富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
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蛇憑き巳緒えっちと聞いたので家族が寝静まった頃にすっ飛んできました! 昔胸をときめかせた少年マンガのような健全路線のワクワクえっちでした!(たぶん) 相変わらずグラフィックが素晴らしすぎる!!そして技術力が凄い! 本作ではその画力と技術力が基本的には正しい方向に集中的に発揮されているので、 様々なカットインやなんやかんやのアニメーションやらが最高でした。 なんやかんやのアニメーションが最高で思わずクリックする手が止まるくらい。 ラノベですらなく読み切り漫画のような速いテンポと、 ギャグなのか本気なのか分からないやり取りの進行で終始面白かったです! キャラによる扱いの違いが浮き彫りになるクリア後のおまけや、 表示される度に変わるカッコ良いタイトル画面も感動しました! 以下、チラシの裏です! @ネタバレ開始 幼馴染はずっと主人公にホノ字と思いきやラストのNTR系変わり身には泣けた! でもそれにも気付かない主人公がMAXアホすぎる!!! 幼馴染負けヒロインと見せかけて真の敗者は主人公だ! かば焼きちゃん花子!は一目見た瞬間から爆笑しました! スリーサイズと性感帯をまず確認し合う世界観も最高でした。 @ネタバレ終了 下ネタ多めな主人公とセックスアピールがMAXすぎる巳緒を楽しんで下さい! 最後になりますが巳緒ボイスも色っぽくてキャラにピッタリでした!!
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白い日傘とアンデッド少し珍しいエッジの効いたアレンジをきかせた王道の恋愛ADVです! 冒頭からみんな大好きループ状態からのヒロイン登場で掴みからバッチリです。作者さんお得意のコミカルテキストも光り、速いテンポと高いテンションで様々なイベントが立て続けに発生します。散々コミカルに進んでいきますが、終盤はシリアスシーンが待っていて、ストーリーの分岐によってはそれぞれ味のあるまさにBADエンド、そしてまさにHAPPYエンドが拝めます。 BADもHAPPYもこれだよこれ!という王道展開が味わえるので、一切人を選ばずに楽しめるかと思います。 @ネタバレ開始 上林部長との対決シーンは笑いどころしかなくて良かったです。振り返ればこのゲームのストーリー展開上、上林部長って要る?という気もしましたが、絶対要りますよね。好きです。 @ネタバレ終了 ビジュアル面ではまずホネ子のキャラデザがとても素晴らしいと思いました!キャラクターを際立たせる外見上のアクセサリーは他ではまず見たことがないものだと思いますし、トータルで見てとても魅力的です。立ち絵は表情差分だけじゃなくてポーズ差分が豪華に用意されており、キャラクターの感情がダイレクトに伝わってきます。イベント絵も豊富に用意されていて、これまたどれも美しい。個人的にはHAPPYのちょっと引きで横から見たあのグラフィックが好きです。なんだか懐かしさも覚えるような素敵な名シーンでした。 濃縮されたテキストと豊富なグラフィックで濃密な体験が味わえました!
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METORY非常に完成された作品で物凄く感動しました! エンディングでは号泣したのですが、「良かったね」という感情で涙を流すなんて珍しいことなので自分でも驚きました。約1時間というそれほど長くない時間の中で随分と感情移入させられたんだなぁと自分でも驚きました。 まず割とノベルゲームには珍しい3Dのキャラですが、どのキャラクターも個性的かつ魅力的です。女の子たちがみんなメッチャ可愛い。出てくる子出てくる子、サブキャラ含めてみんなマジでカワエエ。背景も3Dならではなのか差分がとても多くてとてもプレイしていて臨場感がありました。観覧車、電車のドアもそうですが、何より改札のグラフィックが素晴らしく好きです。この幕間の演出は特に素晴らしく、ゲームのテンポを作りつつも続きへの期待が高まりました。進め方次第では改札を通れないことも2周目で気付いて驚きました。 構成も非常に素晴らしかったです。冒頭の登場人物の提示で不穏な雰囲気を煽りつつ、いきなりのご褒美で存分に胸をときめかせられ、ハイクオリティ&スタイリッシュなOP映像から、例の改札のシーンともうその時点で心の持っていかれ具合はMAXでした。その後も各キャラの背景を深堀しつつ、序盤中盤に散りばめられた伏線を一気に回収するエンディングへと向かいます。語るとネタバレに繋がるので割愛しますが、読後感含めてとても素晴らしいシナリオでした。 ここまで触れていませんがBGMやUIなども凝った部分が多く、制作者の方の役割「監督」というのがまさにピッタリだと感じました。全体を通じて細部までこだわられた素晴らしい総合的な演出力を味わえました。 EXTRA拝見後にGalleryも全て埋めました! 非常に面白かったのでどうしても次回作にも期待してしまいます!!
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smile面白かったです!まさかそういうことだったなんて!というゲーム。 脱出ゲーには重要な謎解きファクターですが、難易度がちょうど良く楽しめました。脱出ゲー作ろうにも絵が描けないんだよなぁと思っていた時期もありましたが、テキストだけでちゃんと面白くできるんですね。そこにまず感動しました。 ホラー要素についてはそこまで感じないかな、なんて思っていましたが何か所か結構ビビりました。特にあるギミックに正解した後に間違えたらどうなるんだろう?と気になって間違えた後の展開が怖かったです。 最後に本作の最も優れた部分と言える最後の展開。本作の状況が一気にひっくり返る素晴らしいものでした。その上で複数の分岐エンドがあるのも良かったです。 脱出ゲーに大きな捻りを加えた、プレイ時間以上の体験ができる面白いゲームでした。
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エソラノコト屋上でのエソラとの邂逅。画面から醸し出される透明感・空気感がとても良かったです。 背景もエソラもとにかく美しく、そこにいるかのような臨場感がありました。 場面はほぼ屋上ですが、シーンにより見えてくる情景が全く異なります。 全く悲愴感を出さない、でも明るさの中に儚さも同居するエソラが健気で可愛らしいです。 ENDは3つですが、やはりエンドロールが流れるエンディングが一番印象的でした。 屋上での邂逅の日々の印象がより強まりました。切ないです。 心まで清々しくなるような美しい作品でした!
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デスゲームは始まらないこれは!もう!エンターテイメントの極みだと思いました。面白いです! コミカルなのはとにかく苦手なんだ!という方(います?)以外の万人におススメです! プレイの興奮が冷めないので、区切って感想をまとめたいと思います。 ■テンポ良くコミカルに進行 意識を取り戻すとデスゲームの会場に放り込まれている、という何度見たか分からないけどそれだけ魅力的なシーンから始まります。で、これまた良くある進行役のガイドから物語が始まる、と見せかけて見たことのない場面に移り変わっていきます。分岐はたくさんありますしその後も様々な展開を見せますが、終始ほとんどの場面でテキストがただただ面白い。テキストだけでなく、惜しげもなくグラフィックを投入してくるので一瞬たりとも飽きずにゴールまで突っ走れます。また、デザインセンスが非常に素晴らしく、コミカルでいながらも画面レイアウトや演出周りなどスタイリッシュでとてもオシャレです。 ■周回を促す素晴らしい工夫 個別エンドを一つ見る度に既に見たエンドを避けられるように選択肢にマークが出るゲームは初めて見たかもしれません。直前の選択肢に戻るコマンドと合わせてメチャクチャ親切な設計で微ストレスが溜まるエンディングの重複を容易に回避できます。また、個別エンドを見る度に一話ずつ進んでいくミニエピソードは本編と全く関係ないはずなのにそちらはそちらで展開が気になって思わず早く次のエンドを回収したくなります。このエピソードは本編とも若干絡んでくるので、プレイヤーは気を抜かないで欲しいところです。 ■充実のおまけ 若干のネタバレを含みそうだったので、敢えて伏せることにしてネタバレ全開にします。 @ネタバレ開始 本編だけで終わっていても、よくあるテーマを違う切り口で扱ったゲームで面白かった!ピクトグラム劇場も最高に面白かった!演出も相変わらずオシャレで素晴らしい!という感じでしたが、本編が実は前置きだったとすら言えるような充実したおまけシナリオが素晴らしく良かったです。ガラリと内容が変わって全く予測できない新たな展開が始まる気持ち良さったらありませんでしたし、主人公の素性が明らかになった時は驚きました。シナリオ以外のおまけも良かったです。おしゃべりモードとかも反応が可愛らしく、全部2回ずつ見ました! @ネタバレ終了 長くなりましたがとっても面白かったです!おススメです!
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わたしの素敵なおうじさま二転三転する物語と、序盤には全く想像できなかったストーリーが楽しめました。 気を抜いて進めてしまうとストーリーを見誤る恐れがあるので、きちんと状況認識をしながら読み進めることをお勧めします。そうすると、徐々に話が展開していく時に、そうだったのか!的な気持ち良さを味わえます。とはいえ、丁寧かつ親切にきちんとエトセトラの人物紹介や年表で最後はフォローしてくれるのでご安心ください。最後はなるほどそうだったのか!を味わえます。微サスペンス×ヤンデルとありますが、推理小説的な面白みが感じられる作品であることは間違いありません!面白かったです! @ネタバレ開始 個人的に本作で自分が一番痺れたのは主人公の内面描写です。決して頭のおかしなサイコパスではなく、ただただ自己愛の強い利己的なゲスということでなんとなくその辺に何人かいそうな怖さがあるなぁと思いました。というわけで次々と事実が明らかになっていく展開も好きなのですが、このあたりブラックな人物像の内面が垣間見えた部分が一番読んでいてゾクゾクと面白い部分でした。 ちなみにクリア後のおまけは絶対にシリアス一辺倒に耐えきれなくなった作者さんの照れだと思いました! 台無しだろ!という意見もあるかもしれませんが、大声で私は大好きだとお伝えします。 なお、一番怖かったのはNazoエンドだったかもしれないです。 毎日排泄してるトイレにアレ言われたらゼッタイ怖いですって。 @ネタバレ終了
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その恋、暫定につき、前作に引き続きすっごくおもしろかったです!!! 超正統派王道恋愛ADVといった感じで、ストレートど真ん中158キロみたいなゲームです。 どの要素を抜き出してもただただクオリティが高くて隙がなく、往年のギャルゲファンからすればこういうちゃんとしたゲームばかりだったらブームも続いていただろうに!と思ってしまうほどです。 とにかくシナリオのテンポが素晴らしく、それなりのボリュームなのでルート毎に分けて遊ぼうと思っていたのに熱中して一気に遊んでしまいました。先が気になるようなストーリーの起伏を序盤から何度も挟み込んでいますし、システムの後押しもあって先を読みたい!という感情を止められませんでした。改めて1作目から継続されているオリジナルシステム(=シーン毎に細かくシステム上で区切られている&シナリオの進行率が明示される、詳細はやってみて!)は素晴らしいと感じました。選択肢を選んでその後の展開が追加されたりされなかったりというのも前作同様で、おかげでノンストレスで気分の赴くまま選択肢を選ぶことができました。ショートシナリオ選択時のMAPも大好物で、ある有名な観光地がMAP上に現れた時には感動しました。あ、ただの背景じゃなかったんだ!という。自キャラクターが3人になるのもシステムにうまく溶け込んでおり、前作からの正当進化みを感じました。おかげで主人公が浮気性っぽい雰囲気を一切出さずに各ルートを実装できますし、そのシーンの裏でこういうことが!という多人数主人公ならではの面白みもあってとても良かったです! 先を読みたい読みたいと思う大きな要因のひとつが登場するキャラクターの魅力です。グラフィックはサムネの通り非常に綺麗だし、ボイスも皆さんお上手だわ声質ピッタリだわでいうことありません。今作でもイベントCGが多数あって、ここだ!というシーンでこれだ!というグラフィックが拝めるのでテンション爆上がりです。全部とっても素晴らしいのですが、個人的には特にお色気たっぷり中州さんCGの2枚目が構図も含めて好きです。ボイスは普段は飛ばしがちなんですが今作はつい聞いちゃいます。システム的に極力待ち時間を短くしているとか、通常より少し早めに話してもらうとか何か工夫がされているような気がします。柳川がいやがらせの手紙を読むシーンの演技が上手&面白過ぎて吹き出してしまいました。 以下、個人的な感想です! @ネタバレ開始 クリア順は川端⇒薬院⇒姪浜の順でした。最後までどう転ぶか予測不能だった川端ルート、そういう展開もアリだなぁ、青春だなぁと思える薬院ルートも良かったですが、そもそも姪浜推しなのと剣道部長のキャラの面白さが堪らない姪浜ルートが一番好きです。とにかく剣道部長が面白い!こんなキャラを主役に据えて1ルート持つの?と心配しましたが、剣道部長の性格イケメンぶりと純情すぎる展開には驚かされました。詩人なところ、自宅のセンス、そして終盤で明かされる驚愕の事実!(水族館とか勉強時とかずっと面付けてたんかい!)小澄の天然ぶりや副部長以下のポンコツぶりなどメチャクチャ楽しませて頂きました。 ・ファンディスクから引き続き登場のパルタルの活躍も面白かったです。 誰も突っ込まないけどパル畑ってなんじゃい! ・OPムービーと歌も凄いクオリティで、特に川端&薬院のところの演出が好きです。 これだけ素晴らしいOPを気合入れて作る=本編の力の入れ具合も推し量れるものです! ・直方先生が好み過ぎるので是非ファンディスクで直方先生の胸キュンシーンが見たい!! @ネタバレ終了 個人的には一生このシリーズ続けて欲しい!可愛い後輩の百道浜ちゃんとか美人の朽網先輩とか不良の田川君とか見てみたーい! ぱっと見で少しでも気になった人はプレイして後悔することはまずないので、安心して遊んで下さい!
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ほろびのシロ邪
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御臨終特別編あまりのとんでもない御臨終に驚きを隠せませんでした! 御臨終でめでたしめでたしなんて心から思えるのはなかなかのレア体験でしたが、いくらなんでも立つ鳥の跡を濁し方が尋常じゃなかったです。じいさんの置き土産の破壊力が凄すぎる! これで審査通るの!?という表現の自由の素晴らしさにも感動してしまいました。 じいさん、もういいから死んでくれ!