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浦田一香のレビューコレクション

  • 君を殺す日
    君を殺す日
    自分の罪に苦しむ少女と、優しい悪魔のお話です。 芽乃も悪魔も選べなかった生まれで苦しみ、 生き方でも苦しんでいます。 そんな二人だからこそ共感し、選択肢「旅行」では このエンディングを迎えたのだと思いました。 非常に完成の高い短編作品だと思います。 良かったです!

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  • この愛は誰のもの?
    この愛は誰のもの?
    バレンタインデーに差出人不明のチョコをもらった主人公が 誰からのチョコなのかを考えるお話です。 最初こそ軽めのノリで始まりますが、 終わってみればちょっとミステリーを含む、甘酸っぱい青春物語でした。 登場人物にはみんな幸せになって欲しいですね。 30分程度で読めますが、満足感は大きく 読後感も爽やかでした。 キャラクターのイラストはなく、シルエットですが 色分けされていたのでわかりやすかったです。

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  • オモイデオンライン
    オモイデオンライン
    小学校を舞台にした、VR空間での交流を題材にした作品です。 まず、題材の発想が斬新だと思いました。 オンラインゲームを題材にしたアニメやラノベは たくさんありますが、今作のようなものは珍しいと思います。 大人が小学生になりきる、というのは端から見れば おかしなことかもしれません。 ですが、作れなかった思い出を作る という行為は、誰しもが憧れますし そのために他人が作った作品や世界観に触れたりもします。 幸せに生きて行くためには、良い思い出が必要だと 常々感じています。 だからこそ、綾瀬の思い出を作りたい という欲求は理解できました。 @ネタバレ開始 旦那さんと赤ちゃんがいる綾瀬を見て 幾田が絶望したり、自棄を起こすんじゃないかと 一瞬心配になりましたが、綺麗な終わり方で良かったです。 思い出は綺麗なままで。 VR空間でキスしたときに綾瀬が放つ 「わるい小学生だね」という台詞が好きです。 @ネタバレ終了 寂しさや甘酸っぱさなど、様々な感情が押し寄せました。 良い作品でした。

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  • ティラノフェス2021オープニング
    ティラノフェス2021オープニング
    開催おめでとうございます! 毎年お疲れ様です。 そして、ありがとうございます!!!

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  • Vergunty  ヴァーガンティー
    Vergunty  ヴァーガンティー
    切なくシリアスな恋愛長編でした。 人って恋愛でこんなに変わったり苦悩するんだなあ、と思いました。 その変化や苦悩に至る経緯に違和感がなく、 読んでいて苦しくなるくらい、心理描写が巧みでした。 登場した全ての人が、他人や相手のために行動しても 全員が幸せな結末や未来には繋がらない、 そんなもどかしさや、苦しさも表現されていました。 @ネタバレ開始 自分の恋愛と夢、友人関係など様々なことの板挟みになる美月。 親友への特別な気持ちで悩む剣磨。 自分の身体と心の性で揺れるジュン。 いい人であろうとするあまり、自分の気持ちを出せない翔太。 そして、自分の選択で様々な人を傷つけてしまうことに思い悩む主人公。 全ての主要登場人物の想いが絡み合い、 非常に面白い物語になっていました。 (面白いと書くと少し不謹慎かもしれませんが) @ネタバレ終了 ボイスやグラフィックなどのクオリティも高かったです。 カメラも頻繁に動いていて、良かったです。

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  • 生きるその先に -岐尾森編-
    生きるその先に -岐尾森編-
    全てのエンディングを見ました。 田舎町を舞台にした、霊や妖怪が出てくる伝奇・ファンタジー作品です。 攻略は比較的簡単でした。 各ヒロインのエンディングにたどり着くためには 正しい選択肢を選んで好感度を高める必要があります。 正しい選択肢を選んだ場合、エフェクトが出るので わかりやすくて良かったです。 「選択肢のときに、各種メニューボタンが消えてしまうので  セーブできない」 と思う方もいるかもしれませんが、Zキーを押すと メニューボタンが表示されるので、試してみてください。 (マウスやスマホでも同様の操作ができるそうなので、  このページの説明文を読んでください) それでも攻略できない、という方は 作者の方がyoutubeにプレイ動画を上げているので それを見ればいい……と言いたいところですが 一つ問題がありまして、動画のサムネイルがスチル(CG・一枚絵)のため ネタバレになってしまいますので、注意してください。 感想ですが まず、グラフィックが綺麗でスチルも沢山あり良かったです。 ここぞという場面では、必ずスチルが入るのがすごかったですね。 UIなども自作だと思います。 シナリオの感想ですが @ネタバレ開始 タイトル通り「生きること」や「命」についてテーマにしています。 まず、余命が2週間とわかって、あれほど前向きになれるだろうか と思いました。 半信半疑なところもあったとはいえ、私だったら1週間くらい悩みそうです。 ですが、それまでの夏生の生き方や弟たちの支えなどがあるからこそ なのかな、とも思いました。 好きなキャラクターは鬼晶です。 最初こそ、暴言や暴力で好感を抱かなかったのですが、 真相が明らかになるにつれ、好きになりました。 それに加え、鬼晶ルート以外でも夏生を常に助けてくれるのは 嬉しかったです。 ちなみに、鬼晶→結→水輝の順で読みました。 なので、鬼晶が助けてくれる理由などもわかった状態で 結や水輝の話を読んだので、少し切なかったですね。 亡くなった人の気持ちを慮る、というのもテーマの一つだと思いました。 想いを伝えられない人の気持ちをどう受け取るか? そんな問いがあるように感じましたね。 @ネタバレ終了 作者のyoutubeチャンネルの あとがき動画もおすすめです。 2部3部も楽しみにしています!

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  • トキゴエ列車からの脱出
    トキゴエ列車からの脱出
    ホラー・探索と事前にツイッターの方で 聞いていたので、どんな作品になるか 全く見当が付きませんでした。 探索パートは簡単で、さらに攻略記事も noteの方にあるので、迷わずにエンディング回収できます。 @ネタバレ開始 最後の方とか、めっちゃ熱いですね! みんなイケメンだ……。 それぞれのキャラクターに 思いや感情が強くあって、 すごく生き生きしていましたね。 この作品では、絵を描くことに関する話が出てきます。 最初の頃は、周りの評価なんて 気にせずに純粋に楽しんで描いていたのに、 フォロワーが増えたりした途端、 評価や人気が気になりだす……。 もちろん、絵に関することだけでなく、 評価と楽しむことの両立の難しさは あらゆることに言えると思います。 ですが、聡志君や大介のように 電車(列車)を純粋に愛する。 自分が好きなことを愛していれば、 道を誤らずに済むのではないかと思いました。 聡志君の最後のセリフは、絵の上達に関する ことも示唆しているのかな、と思いました。 私自身、絵の上達で悩んでいるので 背中を押してもらえたような気がします。 @ネタバレ終了 グラフィックや演出なども良かったです。

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  • かげろうのおとめ
    かげろうのおとめ
    主人公がヨージョと出会うお話です。 @ネタバレ開始 お金(?)と共に親戚に預けられる主人公は不憫でした。 そんな主人公のよりどころになったヨージョ。 いつまでも覚えている、ということは それだけ、ヨージョを求めていたということでしょうね。 @ネタバレ終了 文章が好きです。 文字が小さいので、少し読みづらかったです。

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  • 雨の袂
    雨の袂
    文芸小説のような作品です。 感嘆符や疑問符は出てきません。 文章が好きです。 学校生活や人間関係を、(不登校になったり破綻するほどではないけど) 上手にできない人たちの話です。 私もいくつか、共感できるところがありました。 佑悟と伊代にとって、美咲と拓真は光みたいな 存在だったのだと思います。 佑悟と伊代は陰のような存在です。 光が強くなればなるほど、陰は濃くなります。 周りにすごい人たちがいて、表舞台に立てない、立つことが難し人たちなりの 生き方を提示しているように思いました。 @ネタバレ開始 靴の先が濡れないようにするシーンが印象的でした。 @ネタバレ終了 作曲がすごく上手くなってるように思いました。

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  • 夏色のコントラスト【リメイク版】
    夏色のコントラスト【リメイク版】
    ひとなつの青春物語です。 リメイク前をプレイしたのはずいぶんと前なのに、 いろんな箇所を覚えていました。 大きな事件は起こりません。 ですが、人と人との交流を丁寧に描き出すことで こんなにも心に残る作品を作れるんだなあ……と思いました。 登場人物もみんないい人で、とても温かな雰囲気に包まれている作品です。 @ネタバレ開始 二人は学校という、特殊な空間に適応できず 生きづらさを感じています。 ですが、世界は学校だけではありません。 民宿や絵画教室、町や海など 広い世界があります。 そんな世界に包まれ、手を取り合って 進んでいく二人を応援したくなりました。 @ネタバレ終了 上質な文章、効果的に使われるSEなど ノベルゲームとしてのクオリティが高いです。 夏色のコントラストは私の創作における目標の一つです。 (こういう作品を作りたい、という意味) 素敵な作品をありがとうございました!

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