めで「分からせ」てくれる母性の塊で非常にバブみを感じていとオギャアでした。なんて???????? なんでもアリな世界観なので、他にも色々なエンディング(主に性的・バッド的な意味で)を作ろうと思えばいくらでも作れたはずなのにガッッッツリ一直線の一本道!だったのが「ハッピーエンドしか認めないのよ!」という作者さまとアリスちゃん♀の気概を感じられてたいへんよかったです!!!!!!!!!!!!! どう考えても無料でプレイ出来ていいゲームではないだろこれ(賢者タイム) 色々な出来事を経て、無事に皆が幸せになれる世界が見つかってよかった!! 新たな女王が誕生したハッピーエチチワールドよ永遠に~~~~~!!! @ネタバレ終了 よくよく案内や進捗情報等を拝読してみると、R-18版とはプレイ内容(直球)や一部のイベントなどシーンや描画簡略化以外の相違点も結構ありそうなので、折をみてそちらも遊ばせて頂きたいな~と思います!! ドドドエッチで時にはホロリ……な素敵な作品をありがとうございました♡なのよ~!♡♡♡
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雛菊に忍ぶ恋和風の恋愛ゲームが大好きなのですが、忍者が題材の作品はあまりやったことがなかったのでワクワクしながらプレイさせて頂きました! クリア後にボイス付き版がアップデートされたので、改めて後日そちらもやらせて頂いて二度美味しかったです! 出演者が私でも知っている有名な声優さんばかりで、ヒェェ~~~!!!(感嘆)となりました。流石皆さん、演技がうめえよ……!!! お声がついたことによって、甘いシーンや台詞の糖度が爆上がりで大喜びでした♡ @ネタバレ開始 各ルートで出て来るごはんがすんごく美味しそうで、終始お腹を慣らしながらプレイさせて頂きました。 まさかこの作品が飯テロゲーだったとはね……!!!予想外だぜ……。 ちらし寿司が大~好きなので、推しの真都さんと一緒だ~~!と喜んでいたら、のちに楓真くんも好物であることが分かりほんまかわええ兄弟やな……とほっこりしました。もう好きなだけ食ってくれ!!!!!! 誰もその件について深刻な雰囲気にしたり、はっきりとは口にすることはありませんが、こういう稼業をやっている限り毎回これが「最後の晩餐」という事態にもなり得るわけで……(実際危ない場面は何度もありましたしね……) 人前で馴れ合うことが良しとされなさそうなお仕事なのに頻繁に皆で集まって食事をしているのが微笑ましいと同時に、少しだけ切ない気持ちになっていたりもしました。 とっても可愛い絵柄やキャラデザのおかげでかなりマイルドになっておりますが、度々文章中で書かれる「倒した」「任務を終えた」などの言葉の意味を冷静に考えるとなかなかにシビアな世界観と言いますか、彼らはしっかり「忍者」なんだな……!と当たり前のことストーリーの端々から感じました。 当然それぞれのルートで沢山の敵と相対し、時に誰かを失う展開にもなってしまいますが、全てを読み終えた後のは読後感は不思議と悪くなく爽やかで、シーンのチョイスや描写の塩梅の調整がとてもお上手だなあと思いました。 結構~~~容赦のないバッドエンドで忍者として生きて散る彼らの姿も見られるおかげで、その先にあるハッピーエンドやなんてことのない日常シーンがより際立って眩しく見えるので、光あるところに影があるというまさに忍者そのものなお話で大変エモ&エモでした。 主人公かつ紅一点の女性の身である一音ちゃんも生半可な気持ちでそこにいるわけでなく、しっかり自分で努力して戦えるつよつよヒロインでとても好感が持てました! 心折れて泣いてしまったり諦めたりということがほとんど無かったのが、作者様の一音ちゃん像へのこだわりを感じられてよかったです。 かっこいい女の子すき。もなかさんの声もかわい。最強か? 逆に男性陣は想い合っていくにつれ涙や弱い部分を見せることもあって、それぞれのギャップに毎回ときめいてしまいました。平次さんのあのシーンとかね。メチャよかったですよね。ぐへへ。 あと一見爽やかで恋に疎そうな熱血系に見える伊久磨くんが一番負の感情的?で、ぐいぐいアタック系で、何か一つ間違えばヤンデレの適性があったのが意外性の塊でドキドキしました……。 この二人本編始まる前から夫婦過ぎて大好き。 各ルートでの事件の解決後、関係が深まるシーンでそれぞれ違う色の雛菊を一音ちゃんに贈ってくれるところでガッツリタイトルを回収して下さるのが粋な演出過ぎて大好きでした♡ 順番的に実質最終ルートになる楓真くんルートの全員参戦!の激熱展開と、数々の真相が明らかになり解決してくれるトゥルーエンド感がめッッちゃめちゃよかったです!!!!! また一緒にいられるようになってよかったね、天達兄弟……!やっぱり私は最後まで君達が推しだったよ。 でもワイワイキャッキャしているみんながとっても可愛いので、結局箱推しの称号も捨てがたいという……!!(優柔不断丸) 分岐が分かりやすく、コツを掴めば攻略等も簡単で親切な設計で助かると同時に大変やりがいがありました! ED動画もテンションが上がるし、おまけまで充実していてなんという至れり尽くせり……。 それから、多くは語りませんがおまけの「首っ丈の術」イベントが最高過ぎました。 あまりにもプレイヤーの需要を分かり過ぎている。感謝永遠に。 @ネタバレ終了 素敵な作品を本当にありがとうございましたっ!!! 忍者として生きる彼らの恋と生き様を見届けることが出来て良かったです。 現在制作中の作品も楽しみにしておりま~~~~~す!!!
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white bloom黒を基調とした画面に浮かぶ白を誂えた表題と、そこはかとなく漂うシックな雰囲気が気になりプレイさせて頂きました。 タイトルから内容の想像が全くつかなかったので、どんなお話なんだろうと思いながらワクワクプレイしていたのですが、開始直後のチョコレートのお話で「あっ……」となり、タイトルの意味やこれから彼(ら)に訪れるであろう結末をなんとなく理解するに至りました。 この時点でもう既に「作者の人天才では?」と思っておりましたが、結果マジの大天才でしたね!!!!!!(プレイ後ワイの供述) @ネタバレ開始 追想を繰り返しながら少しずつ減っていくボタンのチョコレートが劇中で主人公が食べていた、想い人に渡せなかった仲直りの品とリンクしていることに気が付いた時は、あまりにも膨大な切なさとエモい演出で私の情緒と顔面が見事にぐちゃぐちゃになりました。まるで溶けてしまったチョコレートのように……(別に上手くはない) 主人公が己が本心にやっと気が付き、それをプレイヤーに明かしたのがチョコのボタンが包み紙=ゴミになった後の祭りというのがまた、どこまでも救いがない……ウウッ、めちゃくちゃ好きです。 その生い立ちの影響か色褪せた主人公の世界で唯一色を持つ青空が遠い日の「青春」やあらゆる意味での「青さ」を象徴しているように見えて、追想を行っているあの時点の主人公にはもう手の届かない「窓の外」にある存在なのがとても物悲しく、胸が締め付けられました。 誰も悪くはないからこそ……やり場のない思いが消化(昇華?)されないまま閉じ込められたルームシェアの部屋がひどく息苦しく感じました。 “だから”とは言いませんが、他に心の拠り所もなかったであろう主人公に「そんな結末を選ばないでほしい」とは、私には思えませんでしたね。 主人公の「その後」は明確に描かれていないので妄想の域を出ないのですが、今度は彼が蒸し暑い箱の中で「白を咲かせる」のかなあと思ったら、それはそれで二人何もかもがお揃いの顛末のようで救いのないお話の中にある、一片の幸福だとも思えてしまいました。 まあ、もういない「彼」の方の気持ちは結局最後まで「友達」以上のことは分からずじまいだったんですけどね!(畜生?) めっちゃ細かい話なのですが、最後の最後、タイトル画面には戻らずプレイヤー自身にあのままゲームウィンドウを消させるのが最高に非道過ぎて思わず咽び泣きました。 でもそれがこのお話の不可逆性を物語っている要素の一つでもある気がして、二つの意味でニクイ演出なんですよね……!!おのれ作者……ッ!!!!(※めちゃくちゃ褒めてます) @ネタバレ終了 偶然か否か、ちょうどチョコレートが猛威を振るう(?)バレンタイン前の時期にプレイしてしまったので、次に催事場でチョコレートを見た時になんとも言えない気持ちになってしまいそうだなあと思いました。 チョコレートも本音も、溶けてなくなってしまわないうちに口にしたいものです。 短い時間でありえないほどしっかりと心に爪痕を残す、素敵な作品をありがとうございました!
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首吊りプリンチペTwitterで偶然お見かけして気になり、プレイさせて頂きました!!!! とっても面白くて、夢中で進めてしまいました……!!! 推理雑魚なので謎解き要素大丈夫かな~と思いつつのプレイだったのですが、概要欄に書いてある通りどれを選んでも真相には必ず辿り着ける仕様になっていたのが親切設計でとてもありがたかったです。 @ネタバレ開始 ちなみに当方観察眼皆無の正直者だった為、一周目は元気よく「全然わからん!」と答えました!! こんな奴が相手でも一つ一つ細かく答え合わせしてくれるアルベルトさんありがとう!!!!;; お陰様で、2周目で無事にトゥルーエンドのスチルを拝見することが出来ました!!キャ~~!!!! なんだか色々と段階をすっ飛ばしてる気がして笑っちゃったけど、二人が幸せならOKです!!! 末永くお幸せに~~!!でもスカートのクリーニング代はちゃんと払うんやで、アルベルトさん!!! 全ての真相を分かった上で2周目、3周目と周回プレイするのがすごく楽しかったです。 今思うと、どちらが勝負に勝とうが負けようがおのずと関係は進展するであろう「勝った方の言うことを聞く」という条件設定が絶妙で上手いなあと思いました。 幼馴染期間が長かったせいなのか、二人して生来のツンデレ気質であるせいなのか……関係性のドツボにハマりかけていたところに、今回の事件の真相を察して思うところがあったアルベルトさんの方から積極的に動き始めようとしていたのが分かってとても微笑ましかったです。 今となってはロバートさんと使用人さんの間に在った情の正体は知る由もありませんが、どうかそれが少しでも「愛」に近いものであればいいのにと願わずにはいられません。 あそこで勇気を出して確かめ合うことを選べなかったからこそ、彼女は生まれながらの大作家であり、死してなお人々を魅了し続ける生き様を描いた「物語そのもの」だったのかなあとも思いますが……。 タイトル画面の御本や、スタート後一番最初に引用されるロバート氏の文章が女性的な視点や感性から書かれているような印象があったので、彼女の正体については早々に察するものがありました。 クリア後、彼女の遺作の題名でもある本作品のタイトルから既に伏線が張られていたことに気が付いた時は、お見事過ぎて思わず舌を巻きました!!おじさんこういうタイトル回収だいすきやねんな。 知的で小気味よい文章で綴られるストーリーや演出等も勿論素敵でしたが、温かみがありレトロな色使いのイラストがもう本当に、好きで好きでたまらなくてですね……!!!!(一番最初にこの作品が気になったきっかけがサンプル画面のイラストだったので、ほぼ一目惚れです) カーラさんは可愛く、アルベルトさんは麗しく、指名手配書の彼までもが圧倒的イケメンで(?)……大変眼福の極みでございました……!!! 今回「乙女向けのノベルゲーム」を作って下さったことに感謝してもしきれませんね!!本当にありがとうございます!!!!!!!!! @ネタバレ終了 とても味わい深く薫り高い、そんな燻製ウィスキーのような作品をありがとうございました。 短い時間にたくさん素敵な要素が詰め込まれていて、とてもとても好きでした。 今後の作品も!!!!!楽しみにしております!!!!!!!!!!!!!!!!!
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月光の約束―異世界の旅路外伝2―ご無沙汰しております!!! 大変遅ればせながら、FAを描かせて頂きましたのでご査収くださいませ。 なっっっかなか上手く描けなくて引くほど時間が掛かってしまいましたが、本作へのありったけのリスペクトは込めました!!!!申し訳ないでござる!!!;; 月灯りのごとく友情が輝く素敵な作品をありがとうございました。 今後の龍さんのご活躍も引き続き応援しております!!
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春田環の虚構演戯夜分遅くに失礼致します!!!!! 僭越ながら春田くんのFAを描いたのでお納めに参りました!!!!(感想は省略) とっても素敵な作品でした!またどこかで春田くんと会えるのを楽しみにしておりま~~す♡
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Anguis Somnium (アングイス ソムニウム)制作中から楽しみにしていた作品をプレイさせて頂きました~!!!! @ネタバレ開始 いやもう、今回もめっちゃよかったです……!!!!!!!!!! どういうお話が展開していくのか、サムネからはあまり予想がついていなかったのですが、いざプレイしてみてなるほど……今回も複雑なトライアングルかァ……!!!と理解した瞬間脳内でガッツポーズをしてしまいました。ウワ~~~夢ってそういう……!意味深なリンゴのモチーフの正体も理解してすっきり!!!! 今作の皆さんめちゃめちゃ魅力的なお三方でとても楽し……いや辛……?んん……た、楽しかったです!!!!(血反吐を飲み込みながら) 前作の「蓮の名を~」と比べて一番違うなと思った部分は、実質の主導権や選択の権利が、主人公である天使の女の子にあるという点かなと思いました。 「自分が幸せであればいい」「自分はこうしたい」という部分が大きな原動力になっていて、それがこの物語を動かしている印象を受けたので……。 作中では生まれつき翼がないことで彼女は本来在るべき場所だった天界には帰れなくなってしまった哀れな「羽無し天使」という見方をされていましたが、その代わりに自分一人の為に作られた「楽園」、宛がわれた「相手」を手に入れることが出来た彼女は見ようによっては世界そのものから愛されていた誰よりも特別な存在だったんじゃないかなあと思いました。多分、イバラ様よりもずっと……。 天から見捨てられたんじゃなくて、どこにも行かないよう羽を落とされた上で別の箱に綺麗に飾られ保管された、「お気に入りの逸品」に見えました。だから全ての我儘が許される。 ちょっとポエム過ぎて自分でも何を言ってるのか分からなくなって来ましたが……ニュアンスだけでも伝わってるといいな!! イバラさんも元を辿れば彼女の為に世界から堕とされてしまったようなものですし、実はレムさんとあまり変わらない立場の存在なのかもな~と思ったらなんとも言えない、苦甘~い気分になりました。ヒエ~~~~最高すぎる。 穢れの無い天使が知恵を得たことで、純粋なだけではない「人間の女」になっていく様がとても背徳的な妖艶さを醸し出していて、ぞくぞくしてしまいました。美しく強かなおなごは、健康によい……。 「ね。アン?触って?」の部分のイバラ様と、そこから始まる一連のシーンが本当にあまりにも……良すぎました……!!!!!!!! そしてここが良ければ良いほどに、レムさんへの哀れ度も急上昇していくというね!!!!! そもそもの話、「蛇」というモチーフや、彼女が自分の肌を裂き傷付けるものである「イバラ」という名前を彼に付けた時点で既に二人の運命は決まっていたのかもしれないなあと、クリア後に本編を読み返しながら思ったりもしました。 用いられたモチーフや暗喩が悉く神秘的かつそれ以上にセクシーでななちゃん大喜び!!!ありがとうございます!!! ラストの「楽園へようこそ、レム」という台詞が歓迎と言う名の完全勝利宣言で怖くて震えました。 一見晴れやかな字面のこの台詞に、ここまでのぐっちゃぐちゃの感情を込められるの天才過ぎませんか……ウッ……。 しかも自分達の子供にレムさんを番わせるなんて……!!!!!!!!!考え得る限り最高の地獄過ぎる(褒め言葉) 彼はいっそのこと、眠ったままにされていた方が幸せだったのかもしれない……。 1ミリも報われないのがめ~~~ちゃくちゃ切ないけど、やっぱりレムさん好きだあ……!!!;; 「陶器の婚約指輪」というセンスがめ~~~ちゃくちゃ好きです。実物見てみたかった。 あのまま泥人形の夢が続く世界線もどこかにあると信じたいな~~~!!!!!!(あの世界線の彼も結局「彼女」の幸せのためのパーツでしかないのが、約束された地獄感はありますが……) そういえば夢の中での人間レムさん(?)は「他の人から見えた時に嫌がられるかも」という理由で額の傷を隠そうとしていましたが、多分他人がどうこうでなく、自分が自分で視界にちらつく現実を直視する(=思い出す)のが嫌だっただけなんでしょうね……。 上手いこと目を逸らし続けていれば歪でも甘い夢は続いていたかもしれないのに、知らんぷりが出来るほど器用でクオリティが高い「人間」のふりは、彼にはまだ難しかったのかもしれないなあ。 あれはあれで「人間臭さ」の表れとも言い換えられる行動だとは思うんですけど、私個人としてはそう思っちゃいました。 @ネタバレ終了 乙玉さんのお耽美なイラストと文章が大人っぽいシーンの内容にとても合っていて素敵でした!!!!!! 相変わらず無駄のないシステム・ストーリー構成と世界観を彩る音楽の選曲もお見事です。 まさか例の企画で作った彼がこんな風に化けるだなんて……!!!!わがまま言ってみるもんだなァ!!!!!!!!(反省の色無し) 気が向いたらまたぜひこういうお話やってくださいね!!!!!!!!!!!!!!!! とても素敵な作品をありがとうございました♡
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終末、執事と星に歌う以前から気になっていた作品をプレイさせて頂きました!!!! SFをテーマにした作品をプレイした経験がほとんどないのですが、適切なタイミングで設定やエピソードを開示して下さるので、SF初心者でも非常に世界観に入り込みやすかったです!! @ネタバレ開始 SFとピアノという究極のデジタルとアナログの組み合わせがお互いを引き立て合っていたのが、主演お二人の関係性そのものでとてもよかったです。 雄大な宇宙を背景に二人で連弾をするシーンは、どうやったらこんなに切なくて美しい情景を思いつくんだろう……とうっとりしてしまいました。お気に入りのシーンです! 二人の言動や容姿についても、どれもこれも全部積み重ねた過去のやり取りから影響され形成されていったものだったことを少しずつ理解出来て行くプレイ体験が非常に楽しかったです。 戻れない過去や宇宙船での束の間の時間が美しければ美しいほど、じわじわと迫り来る現実がよりつらいものになっていく演出とストーリー構成が本っ当に天才的でした。 物語が深淵に進んでいくにつれて、つい先程まで楽しく話していたはずの回想(話題の選択肢)が一つずつ真実で塗り潰されていく演出が、夢から叩き起こされ非情な現実と強制的に向き合わされているようでとても苦しかったです。 でもそれが……メチャクチャイイから困る……!!!!!!!!;;;; エンド3で宇宙に投げ出されたリートさんと共に入るエンドロールに茫然自失としつつも、「宇宙船での彼女とのひとときを独り占めして持って行く」という、人間のような独占欲を手に入れ愛する人を守り抜いたアンドロイドの顛末が物語としてあまりにも完成度が高く美し過ぎて、正直プレイヤーとしてはどこかこの結末に納得してしまう気持ちもありました。 諦観漂うそんなタイミングで「ちょっと待った~!!!!」とでも言いたげに乱入して来るマリ姉様のトゥルーエンドにもう……思わず拍手喝采でございました!!!!!!!!!!!!!!! 冒頭からちょこちょこ匂わされていた「この世界がループしている?説」をこんな形で回収して下さるとは思っておらず……!! 「大人になったマリちゃんは素敵な女性になる」という賭けの話もここで回収してくれたのがもう最高にアツ過ぎて泣いてしまいました。天才なのか? あの頃とは全く同じではないかもしれないけれど、二人が二人のまま、もう一度今生で出会うことが出来て本当によかったです……! この先はどうか幸せになってくれ~~~!!!!!!!!!!!(大声) 若干話が逸れるのですが、到着した惑星に居たもう一人の「リートさん」も、記憶はコピーだとしても彼のデータを受け継いで(上書きして?)いる以上現状「リートさん」であることには違いないのに、誰の視点から見ても「偽物」のような立場になってしまっていることがちょっぴり切なかったです。 本物が目覚めたトゥルーエンドの後の彼のことが、個人的にはとても気がかりですね……。 あわよくば彼も一緒に可愛がってあげて……欲しいな!!そういうのはだめか!?だめなのか!?!?!?(強欲) @ネタバレ終了 どの部分を取り上げても、これほどまでに緻密で美しい作品を作ることを可能にした作者様の技術力にただただ感服する思いです。 つらい場面も多々ありましたが、まごうことなきハートフルSF乙女ゲームをありがとうございました!!!!!!!!!!
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北限のアルバ~冬の章~前から気になっていた作品をついにプレイさせて頂きました~!!! シリーズ初プレイの新参者ですが、全く問題なくプレイすることが出来ました! 始めた瞬間から思わず極寒の空気感を感じられてしまうような美しく臨場感のある情景描写、温かみのあるイラストやUI、おいしそうなお料理、優しい音楽……全てがぴったりと噛み合っていて私めの貧相な語彙では「何もかもが素晴らしかったです!」という言葉しか出て来ませんでした。何もかもが素晴らしかったです!!!!!!!!!!!!!!!!! @ネタバレ開始 度々お見かけしており顔だけは知っていた他の季節の面々とはどこか違う、不思議な雰囲気を纏う透也くんや彼によく似合う一面の銀世界、アイヌ民族のお話を交えた神秘的なストーリーを拝読しながら、今作は他のシリーズ作と比べると明らかに異質なストーリー展開なんだろうなあというのは初見でもなんとな~く察するものがありました。 「冬」の物語ということもあり、あらゆる意味で「北海道」という舞台の本領発揮回?だったのかもしれないですね。 プレイ自体には影響はないとはいえ、順当に他シリーズを履修してからの方が違いを比較出来たり感動出来たりするポイントも増えていたんだろうなあと思うと、ものすごくもったいないことをしているような気もしました。 ちなみに今作から北アルシリーズをプレイし始めた理由は、今年のフェス作云々は一切関係なく透也くんが一番タイプで気になったからです!!!!!!!!!!(不純) 実質攻略は出来なかったようなもんなので後々激しく咽び泣きましたが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 主人公の真さんは今時珍しい実直な女性で、一生懸命誰かの役に立とうとお仕事をしている様子に非常に好感が持てました。どれだけつらい思いをしても一途に料理が大好きなところがとてもかわいいです。 現実逃避で北海道へやって来たことの罪悪感を働くことで掻き消そうとしているところがワーカーホリックじみていて初めは心配になりましたが、似た者同士である透也くんと出会ったことで二人が抱えていたものが少しずつ解れていき、やがて終盤にはよく笑ってくれるようになってとても安心しました……。 スパダリ美少年の透也くんも勿論素敵なんですが、おばあちゃんのお日様のような聖母っぷりにもはちゃめちゃに癒されて、途中で何度も泣きそうになりました!!!!!!!! お外の寒さを始めとした自然の情景描写がとてもお上手なので、おうちの中に居る人やその空間が持つ温かみがより引き立って、じんわりと胸に沁みるんですよね……本当に文章がうますぎる。 一周目のエンドがあまりにも切な過ぎて現実を受け入れられず、二周目以降解禁のエンドに望みを賭けていた(?)のですが、こちらのエンドは「もしかしたら将来的に結ばれる、こともあるかもしれないね……?」という今生の透也くん(とプレイしているCP厨達)への救済エンド?でなんとか一命をとりとめることが出来ました。 ペンションがある美瑛町に居る限りは例の縛りの有効範囲内なので、一人の人間として生きることや真さんを含めた「姉弟」としての感情に折り合いをつけるのが難しく、それはそれで透也くんにとってはつらい生活になってしまいそうなのが気がかりですが……(エンディングのその後で弟っぽい甘え方が板についていたのが可愛い反面、複雑でもありました) 私の個人的な意見としては、透也くんの役目はかつて置いて来てしまった家族への贖罪という後ろ向きなものではなく、その縁をきっかけに出会うべき人と出会い、お互いに掛けられたままの呪いを解き前を向くことだったと思うので、それが達成された今どうしても私は、彼が「羽澄透也」として今後を生きることを諦めて欲しくない気持ちがあります……!真さんへの恋心についても同じく!!!!! でも正直、ダイヤモンドダストの時のスチルで「あ、彼は自分とは違う次元に居る生き物なんだ」とはっきり感じて腑に落ちてしまった部分もあってですね……。 そして何より、美瑛の町で数々の学びを得た真さんは決意を新たに東京へと戻り、残された透也くんは真っ白な雪の中で人知れず初恋を終わらせるという対比が冬を司る一つの物語としてあ~~~まりにも美し過ぎて、悔しいけれど結局これが彼らのトゥルーエンドなんだろうな~~と、最終的には納得させられてしまいました。 透也くんには報われて欲しいけど、自分が好きだししっくりくるのはこちらのエンディングなんですよ。身勝手ですね。 作者様が舞台である北海道の地を心底愛していて、本作がその想いをたっぷりと込めて料理した結果の「自慢の逸品」であることが作中の端々から感じ取れて、なんだか壮大な惚気話を聞かされてしまった気分になりました。 北海道という土地の厳しさも不便さも全てひっくるめて愛しているんですね……。 故郷をそこまで深く愛することが出来るのは、純粋にとても羨ましく思います。 俗世から切り離された雪の世界で過ごす穏やかなひとときに、とてつもなく癒されたプレイ体験でございました。 実は北海道には一度も行ったことが無い人間なのですが、こんなものを見せられてしまっては今すぐにでも現地へと旅行に行ってみたくてたまらなくなりました!!!!!!!!!(作中の時期が今とピッタリ同じだったからというのもあるかもしれません) 飛行機が苦手(原因)なのを克服出来ればいずれ……必ずや……!!!他の章のプレイもまた機会があれば!!!! (※自分でも引くレベルのクソ長文になってしまったので、返信はお気遣いなく) @ネタバレ終了 寒い冬にほっこりと心が温かくなる、そしてとってもお腹がすく!!! そんな素敵な作品をありがとうございました!!!