個人宇宙のレビューコレクション
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「私のこと、ご存知ですか。」主人公が「私のこと、ご存知ですか。」と村人たちに聞いて回る作品です。10分程度で2つのエンドを見ることができました。 @ネタバレ開始 最初は「なんだろう?」と思いながら読み進めましたが、トゥルーエンドに辿り着いた時、とても切ない気持ちになりました。良くも悪くも優しい性格だからこそ、あのような選択をしてしまったのかなぁ、と胸が締め付けられました。素敵な作品をありがとうございました!
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Escape Box制限時間付のシンプルな脱出ゲームです。最初は間に合わずに爆発してしまいましたが、何度かやり込んでいくうちに1分以内・完全制覇のバッジを無事に手に入れることができました(総プレイ時間は20分程度です)。 とても面白かったです。制限時間付・なおかつバッジ機能が付いていますので、2週目以降はすごく熱中してプレイしました。天秤の部分は最初はよく分からずに適当な箱を置き続けてしまいましたが、謎が分かった時の爽快感がすごかったです(笑)。素敵なゲームをありがとうございました!
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真説Alice's Adventures in Wonderland不思議な世界で、狂気に染まった老婆が元気よく動き回る作品です。10分も経たずに読み終えることができます。 ⋯⋯え、何を言ってるのか分からない? いや、もう本当にそうとしか言えないんです。(良い意味で)ブッ飛んだ作品でした(笑)。個人的にお茶会の言い回しとか好きです。楽しい時間をありがとうございました。
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ロストフレンド主人公の碧人くんは、中学時代に友人を見捨てたことによる罪悪感により、毎晩悪夢にうなされ続けていた。そんな矢先、双子の姉の翠ちゃんから、とある提案を受けたことから始まる物語です。40分程度で完走しました。 @ネタバレ開始 こちらも非常に面白かったです。『ダークネス〜』『僕は猫になりたい。』の順番で読みましたので、読了後は「ついに和解できたか⋯⋯」と爽快感と同時に温かい気持ちになりました。「誰かに頼ってもいい」という作中の大きなメッセージについても、分岐で表現されている部分(頼る方を選んだらトゥルーエンドになる部分)が、個人的に「すごい!」と感じました。物語のメッセージに説得力を持たせる、秀逸な構造だと思いました。『ダークネス〜』のアリスちゃんと同様、翠ちゃんもすごく格好良かったです。 @ネタバレ終了 今作は制作者様の従来の作品にもある綺麗なイラスト・個性的なキャラクターに加え、強いメッセージ性とストレートなシナリオが盛り込まれた、とても面白い作品でした。素敵な物語をありがとうございました!
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ダークネス・ボーイフレンド演劇部に所属する主人公のアリスちゃんが、同じ演劇部の男友達・シオンくんに告白されたことから始まる物語です。40分程度で無事に完走しました。 @ネタバレ開始 『マッドネス・ガールフレンド』に続いて読み始めましたが、こちらも面白かったです!全体的なイラストの綺麗さは言わずもがな、今作は特に強いメッセージ性が込められており、登場人物たちの辛い境遇に胸が締め付けられつつもクリックする手が止まりませんでした。表面上は「個性」を尊重しておきながら、結局は一般的な「男性らしさ」「女性らしさ」の型枠にはめ込んでしまうところは特に印象に残りました。だからこそ、アリスちゃんの芯の強さを感じる部分はとても惹かれましたし、終盤で正体が明かされる瞬間は一種の爽快感すら抱きました。 @ネタバレ終了 こちらの作品を完走後、限定公開されている『僕は猫になりたい。』も読みました。シオンくんの壮絶な過去を丁寧に描いているので、本編と同様の苦しさがありましたが、より強いメッセージ性が出ているとも感じました。どちらも本当に面白かったです。素敵な作品をありがとうございました!
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マッドネス・ガールフレンド吹奏楽部に所属する主人公のカイくんが、同じ吹奏楽部の女友達・雫ちゃんに告白されたことから始まる物語です。30分弱で無事に完走できました。 @ネタバレ開始 とても面白かったです。これまでの作品と同様、綺麗に彩られたスチルがたくさん出てくるので、視覚的にも非常に楽しかったです。明るい部分の雫ちゃんの可愛らしさは言うまでもなく、狂気に陥った雫ちゃんもゾクゾクとしたモノがありました。 「狂わされた天使なら、心を取り戻せる希望はある」という最後の言葉がとても好きです。素敵な作品をありがとうございました!
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too late but創作を趣味で続けている主人公の物語です。選択肢はなく30分程度で読み終えることができました。 @ネタバレ開始 自分も細々と創作を行っている身なので、心にジーンとくる素晴らしい内容でした。個人的な話になってしまいますが、遠い昔ネットにアップロードした処女作の小説に初めて感想を頂いた時の高揚感を思い出してしまいました。だからこそ、終盤のお守りは個人的に刺さりました。 @ネタバレ終了 画面全体も懐かしさを感じさせるデザインになっており、それがより物語を引き立てていたと思います。また、左上のチャプターもどれくらい読んだのかが分かる内容になっており、とても親切な設計で良かったです。 面白かったです。素敵な作品をありがとうございました!
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東京都心パーファイブ「nice shot…」と思わず口で呟いてしまいました(笑)。(良い意味で)いろんな部分でブッ飛んでいるシュールな作品でした。5分程度で全てのエンドを見ることができます。 制作者様の独特なセンスが味わえる内容になっており、個人的にプラネットメガミのビジュアルが特に印象に残りました。ありがとうございました!
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可惜夜のからくり屋敷主人公の探偵・南風原さんが、奇妙な人形がたくさん置いてある屋敷から脱出するために奔走するホラー謎解きゲームです。考えている時間を含めまして、40分程度で無事に脱出することができました。 とても面白かったです!人形を含め屋敷全体のビジュアルが絶妙な不気味さを漂わせており、探索中のハラハラ感がたまらなかったです⋯⋯!謎解きの難易度もちょうど良く出来ており、極端に難しい内容はありませんので、ホラー要素が大丈夫なら気軽に挑戦できるゲームになっています。 南風原さんの渋さとか、助手子ちゃんのキャラクターもすごく好きです。素敵なゲームをありがとうございました!
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インビジブル-invisible-とある高校を舞台にした、多人数の視点で繰り広げられる物語です。全てのエンド・おまけを含めて1時間程度で完走しました。 とても面白かったです!紹介画面から分かると思いますが、グラフィック全般のクオリティが非常に高く、システムの部分もエンドに行くための攻略情報が記載されているなど、親切な設計をしているので、快適に全てのエンドをコンプリートすることができました。 @ネタバレ開始 シナリオにつきましても、多人数視点・なおかつ与えられる情報が限定的になっているので、いろんな想像を浮かべながら読みました。個人的に秀逸だと感じたのはエンド4の告白です。1週目と2週目で大きく印象が変わります(主に語り手の大島くんに対する)。わずかな情報が与えられることで世界が一変するタイプの物語は、制作者様の前作『美しき人』でも体験しましたので、このギミックは純粋に「すごい!」と思いました。タイトル画面から与えられる印象も、物語を読む前と後でガラッと変わってしまう部分も良かったです(最初は爽やかな青春モノかと思いましたが、ホラーのタグを見て「あれっ?」と思い、物語を読んで激しく納得してしまいました。ただただ切ないです⋯⋯)。 @ネタバレ終了 総合的な部分で非常にクオリティの高い、ホラー要素の入った青春群像ノベルでした。素敵な作品をありがとうございました!