一二七マコト@mclのレビューコレクション
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すいれん水彩の淡いタッチで描かれた美しい背景に惚れ惚れとしました。立ち絵キャラクターの二人も可愛く、表情と共に動く様子も息づいているようで見ていて癒されました。 そして作品全体のゆったりとした、どこか懐かしく優しく穏やかな雰囲気が印象的でした。 @ネタバレ開始 昔の姿のままの彼女と再会した場面で少し驚きました。 なぜ彼女がその姿なのかという説明はされていませんが、彼女の「(ずっとここに居るけど)別に未練があるわけじゃない」、幼い頃に彼女自身の母親から「また熱が出るからお家に入りなさい」といったセリフから体調を崩して…というような想像をしました。 ただ、そうであったとしてもまた少年・レンくん(もしかして漢字だと蓮だったり…?)と会って、嬉しそうに話すエリちゃんが微笑ましかったです。 彼が持って行ってしまった池のスイレンを「自分のことは忘れてもいいから、持っていてほしい」と話す二人を見て切なさも感じつつも、心が温かくなりました。 @ネタバレ終了 素敵な作品と時間をありがとうございました! -
ロベリアの/嘘実は公開当初からタイトル画面の雰囲気等から、気になって早々にプレイしておりました。 プレイ後、感想を残したいけれど、適切な言葉で言い表すことが出来ず少しだけ時間を置いて再度プレイしました。 序盤は「何事?」と思う展開が続き、次第に全貌がわかるといった構成で短い時間の中にギュッと登場人物たちの想いが込められており、短さに反して時間経過を感じられました。 @ネタバレ開始 最後、ある種の身勝手な「愛」を実行した青年。だけど根底にあるのは一人の愛した女性を想う青年の心の動きが印象に残ってます。 本当は狩人として魔女とされる女性の命を奪うために来たのに、与え、尽くす側になるとは…それだけ二人の間に大切な時間が流れていた故の行動だったのかなと思いました。 たとえ彼女を悲しませることになっても、それでも生きていてほしいと想い、願う心は美しいと思いました。 胸の内にストンと落ちてくるような「幸せ」なラストではないとは思いますが、個人的にはこのような結末も好きなので良かったです。選択肢がなく一本道でプレイヤーから彼らに干渉することができないのも良いな、と。 その後の彼女は一体どう想ったのか、どうなったのか、彼女は生きていても青年が… 魔女である彼女は悲しい、寂しい想いを抱えたまま、これからも生き続けるのか…と色々と「その後」に想いを馳せることが出来る余韻があるのも良かったです。 @ネタバレ終了 解釈が間違っていたら申し訳ないのですが、読み手に余白部分の想像を委ねられた良い作品だと思いました。 素敵な作品をありがとうございました!
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時計のある部屋ドット絵が可愛らしくて、どんな謎解き脱出ゲームだろうと思ってプレイしました。 謎解きが得意ではないのでメモと一緒に身構えてプレイしましたが、サクッとクリアできました!解けた時の爽快感と、面白かったのでもう少し遊びたいなと思える作品でした。 ありがとうございました! -
smile冒頭部分の不穏さ不気味さ、主人公の置かれた状況等から惹きこまれました。謎解きは得意ではないのですが、解けた時の爽快感とああでもないな、こうでもないか、と色々と思案しながらプレイ出来、とても楽しかったです。 謎解きが終わった後の展開がどうなるんだろう…と思って、先へ進むと全貌が浮き彫りになり、「ああ、そういうことだったのか…!」と深く納得しました。 @ネタバレ開始 その後の選択肢も全て読ませて頂き、バッジも2つ頂く事ができましたが終始主人公と、後から来た少女、交互に感情移入し「この状況だと、そうなるのも仕方がない…でも、辛い…」と唸りながら読んでいました。謎解き部分もさることながら、ストーリーもしっかりしていて構成力が本当に素晴らしいなと思いました。 @ネタバレ終了 短いながら謎解き、ストーリー構成に大きな満足感を得られる作品でした。 面白い作品をありがとうございました! -
役所のほうから来ました!タイトル画面でコミカルな雰囲気のお話かなと、思ったらよく見るとホラーともあり早速プレイ。プレイ済みの方々のコメントにも既に書かれている通り、軽快なテンポで次々と進んでいくコメディとホラーが合わさった絶妙な作品でした。ホラー要素もありますが、どちらかというとコメディ色が強く感じたので、ホラーが苦手な方にもおススメです! 主人公もどこか飄々としていて、読んでいて楽しかったです。出てくるアパートの住人たちも選択肢さえ間違えなければ、コミカルで楽しい人(?)たちでした。個人的に最後に出てきた着物の女性が好きです!美しい…! そして真エンドの続きも、気になります…! 楽しい作品をありがとうございました! -
エソラノコト透明感のある優しい色合いのタッチで描かれた世界が、キャラクターとお話にしっかりとマッチしていて、見ていて心地よい時間でした。 お話が進むにつれ、美しい空がどんどんと変わっていく様子も良かったです。 二人が会ってお話をして…という一見して何気ない日常に青春を感じられ、読んでいてほっこりしました。 @ネタバレ開始 エソラちゃんにとってその一つ一つ、一日一日が、本当にかけがえのない大切な時間であったと分かった時は、胸がキュッとしました。 そしてそれを夏が終わったら忘れてしまう、というエンディングはやはり切なかったです。どこか潜在的に覚えている、というところがまた… でもそういう切なさ、個人的には好きです…! @ネタバレ終了 切ないけれど、それだけでは言い表せられない、美しい夏の日々だったと思えるお話でした。 -
雨夜の山荘で君は惑う推理、クローズドサークルという、大好きな要素に心惹かれてプレイしました。久々にメモを片手に推理しながら読み進められ、とても楽しかったです! 音響やムービーがより物語の緊迫した空気感や臨場感を出しているので、 プレイされる際はイヤホンやヘッドホンなどをしてプレイするのをお勧めします。 @ネタバレ開始 推理をして犯人を当てるシーンが2回あり、1回目は見事に外しました。え!?違うんだ!?と驚き。 その人物の目星が外れてしまったので、じゃあもうこの人しかいないじゃないか。と思いましたが、何故だろう、何故今なんだろうと動機が気になり何度も山荘の皆様を惨劇に巻き込んでしまいました。山荘の皆様ごめんなさい。無事に全END回収出来ました。 そして見落としていたら申し訳ないのですが、 犯人が途中から山荘のほぼ全員を殺害する動機等が気になりました。 薬をしていたのでヤケなのか?とも思いましたが、 その後はどうするつもりだったんだろうと想像が止まりません! そして作中読んでいて一番可哀そうに思ったのはメグミさん。 この人は犯人じゃないな、と思いながら読んでいたので、疑われてるシーンでは「皆!やめて!メグミさんじゃないよ!」と心の中で叫んでいました(笑) 事件が起きてからの食事の準備の辺り、本当に辛い。 @ネタバレ終了 最初から最後まで緊張感のある、スリリングで面白いお話でした! ミステリー好きの方に特にお勧めしたい作品です。 登場人物の中では、個人的にユリさんが可愛らしくて好きです。 ミステリー好きにはたまらない、素敵な作品をありがとうございました! -
トキゴエ列車からの脱出ホラー演出、探索パート等、無駄なく練られており、時間が経つのを忘れてプレイしてました。プレイ時間に対する内容の密度が凄いです。 そして何より清濁併せた登場人物達の人間ドラマが良かったです。 ラストの展開は特に胸が震えました! 終盤にいくにつれて、目頭が熱くなるゲーム作品をプレイしたのは久々です。 途中休憩を挟むことなく、一気に完走できました。本当に面白かったです。 異界、そしてホラーということもあって、背景や小物類にノイズのような加工がされていたのが怖さと異質感を表現されていて、より世界観に没入出来ました。 @ネタバレ開始 恵さんとエリカさんがトキゴエ列車内で再会するシーン、本当に泣きそうになり、胸が苦しくなりました(感動で)。 主人公・時子ちゃんと共に冒険した大介さん、聡史君の敬礼シーンも切なくも美しい場面でした。 最後に二人が通常のトキゴエ列車で業務に当たっている様子をみて、ホッとしました。 @ネタバレ終了 FAは特に好きなお方です。どの登場人物にも思い入れがありますが、この方は特に!好きです!! 素敵な作品をありがとうございました! -
こたつでごろごろ。「こたつでごろごろ」というタイトルと、優しい色合いのタッチのイラストに惹かれました。日常系のお話かなぁ、癒されにいこう!と思ってプレイ。 @ネタバレ開始 と思ったら、結構危うげな逃避行をしていた! 二人の会話もなんだか気になる所があり、タグをよく確認すると「ファンタジー」とあり、「春の巫女」という単語や精霊が登場する紛れもないファンタジーでした。 当初辿り着いたEND1では全貌がわからなかったので、戻ってからさらに「かえりみち」を読むと、二人はこの先どうなるんだろう…という気持ちになりました。こたつでごろごろ…それが続いていたら… エンディング二つを読んでから解放されるお話を読んで、再度END1を読み返すと、とても切なく彼女の涙の意味がわかりました。か、悲しい…! 二人にどうか幸あれ!と願わずにはいられません。 @ネタバレ終了 短いながら、彼らのその後はどうなったんだろうと、色々と想像を掻き立てられる作品でした。面白かったです! -
ヒーローショーへ行こう!可愛らしいタイトル画面に惹かれてプレイしました! 登場人物たちが皆優しく、こちらもホッと優しい気持ちになれる時間でした。 ヒーローショーを見に行く、二人の日常の一コマを覗いたような短編のお話です。 @ネタバレ開始 ヒーローのピンチに悪役がアドリブを効かせて手助け! 生で見るショーならではのハプニングをお客さんの夢を壊さず、解決するという現実世界でもあるよなぁ、という所が描かれていました。 ふと、自身の子どもの頃に見たショーや着ぐるみとの交流を思い出しノスタルジックな気持になりました。 @ネタバレ終了 ステキな時間をありがとうございました!
